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デート④
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着ていた服のボタンに髪の毛が絡まって
愛莉さんが引き寄せられるように
自分の胸元に近づいてくる。
「ごめん、とるから待ってて」
色々と触っているようだけど
なかなか取れず
「貸して!俺がやるから!」
こんな近くに寄られたら
またドキドキが止まらなくなるし
あのホテルでの出来事を思い出してしまう。
しかも風が強いから髪の毛から愛莉さんのいい香りがしてくるから
余計にもやもやする。
「お店ではさみ貸してもらって切ろうか?」
「え!?だめだめ、もう少しでとれそうだから……」
気持ちの焦りもあって
なかなか髪の毛がとれなかったけど
やっと髪の毛がボタンからとれた時
上目づかいで
「ありがとう、崇君!」
今のこのシチュエーションで
下の名前を呼んじゃうの!?
心臓が破裂しそうになった瞬間
今度は心臓が止まりそうになった。
「愛莉?」
「百合……?」
「やっぱりそうだ、久しぶり~元気だった?」
「う、うん……」
「ママ~だあれ?」
「この子、私の子供なの。今4歳。ママの高校のお友達だよ」
「ちあき、4さい!」
「千晶ちゃん?」
「……どうかした?」
「ううん、何でもない」
「その人は……?」
「あ……会社の後輩だよ」
「初めまして~お邪魔してごめんなさい」
「いえ……」
愛莉さんの高校生の同級生か。
子供がいても綺麗なママって感じだけど
このぐいぐい来る感じが何だか苦手だ。
「あ、主人を待たせているから、またね」
「うん。ちあきちゃんもまたね」
「ばいばーい!」
2人が去っていくのと同時にお店に入れたけど
愛莉さんの表情がどんどん暗くなっていくのがわかる。
一体どうしたんだろう……?
「崇君は……」
「え?」
「何にするか決めた?なんかどれも美味しそうだね~あ、パフェも最後に食べたいな。パスタかピザもどっちにしようかな~」
何だか無理に話している感じが
凄く伝わってくる。
愛想笑いまでしちゃって……
「無理しないでよ」
「え?」
「顔に書いてある」
「……」
「あの人となんかあったの?」
「私と別れたあと、付き合ってたって聞いた」
あぁ、旦那の元カノか。
綺麗な人だったけど
愛莉さんと比べると結構タイプ違うんだな。
「で?」
「それで……昨日寝言で百合って……付き合っていたのはずっと昔なはずなのに」
「で、焼きもち妬いているわけだ」
「焼きもち……?」
やっぱ結局旦那のことが好きなんだな
まぁそりゃそうだよな、結婚しているわけだし。
「焼きもちっていうか……うまく説明できないけど、女の勘っていうの?なんか感じるの。あの二人には何かあるって……」
「でも、あの人今結婚しているんだよね?」
「結婚しているみたいだね……子供もいたし」
「それなら、少しは安心してもいいかもしれないよ」
「……そう……だよね」
この時は、あまり余計な心配はさせたくなくて
こういう風に言ってしまったけど
今となれば、この時もっと愛莉さんの話を聞いてあげればよかった。
愛莉さんは本当は確信していたんだ。
俺に言えなかっただけで……
愛莉さんが引き寄せられるように
自分の胸元に近づいてくる。
「ごめん、とるから待ってて」
色々と触っているようだけど
なかなか取れず
「貸して!俺がやるから!」
こんな近くに寄られたら
またドキドキが止まらなくなるし
あのホテルでの出来事を思い出してしまう。
しかも風が強いから髪の毛から愛莉さんのいい香りがしてくるから
余計にもやもやする。
「お店ではさみ貸してもらって切ろうか?」
「え!?だめだめ、もう少しでとれそうだから……」
気持ちの焦りもあって
なかなか髪の毛がとれなかったけど
やっと髪の毛がボタンからとれた時
上目づかいで
「ありがとう、崇君!」
今のこのシチュエーションで
下の名前を呼んじゃうの!?
心臓が破裂しそうになった瞬間
今度は心臓が止まりそうになった。
「愛莉?」
「百合……?」
「やっぱりそうだ、久しぶり~元気だった?」
「う、うん……」
「ママ~だあれ?」
「この子、私の子供なの。今4歳。ママの高校のお友達だよ」
「ちあき、4さい!」
「千晶ちゃん?」
「……どうかした?」
「ううん、何でもない」
「その人は……?」
「あ……会社の後輩だよ」
「初めまして~お邪魔してごめんなさい」
「いえ……」
愛莉さんの高校生の同級生か。
子供がいても綺麗なママって感じだけど
このぐいぐい来る感じが何だか苦手だ。
「あ、主人を待たせているから、またね」
「うん。ちあきちゃんもまたね」
「ばいばーい!」
2人が去っていくのと同時にお店に入れたけど
愛莉さんの表情がどんどん暗くなっていくのがわかる。
一体どうしたんだろう……?
「崇君は……」
「え?」
「何にするか決めた?なんかどれも美味しそうだね~あ、パフェも最後に食べたいな。パスタかピザもどっちにしようかな~」
何だか無理に話している感じが
凄く伝わってくる。
愛想笑いまでしちゃって……
「無理しないでよ」
「え?」
「顔に書いてある」
「……」
「あの人となんかあったの?」
「私と別れたあと、付き合ってたって聞いた」
あぁ、旦那の元カノか。
綺麗な人だったけど
愛莉さんと比べると結構タイプ違うんだな。
「で?」
「それで……昨日寝言で百合って……付き合っていたのはずっと昔なはずなのに」
「で、焼きもち妬いているわけだ」
「焼きもち……?」
やっぱ結局旦那のことが好きなんだな
まぁそりゃそうだよな、結婚しているわけだし。
「焼きもちっていうか……うまく説明できないけど、女の勘っていうの?なんか感じるの。あの二人には何かあるって……」
「でも、あの人今結婚しているんだよね?」
「結婚しているみたいだね……子供もいたし」
「それなら、少しは安心してもいいかもしれないよ」
「……そう……だよね」
この時は、あまり余計な心配はさせたくなくて
こういう風に言ってしまったけど
今となれば、この時もっと愛莉さんの話を聞いてあげればよかった。
愛莉さんは本当は確信していたんだ。
俺に言えなかっただけで……
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