在りし日をこの手に

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明日を生き残る為に

悪魔降臨

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「俺はこんなとこで終わらないんだ!ここで死ぬなんて出来ない!」

 叫ぶ俺にゴツっ!と拳が飛んでくる。ソイツは背に1人背負っており、極限状態であった。

「静かにしろれん!お前は自分で歩けリク!ヤツに捕まるぞ!」

「ほほーう。隊長に対してヤツとは随分と肝が据わってるね八重筒やえづくーん。そんな君には20ml行っちゃおうか~」

 死ぬ事なんて考えない。そう啖呵を切っていたが、俺はもうダメかもしれない。今、はっきりとした死のイメージと共に悪魔が試験管を片手に近づいてくる。

「八重筒!八重筒!しっかりしろよお前生き残って父親見返すんだって言ったじゃねーか!おいっ駄目だ青白くなるな!気を保て!」

 悪魔は相変わらず、不気味な笑みを浮かべ距離を詰めている。

(どうしてこうなった!)

 焦り、恐怖、後悔、様々な感情が心を巡る中、俺はこの状況になった経緯を思い出した。そうだ、この親睦会と称した拷問は3日前に始まったのだ。


「さて、新人が我が部隊に来てくれたんだ。まず、しなければ行けないことがあるよねぇ?」

 下卑た笑みを浮かべるのは、俺の上司である隊長の葉子ようこさん。俺はつい先日、この部隊に入れとの辞令が下った。
 
 俺は一抹の不安を抱えていた。何故ならこの部隊の隊員は隊長の笑みとは正反対に生きることに絶望した人間が作る真顔なのだから。

火祭かさい!君は何をするべきだと思う?」

「ヒッ?!」

 火祭陸かさいりくコイツは俺と同時期に入隊した、言わば同期の男だそうで、俺が第二小隊で訓練を積んでいた時には既に此処に配属されていたらしいのだ。しかし、配属までたった1か月の違っただけなのにこの男、怯え切っている。

八重筒六郎太やえづろくろうた、君は?」

「はっ!歓迎をして、この部隊に慣れさせる必要があるかと」

 次に聞かれたのは同じく同期の八重筒六郎太と言う男。普段から筒みたいなのを背負っていてイマイチ測りきれない男。風貌は清潔で、背筋の良さや一つ一つの動きの丁寧さから育ちの良さを感じる。
 
「そうか、そうか。君は分かってるねぇ~歓迎しようか。これから一緒に戦う仲間なんだし親睦深めちゃおうか~」

 だがこの女、葉子は恐ろしい笑みを浮かべている。親睦、歓迎、それが最も似合わない顔だ。例えるなら地獄の門番が手招きしている様子に近い。同僚の目、表情からこの先にあるのは地獄だと分かるのだ。
 俺は例え先が地獄でも進まないといけない縦型社会を憎んだ。

─ゴドッ!

 俺の前に何か禍々しいジョッキが運ばれる。中にはドロドロとした黒い液体が入っている。

「効果は、君の心臓の動きを高め強制的に覚醒させる。要は気絶できなくなって、まともに動けなくなる強心剤だよ。」

「はぁ…でもなんでこれを今?なんか火祭とかの顔が今まで以上に強張ってるんですけどヤバい薬なんですか?」

「彼らがどうして恐れているのかわたしには分からないけれど一つ断言する。それでちゃんと気付けしないと君はすぐ死ぬ」

──ゴギュッ!一心不乱に液体を飲み干した。

「おおっいい飲みっぷりだ。じゃあそれが効いてくる30分後に訓練場に来たまえ」

 颯爽と隊長はいなくなってしまった。

「あぁ、神木かみき君…ホントにホントに可哀想に…」
 
 火祭はこの先の俺の運命を嘆いている。

「待て、何がなんだか分からないんだ。一体30分後俺はどんな目に遭うんだ?」

 訳のわからない俺の肩を八重筒は優しく叩いた。ヤツもまた同情しているように見える。

「八重筒…」

 コイツら、優しいんだな…俺ちょっと頑張れそうだよ。

「生きろ、俺はお前が犠牲になってくれれば助かれるから、俺の為に出来るだけ粘って死ぬんだ」

「ざっっっけんな!!!!」

 訂正。コイツら自分の事しか考えないクソ野郎達だ。

 後に聞いた事だが、この第四小隊は組織全体、はたまたHRIの上層部からさえも見放された、隊長葉子の独裁部隊らしい。
 それでも存続できる理由は彼女の作る装備が前線で活躍し、多くの人を救っているからだそうだ。
 しかし、それらの武器の完成には多くの実験が必要でその為に隊員を使用しているのだそうだ。
 そのため、この部隊に所属するものは、全てを失う代わりに功績を得られるため皮肉を込めてレアジャンクと呼ばれるのだそうだ。

