したがり人魚王子は、王様の犬になりたいっ!

二月こまじ

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人魚王子、イッちゃう。

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 揉み合っているうちに、弾みでまたしてもオルクの指がオレの乳首に触れ、変な声を上げてしまった。

「今の声……」

──終わった。

 オルクの視線が痛い。オレは観念して、オルクの方に向き直り白状する事にした。

「え、えぇと。これは、ちょっと遊びすぎた結果というかぁ」
「遊びすぎた⁉︎」

 オルクが凄くショックを受けたような顔をした。やはり一人で乳首で遊んでたなんて、地上でも変なことなのかもしれない。早くも後悔しながら、せめてもの言い訳をする。

「あ、で、でも。魔法使いの家に行った時だけだぞ」
「魔法使いの家⁉︎  魔法使いと遊んだということか⁉︎」
「まさか。魔法使いの家と言っても、庭でだし」
「庭⁉︎」

 オルクが絶句してしまった。そ、そんなにヤバいこと言ったかなぁ。

「そ、それは……。その、外がいい、みたいなのが。海でも……あるのか?」
「ううん。だって、魔法使いの家の庭にしか生えてないから」
「……待ってくれ。何の話だ?」
「え?」

 その後、もっと詳しく話せといわれたので、魔法使いの庭には魔法がかかった水草や海藻が生えていること。その海藻達に乳首を弄らせて遊んでいたことを言うと、オルクが何とも言えない顔で、ふーむ、と唸った。

「どうしたの?」
「……要するに、その海藻達に乳首を弄らせている間に、お前の乳首はどんどんふっくりしてきたと」
「う、うん。まあ、そういう感じかな」

 オルクの瞳がじっとオレを捉える。

「もしや、病気ではないのか?」
「えっ!?」
「弄っただけで、普通そんなに腫れるものではないぞ。誰かにその事を相談したか」
「う、ううん。いつも一緒にいるギィは知ってるけど、ウミヘビだから乳首に詳しいわけじゃないし、いつもは貝の胸当てで隠してるから他の人魚は知らないんだ」

 なんかどんどん形が変わってる気がしたけど、ギィにその事を言ったことも無いし。でも、確かに最近は乳首がツンと張ってる感じがずっとしてたから……。これって、やっぱり病気なのかもしれない。何だか急に怖くなって、縋るように質問に答えると、オルクが低い声で何か言った。

「──それは良かった」
「え、なんか言った?」
「いいや、なにも。ならば、俺が見てやろう」
「オ、オルクが? 見てわかるの?」
「さて……。俺は医者では無いからな。しかし、他人の目から見て分かることもあるかもしれない」

 それもそうか、と思い着ていたガウンを肩にずらし、胸元が全部見えるようにしてオルクの方に突き出した。

「ど、どうかな?」
「ほほぉ、これはこれは……」

 オルクはオレの胸元に息がかかる程、まじまじと見てくる。そんな風に見られていると、なぜか乳首の先が痛いくらいにツンと、尖ってしまった。

「うぅむ。やはり、見ただけでは何とも言えないな。ちょっと触るぞ」
「えっ、ちょっ、っや、あぁんっ」

 下から両手で乳を持ち上げるようにされただけで、ビリビリとした振動が乳首まで伝わって変な声が出てしまった。

「──これだけで感じるのか」
「か、感じるって?」
「気持ちいいか、と言うことだ」
「ん、気持ちいい…」

 思わず吐息まじりにそう答えると、オルクは馬鹿にするでもなく、そうか、と優しく微笑んだ。

「それにしても、男子とは思えぬ程柔らかいな……」

 独り言のように、そう呟いたオルクはフニフニとオレの乳を揉みながら、親指と人差し指だけで乳首をキュッと摘んできた。

「っひぃんッ」

 予想外の刺激に一際高い声を上げてしまい、オルクの喉がゴクリと鳴った。

「かなり敏感だな……。やはり病気なのかもしれない。もう少し調べた方が良さそうだな」

 フニフニと親指で先端を弄られると、それだけで頭が真っ白になりそうな程気持ちいい。

「え、や、あぁんっ! ヒィッ」

 乳首から背中にゾクゾクするものが走って、あらぬ所が熱く疼いた。

「ふっ、ここを弄られただけで、先走りが出るほど感じているのか」
「やぁっ、なにこれぇ?」

 オルクがお腹の下にある、オレの熱くてしょうがない場所をガウンの裾をわって、するりと撫でた。自分のココがこんな事になっているのを初めて見た。人間の雄のペニスって知識はあったけど、ここってこんなに尖って熱くなるものなのか。オレは何だか不安な気持ちになって、涙まじりにオルクに縋り付く。

「こうなったのは初めてか。人魚にはペニスがないのか?」

 オルクが意外そうな口調で聞いてきた。

「ペニスって、生殖器のことだよね。あるけど、こんなんじゃないよ……。精子を出す管が少しあるだけ。人魚は卵から産まれるから」
「そうなのか、俺はてっきり……」
「んんっ。もっ、どうでもいいから、助けてぇぇ……」

 話ながら、動かなくなったオルクの指先が焦ったくて、でもどうしてもらえばいいのか分らなくて。オレはひたすら身悶えた。

「すまん、すまん。大丈夫だ。お前は病気ではないよ」

 そう言うと、オルクはオレに覆いかぶさるような体制になり、胸元に顔を近づける。

「えっ、なに⁉︎ っひやあぁぁんっ!」

 オルクの熱くて湿った舌が、乳首を舐めたり、時に吸い上げてくる。こんなの知らない。乳首から電気が走ったように、ゾクゾクしたものが背筋を駆け抜け、身体中の熱が一点に集中する。

「感じやすくて、可愛いだけだ。すぐ楽にしてやる」

 熱を帯びた囁きを、乳首の軽く含んだまま吹き込まれ、ゾクリと身体が震えた。
 そしてそのまま、先ほどは遠慮がちに触れたオルクの手が、オレのペニスを明確に擦り上げた。

「……っあぁぁッ! なにこれぇぇっ! 怖いぃぃぃっ」

 何かが、自分の中で弾けてしまう。これ以上それをされたら、我慢出来ない。

「大丈夫だから、イキなさい」

 イク!? 
 もしかして、魔法使いの家で見た漫画の、「イっちゃう」はコレの事何だろうか。だとしたら、だとしたら──。

「……っ!!!!」

 オルクが一際強くオレの乳首を吸い上げる。とうとう辛抱出来ずに、身体の中で何かが弾けた。オルクの手の中に、オレのペニスから出た白濁が溢れる。
 快感の余韻が渦のようになって、身体をピクリとも動かすことが出来ない。深く寝台に沈むオレを、オルクが汚れていない方の手で優しく撫でてくれた。

「上手にイケたな。大丈夫か?」

 なぜかオルクも粗い息になっていた。艶を含んだ声で尋ねてきたオルクに、大丈夫じゃないと答えたかったが、なぜか違う言葉が口をついた。

「ここだったんだ……」
「ん?」
「どこか、遠くにイッちゃうのかと、思ってたんだけど。ここだったんだ……」

 オルクの手の温もりを、心地よく感じながら、オレはそっと目を閉じた──。



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