28 / 41
日本防衛編
襲来。
しおりを挟む
─カンカンカン!!!!
本隊が清澄山に現着した。士気は最大、そんな彼らでも空を覆う異変には根源的な恐怖を覚える。
闇。巨大な質量を持つモノに引力が生まれ、極端になれば光すら飲まれるように…その台風は巨大で、闇を連れてきた。
「この音、アイツだ。」
神木蓮が呟くと、同じく能力を持つ者は緊張の顔を見せた。
それは規模が違った。プラントと面すると必ず聞こえる金属がぶつかるような警告音。普段でさえ高架下のような耳障りな音量なのに、今回は空間全てを覆う
巨大な音。
未だ見えぬノアの襲来を予見させる。
「海上に居ては手が出せないな。」
「そう思うか六郎太。」
癒瘡木は自身ありげに八重筒に問う。何か策があるのか、八重筒が疑問に思うと癒瘡木は第一の氷室玲衣に目配せする。
玲衣はその意図を理解すると、自身の能力で細長い氷塊を生み出した。
「文字通り1番槍は私だな。」
癒瘡木は氷塊を片手に助走をとる。それは陸上競技の様に洗練された動きだった。
「フンッ!!!!」
闇夜に投げた。癒瘡木曰く、あれだけの警戒音は一、二キロメートルの距離に違いない。それに大体の方向が分かれば 当てれるのだそうだ。
「いやいやいや…」
『「そりゃねーよ!」』
皆心の中でそう突っ込んだ。だが実際はどうだろう。
──
「何か来る。おい、デカブツ。」
派手な衣装の青髪の女が言うと、目の前に壁があらわれた。
刹那─
─ドン!!!
「グッ!コ、レは?!」
壁はHRIに相対した使者の巨人だった。20メートルはあるだろうと言う巨躯、しかし情けないことにその左胸部
から先は真丸と穴が空いてしまった。
「氷の槍…」
女は正体に気が付いた。
「…ッ!!」
同時に自分に訪れると最悪な未来も気づいた。
「なんて馬鹿げた力なんだ!」
能力の行使。そうしなければならなかった。
─ヒュン!ヒュン!ヒュン!
台風の暴風による防壁すら貫通する氷の槍。それは途切れず女を狙う。3本、槍は眉間喉元鳩尾の中心3点を狙う。
「ニンゲン風情が…」
女は遂に感情を露わにした。それは怒りだった。手を前にかざすと、氷の槍は空中で運動を停止する。
「ノアサマ。」
「作戦を変えるぞデカブツ。奴らにはトコトン苦しんでもらう。」
「ギョいニ。」
ノアが命じるままに巨人は大海を、バタフライで泳ぎ始める。その速度は人類の乗り物では到底出せない速度だった。
──
「そんな、まさか…」
異変に気づいたのは司令室だった。日本全体にセンサを取り付け、いつでもプラントの発生を感知できるシステムがある。それが絶望を知らせた。
「仙台、東京、大阪…まだまだ反応がある?!」
主要都市全部に巨大な反応。戦力の大半をノアに固めていたHRIは、宵茸率いる別働部隊もあれどここまでの大量発生を想定してなかった。
各地で暴れるプラント、脅威はノアだけではない。
「HRI各地方支部!討伐を頼みました!」
『了解!!』
各地方にもHRIの支部は存在する。今こそ、力を合わせて戦う時だ。皆、迅速に対応し始める。
──
「始まったか。」
「癒瘡木隊長。ヤツが来ます。」
「ああ、見えている。派手な登場の仕方だな。水泳なら世界新だろうに。」
「冗談言ってる場合ですか…」
観測をしていた部隊は、報告にあった使者である巨人を見つける。清澄山は海に近いとはいえ山頂から目視できる存在感。報告時よりデカくなっている。
「100メートルはあるんじゃないか。」
「なに。ビビってんの癒瘡木。隊長変わろうか?」
黒髪ショートの女が、バチん!と癒瘡木の背を叩いた。彼女は第一の東雲巻だ。
「ふん。大した敵ではない。」
「まぁ、あのサイズならアンタの能力のが相性いいよね。」
「そうだな。で、お前はいつ持ち場に行くんだ?今の私は大隊長。第一とは言え逆らえないぞ。」
「へいへい。美織行くよ。」
「は、はい!」
癒瘡木は東雲が不器用なヤツだと知っている。ホントウに癒瘡木を心配して喝を入れに来たのだろうと分かった。
癒瘡木は大きく息を吸う。
「総員!準備を怠るな!ヤツは巨体、関節を狙い確実に速度を落とす!陸地に上がってから作戦開始だ!」
『「了解!!」』
ノアはまだ見えぬ。本隊の面々は緊張の糸を静かに張った。
─
「玲衣。酷い顔色だけど大丈夫か?」
作戦開始の直前、皆絶え間なく動いている中、玲衣だけ頭を抱えて俯いていた。
「私は大丈夫。戦うから…」
そう強がると玲衣は持ち場に戻って行った。
「どうして急に。」
「アイツはノアと因縁があるんだ。」
「因縁?」
玲衣が去った後、癒瘡木隊長が俺に言う。
「お前は人がプラントに変わる瞬間を目撃したんだったな。」
「えぇ…HRIに入るキッカケでした。」
「アイツもそうなんだ。」
玲衣も俺と同じ目に遭ったのか?!
「もっとも、アイツの場合は姉なんだがな。9歳の頃、あの双子は任務途中の天竹の前に現れた。」
「玲衣とその姉さんですね。」
「どちらとも始祖返りの症状を起こしていた。身体から植物が生えていたのだ。」
俺も知っている。植物が生えた人間がどうなるか。
「姉は、最期を理解したのか。残った力を使って玲衣を突き放す。その時だった。ヤツが降臨した。」
「まさか…」
嫌な想像。ノアとの因縁はつまり
「神の子ノアは、玲衣の姉に受肉したプラントである。」
「…ッ!!!」
通りであの調子だった訳だ。自分の姉を奪った相手との直接対決。俺には想像もできない感情なのだろう。
「アイツなりにケジメを付けると言ってた。お前も変に緊張するなよ。」
「…はい。」
玲衣は強い人だ。でも、1番大事な心の格ってモノがある。それが姉さんだとするならとても辛いだろう。俺も頼りになりたい。玲衣を救えるぐらいに。
──
目標500メートル!400!!
秒刻みで更新される敵との距離。5秒後に、ヤツは着弾した。
「ワレはノアの使者サイクロプス也。人間に引導を渡しに来た!!!!」
「3.2.1、発射!!!」
──ドン!ド!ドン!!
サイクロプスの襲来と同時に絨毯爆撃。息つく間も与えない強固な攻めの姿勢。
煙が浜を覆う。だが、雨が瞬時に洗い流すと驚嘆の光景が露わになった。
「ワレ、死ナず!無敵のヨウサイ!!」
ダメージは無し。戦闘経験が豊富な隊員は気付いた。『コイツは今までのプラントと格が違う』と。
第一の試練。ノアの使者サイクロプスとの戦いが今、始まる。
本隊が清澄山に現着した。士気は最大、そんな彼らでも空を覆う異変には根源的な恐怖を覚える。
闇。巨大な質量を持つモノに引力が生まれ、極端になれば光すら飲まれるように…その台風は巨大で、闇を連れてきた。
「この音、アイツだ。」
神木蓮が呟くと、同じく能力を持つ者は緊張の顔を見せた。
それは規模が違った。プラントと面すると必ず聞こえる金属がぶつかるような警告音。普段でさえ高架下のような耳障りな音量なのに、今回は空間全てを覆う
巨大な音。
未だ見えぬノアの襲来を予見させる。
「海上に居ては手が出せないな。」
「そう思うか六郎太。」
癒瘡木は自身ありげに八重筒に問う。何か策があるのか、八重筒が疑問に思うと癒瘡木は第一の氷室玲衣に目配せする。
玲衣はその意図を理解すると、自身の能力で細長い氷塊を生み出した。
「文字通り1番槍は私だな。」
癒瘡木は氷塊を片手に助走をとる。それは陸上競技の様に洗練された動きだった。
「フンッ!!!!」
闇夜に投げた。癒瘡木曰く、あれだけの警戒音は一、二キロメートルの距離に違いない。それに大体の方向が分かれば 当てれるのだそうだ。
「いやいやいや…」
『「そりゃねーよ!」』
皆心の中でそう突っ込んだ。だが実際はどうだろう。
──
「何か来る。おい、デカブツ。」
派手な衣装の青髪の女が言うと、目の前に壁があらわれた。
刹那─
─ドン!!!
「グッ!コ、レは?!」
壁はHRIに相対した使者の巨人だった。20メートルはあるだろうと言う巨躯、しかし情けないことにその左胸部
から先は真丸と穴が空いてしまった。
「氷の槍…」
女は正体に気が付いた。
「…ッ!!」
同時に自分に訪れると最悪な未来も気づいた。
「なんて馬鹿げた力なんだ!」
能力の行使。そうしなければならなかった。
─ヒュン!ヒュン!ヒュン!
台風の暴風による防壁すら貫通する氷の槍。それは途切れず女を狙う。3本、槍は眉間喉元鳩尾の中心3点を狙う。
「ニンゲン風情が…」
女は遂に感情を露わにした。それは怒りだった。手を前にかざすと、氷の槍は空中で運動を停止する。
「ノアサマ。」
「作戦を変えるぞデカブツ。奴らにはトコトン苦しんでもらう。」
「ギョいニ。」
ノアが命じるままに巨人は大海を、バタフライで泳ぎ始める。その速度は人類の乗り物では到底出せない速度だった。
──
「そんな、まさか…」
異変に気づいたのは司令室だった。日本全体にセンサを取り付け、いつでもプラントの発生を感知できるシステムがある。それが絶望を知らせた。
「仙台、東京、大阪…まだまだ反応がある?!」
主要都市全部に巨大な反応。戦力の大半をノアに固めていたHRIは、宵茸率いる別働部隊もあれどここまでの大量発生を想定してなかった。
各地で暴れるプラント、脅威はノアだけではない。
「HRI各地方支部!討伐を頼みました!」
『了解!!』
各地方にもHRIの支部は存在する。今こそ、力を合わせて戦う時だ。皆、迅速に対応し始める。
──
「始まったか。」
「癒瘡木隊長。ヤツが来ます。」
「ああ、見えている。派手な登場の仕方だな。水泳なら世界新だろうに。」
「冗談言ってる場合ですか…」
観測をしていた部隊は、報告にあった使者である巨人を見つける。清澄山は海に近いとはいえ山頂から目視できる存在感。報告時よりデカくなっている。
「100メートルはあるんじゃないか。」
「なに。ビビってんの癒瘡木。隊長変わろうか?」
黒髪ショートの女が、バチん!と癒瘡木の背を叩いた。彼女は第一の東雲巻だ。
「ふん。大した敵ではない。」
「まぁ、あのサイズならアンタの能力のが相性いいよね。」
「そうだな。で、お前はいつ持ち場に行くんだ?今の私は大隊長。第一とは言え逆らえないぞ。」
「へいへい。美織行くよ。」
「は、はい!」
癒瘡木は東雲が不器用なヤツだと知っている。ホントウに癒瘡木を心配して喝を入れに来たのだろうと分かった。
癒瘡木は大きく息を吸う。
「総員!準備を怠るな!ヤツは巨体、関節を狙い確実に速度を落とす!陸地に上がってから作戦開始だ!」
『「了解!!」』
ノアはまだ見えぬ。本隊の面々は緊張の糸を静かに張った。
─
「玲衣。酷い顔色だけど大丈夫か?」
作戦開始の直前、皆絶え間なく動いている中、玲衣だけ頭を抱えて俯いていた。
「私は大丈夫。戦うから…」
そう強がると玲衣は持ち場に戻って行った。
「どうして急に。」
「アイツはノアと因縁があるんだ。」
「因縁?」
玲衣が去った後、癒瘡木隊長が俺に言う。
「お前は人がプラントに変わる瞬間を目撃したんだったな。」
「えぇ…HRIに入るキッカケでした。」
「アイツもそうなんだ。」
玲衣も俺と同じ目に遭ったのか?!
「もっとも、アイツの場合は姉なんだがな。9歳の頃、あの双子は任務途中の天竹の前に現れた。」
「玲衣とその姉さんですね。」
「どちらとも始祖返りの症状を起こしていた。身体から植物が生えていたのだ。」
俺も知っている。植物が生えた人間がどうなるか。
「姉は、最期を理解したのか。残った力を使って玲衣を突き放す。その時だった。ヤツが降臨した。」
「まさか…」
嫌な想像。ノアとの因縁はつまり
「神の子ノアは、玲衣の姉に受肉したプラントである。」
「…ッ!!!」
通りであの調子だった訳だ。自分の姉を奪った相手との直接対決。俺には想像もできない感情なのだろう。
「アイツなりにケジメを付けると言ってた。お前も変に緊張するなよ。」
「…はい。」
玲衣は強い人だ。でも、1番大事な心の格ってモノがある。それが姉さんだとするならとても辛いだろう。俺も頼りになりたい。玲衣を救えるぐらいに。
──
目標500メートル!400!!
秒刻みで更新される敵との距離。5秒後に、ヤツは着弾した。
「ワレはノアの使者サイクロプス也。人間に引導を渡しに来た!!!!」
「3.2.1、発射!!!」
──ドン!ド!ドン!!
サイクロプスの襲来と同時に絨毯爆撃。息つく間も与えない強固な攻めの姿勢。
煙が浜を覆う。だが、雨が瞬時に洗い流すと驚嘆の光景が露わになった。
「ワレ、死ナず!無敵のヨウサイ!!」
ダメージは無し。戦闘経験が豊富な隊員は気付いた。『コイツは今までのプラントと格が違う』と。
第一の試練。ノアの使者サイクロプスとの戦いが今、始まる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れ果てた俺がたどり着いたのは、圧倒的な自由度を誇るVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は、幼い頃から密かに憧れていた“料理人”。しかし戦闘とは無縁のその職業は、目立つこともなく、ゲーム内でも完全に負け組。素材を集めては料理を作るだけの、地味で退屈な日々が続いていた。
だが、ある日突然――運命は動き出す。
フレンドに誘われて参加したレベル上げの最中、突如として現れたネームドモンスター「猛き猪」。本来なら三パーティ十八人で挑むべき強敵に対し、俺たちはたった六人。しかも、頼みの綱であるアタッカーたちはログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク・クマサン、ヒーラーのミコトさん、そして非戦闘職の俺だけ。
「逃げろ」と言われても、仲間を見捨てるわけにはいかない。
死を覚悟し、包丁を構えたその瞬間――料理スキルがまさかの効果を発揮し、常識外のダメージがモンスターに突き刺さる。
この予想外の一撃が、俺の運命を一変させた。
孤独だった俺がギルドを立ち上げ、仲間と出会い、ひょんなことからクマサンの意外すぎる正体を知り、ついにはVチューバーとしての活動まで始めることに。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業。
そんな俺が、仲間と共にゲームと現実の垣根を越えて奇跡を起こしていく物語が、いま始まる。
『25歳独身、マイホームのクローゼットが異世界に繋がってた件』 ──†黒翼の夜叉†、異世界で伝説(レジェンド)になる!
風来坊
ファンタジー
25歳で夢のマイホームを手に入れた男・九条カケル。
185cmのモデル体型に彫刻のような顔立ち。街で振り返られるほどの美貌の持ち主――だがその正体は、重度のゲーム&コスプレオタク!
ある日、自宅のクローゼットを開けた瞬間、突如現れた異世界へのゲートに吸い込まれてしまう。
そこで彼は、伝説の職業《深淵の支配者(アビスロード)》として召喚され、
チートスキル「†黒翼召喚†」や「アビスコード」、
さらにはなぜか「女子からの好感度+999」まで付与されて――
「厨二病、発症したまま異世界転生とかマジで罰ゲームかよ!!」
オタク知識と美貌を武器に、異世界と現代を股にかけ、ハーレムと戦乱に巻き込まれながら、
†黒翼の夜叉†は“本物の伝説”になっていく!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる