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第四章
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多分、爺さんより俺の方が力が大きかったんだ。年寄りと幼児だったけど、やっぱり二人ともがミネルヴァの生まれ変わりだからか気が同じなんだよ。爺さんの残された力が俺に雪崩れ込むように入ってくるんだ。
六、七歳だったけど、何となく理解してた。『ミシェルを探さなきゃ』って思ったんだ。ジュリアンは力抑えてだだろ?だから最初わからなかった。会えばわかるって思ってたからジュリアンは違うなって思ったんだ。
でも、だんだん惹かれていくのに、もう爺さんの事とかミシェルを探すこととかどうでもいいって、俺はジュリアンが好きだって思うようになってさ。正直辛かったな。
ジュリアンがミシェルなら良かったのにって何度も思ったよ。そのジュリアンは大きくなるにつれて漏れ出る力を抑えられなくなったのかあるダンスパーティではっきりわかったんだ。
『探してたのはジュリアンだったんだ』ってわかった時は嬉しかったよ。先代も女性だったから疑いようもなかったしね。ほら、あの時のジュリアンはどこからどう見ても可愛い女の子だったろう?」
「ごめんね、男で…」
「何を言ってるの?
俺はジュリアンが好きなのに。
ジュリアンが男でも女でもジュリアンなら良いんだ。
それに、初代さまの記憶も見えたって言っただろ?だから、初代のミシェルさまが男だとわかってた。だからミシェルが男でも女でもどっちでも関係ないんだ。その時に見たミシェルさまはジュリアンによく似てたけど、それでジュリアンを好きになったわけじゃない」
「うん…ありがとう。嬉しい」
「俺さ、初代さまが爺さんをあの歳まで生かしてたんじゃないかと思うんだ。
同じ家にミネルヴァの生まれ変わりを誕生させたのもそう。だってそうだろ?爺さんに聞かなかったらわからなかったことが多すぎる。
普通はさ、初代さまの記憶を持って生まれてくることはないんだって。どうして爺さんに初代さまの記憶があったのかは聞かなかったけど、俺は爺さんの記憶と一緒に初代さまの記憶が俺の中に入ってきたから知ってる。だから俺が理解できるギリギリまで頑張ったんだな、爺さん。
俺の魔力もさ、爺さんに貰わなかったらジュリアンの力を抑えることはできなかった。初代さまは俺の為って言うかジュリアンの為…ミシェルさまの為に俺に力を与えたかったんだ。
本当なら俺の本来の力が増やせればよかったのに、俺の力を増やすことは出来なくて、爺さんからって思ったんだよ、きっと。
初代さまたちは結ばれることはなかったんだ…愛し合ってたのに。
ジュリアンも二人のお姿を見ただろ?俺も見た。あの記憶が俺たちの年頃でなくて良かったよ。でないとジュリアンによく似たミシェルさまが他の男に抱きしめられてるのなんか見てらんない。
顔もだけど、髪の色も長さは違うけどシルバーで、瞳の色も綺麗な紫でさ…。
凄く大事そうに…大切にしているのがわかるから、その切なさもわかるんだ。その時はもう別れを決意していたんだな。国の為、未来の子どもたちの為。だからさ、いつか生まれ変わった時にはずっと一緒にいられるようにって願ったんだろうな。俺たちは初代さまの分も幸せにならないといけないな」
「そうだね」
「ジュリアンは初代さまの記憶があるの?」
「多分…さっき見えたのがそうだと思う。
入学する前に父上に初めて名を賜ったと聞いた時は、そんなことなかったんだよ。力が溢れ出たと思うけど、父上に魔法を掛けられて、その時の記憶はあやふやなんだ。自分で抑えられない力で疲れたのは思い出したけど、そのことも含めて全てを忘れる魔法を掛けられたんだと思う。
あの時は事実を事実として聞いただけだった。でも、初代さまの記憶でもミネルヴァさまに関するものだけが強く蘇ってる。
さっき、アシュリーに〈ミネルヴァ〉って聞いた時に、お二人の姿が見えた。キスしてたよ…。『愛してる』って…。それ見た時、僕もちょっと複雑な気持ちになっちゃった…。
僕だけど、僕じゃない誰かとアシュリーによく似た人がキスしてるのはあまり見たくない。ミネルヴァさまも綺麗な碧い瞳だったよ。
だから、全てじゃないんだ。だけど、初代さまの記憶はある」
「普通はさ、先代の記憶は無いそうなんだ。勿論初代さまの記憶も無い。俺は初代さまの記憶も、爺さんから直接渡された力によって入ってきたから爺さんの記憶もある」
「僕は先代の記憶は無いよ?女性だったんだよね?先代も男になんて知られたくないよね」
「うん。ジュリアンは知らない方が良い」
突然抱きしめられた。
貪るようなキスをされて、身体の力が抜けてしまう。しばらくアシュリーからのキスを甘受した。
キスするの好き。
愛を確かめ合うキス。
幸せを確かめ合うキス。
お互いを癒すキス。
不安を取り除くキス。
……このキスはきっとこれだ。
髪を梳きながらこめかみにチュとキスをすると、ようやく落ち着いたのか再び向かい合った。
「どうしたの?何かあったの?」
「ジュリアンは俺が守るから必要なら教えるけど、必要でないなら知らない方が良い。信じてほしい」
「わかった。信じてる」
「俺の側にずっと…ずっといてくれる?」
「勿論だよ…」
どこか寂しそうなアシュリーに、そんな不安な顔をして欲しくなくて僕からキスをした。不安なことは僕が全部なくしてあげる。喜びは一緒に感じたい。
六、七歳だったけど、何となく理解してた。『ミシェルを探さなきゃ』って思ったんだ。ジュリアンは力抑えてだだろ?だから最初わからなかった。会えばわかるって思ってたからジュリアンは違うなって思ったんだ。
でも、だんだん惹かれていくのに、もう爺さんの事とかミシェルを探すこととかどうでもいいって、俺はジュリアンが好きだって思うようになってさ。正直辛かったな。
ジュリアンがミシェルなら良かったのにって何度も思ったよ。そのジュリアンは大きくなるにつれて漏れ出る力を抑えられなくなったのかあるダンスパーティではっきりわかったんだ。
『探してたのはジュリアンだったんだ』ってわかった時は嬉しかったよ。先代も女性だったから疑いようもなかったしね。ほら、あの時のジュリアンはどこからどう見ても可愛い女の子だったろう?」
「ごめんね、男で…」
「何を言ってるの?
俺はジュリアンが好きなのに。
ジュリアンが男でも女でもジュリアンなら良いんだ。
それに、初代さまの記憶も見えたって言っただろ?だから、初代のミシェルさまが男だとわかってた。だからミシェルが男でも女でもどっちでも関係ないんだ。その時に見たミシェルさまはジュリアンによく似てたけど、それでジュリアンを好きになったわけじゃない」
「うん…ありがとう。嬉しい」
「俺さ、初代さまが爺さんをあの歳まで生かしてたんじゃないかと思うんだ。
同じ家にミネルヴァの生まれ変わりを誕生させたのもそう。だってそうだろ?爺さんに聞かなかったらわからなかったことが多すぎる。
普通はさ、初代さまの記憶を持って生まれてくることはないんだって。どうして爺さんに初代さまの記憶があったのかは聞かなかったけど、俺は爺さんの記憶と一緒に初代さまの記憶が俺の中に入ってきたから知ってる。だから俺が理解できるギリギリまで頑張ったんだな、爺さん。
俺の魔力もさ、爺さんに貰わなかったらジュリアンの力を抑えることはできなかった。初代さまは俺の為って言うかジュリアンの為…ミシェルさまの為に俺に力を与えたかったんだ。
本当なら俺の本来の力が増やせればよかったのに、俺の力を増やすことは出来なくて、爺さんからって思ったんだよ、きっと。
初代さまたちは結ばれることはなかったんだ…愛し合ってたのに。
ジュリアンも二人のお姿を見ただろ?俺も見た。あの記憶が俺たちの年頃でなくて良かったよ。でないとジュリアンによく似たミシェルさまが他の男に抱きしめられてるのなんか見てらんない。
顔もだけど、髪の色も長さは違うけどシルバーで、瞳の色も綺麗な紫でさ…。
凄く大事そうに…大切にしているのがわかるから、その切なさもわかるんだ。その時はもう別れを決意していたんだな。国の為、未来の子どもたちの為。だからさ、いつか生まれ変わった時にはずっと一緒にいられるようにって願ったんだろうな。俺たちは初代さまの分も幸せにならないといけないな」
「そうだね」
「ジュリアンは初代さまの記憶があるの?」
「多分…さっき見えたのがそうだと思う。
入学する前に父上に初めて名を賜ったと聞いた時は、そんなことなかったんだよ。力が溢れ出たと思うけど、父上に魔法を掛けられて、その時の記憶はあやふやなんだ。自分で抑えられない力で疲れたのは思い出したけど、そのことも含めて全てを忘れる魔法を掛けられたんだと思う。
あの時は事実を事実として聞いただけだった。でも、初代さまの記憶でもミネルヴァさまに関するものだけが強く蘇ってる。
さっき、アシュリーに〈ミネルヴァ〉って聞いた時に、お二人の姿が見えた。キスしてたよ…。『愛してる』って…。それ見た時、僕もちょっと複雑な気持ちになっちゃった…。
僕だけど、僕じゃない誰かとアシュリーによく似た人がキスしてるのはあまり見たくない。ミネルヴァさまも綺麗な碧い瞳だったよ。
だから、全てじゃないんだ。だけど、初代さまの記憶はある」
「普通はさ、先代の記憶は無いそうなんだ。勿論初代さまの記憶も無い。俺は初代さまの記憶も、爺さんから直接渡された力によって入ってきたから爺さんの記憶もある」
「僕は先代の記憶は無いよ?女性だったんだよね?先代も男になんて知られたくないよね」
「うん。ジュリアンは知らない方が良い」
突然抱きしめられた。
貪るようなキスをされて、身体の力が抜けてしまう。しばらくアシュリーからのキスを甘受した。
キスするの好き。
愛を確かめ合うキス。
幸せを確かめ合うキス。
お互いを癒すキス。
不安を取り除くキス。
……このキスはきっとこれだ。
髪を梳きながらこめかみにチュとキスをすると、ようやく落ち着いたのか再び向かい合った。
「どうしたの?何かあったの?」
「ジュリアンは俺が守るから必要なら教えるけど、必要でないなら知らない方が良い。信じてほしい」
「わかった。信じてる」
「俺の側にずっと…ずっといてくれる?」
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