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人魚王子、エロ本を読む。
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海草達とのお楽しみを終わらせて胸当てを受け取りながら、オレは先程の疑問をギィにぶつけてみた。
「なぁ、お前いつもそうやってオレが楽しんでるのを見ているだけだけど、お前も乳首欲しいなら魔法使いに頼んでやろうか?」
「ぶっ! 凄い事思い付きますね。いや、結構です。俺はあんたが海草達に乳首触られてアンアン言ってる姿見てんのが、なんだかとっても楽しいので……。それで充分ですよ」
「そうなのか。変な奴だな」
「もういいんですか。まだ楽しみたいなら、お供しますよ」
「うーん、もういいや」
海草の森を抜けて、魔法使いの家に向かいながらオレは首を振った。
胸当ての中では乳首がまだジンジン熱を持っている。
なんだか最近心なしか乳嘴が大きくなって、色味も少し濃くなった気がする。そのせいか分からないけど、海草たちに乳首を弄ってもらって気持ちいいのが続くと、なんだかちょっと怖い気持ちになることがある。
”キモチイイ”が続きすぎて、行ってはいけない所に行ってしまいそうな……。自分でもうまく説明出来ないけれど。
何か言いたそうなギィの視線を感じたが、なんと言っていいかも分からず、あえて無視して先を急ぐことにした。
そうこうしてるうちに、沈没船が見えてきた。
太陽の光の加減で古びた沈没船にスポットライトが当たっているように見える。ここが魔法使いの住処だ。
船首の方が甲板からポッキリ2つに折れていて、その隙間から出入りするのだが。
「なんだこりゃ?」
隙間のすぐ横、甲板に何か本が落ちていた。
手に取ってみると、海の中でも溶けること無くしっかりと形が保っているので、魔法がかかった本なのが分かる。
魔法使いの家にはこういった魔法のかかった地上の本がいっぱい置いてある。
「新しい本かな?」
オレはワクワクしながら表紙をめくった。
「いいんですか。勝手に……」
「大丈夫だろ。魔法使いの家の本は、見飽きるほど読んじゃったし。どうせ後で借りるなら、今読んでも一緒だろ?」
「そうですかねぇ」
無視して頁をペラリとめくる。
すると、そこには──。
「な、っんだコレ⁉︎」
「ほほぉ……」
中に描かれていたのは、裸の人間の雄が大股を拡げて、もう一人の雄がその尻に自分の股間から生えている黒い棒を入れ込んでいる絵だった。
それが一個だけじゃなく、一ページに何個も描いてある。
「これって……?」
「エロ本ですね。雄同士の」
「この黒い棒は?」
「男性の生殖器、ペニスでしょうね。見たことはありませんが」
「ほぇぇ。で、何をしているんだコレ」
「交尾ですよ。人間は雄同士でも交尾が出来るんです。子供は出来ませんけど」
「子供が出来ないのに交尾するのか。なんで!?」
「さあ、気持ちいいからじゃないですかね」
「気持ちいいから……」
確かに描かれた人物達はとても気持ちよさそうな顔をしている。次のページをめくると、ペニスを入れられている側の男が恍惚とした表情で大きく描かれ、そしてその横には「イッちゃう!」と陸の文字で書かれていた。
「あ……」
──これ、オレがいつも乳首を触られてる時に思ってるやつだ。
さらに頁をめくると、ペニスを入れられている男のペニスから何か白いものが出て、その横には「イッちゃったからぁ」と書かれていた。
──こ、これは⁉︎
「あ、シレーヌ君達どうしたのぉ。森に気配感じてからなかなか来ないから心配しちゃった……って、ぎょえ~ッ。そ、それはっ⁉︎」
甲板の隙間から茶髪の爽やかな雰囲気の青年が顔を出した。
魔法使いだ。
と思ったら、突然奇声をあげ、凄い勢いでオレが見ていた本を奪い取った。
「あっ。まだ見てたのにっ」
「ななななんでシレーヌ君がこれを⁉︎」
「そこに落ちてた」
「俺の秘蔵のコレクションが何でこんな所に⁉︎ この間甲板の上で、拾ったハンモックで寛ぎながら一発抜いた時にしまい忘れたのかなっ⁉︎ うわぁぁぁ」
苦悶する魔法使いに、更にギィが追い打ちをかけた。
「それ、アンタとトリトン王の妄想エロ本ですよね。めちゃくちゃ気持ち悪いことしてますね」
「え、そうなの⁉︎」
そう言われてみると、何となく二人の顔の面差しと似ていた気がする。
「でも、父上は人間じゃないぞ?」
「だから妄想漫画なんですよ。それに、魔法使いさんは元人間でしょ」
「あ、そっか」
