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懺悔。
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礼人バージョンになります
「あ…っ、先生っ……」
未亜は俺にとっては不思議な子だった。
俺の言うことは何でも聞いて、恥ずかしながらも素直に俺の言うことを聞く。
こういうことは初めてなはずなのに
指で肌をなぞればカラダが反応し
唇からは高校生とは思えない甘い吐息がもれる
目は涙が溜まって零れ落ちそうになりながら
俺の首に腕を回してすがってくる。
最初は生徒から告白なんて
どうせすぐに生徒のほうから飽きるだろうと思っていたけど
未亜はいつもいつも俺を欲しがってくれて
俺を求めてくれた
それが本当に嬉しくて
未亜が可愛くて
いつの間にか愛おしくなっていて
高校を卒業したら
堂々と周りのカップルのように付き合いたい、そう思っていた。
未亜と象さん公園での待ち合わせの日
本物ではないけど…今まで俺が言えなかった気持ちを何か形にして伝えたくて
指輪を買いに街に来ていた。
「すいません、この指輪でお願いします。」
「はい、かしこまりました。贈り物でございますか?」
「はい…」
指輪を女性にプレゼントするなんて初めてで
こういうお店に自分がいるのも何だか不思議な気分だ。
「……ん?」
外が何だか騒がしくてドアの向こうを見てみると
カップルが言い合いにしているように見えた。
男の手にはこのお店の紙袋を持っている。
女性のほうは泣き崩れて座り込んでしまった。
「お待たせいたしました。」
「あ…ありがとうございます。」
なんとなく、このお店の紙袋を持って
泣き崩れている女性の前を通り過ぎるのは悪い気がする。
だけど…何となく放っておけなくて声をかけてみた。
「あの…大丈夫ですか?」
「大丈夫…で……礼…人?」
「え…?」
「礼人だよね…?」
「美……月?」
俺がこのとき指輪を買わなければ今頃未亜と幸せに過ごしていたのだろうか
あの日美月に声をかけなければ結婚なんてしていなかったのだろうか
いや……高校の卒業式の日に俺がちゃんとしていればこんなことにならなかったんだ。
あの日からずっとこんな日がくることは変わらなかったんだ。
「よく昔ここに来たよね。」
「……そうだな。」
小学校の帰り道の河川敷
ここでみんなサッカーしたり鬼ごっこしたり
女の子たちは座って話をしたりしていた懐かしい場所だ。
「……彼女いるんだ。」
「え?あぁ……」
「……幸せそうだね、礼人は。」
「美月、俺っ……」
「何で私がこんなに苦しんで礼人だけ幸せになるの……っ」
「美月…?」
「ねぇ、私が何で今日彼氏に振られたと思う?」
やっぱりあれはそういう喧嘩だったのか。
だけど理由までは思いつかなかった。
「プロポーズされて嬉しくて…でも指輪貰う前にちゃんと彼に伝えておきたくって…」
「あの日の事件のこと。」
「美月……」
「礼人のせいだよ…礼人があの日来なかったから…だから私っ……私っ…!」
「美月……ごめん。」
「悪いと思っているなら……私の婚約者になって。」
「え…?」
「お父さん達を安心させてあげたいの。子供ができない私と誰も結婚してくれない。」
「美月、それは……」
「その日だけでいい。1日だけでいいから。それぐらいいいでしょ?」
未亜の顔が頭によぎったのは言うまでもない。
このままここで言い合いしていても時間が過ぎるだけで
未亜を寒いならあの公園で待たせるだけだ。
たった1日だけなら……そう思って俺は美月の提案を受け入れてしまった。
美月の婚約者の役をやるなんて
未亜には言えなくて
別に本物の婚約者になるわけじゃないけど
誤解を与えたくないし、これ以上不安にもさせたくなかった。
だから、未亜をこの手で抱く時は
何もかも重荷になるものがない状態で
その日を迎えたかった。
『礼人、今日の夜、連絡するところに来て。両親に紹介するから。』
美月の両親に会ったことは一度もない。
そして美月に妹がいたことも、俺は知らなかった…。
あの時の俺は
美月の両親に嘘をつくことが申し訳ない気持ちと
未亜に連絡したくても何を話せばいいのかわらかくて
