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第12話 静かな救い — Silent Rescue
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「え? 式場の下見? 早くない?」
思わず声が大きくなる。スマホの向こうからは、冷ややかな溜息が返ってきた。
「来年の九月だったら、一年も先だろ」
「一年じゃない。あと十一ヶ月しかない。契約は一年前でも早すぎないの。その前に下見をして、どこにするか決めないといけないんだから。今から動いたって早すぎないよ」
千夏の声は淡々としているようで、その実、苛立ちを押し殺しているのが分かる。
「そうだけど……ちょっと今月は時間が……」
大規模イベントが目前に迫っている。しかも結納のために休みを取ったばかりで、今月中に丸一日を確保するのはほぼ不可能に思えた。
「一、二時間程度なら、仕事抜けられると思うから。それなら何とか……」
「一、二時間で終わるわけないじゃん。二人の結婚式なんだから、もうちょっとちゃんとしてよ」
痛いところを突かれ、言葉が出ない。
「ごめん……」
「結納の会場の予約や仲人さんへの連絡だって、全部私一人でやったし」
「本当にごめん……来週のイベントが終わったら、少しは余裕ができると思うから……」
「二十六日、本当にちゃんと休めるの?」
「それは社長にも念押ししてるし、大丈夫」
「……分かった」
短くそう言った後、間を置いて小さな声が続いた。
「颯って……」
「え?」
「……何でもない」
ぷつり、と通話は一方的に切れた。
「はぁ……」
大きなため息がこぼれる。スマホをポケットに突っ込み、廊下を歩き出すと、誰かにぶつかりそうになった。
「危ないですよ」
低い声と共に、肩を支えられる。顔を上げると、そこには匠真がいた。
「匠真か……」
入社当初は「篠原」と呼んでいた。だが経理部にも同姓の社員がいて、呼ぶたびにややこしいことになったため、今では下の名前で呼んでいる。
「大丈夫ですか? 疲れてるみたいですけど」
「ああ、うん……仕事じゃなくて、主にプライベートで……」
「彼女ですか?」
「そう……彼女、というか婚約者。来年結婚するから」
「なるほど。二十六日の休暇もそのためだったんですね」
「そう、結納で……」
先ほどの電話のやり取りを思い出すと、またため息が漏れそうになった。
仕事は毎日残業続きで、休みはほぼない。イベントの閑散期にまとめて休みを取るのが入社以来のリズムだった。だから千夏も理解してくれていると思っていたのに――。
「ちょっと待っててください」
匠真はそう言って小走りにどこかへ消え、すぐに戻ってきた。
「どうぞ。まだ休憩時間が少し残ってるから」
差し出されたのは、冷えた缶入りのアイスココアだった。
「……俺が飲みたいもの、よく分かったな」
「見てますから、浅見さんのこと。いつも」
さらりとした口調なのに、不思議と胸に響く。
「まあ、そうだよな。最近は、彼女といるより、お前といる方が長いもんな」
苦笑してココアを受け取る。缶を開け、一口含むと、甘さが喉に染みて少しだけ息が楽になった。
即戦力とも言える匠真が入社してくれたおかげで、業務の負担はかなり軽減されている。以前に比べると雲泥の差だ。それでも目の前の大型イベントを無事に終わらせるまでは、個人的な予定を立てる心の余裕はまったくなかった。
◆
イベント当日。
全国の関連企業が一堂に会する大規模展示会は、俺たちDX企画課にとってまさに正念場だった。
準備から当日の進行、トラブル対応まで、息をつく間もなく時間が過ぎていく。
だが匠真は落ち着いていた。現場での判断も的確で、来場者への対応も堂々としている。新人とは思えないほどの動きに、俺は何度も助けられた。
(……すげぇな、こいつ)
そう心の中で呟きながら、俺は目の前の業務に集中した。
気づけば、予定していたセッションが全て終わり、来場者の波も収まっている。
イベントは、大きなトラブルもなく幕を閉じた。
「お疲れさまでした」
控え室に戻った瞬間、張りつめていた気持ちが緩む。匠真が差し出したタオルを受け取り、汗を拭った。
「本当に助かった。お前がいなかったら、たぶん回らなかった」
「当然です。俺は浅見さんをサポートするために来たんですから」
その真剣な声に、胸の奥が少しざわめいた。
◆
イベントが終わった翌日。
休日の昼下がり、千夏のアパートに向かった。やっと肩の荷が下り、これで少しは婚約者としての務めを果たせると思ったからだ。
だが玄関先で迎えた彼女の表情は、どこか硬かった。
「……颯、ごめん。私たち、もう終わりにしよう」
耳を疑った。
「え……何、言ってるんだよ」
「このままじゃ、きっとずっと同じことの繰り返しになる。私が何を言っても、仕事が一番なんでしょう? それは分かってる。でも、私には耐えられない」