そう。魔法使いは今でこそ下半身が蛸だが、元はただの人間だ。
栗色の髪に同じ色合いの瞳。
肩幅も胸板もそこそこあり、筋肉隆々って程でもないが、引き締まった体に甘いマスクで、人間の時はそこそこモテたんじゃないかな、と思う容姿である。
多くは教えてくれないが、どうやら父上を追いかけて蛸になって海に棲みついたようだ。
なんで蛸なのか聞いたが「触手攻めについて知るのは、シレーヌ君はまだ早い」と言って教えてくれなかった。
「止めてくれっ。そんな目で僕を見ないでくれぇぇぇ。それに全部が妄想なわけじゃないもんっ。トリトンちゃんも一瞬人間だった時あったもん!」
「えっ」
「そうなんですか」
これにはオレもギィも驚いた。
思わず声を上げると、魔法使いはしまったという顔で触手の中にエロ本を隠し、そそくさと沈没船の中に帰ろうとする。
「え~と。今日はちょっと僕、調子が悪いみたいで……」
「待て、魔法使い。オレの形のよい耳がしかと聞いたぞ。それは本当か。父上が人間になった事があるんだな?」
「ひぃぃ、トリトンちゃんに殺されるっ。お願いっ。僕が言ったって言わないでくれっ」
わっと触手全部があわあわと動く。はっきり言って視界がうざいが、今はそんなことはどうでもいい。
「オレは真実が知りたいんだ。吐け。言わないと、そのエロ本の事を父上に言うぞ」
「ひぎゃぁぁぁっ。それだけは勘弁して! ぁぁ、ありますっ。トリトンちゃんは、むかし君みたいなヤンチャ盛りの頃。魔法で人間になってお忍びで地上に来たことがあるんだ!」
魔法使いが自棄をおこしたように、大声で衝撃の事実を伝えてきた。
「ヒューッ。やりますねトリトン王」
「その時僕と恋に落ちてね……。だから僕はトリトンちゃんを追いかけて、海まで来てしまったってわけさ」
当時を思い出しているのであろう、魔法使いはうっとりとした瞳で海上の方を見つめている。
あんたが勝手に落ちただけな気がしますけど、とギィが呟いていたが、魔法使いには聞こえていないようだ。
「父上が……魔法で……」
あまりの衝撃に手の震えが止まらない。
なんて事だっ!
「あの、シレーヌ様。威厳あるトリトン王がそんな事してたのはショックでしょうけど。誰にでも若気の至りってもんが」
ギィがオレに何か言いかけたが、興奮のあまりよく聞こえなかった。
そんな手が。そんな事が出来るならっ。
「オレも人間になって、コレをしたいっ!」
「なぁ、お前いつもそうやってオレが楽しんでるのを見ているだけだけど、お前も乳首欲しいなら魔法使いに頼んでやろうか?」
「ぶっ! 凄い事思い付きますね。いや、結構です。俺はあんたが海草達に乳首触られてアンアン言ってる姿見てんのが、なんだかとっても楽しいので……。それで充分ですよ」
「そうなのか。変な奴だな」
「もういいんですか。まだ楽しみたいなら、お供しますよ」
「うーん、もういいや」
海草の森を抜けて、魔法使いの家に向かいながらオレは首を振った。
胸当ての中では乳首がまだジンジン熱を持っている。
なんだか最近心なしか乳嘴が大きくなって、色味も少し濃くなった気がする。そのせいか分からないけど、海草たちに乳首を弄ってもらって気持ちいいのが続くと、なんだかちょっと怖い気持ちになることがある。
”キモチイイ”が続きすぎて、行ってはいけない所に行ってしまいそうな……。自分でもうまく説明出来ないけれど。
何か言いたそうなギィの視線を感じたが、なんと言っていいかも分からず、あえて無視して先を急ぐことにした。
そうこうしてるうちに、沈没船が見えてきた。
太陽の光の加減で古びた沈没船にスポットライトが当たっているように見える。ここが魔法使いの住処だ。
船首の方が甲板からポッキリ2つに折れていて、その隙間から出入りするのだが。
「なんだこりゃ?」
隙間のすぐ横、甲板に何か本が落ちていた。
手に取ってみると、海の中でも溶けること無くしっかりと形が保っているので、魔法がかかった本なのが分かる。
魔法使いの家にはこういった魔法のかかった地上の本がいっぱい置いてある。
「新しい本かな?」
オレはワクワクしながら表紙をめくった。
「いいんですか。勝手に……」
「大丈夫だろ。魔法使いの家の本は、見飽きるほど読んじゃったし。どうせ後で借りるなら、今読んでも一緒だろ?」
「そうですかねぇ」
無視して頁をペラリとめくる。
すると、そこには──。
「な、っんだコレ⁉︎」
「ほほぉ……」
中に描かれていたのは、裸の人間の雄が大股を拡げて、もう一人の雄がその尻に自分の股間から生えている黒い棒を入れ込んでいる絵だった。