 だがそんな事、入隊して1ヶ月の俺が知る筈ない。ただこれから起こることに怯えて震えるしか出来ない。

「さて、折角だしこの。君達同期にも協力してもらうよ」

「「え!!??」」

 先程まで俺に同情の目を向け親身になってくれた奴らは、まさか自分達は解放されるのだと思っていたのだろうか。ざまぁみやがれ。

「それで隊長、俺は初めてなんで何するのか分からないんですけど一体何をすればいいんですか?」

 よくぞ聞いてくれたと隊長は凄む。

「今回はね、新作兵器のデバッグだよ!君たちの身体で試すのさ!」

 渡されたのは、緑のスーツだった。

「これは、プラントとヒトとの身体能力の差を埋める為の肉体強化スーツだよ!緑で少しながら擬態効果もある!」

 説明はなしに着ろとのそうで、訝しんで着た。

「身体にフィットする感じですね。うん、動きやすい」

「嘘だ…いつもなら触れただけで爆発するのに」

 火祭、お前は何をされてきたんだ。

「まだ安心するな!この後どうせ爆発するんだ!」

「爆発爆発と失礼だね。今回はちゃんと調整して持ってきたから易々と爆発しないよ」

 それから性能テストと称して、火祭と八重筒が散々走り回ってた。どうやら効果は絶大でヒトの力の限界を超えた動きをしていた。

「いいね!いいね!この発明は、対プラントだけじゃなくて災害救助にも役立つよ!隊員の平均値も上がって…素晴らしい!」

 興奮気味で記録を付ける隊長。そして俺の番がやってくる。

「さて、次は自己強化型の能力との相性を測ろうか!」

 俺は能力で跳躍力やパンチ力を何倍にもあげられる。その力がこの服で倍増するなら素晴らしいことだと隊長はワクワクしている。

「さぁ、まず君の既存のデータからどれほど上げれたかみて行こう!」

 初めに行われた体力テスト。これはスーツ無しで能力ありの状態と比較することになる。
──案の定、俺の記録は何倍と上がっていた。100メートルなんて2秒台なくらい瞬発力が上がっていたくらいだ。

「どうだい、これが特殊スーツの力だよ!これが認可されれば私を讃える声はさらに増すだろうね!!!」

 自身たっぷりに誇る葉子隊長、しかし俺はその自身を信じられなくなっていた。

「え、と。隊長、俺の腕がぐるんぐるん回ってる件についてお話ししても宜しいでしょうか?これも特殊機能なんですか?」

 腕がもげそう。痛い痛い痛い

「なにそれ怖い」

「このアマー!!!」

 意識が遠のく…流石に八重筒も大林も駆け寄ってくれてるな。ってオイ、何動画回してんだ葉子。アンタだけはゆるさ…

 次に目覚めると、救護室でこの天井を見るのも何度目なんだろうとため息をついた。

「俺気絶してばっかだな…って俺の腕!!良かったまだ付いてる…」

「一度千切れたよ。いや~想定以上の負荷がかかると関節の補助が誤作動起こすみたいで、自己強化型とは合わせない方がいいみたいだね。いい実験結果だ。」

 隣で隊長が呑気にお茶を啜っていた。

「そうですか…って!!!!!一度千切れったって言いましたか?!」

「うん。だから折角だし、もう一つの発明品を君に試させて貰ったんだ。特殊能力は身体を変化させるからそれを応用してパーツを復元させるモノで、無くなった腕もトカゲみた──」

「あー!!聞きたくない聞きたくない!」

 アイツらが沈む理由がわかった気がする。でも俺も乗り越えたんだ、腕も治りたてで休めるだろう。

「んじゃ、明日は別の道具の実験台になってもらうからよろしくねー」

え。

 火祭には1日で終わるはずがないだろうと虚な瞳で言われた。

 それからは散々だった。食事に薬品が入ってたり、渡されたのは武器は眩い閃光を出して発火し、日常生活に安寧は消え去ったのだ。
 俺らが傷つくたびに隊長は
「失敗は成功の母って言うからね、ハハハ」
と笑い飛ばしてきた。ぶん殴りてぇ

 その次の日、悪魔は俺らの枕元にいた。
ヤツは、最終日だ明日は休みにすると言い残し消えた。
 俺らは歓喜に打ち震えなかった。なぜなら休日を五体満足で迎えられる保証が無かったから…