「待ってくれ。来週からは少し落ち着くし、ちゃんと向き合うから……」
必死に言葉を探したが、千夏は静かに首を振るだけだった。
「五年間、一緒にいて楽しかった。でも、これ以上は無理。私、疲れたの」
「ごめん……本当に……だけど……」
「颯……私、あなたに謝らないと。他に好きな人がいるの。もう付き合ってる」
その一言で、俺はもう何も言えなくなった。心臓の奥に冷たい穴が開いたようで、呼吸すらままならなかった。
「仲人さんや颯の両親には私の方からちゃんと謝っておく。会場のキャンセルもしておくから。颯の部屋に置いてある荷物は、今度取りに行く。仕事、頑張ってね」
最後に見せた冷たい視線が、脳裏に焼き付く。
その瞬間、俺の五年間が音を立てて崩れ落ちていった。
◆
どこをどう歩いたのか分からない。
気がつくと会社の前に戻っていた。
「しっかりしろ。まだ仕事が残ってる」
イベントは終わったものの、イベントのせいで後回しになっていた仕事の処理が今度は待っていた。
千夏のところへ出かけたのは、その仕事の合間を縫ってのことだった。
俺は頬を手で何度か叩き、先ほどのことを全て頭の隅に追いやった。
休日ということもあって、DX企画課の社員で残っているのは匠真だけだった。
「ごめん、遅くなった。今日中のタスク、あと何が残ってる?」
「もうほぼ終わってますが、日の出物産のYouTube広告が上がってきてるので、最終チェックしてもらえますか?」
「分かった」
デスクに座り、パソコンの画面に向き合うと、千夏の姿は遠ざかっていった。今はもう何も考えない。
◆
「浅見さん、もう二十二時ですよ。だいたい片付いたし、そろそろ帰りましょう」
「あ、うん……」
帰る……あの部屋に。千夏の荷物が残るあの部屋に。一人で帰れるのか……。
「匠真、暇だったらちょっと付き合え。飲みに行こう」
「いいですよ。珍しいですね」
「イベントも終わったし。打ち上げのようなものだ」
その夜、俺は匠真と一緒に夜の街に出た。
その先に何が起こるのか、自分でも分かっていなかった――。
******************
「風を捕まえる手 ― 再会は逃れられない衝動」は、YouTubeチャンネル「BL Soundscape」 にて公開されるオリジナル楽曲と完全連動しています。
今回のお話は、YouTubeで配信中の楽曲「静かな救い — Silent Rescue」とリンクしています。良かったら、楽曲の方も聴いてみてくださいね♫
♫「静かな救い — Silent Rescue」はこちら⇒ https://youtu.be/ECUupex-Ric
思わず声が大きくなる。スマホの向こうからは、冷ややかな溜息が返ってきた。
「来年の九月だったら、一年も先だろ」
「一年じゃない。あと十一ヶ月しかない。契約は一年前でも早すぎないの。その前に下見をして、どこにするか決めないといけないんだから。今から動いたって早すぎないよ」
千夏の声は淡々としているようで、その実、苛立ちを押し殺しているのが分かる。
「そうだけど……ちょっと今月は時間が……」
大規模イベントが目前に迫っている。しかも結納のために休みを取ったばかりで、今月中に丸一日を確保するのはほぼ不可能に思えた。
「一、二時間程度なら、仕事抜けられると思うから。それなら何とか……」
「一、二時間で終わるわけないじゃん。二人の結婚式なんだから、もうちょっとちゃんとしてよ」
痛いところを突かれ、言葉が出ない。
「ごめん……」
「結納の会場の予約や仲人さんへの連絡だって、全部私一人でやったし」
「本当にごめん……来週のイベントが終わったら、少しは余裕ができると思うから……」
「二十六日、本当にちゃんと休めるの?」
「それは社長にも念押ししてるし、大丈夫」
「……分かった」
短くそう言った後、間を置いて小さな声が続いた。
「颯って……」
「え?」
「……何でもない」
ぷつり、と通話は一方的に切れた。
「はぁ……」
大きなため息がこぼれる。スマホをポケットに突っ込み、廊下を歩き出すと、誰かにぶつかりそうになった。
「危ないですよ」
低い声と共に、肩を支えられる。顔を上げると、そこには匠真がいた。
「匠真か……」
入社当初は「篠原」と呼んでいた。だが経理部にも同姓の社員がいて、呼ぶたびにややこしいことになったため、今では下の名前で呼んでいる。
「大丈夫ですか? 疲れてるみたいですけど」
「ああ、うん……仕事じゃなくて、主にプライベートで……」
「彼女ですか?」
「そう……彼女、というか婚約者。来年結婚するから」
「なるほど。二十六日の休暇もそのためだったんですね」
「そう、結納で……」
先ほどの電話のやり取りを思い出すと、またため息が漏れそうになった。
仕事は毎日残業続きで、休みはほぼない。イベントの閑散期にまとめて休みを取るのが入社以来のリズムだった。だから千夏も理解してくれていると思っていたのに――。
「ちょっと待っててください」
匠真はそう言って小走りにどこかへ消え、すぐに戻ってきた。
「どうぞ。まだ休憩時間が少し残ってるから」
差し出されたのは、冷えた缶入りのアイスココアだった。
「……俺が飲みたいもの、よく分かったな」
「見てますから、浅見さんのこと。いつも」
さらりとした口調なのに、不思議と胸に響く。
「まあ、そうだよな。最近は、彼女といるより、お前といる方が長いもんな」
苦笑してココアを受け取る。缶を開け、一口含むと、甘さが喉に染みて少しだけ息が楽になった。
即戦力とも言える匠真が入社してくれたおかげで、業務の負担はかなり軽減されている。以前に比べると雲泥の差だ。それでも目の前の大型イベントを無事に終わらせるまでは、個人的な予定を立てる心の余裕はまったくなかった。
◆
イベント当日。
全国の関連企業が一堂に会する大規模展示会は、俺たちDX企画課にとってまさに正念場だった。
準備から当日の進行、トラブル対応まで、息をつく間もなく時間が過ぎていく。
だが匠真は落ち着いていた。現場での判断も的確で、来場者への対応も堂々としている。新人とは思えないほどの動きに、俺は何度も助けられた。
(……すげぇな、こいつ)
そう心の中で呟きながら、俺は目の前の業務に集中した。
気づけば、予定していたセッションが全て終わり、来場者の波も収まっている。
イベントは、大きなトラブルもなく幕を閉じた。
「お疲れさまでした」
控え室に戻った瞬間、張りつめていた気持ちが緩む。匠真が差し出したタオルを受け取り、汗を拭った。
「本当に助かった。お前がいなかったら、たぶん回らなかった」
「当然です。俺は浅見さんをサポートするために来たんですから」
その真剣な声に、胸の奥が少しざわめいた。
◆
イベントが終わった翌日。
休日の昼下がり、千夏のアパートに向かった。やっと肩の荷が下り、これで少しは婚約者としての務めを果たせると思ったからだ。
だが玄関先で迎えた彼女の表情は、どこか硬かった。
「……颯、ごめん。私たち、もう終わりにしよう」
耳を疑った。
「え……何、言ってるんだよ」
「このままじゃ、きっとずっと同じことの繰り返しになる。私が何を言っても、仕事が一番なんでしょう? それは分かってる。でも、私には耐えられない」
「待ってくれ。来週からは少し落ち着くし、ちゃんと向き合うから……」
必死に言葉を探したが、千夏は静かに首を振るだけだった。
「五年間、一緒にいて楽しかった。でも、これ以上は無理。私、疲れたの」
「ごめん……本当に……だけど……」
「颯……私、あなたに謝らないと。他に好きな人がいるの。もう付き合ってる」
その一言で、俺はもう何も言えなくなった。心臓の奥に冷たい穴が開いたようで、呼吸すらままならなかった。
「仲人さんや颯の両親には私の方からちゃんと謝っておく。会場のキャンセルもしておくから。颯の部屋に置いてある荷物は、今度取りに行く。仕事、頑張ってね」
最後に見せた冷たい視線が、脳裏に焼き付く。
その瞬間、俺の五年間が音を立てて崩れ落ちていった。
◆
どこをどう歩いたのか分からない。
気がつくと会社の前に戻っていた。
「しっかりしろ。まだ仕事が残ってる」
イベントは終わったものの、イベントのせいで後回しになっていた仕事の処理が今度は待っていた。
千夏のところへ出かけたのは、その仕事の合間を縫ってのことだった。
俺は頬を手で何度か叩き、先ほどのことを全て頭の隅に追いやった。
休日ということもあって、DX企画課の社員で残っているのは匠真だけだった。
「ごめん、遅くなった。今日中のタスク、あと何が残ってる?」
「もうほぼ終わってますが、日の出物産のYouTube広告が上がってきてるので、最終チェックしてもらえますか?」
「分かった」
デスクに座り、パソコンの画面に向き合うと、千夏の姿は遠ざかっていった。今はもう何も考えない。
◆
「浅見さん、もう二十二時ですよ。だいたい片付いたし、そろそろ帰りましょう」
「あ、うん……」
帰る……あの部屋に。千夏の荷物が残るあの部屋に。一人で帰れるのか……。
「匠真、暇だったらちょっと付き合え。飲みに行こう」
「いいですよ。珍しいですね」
「イベントも終わったし。打ち上げのようなものだ」
その夜、俺は匠真と一緒に夜の街に出た。
その先に何が起こるのか、自分でも分かっていなかった――。
******************
「風を捕まえる手 ― 再会は逃れられない衝動」は、YouTubeチャンネル「BL Soundscape」 にて公開されるオリジナル楽曲と完全連動しています。
今回のお話は、YouTubeで配信中の楽曲「静かな救い — Silent Rescue」とリンクしています。良かったら、楽曲の方も聴いてみてくださいね♫
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