連絡できなかった未亜のことで頭がいっぱいだった。
「あ…っ、先生っ……」
未亜は俺にとっては不思議な子だった。
俺の言うことは何でも聞いて、恥ずかしながらも素直に俺の言うことを聞く。
こういうことは初めてなはずなのに
指で肌をなぞればカラダが反応し
唇からは高校生とは思えない甘い吐息がもれる
目は涙が溜まって零れ落ちそうになりながら
俺の首に腕を回してすがってくる。
最初は生徒から告白なんて
どうせすぐに生徒のほうから飽きるだろうと思っていたけど
未亜はいつもいつも俺を欲しがってくれて
俺を求めてくれた
それが本当に嬉しくて
未亜が可愛くて
いつの間にか愛おしくなっていて
高校を卒業したら
堂々と周りのカップルのように付き合いたい、そう思っていた。
未亜と象さん公園での待ち合わせの日
本物ではないけど…今まで俺が言えなかった気持ちを何か形にして伝えたくて
指輪を買いに街に来ていた。
「すいません、この指輪でお願いします。」
「はい、かしこまりました。贈り物でございますか?」
「はい…」
指輪を女性にプレゼントするなんて初めてで
こういうお店に自分がいるのも何だか不思議な気分だ。
「……ん?」
外が何だか騒がしくてドアの向こうを見てみると
カップルが言い合いにしているように見えた。
男の手にはこのお店の紙袋を持っている。
女性のほうは泣き崩れて座り込んでしまった。
「お待たせいたしました。」
「あ…ありがとうございます。」
なんとなく、このお店の紙袋を持って
泣き崩れている女性の前を通り過ぎるのは悪い気がする。
だけど…何となく放っておけなくて声をかけてみた。
「あの…大丈夫ですか?」
「大丈夫…で……礼…人?」
「え…?」
「礼人だよね…?」
「美……月?」
俺がこのとき指輪を買わなければ今頃未亜と幸せに過ごしていたのだろうか
あの日美月に声をかけなければ結婚なんてしていなかったのだろうか
いや……高校の卒業式の日に俺がちゃんとしていればこんなことにならなかったんだ。
あの日からずっとこんな日がくることは変わらなかったんだ。
「よく昔ここに来たよね。」
「……そうだな。」
小学校の帰り道の河川敷
ここでみんなサッカーしたり鬼ごっこしたり
女の子たちは座って話をしたりしていた懐かしい場所だ。
「……彼女いるんだ。」
「え?あぁ……」
「……幸せそうだね、礼人は。」
「美月、俺っ……」
「何で私がこんなに苦しんで礼人だけ幸せになるの……っ」
「美月…?」
「ねぇ、私が何で今日彼氏に振られたと思う?」
やっぱりあれはそういう喧嘩だったのか。
だけど理由までは思いつかなかった。
「プロポーズされて嬉しくて…でも指輪貰う前にちゃんと彼に伝えておきたくって…」
「あの日の事件のこと。」
「美月……」
「礼人のせいだよ…礼人があの日来なかったから…だから私っ……私っ…!」
「美月……ごめん。」
「悪いと思っているなら……私の婚約者になって。」
「え…?」
「お父さん達を安心させてあげたいの。子供ができない私と誰も結婚してくれない。」
「美月、それは……」
「その日だけでいい。1日だけでいいから。それぐらいいいでしょ?」
未亜の顔が頭によぎったのは言うまでもない。
このままここで言い合いしていても時間が過ぎるだけで
未亜を寒いならあの公園で待たせるだけだ。
たった1日だけなら……そう思って俺は美月の提案を受け入れてしまった。
美月の婚約者の役をやるなんて
未亜には言えなくて
別に本物の婚約者になるわけじゃないけど
誤解を与えたくないし、これ以上不安にもさせたくなかった。
だから、未亜をこの手で抱く時は
何もかも重荷になるものがない状態で
その日を迎えたかった。
『礼人、今日の夜、連絡するところに来て。両親に紹介するから。』
美月の両親に会ったことは一度もない。
そして美月に妹がいたことも、俺は知らなかった…。
あの時の俺は
美月の両親に嘘をつくことが申し訳ない気持ちと
未亜に連絡したくても何を話せばいいのかわらかくて
連絡できなかった未亜のことで頭がいっぱいだった。
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