 そうして、いつもより若干柔らかい気がする米を掻き込み俺たちは訓練場へ向かう。悪魔がそこに巣食っているからだ。

「隊長、それはダメだ体内に入れてはいけない色をしてる。」
「今回ばかりは失敗です。死人が出ます」
「神よ…」

「神木、神に嘆くな。私達が倒すのがその神なのだからな…!」
 隊長の持っているのは紫?黄色?赤?緑?小学生が遊び半分で絵の具をぶちまけたような液体だった。

「これは鎮痛剤だ。痛みを消してゾンビのように戦わせる」
 
「マッドサイエンティストじゃないですか!」

 流石についていけない。俺たちは命を守るための逃避を選択した。しかし連日の疲労から逃げる体力はもう無い。何分も逃げ回るうちに火祭が倒れた。

 それを仕方ないと八重筒は背負い逃げ続けた。次第に俺は泥が固まったかのように関節が動かなくなる。

「俺はこんなとこで終わらないんだ!ここで死にたくない!」

「叫ぶな!ヤツに見つかる!」

「隊長に対してヤツとは随分と肝が据わってるねぇ」

 あぁ、ダメだ終わった。俺達は肩を抱き合い共に震えた。しかしその時、

「葉子ー!!スト──ップ!」

 俺達をがした。

天竹あまたけ…なんだい良いところだったのに」

 その声の持ち主は、第一小隊の隊長を務めている天竹紫苑あまたけしおんさんだった。

「その子達に任務よ。HRIらしく復興行事に参加してもらうの…前に休ませないとね。」

「待て待て、ソイツらは私の部下だぞ。お前に動かす権利はない!」

「何の為に隊につけたと思うの?第一ワタシ第四アンタの暴走を止めるためよ。」

 ぐぬぬ、と唸り拳の力を弛める葉子隊長。

「助かった…のか?」

「「「やったー!!!!」」」

 俺達は乗り越えたのだ。そして、葉子隊長は紫苑さんからの厳重注意で行き過ぎた実験はする事はなくなった。

 そして、俺達は数日の休日の後、正装でとある場で任務に取り組んでいる。そこは悲しみに溢れた場だ。
 
 そして、今日派遣されたのは5人。

 俺、火祭、八重筒、そして別小隊から長瀬薫ながせかおる玲衣れいさんだ。
 今回の任務は危険性のないものだから今期から入ってきた新人に任せるのだそうだ。
 まぁ玲衣さんはもっとからHRIに所属しているのだけれど、現場の経験があって同い年だから親睦を深めろとの上からのお達しなのだそうだ。

「玲衣さん!君はなんて美しいんだ!」

「そう…」

 軟派者の長瀬は早速玲衣さんにちょっかい出してやがる。しかし玲衣さんは毅然としてるな。

「長瀬、今日はそういう日じゃないんだ。やめておけ」

「なんだよ蓮。君、僕より先に現場に立ったからってもう上から目線か?」

「ちげーよ」

 やはりなんの苦労もせずに図に乗る長瀬は俺と合わない。

「あ、そういえば君。先輩殺しちゃったんだけか?いやー僕がその場にいればなー、ちょちょいと倒してたのに!ほんと適性のない人が行くと火に油だよー」

 ヘラヘラ笑う長瀬。俺は怒りを拳で握ってしまっていた。しかし、次第に力は抜けた。だってアイツの言う通りだから。

「…」

「長瀬それは無いんじゃないか?」

八重筒が仲介に入った。

「無いってなんだよ。僕は選ばれた人間だぞ、レアな能力を持ってる僕に君みたいな一般人が意見するなよ」

「なんだと?能力あってもお前なんて一瞬で倒せるんだぞ俺は…」

 八重筒は自分の背負っている筒に手をかけた。そして長瀬も握り拳を正面に突き出す。

 沈黙がその場を包んだ。

「やめなさい。今はそんなことしてる場合じゃ無い。あと神木蓮、あなたはいつまで落ち込んでるの。」

 最後は玲衣さんが止めてくれた。でも、俺たちどうも仲良くなれそうに無い。

「さっ行こうか!参列者を会場にお連れしなきゃ」

 火祭がうまく取りまとめてくれた。
そうだ、今はくだらない争いをしてる場合じゃないんだ。

──会場近くのビルの屋上。

 蒼く、透明にも感じる髪をショートのハーフアップにした少女が棒のついた飴玉を咥えて退屈そうに下の会場を覗いている。

「そうかそうか、もう3年経つんだね~懐かしいなぁ…あれが初めてだよ本気で雨を降らせたの。あー忘れられないなぁ…ニンゲンの叫び声。もう一度やりたいなぁ…」

 すると、排水溝からグジュルグジュルとなにかゲル状のものが溢れてきた。

様。あのHRI職員らの4名が我らと同じ力を有しております。お母様の命令は奴らの抹殺、つまりもう一度降らすことも許されていますよ」

「バアル、いつも言ってるだろう。その姿で現れるなよ気持ち悪いんだ」

「…申し訳ございません。こちらの姿の方が偵察がしやすいのです。」

「そっかぁ…許可貰ってるのかぁ…なら今日やっちゃおうかァ!」

 ガリィッ!まだ大きかった飴玉は無惨にも噛み砕かれる。

「サァサ、嵐を呼べ!もう一度選別を始めようじゃないかァ!」

 
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