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目覚めると、太陽は天高く昇り昼頃である事が予想された。ズキズキとあちこちが痛む。
アーヴェントの姿はすでに無かった。
(とんでもない目にあった)
呼吸もままならい程、連続で絶頂させられた時は本当に死んでしまうかと思った。
ミオは自らを抱きしめる。
誰かに被害を訴えたくとも公爵令息であの浮世離れした天使のようなアーヴェントには信奉者も多い。
誰も自分の言うことなど信じてくれないだろう。
今にでも城から逃げ出したいミオだったが、このままだとエドワルドの身も危ない。
「大丈夫、大丈夫…」
エドワルド様さえ戻れば。ミオは自分に言い聞かせるように、腕を摩った。
大浴場にでも行こうか、ふと思い立つ。
エドワルドに大浴場に行く事は禁止されていたが、昼間は休暇中の者がたまに訪れる程度で殆ど貸切りの事が多く、ミオはその時間をたまに利用していた。
何と無く風呂に浸かれば身を清められる気がした。
「うわーっ、ドブネズミがいるぞ」
脱衣所で服を脱いでいると、第二王子の部下の双子達だ。
第二王子は典型的な王族で、ミオを見下すやつが多い。
最悪なコンビと会ってしまった、引き返そうとするが、腕を掴まれた。
「お前、何だよその痕、気持ち悪いな」
「うわ、まるでさっきついたばかりじゃないか、エドワルド殿下じゃないなら誰?!浮気?!」
「っ、何の事だよ」
痕?
脱衣所の鏡を見るとおびただしい程の鬱血痕があった。アーヴェントがつけたのだろうか、何の為に?
「こんなキスマークだらけで、下賤な上に淫乱とかエドワルド様の婚約に影響が出たらどうすのさ?」
「キスマーク?どういう意味だ?」
「まさか知らないの?」
双子は信じられないとばかりにミオに説明した。この鬱血痕にそんな意味があるとは、ミオは顔を青くした。
痕は服に隠れるがアーヴェントに朝まで犯されたミオは弱気になっていた。
「そうだったのか、どうしよ、どれくらいで消えるんだ?」
普段は双子をこちらを歯牙にもかけない様子のミオが、今にも泣き出しそうになっている。
双子は食い入るようにミオを眺めた。
「もしかして、合意の上じゃなかったのか?」
「お前顔はいいし、身体の具合良さそうだもんな」
珍しく双子は心配したように、近寄ってきた。双子の圧力に早く部屋に帰らなくてはと思いながらも足が動かない。しかも急に腹痛が襲ってきた。
「なんかお腹いたい」
しゃがみこんでしまったミオを見て双子は頷き合うと、小さな身体をひょいと抱き上げて大浴場へ向かった。
ミオを無理矢理四つん這いにさせて、秘孔を探る。先程までアーヴェントの凶暴な剛直を飲み込まされていたソコは双子の指を直ぐに受け入れた。
「すごっ、なんだか吸い付いて来るみたいな…てかやっぱり後処理ちゃんとしてないな」
双子は指を2人仲良く挿入して、前立腺を刺激したり、精子を掻き出しとバラバラにミオの中を這い回る。
「どんだけ出てくるんだよ。輪姦?」
「んっあ、あ、っ言えない」
グチュ、グチュ、グチュ
大浴場は貸し切りで、卑猥な音が響く。洗い場でひたすら精液を掻き出された。
「いっやぁ!」
何度も弱点や奥の敏感な所を擦り上げられたせいで達してしまった。
「うわ、エッロ!メスイキしちゃってるじゃん」
身体と秘孔をビクビクさせるミオに双子はごくりと喉を鳴らした。
「責任取れよ」
「責任?」
「ドブネズミのくせに、俺たちを誘惑しやがって」
双子はミオを立たせて、背後から無理矢理挿入する。
もう1人はミオのモノを口に含む。
「な、何してっやぁ、やぁだ!辞めろって!」
後ろから前から快楽が押し寄せて、結局また中に出されては掻き出され、双子にいいように使われてしまった。
そのままバスタオルを巻かれて双子の部屋に連れ込まれて、また次が始まろうとしていた。
やっと片方が達したかと思うと、すぐにまた挿入される。口にも、どちらかの肉棒を挿れられ苦しいはずなのに、快楽に飲まれいく身体にどうしたらいいかわからない。
「はぁ、こいつめっちゃ具合いい。殿下が結婚されたらうちで引き取ってやるよ、便器ちゃん」
「口は下手くそだから、鍛えないとな」
双子の瞳の奥に激しい執着の炎を感じたミオは、力なく言った。
「んぁ、ほんと?イルミ、僕も気持ちいい」
双子のアルアとイルミ。
ミオは双子の違いが勘でわかっていたが、あえてアルアにイルミと言ってみた。
「俺はイルミじゃねぇ!」
思ったとおりアルアは怒りを露わにする。
「じゃあさっき入れてたのがイルミ?イルミの方が上手で気持ちよかった、イルミがいい」
「何だと?!」
「本当か?!」
イルミは嬉しそうに、ミオをアルアから引き剥がす。
「お前が俺たちを間違えるなんて、何かの間違えじゃないか?」
よしよし、混乱し始めたぞ。
「え、そうだよね、じゃあさっき気持ち良かったのはアルア?」
今度はミオは渾身の上目遣いでイルミに向かって、アルアを褒めた。
「俺はイルミだ!やっぱり間違えてるだろ」
「いや、下手くそはお前だ」
「何だと?!」
2人がいい争ってるうちに、ミオは入り口近くにあった外套をそっと取って部屋から抜け出した。
2人が実はお互いをライバルだと思っている事はあまり気付かれていない。
ミオを傷つける時も2人は謎の張り合いを見せているのだ。長い間罵声を浴びせられてない。
はぁ、全く性処理なら他所でやれっ。
エドワルド様は穴があれば何でも突っ込む連中もいると言っていた。よもやあの高貴ぶっている双子の騎士までそういう連中だったとは。
せっかく綺麗になったのにまた汚れてしまった。
双子は爵位持ちの為、宿舎が王族の住まうエリアに近かった事が幸いして、誰にも気付かれる事なくミオはエドワルドの部屋に滑り込む事が出来た。
部屋についているシャワールームを使って身体を清めた。
最初からこのシャワールームを使えばよかったのだ、なぜ久々ゆっくり湯に浸かりたいと思ったのか。
ー 薄汚いドブネズミ。
ー 便器。
自分はどこまで皆んなに嫌われていたのだろう、普段なら気にならない言葉の数々が、今のミオには突き刺さった。
「僕エドワルド様に捨てられるのかな…」
ミオはギュッと丸くなってエドワルドのベッドで眠った。
アーヴェントの姿はすでに無かった。
(とんでもない目にあった)
呼吸もままならい程、連続で絶頂させられた時は本当に死んでしまうかと思った。
ミオは自らを抱きしめる。
誰かに被害を訴えたくとも公爵令息であの浮世離れした天使のようなアーヴェントには信奉者も多い。
誰も自分の言うことなど信じてくれないだろう。
今にでも城から逃げ出したいミオだったが、このままだとエドワルドの身も危ない。
「大丈夫、大丈夫…」
エドワルド様さえ戻れば。ミオは自分に言い聞かせるように、腕を摩った。
大浴場にでも行こうか、ふと思い立つ。
エドワルドに大浴場に行く事は禁止されていたが、昼間は休暇中の者がたまに訪れる程度で殆ど貸切りの事が多く、ミオはその時間をたまに利用していた。
何と無く風呂に浸かれば身を清められる気がした。
「うわーっ、ドブネズミがいるぞ」
脱衣所で服を脱いでいると、第二王子の部下の双子達だ。
第二王子は典型的な王族で、ミオを見下すやつが多い。
最悪なコンビと会ってしまった、引き返そうとするが、腕を掴まれた。
「お前、何だよその痕、気持ち悪いな」
「うわ、まるでさっきついたばかりじゃないか、エドワルド殿下じゃないなら誰?!浮気?!」
「っ、何の事だよ」
痕?
脱衣所の鏡を見るとおびただしい程の鬱血痕があった。アーヴェントがつけたのだろうか、何の為に?
「こんなキスマークだらけで、下賤な上に淫乱とかエドワルド様の婚約に影響が出たらどうすのさ?」
「キスマーク?どういう意味だ?」
「まさか知らないの?」
双子は信じられないとばかりにミオに説明した。この鬱血痕にそんな意味があるとは、ミオは顔を青くした。
痕は服に隠れるがアーヴェントに朝まで犯されたミオは弱気になっていた。
「そうだったのか、どうしよ、どれくらいで消えるんだ?」
普段は双子をこちらを歯牙にもかけない様子のミオが、今にも泣き出しそうになっている。
双子は食い入るようにミオを眺めた。
「もしかして、合意の上じゃなかったのか?」
「お前顔はいいし、身体の具合良さそうだもんな」
珍しく双子は心配したように、近寄ってきた。双子の圧力に早く部屋に帰らなくてはと思いながらも足が動かない。しかも急に腹痛が襲ってきた。
「なんかお腹いたい」
しゃがみこんでしまったミオを見て双子は頷き合うと、小さな身体をひょいと抱き上げて大浴場へ向かった。
ミオを無理矢理四つん這いにさせて、秘孔を探る。先程までアーヴェントの凶暴な剛直を飲み込まされていたソコは双子の指を直ぐに受け入れた。
「すごっ、なんだか吸い付いて来るみたいな…てかやっぱり後処理ちゃんとしてないな」
双子は指を2人仲良く挿入して、前立腺を刺激したり、精子を掻き出しとバラバラにミオの中を這い回る。
「どんだけ出てくるんだよ。輪姦?」
「んっあ、あ、っ言えない」
グチュ、グチュ、グチュ
大浴場は貸し切りで、卑猥な音が響く。洗い場でひたすら精液を掻き出された。
「いっやぁ!」
何度も弱点や奥の敏感な所を擦り上げられたせいで達してしまった。
「うわ、エッロ!メスイキしちゃってるじゃん」
身体と秘孔をビクビクさせるミオに双子はごくりと喉を鳴らした。
「責任取れよ」
「責任?」
「ドブネズミのくせに、俺たちを誘惑しやがって」
双子はミオを立たせて、背後から無理矢理挿入する。
もう1人はミオのモノを口に含む。
「な、何してっやぁ、やぁだ!辞めろって!」
後ろから前から快楽が押し寄せて、結局また中に出されては掻き出され、双子にいいように使われてしまった。
そのままバスタオルを巻かれて双子の部屋に連れ込まれて、また次が始まろうとしていた。
やっと片方が達したかと思うと、すぐにまた挿入される。口にも、どちらかの肉棒を挿れられ苦しいはずなのに、快楽に飲まれいく身体にどうしたらいいかわからない。
「はぁ、こいつめっちゃ具合いい。殿下が結婚されたらうちで引き取ってやるよ、便器ちゃん」
「口は下手くそだから、鍛えないとな」
双子の瞳の奥に激しい執着の炎を感じたミオは、力なく言った。
「んぁ、ほんと?イルミ、僕も気持ちいい」
双子のアルアとイルミ。
ミオは双子の違いが勘でわかっていたが、あえてアルアにイルミと言ってみた。
「俺はイルミじゃねぇ!」
思ったとおりアルアは怒りを露わにする。
「じゃあさっき入れてたのがイルミ?イルミの方が上手で気持ちよかった、イルミがいい」
「何だと?!」
「本当か?!」
イルミは嬉しそうに、ミオをアルアから引き剥がす。
「お前が俺たちを間違えるなんて、何かの間違えじゃないか?」
よしよし、混乱し始めたぞ。
「え、そうだよね、じゃあさっき気持ち良かったのはアルア?」
今度はミオは渾身の上目遣いでイルミに向かって、アルアを褒めた。
「俺はイルミだ!やっぱり間違えてるだろ」
「いや、下手くそはお前だ」
「何だと?!」
2人がいい争ってるうちに、ミオは入り口近くにあった外套をそっと取って部屋から抜け出した。
2人が実はお互いをライバルだと思っている事はあまり気付かれていない。
ミオを傷つける時も2人は謎の張り合いを見せているのだ。長い間罵声を浴びせられてない。
はぁ、全く性処理なら他所でやれっ。
エドワルド様は穴があれば何でも突っ込む連中もいると言っていた。よもやあの高貴ぶっている双子の騎士までそういう連中だったとは。
せっかく綺麗になったのにまた汚れてしまった。
双子は爵位持ちの為、宿舎が王族の住まうエリアに近かった事が幸いして、誰にも気付かれる事なくミオはエドワルドの部屋に滑り込む事が出来た。
部屋についているシャワールームを使って身体を清めた。
最初からこのシャワールームを使えばよかったのだ、なぜ久々ゆっくり湯に浸かりたいと思ったのか。
ー 薄汚いドブネズミ。
ー 便器。
自分はどこまで皆んなに嫌われていたのだろう、普段なら気にならない言葉の数々が、今のミオには突き刺さった。
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