82 / 105
隣にいる私を見て…
ヒロとの出会い②
しおりを挟む
「先生、私行きます。」
あの体育の日から一週間ずっと美優から話しかけられても無視してた。
だからこそ今度は無視なんかしないで美優の話を聞きたい
そして無視していたことを謝りたい。
それでもしできたら、友達になりたい――
「ここ…かな?」
先生に渡された住所でたどり着いたのは洋館風のレストラン
「あ……」
お医者さんにまだ無理しちゃ駄目って言われていたのに――
たくさん歩いちゃったからクラクラする…
「………ごめんね、美優。」
本当は一匹狼なんて寂しくて私も友達がほしかったんだ
美優みたいに優しい友達――
「……大丈夫?」
「え…?」
目を開けると目や髪の毛は黒だけど、肌の白さや顔のパーツが整っていて王子様みたいな男の子が流した涙をぬぐってくれていた
「だ、誰!?」
「おじちゃん、おばちゃん!気がついたよ!」
目の前にいる男の子は私の質問は無視して「おじさん」と「おばさん」を呼んだ。
「よかった、気がついて~気分は大丈夫?」
「あ…はい、大丈夫です。」
おばさんと呼ばれていた人の顔を見てすぐにわかった。
小さい体や丸い目、笑顔が美優にそっくり…
「ヒロ君が外にあなたが倒れてるって運んで来てくれたのよ。あ、ご両親に連絡して迎えに来てもらいましょうね。」
「大丈夫です…共働きで家にはまだいないと思うので…」
私が入院していたときのお金や通院のお金がいるからって母親もフルで働いている。
「じゃあ、俺が送るよ。」
「でも…」
「大丈夫だよ、おばちゃん。それにおばちゃんは美優のそばにいてあげて。」
「あ…!あのこれ…今日はこのプリントを美優さんに渡しにきたんです。」
「あら…ありがとう。美優にお礼言わせたいんだけどあの子熱があって…必ず渡しておくわね、このプリント。本当にありがとう。」
美優のお母さんの優しい笑顔に心が押しつぶされそうになる…
私美優を傷つけてしまったのに…無視しちゃってたのに…
あの体育の日から一週間ずっと美優から話しかけられても無視してた。
だからこそ今度は無視なんかしないで美優の話を聞きたい
そして無視していたことを謝りたい。
それでもしできたら、友達になりたい――
「ここ…かな?」
先生に渡された住所でたどり着いたのは洋館風のレストラン
「あ……」
お医者さんにまだ無理しちゃ駄目って言われていたのに――
たくさん歩いちゃったからクラクラする…
「………ごめんね、美優。」
本当は一匹狼なんて寂しくて私も友達がほしかったんだ
美優みたいに優しい友達――
「……大丈夫?」
「え…?」
目を開けると目や髪の毛は黒だけど、肌の白さや顔のパーツが整っていて王子様みたいな男の子が流した涙をぬぐってくれていた
「だ、誰!?」
「おじちゃん、おばちゃん!気がついたよ!」
目の前にいる男の子は私の質問は無視して「おじさん」と「おばさん」を呼んだ。
「よかった、気がついて~気分は大丈夫?」
「あ…はい、大丈夫です。」
おばさんと呼ばれていた人の顔を見てすぐにわかった。
小さい体や丸い目、笑顔が美優にそっくり…
「ヒロ君が外にあなたが倒れてるって運んで来てくれたのよ。あ、ご両親に連絡して迎えに来てもらいましょうね。」
「大丈夫です…共働きで家にはまだいないと思うので…」
私が入院していたときのお金や通院のお金がいるからって母親もフルで働いている。
「じゃあ、俺が送るよ。」
「でも…」
「大丈夫だよ、おばちゃん。それにおばちゃんは美優のそばにいてあげて。」
「あ…!あのこれ…今日はこのプリントを美優さんに渡しにきたんです。」
「あら…ありがとう。美優にお礼言わせたいんだけどあの子熱があって…必ず渡しておくわね、このプリント。本当にありがとう。」
美優のお母さんの優しい笑顔に心が押しつぶされそうになる…
私美優を傷つけてしまったのに…無視しちゃってたのに…
0
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
やさしいキスの見つけ方
神室さち
恋愛
諸々の事情から、天涯孤独の高校一年生、完璧な優等生である渡辺夏清(わたなべかすみ)は日々の糧を得るために年齢を偽って某所風俗店でバイトをしながら暮らしていた。
そこへ、現れたのは、天敵に近い存在の数学教師にしてクラス担任、井名里礼良(いなりあきら)。
辞めろ辞めないの押し問答の末に、井名里が持ち出した賭けとは?果たして夏清は平穏な日常を取り戻すことができるのか!?
何て言ってても、どこかにある幸せの結末を求めて突っ走ります。
こちらは2001年初出の自サイトに掲載していた小説です。完結済み。サイト閉鎖に伴い移行。若干の加筆修正は入りますがほぼそのままにしようと思っています。20年近く前に書いた作品なのでいろいろ文明の利器が古かったり常識が若干、今と異なったりしています。
20年くらい前の女子高生はこんな感じだったのかー くらいの視点で見ていただければ幸いです。今はこんなの通用しない! と思われる点も多々あるとは思いますが、大筋の変更はしない予定です。
フィクションなので。
多少不愉快な表現等ありますが、ネタバレになる事前の注意は行いません。この表現ついていけない…と思ったらそっとタグを閉じていただけると幸いです。
当時、だいぶ未来の話として書いていた部分がすでに現代なんで…そのあたりはもしかしたら現代に即した感じになるかもしれない。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる