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契約③
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「あ、来た来た!結衣、こっちこっち!ってあんたこの恰好で行くの!?」
「え…?ダメ?一応綺麗な服を選んできたんだけど…智美こそその格好で行くの!?」
私は、パステルブルーのシンプルなワンピース。
それにひきかえ、智美は真っ赤なドレスで
胸の谷間もくっくり見えて、スリットからチラチラ見える脚がすごく綺麗…。
「せっかくのパーティーだもん。オシャレしなきゃ!」
「でも、私智美みたいなドレス持っていないし。」
「う~ん。でもそのシンプルさが逆に目立っていいかもしれないし…よし、行こう!」
「え!?う、うん…」
智美の言う通り、私のこの恰好は逆に目立った。
みんな智美のようにきらびやかなドレスに
ネイルや髪型まで綺麗にしている。
それにひきかえ私は、皿洗いのバイトでガサガサの手
髪の毛をといただけ……。
「こんな世界あるんだ……」
「すごいね…私も驚いた。私も緊張しちゃうよ。」
「智美も?」
こんなセレブみたいなパーティーは
漫画やテレビだけの世界だと思っていた。
芸能人のような綺麗な女性達が
綺麗な恰好をして男性と会話を楽しんでいる。
料理も美味しそうなものが並んでいるのに
まるで飾っているかのように誰も手をつけていない。
「ともちゃ~ん!」
「仁ちゃん!」
智美に近寄ってきた男性は
ふくよかででも優しそうな顔の男性。
年齢は…50代ぐらいなのかな?
この男性も周りの人たちと並んでもおかしくないぐらい
高そうなスーツに、綺麗な時計と靴を履いている。
「仁ちゃん、この子が親友の結衣です。」
「は、初めまして、結衣です。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「いやいや、ありがとうを言いたいのはこちらだよ~今日は来てくれて本当にありがとう。20歳のしかも結衣っていう名前の女の子を探すのは難しくてね~。あ、これ、つけてもらってもいいかな。」
仁社長が差し出してきたのは真っ白なバラの1輪。
バラといったら赤いのイメージしかなかった私にとって
白のバラは珍しかった。
「このバラが20歳の結衣ちゃんらしいよ。でもまぁ、ほとんどの子が嘘だろうな。」
「え…?」
周りを見渡すとほとんどの子が白いバラを胸元につけていた。
確かにこんなにも20歳の結衣という名前の子がいるとは思えない。
「仁ちゃん、このパーティー何なの?仁ちゃんを信じてきたけど、どうして20歳の結衣って名前の女の子を集めるパーティーなの?」
「それがさ、このパーティーのホストは…」
それまで静かだったパーティー会場が
ざわつき始めて、みんなが視線を向けている方に視線を向けると
1人の男性が階段の上に立っていた。
この会場にいる人はみんな綺麗だけど
この人はまた別格だ。
男性だけど凛とした顔だちにに息をしているのも忘れてしまう……
それぐらい綺麗な人だ。
「あの人、三島グループの!」
智美が口元に手を当てながらこっそりと教えてくれた。
「三島グループって…?」
「ここのホテルの会場もそうだけど、ホテルやレストラン、ゴルフ場とか幅広く運営しているグループの代表取締役だよ。」
「え…?ダメ?一応綺麗な服を選んできたんだけど…智美こそその格好で行くの!?」
私は、パステルブルーのシンプルなワンピース。
それにひきかえ、智美は真っ赤なドレスで
胸の谷間もくっくり見えて、スリットからチラチラ見える脚がすごく綺麗…。
「せっかくのパーティーだもん。オシャレしなきゃ!」
「でも、私智美みたいなドレス持っていないし。」
「う~ん。でもそのシンプルさが逆に目立っていいかもしれないし…よし、行こう!」
「え!?う、うん…」
智美の言う通り、私のこの恰好は逆に目立った。
みんな智美のようにきらびやかなドレスに
ネイルや髪型まで綺麗にしている。
それにひきかえ私は、皿洗いのバイトでガサガサの手
髪の毛をといただけ……。
「こんな世界あるんだ……」
「すごいね…私も驚いた。私も緊張しちゃうよ。」
「智美も?」
こんなセレブみたいなパーティーは
漫画やテレビだけの世界だと思っていた。
芸能人のような綺麗な女性達が
綺麗な恰好をして男性と会話を楽しんでいる。
料理も美味しそうなものが並んでいるのに
まるで飾っているかのように誰も手をつけていない。
「ともちゃ~ん!」
「仁ちゃん!」
智美に近寄ってきた男性は
ふくよかででも優しそうな顔の男性。
年齢は…50代ぐらいなのかな?
この男性も周りの人たちと並んでもおかしくないぐらい
高そうなスーツに、綺麗な時計と靴を履いている。
「仁ちゃん、この子が親友の結衣です。」
「は、初めまして、結衣です。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「いやいや、ありがとうを言いたいのはこちらだよ~今日は来てくれて本当にありがとう。20歳のしかも結衣っていう名前の女の子を探すのは難しくてね~。あ、これ、つけてもらってもいいかな。」
仁社長が差し出してきたのは真っ白なバラの1輪。
バラといったら赤いのイメージしかなかった私にとって
白のバラは珍しかった。
「このバラが20歳の結衣ちゃんらしいよ。でもまぁ、ほとんどの子が嘘だろうな。」
「え…?」
周りを見渡すとほとんどの子が白いバラを胸元につけていた。
確かにこんなにも20歳の結衣という名前の子がいるとは思えない。
「仁ちゃん、このパーティー何なの?仁ちゃんを信じてきたけど、どうして20歳の結衣って名前の女の子を集めるパーティーなの?」
「それがさ、このパーティーのホストは…」
それまで静かだったパーティー会場が
ざわつき始めて、みんなが視線を向けている方に視線を向けると
1人の男性が階段の上に立っていた。
この会場にいる人はみんな綺麗だけど
この人はまた別格だ。
男性だけど凛とした顔だちにに息をしているのも忘れてしまう……
それぐらい綺麗な人だ。
「あの人、三島グループの!」
智美が口元に手を当てながらこっそりと教えてくれた。
「三島グループって…?」
「ここのホテルの会場もそうだけど、ホテルやレストラン、ゴルフ場とか幅広く運営しているグループの代表取締役だよ。」
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