それが一個だけじゃなく、一ページに何個も描いてある。
「これって……?」
「エロ本ですね。雄同士の」
「この黒い棒は?」
「男性の生殖器、ペニスでしょうね。見たことはありませんが」
「ほぇぇ。で、何をしているんだコレ」
「交尾ですよ。人間は雄同士でも交尾が出来るんです。子供は出来ませんけど」
「子供が出来ないのに交尾するのか。なんで!?」
「さあ、気持ちいいからじゃないですかね」
「気持ちいいから……」
確かに描かれた人物達はとても気持ちよさそうな顔をしている。次のページをめくると、ペニスを入れられている側の男が恍惚とした表情で大きく描かれ、そしてその横には「イッちゃう!」と陸の文字で書かれていた。
「あ……」
──これ、オレがいつも乳首を触られてる時に思ってるやつだ。
さらに頁をめくると、ペニスを入れられている男のペニスから何か白いものが出て、その横には「イッちゃったからぁ」と書かれていた。
──こ、これは⁉︎
「あ、シレーヌ君達どうしたのぉ。森に気配感じてからなかなか来ないから心配しちゃった……って、ぎょえ~ッ。そ、それはっ⁉︎」
甲板の隙間から茶髪の爽やかな雰囲気の青年が顔を出した。
魔法使いだ。
と思ったら、突然奇声をあげ、凄い勢いでオレが見ていた本を奪い取った。
「あっ。まだ見てたのにっ」
「ななななんでシレーヌ君がこれを⁉︎」
「そこに落ちてた」
「俺の秘蔵のコレクションが何でこんな所に⁉︎ この間甲板の上で、拾ったハンモックで寛ぎながら一発抜いた時にしまい忘れたのかなっ⁉︎ うわぁぁぁ」
苦悶する魔法使いに、更にギィが追い打ちをかけた。
「それ、アンタとトリトン王の妄想エロ本ですよね。めちゃくちゃ気持ち悪いことしてますね」
「え、そうなの⁉︎」
そう言われてみると、何となく二人の顔の面差しと似ていた気がする。
「でも、父上は人間じゃないぞ?」
「だから妄想漫画なんですよ。それに、魔法使いさんは元人間でしょ」
「あ、そっか」
そう。魔法使いは今でこそ下半身が蛸だが、元はただの人間だ。
栗色の髪に同じ色合いの瞳。
肩幅も胸板もそこそこあり、筋肉隆々って程でもないが、引き締まった体に甘いマスクで、人間の時はそこそこモテたんじゃないかな、と思う容姿である。
多くは教えてくれないが、どうやら父上を追いかけて蛸になって海に棲みついたようだ。
なんで蛸なのか聞いたが「触手攻めについて知るのは、シレーヌ君はまだ早い」と言って教えてくれなかった。
「止めてくれっ。そんな目で僕を見ないでくれぇぇぇ。それに全部が妄想なわけじゃないもんっ。トリトンちゃんも一瞬人間だった時あったもん!」
「えっ」
「そうなんですか」
これにはオレもギィも驚いた。
思わず声を上げると、魔法使いはしまったという顔で触手の中にエロ本を隠し、そそくさと沈没船の中に帰ろうとする。
「え~と。今日はちょっと僕、調子が悪いみたいで……」
「待て、魔法使い。オレの形のよい耳がしかと聞いたぞ。それは本当か。父上が人間になった事があるんだな?」
「ひぃぃ、トリトンちゃんに殺されるっ。お願いっ。僕が言ったって言わないでくれっ」
わっと触手全部があわあわと動く。はっきり言って視界がうざいが、今はそんなことはどうでもいい。
「オレは真実が知りたいんだ。吐け。言わないと、そのエロ本の事を父上に言うぞ」
「ひぎゃぁぁぁっ。それだけは勘弁して! ぁぁ、ありますっ。トリトンちゃんは、むかし君みたいなヤンチャ盛りの頃。魔法で人間になってお忍びで地上に来たことがあるんだ!」
魔法使いが自棄をおこしたように、大声で衝撃の事実を伝えてきた。
「ヒューッ。やりますねトリトン王」
「その時僕と恋に落ちてね……。だから僕はトリトンちゃんを追いかけて、海まで来てしまったってわけさ」
当時を思い出しているのであろう、魔法使いはうっとりとした瞳で海上の方を見つめている。
あんたが勝手に落ちただけな気がしますけど、とギィが呟いていたが、魔法使いには聞こえていないようだ。
「父上が……魔法で……」
あまりの衝撃に手の震えが止まらない。
なんて事だっ!
「あの、シレーヌ様。威厳あるトリトン王がそんな事してたのはショックでしょうけど。誰にでも若気の至りってもんが」
ギィがオレに何か言いかけたが、興奮のあまりよく聞こえなかった。
そんな手が。そんな事が出来るならっ。
「オレも人間になって、コレをしたいっ!」
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