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日本防衛編
ノアの最終試練その3
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「氷晶集まりて柱を成し、柱連なりて壁を建てよ。」
『隔世の絶壁』
小さな雪の点が柱の線となり、面となる。上空3000メートルの攻防、風上のノアは透明の氷壁を射出した。
「ッ!!六郎太!!受けようと思うなッ!避けろ。」
あらゆる攻撃を無効化にする防御力を持つ癒瘡木が先に恐れた。この攻撃で癒瘡木はダメージを負わない自信があった。
しかし、圧倒的な速度と質量が幾ら踏ん張った所で舟から強制退船を余儀なくさせるだろう。それに六郎太に関してはパワーが足りない。
故に、避けるしかないのだ。
「さアッ!選べッ!」
─ダッ!
それぞれ左右両脇に二人は跳ぶ。縦に射出された大壁が当に二人を隔世たのだ。
「マズイッ!」
ノアは回避を予測していた。だからそれぞれ避けた先に癒瘡木には塊を、八重筒には無数の礫を用意していた。
「フッ、当たりだな。」
「ですね。」
二人は不敵に笑って見せた。
「ぬんッ!」
癒瘡木は眼前の氷塊を砕く。
「ハッ!!」
八重筒は凄まじい集中力にて迫る礫を一つ残さず斬り砕く。
「やるじゃん。じゃあこれはドウッ?」
次なる試練は水球だった。しかしその数たるや異常。数千を超え、視界を覆い尽くすボーリング大の球である。
「六郎太!攻めるぞッ!!」
漢達は理不尽に怯まない。待っていたと言わんばかりに攻勢に出てみせた。
段々に放たれる水球、男達は一陣目を見切り背後に送る。水球は凄まじい音を立てて甲板にあたる。元はビルで出来ていたが、甲板に穴が開く。
人体にあたれば命に届きうるであろう数千の砲弾。
「うおおおお!!!」
それでも漢達はより近く、勇ましく、ノアの命の近くに武器を持っていこうと駆ける。
二陣目、それは一陣目の水玉模様の隙間があるような優しい攻撃ではない。人体にではすり抜けられない程の高密度の絨毯攻撃。
この一撃でノアは、致命傷にまではいかずとも勇猛な戦士達の四肢を奪えると思った。
─ドッ、パァン!!
「隊長ッ!!」
六郎太の視界では自分の前に立ち、水球の壁に防御を取ろうとする癒瘡木の姿があった。
「癒瘡木じゃなければッ!」
忌々しそうにノアは叫ぶ。その声と同時に水壁から身体が現れる。無傷の癒瘡木である。
「オレたちはトコトン相性が悪いなァ?!」
癒瘡木の攻撃はノアに通じない。しかし、ノアの攻撃も癒瘡木には通じないのだ。今証明された。矛と盾はいつまでも矛盾なのだ。
そう知ったノアの行動は早い。矛盾ならば、勝敗を決めるのはノアと癒瘡木ではない。その他の外的要因となる。つまり、八重筒六郎太を仕留めれば良いのだ。
7:3、ノアは攻撃の意識を八重筒と癒瘡木に振り分ける。
「ッ!!隊長!!」
ノアはこう思っていた。癒瘡木に割く攻撃が減れば距離を詰められる可能性、そして八重筒に攻撃を増やせば捌き切れずに倒れる可能性。
「(知性があって同族を想わない種族は無い。)」
ノアの頭の片隅には常に弟の姿がある。だからこそ攻守の天秤は攻めに傾いた。無意識の判断、癒瘡木は八重筒を捨てられない。
「耐えろ!六郎太ァ!」
「ッ?!」
眼前の獣は仲間を一瞥することもなく距離を詰めてきた。鋭い瞳は放たれた弓矢を彷彿とさせる。
刹那、ノアの脳内は無慈悲な男に対する軽蔑で溢れる。しかしすぐに状況を理解した。六郎太を倒せば良い、これだけは変わらないのだ。
「「確実に殺すッ!」」
両者がそう思い、拳を握り、水球の密度を高めた。
──走馬灯があればこの状態を指すのだろうという程、八重筒六郎太は生涯一番の集中を見せた。
癒瘡木隊長は盾になってはくれない。それは二つ、ノアに一撃を与えるなら今しかないというのと、俺の技量を信じての事だ。
「信頼には応えなくちゃなぁ?!」
身に余る光栄である。最強格の隊長が自分を足手纏いと思わないのだ。
だがもし、彼が一撃を与える前に俺が倒れたならこの決死の作戦は無為になるだろう。だから負けてはならない。
ノアが放ったのは二陣目の様な高密度の水球壁である。そして先の景色が透けないほど分厚い。
「(細かく切ってはダメだッ!海を割るような力強さでなければ。)」
川の流れを割るものは何か。それは巨岩である。岩は流れに身を削られようと決して下がらず、水を割る。
気付けば六郎太は剣を地面に刺していた。左手で柄を握り、右手で刀身を抑えて、身を屈めて水を待つ。どうやっても避けられないならば、自然に倣い割ってみようではないか。
「グッ…」
瞬時に水が到着した。呼吸ができなくなる。正面を向けば瞼が剥かれる洪水に、背をもっと丸め顔を隠した。
真っ暗闇、水が凄まじい音で流れる事だけは分かる。剣を抑える手にさらに力を加える。
「(ここで流されたら終わりだ…!)」
時間にして数十秒、体感永劫の地獄。
「カハッ!やっと、終わった!!」
見事に巨岩になりきった六郎太は現状把握を試みる。
「隊長!!」
目の前には一人だけ、息も絶え絶えな男が膝を突いていた。
「無事だったか…!」
「ノアは何処ですか?!」
癒瘡木は太い指で壁を指す。大きな陥没、その中にはニンゲンが入っていた。青色の短髪、氷室玲衣の姉、氷室雨衣の肉体を奪ったノアである。
「効いたんですか?」
「分からん。本気で殴っただけだ。」
ノアは肉体の状態を三状態、個体液体気体に至るまで好きに変えられる。普通なら癒瘡木の殴るだけの攻撃は効かないはずだ。
しかし、壁に固定されてから身動き一つとらない。
必要な確認、敵を仕留めたかの確認。隊長の代わりに自分がしなければと思ったら六郎太は一歩ずつ近づく。
「止まれ!!六郎太!」
「?!」
刹那、銀線が頬を掠めた。
「あーあ、もうちょっとだったのに。」
壊れた顔面で、気味悪く笑うノア。あらぬ方向に曲げられている左腕の指先が六郎太を指していた。
─ゴキッ、ゴキッ!
必要のない音が響く。ぬるりと陥没から身を現すノア。その時には綺麗な顔で三日月の様な口で嗤っていた。
「アレもダメ、コレもダメ。君達、不甲斐ないとは思わないのかい?」
「お互い様だろう。」
「ふーん、そうかな?」
次は癒瘡木を指差す。銀線が空中を走る。
─ジュッ!
「あー、やっぱりー」
楽しそうな声でノアは癒瘡木を指差し続けている。一方で、癒瘡木は意表を突かれた驚愕の表情をしていた。
水浸しの甲板が赤で滲む。癒瘡木の腕に50ミリほどの穴が空いていた。
「大きくなくて良かったんだ。ただただ小さく、細く、鋭く、速く。君を指し続けてたら良かったんだよ。」
癒瘡木の体表を貫く攻撃。遂にノアは手にした。矛盾が崩壊する。相手は最強の矛である。
「じゃあ、次ね。どっちが先に死ぬか、選んでいいよ。」
神は選択を授けた。
『隔世の絶壁』
小さな雪の点が柱の線となり、面となる。上空3000メートルの攻防、風上のノアは透明の氷壁を射出した。
「ッ!!六郎太!!受けようと思うなッ!避けろ。」
あらゆる攻撃を無効化にする防御力を持つ癒瘡木が先に恐れた。この攻撃で癒瘡木はダメージを負わない自信があった。
しかし、圧倒的な速度と質量が幾ら踏ん張った所で舟から強制退船を余儀なくさせるだろう。それに六郎太に関してはパワーが足りない。
故に、避けるしかないのだ。
「さアッ!選べッ!」
─ダッ!
それぞれ左右両脇に二人は跳ぶ。縦に射出された大壁が当に二人を隔世たのだ。
「マズイッ!」
ノアは回避を予測していた。だからそれぞれ避けた先に癒瘡木には塊を、八重筒には無数の礫を用意していた。
「フッ、当たりだな。」
「ですね。」
二人は不敵に笑って見せた。
「ぬんッ!」
癒瘡木は眼前の氷塊を砕く。
「ハッ!!」
八重筒は凄まじい集中力にて迫る礫を一つ残さず斬り砕く。
「やるじゃん。じゃあこれはドウッ?」
次なる試練は水球だった。しかしその数たるや異常。数千を超え、視界を覆い尽くすボーリング大の球である。
「六郎太!攻めるぞッ!!」
漢達は理不尽に怯まない。待っていたと言わんばかりに攻勢に出てみせた。
段々に放たれる水球、男達は一陣目を見切り背後に送る。水球は凄まじい音を立てて甲板にあたる。元はビルで出来ていたが、甲板に穴が開く。
人体にあたれば命に届きうるであろう数千の砲弾。
「うおおおお!!!」
それでも漢達はより近く、勇ましく、ノアの命の近くに武器を持っていこうと駆ける。
二陣目、それは一陣目の水玉模様の隙間があるような優しい攻撃ではない。人体にではすり抜けられない程の高密度の絨毯攻撃。
この一撃でノアは、致命傷にまではいかずとも勇猛な戦士達の四肢を奪えると思った。
─ドッ、パァン!!
「隊長ッ!!」
六郎太の視界では自分の前に立ち、水球の壁に防御を取ろうとする癒瘡木の姿があった。
「癒瘡木じゃなければッ!」
忌々しそうにノアは叫ぶ。その声と同時に水壁から身体が現れる。無傷の癒瘡木である。
「オレたちはトコトン相性が悪いなァ?!」
癒瘡木の攻撃はノアに通じない。しかし、ノアの攻撃も癒瘡木には通じないのだ。今証明された。矛と盾はいつまでも矛盾なのだ。
そう知ったノアの行動は早い。矛盾ならば、勝敗を決めるのはノアと癒瘡木ではない。その他の外的要因となる。つまり、八重筒六郎太を仕留めれば良いのだ。
7:3、ノアは攻撃の意識を八重筒と癒瘡木に振り分ける。
「ッ!!隊長!!」
ノアはこう思っていた。癒瘡木に割く攻撃が減れば距離を詰められる可能性、そして八重筒に攻撃を増やせば捌き切れずに倒れる可能性。
「(知性があって同族を想わない種族は無い。)」
ノアの頭の片隅には常に弟の姿がある。だからこそ攻守の天秤は攻めに傾いた。無意識の判断、癒瘡木は八重筒を捨てられない。
「耐えろ!六郎太ァ!」
「ッ?!」
眼前の獣は仲間を一瞥することもなく距離を詰めてきた。鋭い瞳は放たれた弓矢を彷彿とさせる。
刹那、ノアの脳内は無慈悲な男に対する軽蔑で溢れる。しかしすぐに状況を理解した。六郎太を倒せば良い、これだけは変わらないのだ。
「「確実に殺すッ!」」
両者がそう思い、拳を握り、水球の密度を高めた。
──走馬灯があればこの状態を指すのだろうという程、八重筒六郎太は生涯一番の集中を見せた。
癒瘡木隊長は盾になってはくれない。それは二つ、ノアに一撃を与えるなら今しかないというのと、俺の技量を信じての事だ。
「信頼には応えなくちゃなぁ?!」
身に余る光栄である。最強格の隊長が自分を足手纏いと思わないのだ。
だがもし、彼が一撃を与える前に俺が倒れたならこの決死の作戦は無為になるだろう。だから負けてはならない。
ノアが放ったのは二陣目の様な高密度の水球壁である。そして先の景色が透けないほど分厚い。
「(細かく切ってはダメだッ!海を割るような力強さでなければ。)」
川の流れを割るものは何か。それは巨岩である。岩は流れに身を削られようと決して下がらず、水を割る。
気付けば六郎太は剣を地面に刺していた。左手で柄を握り、右手で刀身を抑えて、身を屈めて水を待つ。どうやっても避けられないならば、自然に倣い割ってみようではないか。
「グッ…」
瞬時に水が到着した。呼吸ができなくなる。正面を向けば瞼が剥かれる洪水に、背をもっと丸め顔を隠した。
真っ暗闇、水が凄まじい音で流れる事だけは分かる。剣を抑える手にさらに力を加える。
「(ここで流されたら終わりだ…!)」
時間にして数十秒、体感永劫の地獄。
「カハッ!やっと、終わった!!」
見事に巨岩になりきった六郎太は現状把握を試みる。
「隊長!!」
目の前には一人だけ、息も絶え絶えな男が膝を突いていた。
「無事だったか…!」
「ノアは何処ですか?!」
癒瘡木は太い指で壁を指す。大きな陥没、その中にはニンゲンが入っていた。青色の短髪、氷室玲衣の姉、氷室雨衣の肉体を奪ったノアである。
「効いたんですか?」
「分からん。本気で殴っただけだ。」
ノアは肉体の状態を三状態、個体液体気体に至るまで好きに変えられる。普通なら癒瘡木の殴るだけの攻撃は効かないはずだ。
しかし、壁に固定されてから身動き一つとらない。
必要な確認、敵を仕留めたかの確認。隊長の代わりに自分がしなければと思ったら六郎太は一歩ずつ近づく。
「止まれ!!六郎太!」
「?!」
刹那、銀線が頬を掠めた。
「あーあ、もうちょっとだったのに。」
壊れた顔面で、気味悪く笑うノア。あらぬ方向に曲げられている左腕の指先が六郎太を指していた。
─ゴキッ、ゴキッ!
必要のない音が響く。ぬるりと陥没から身を現すノア。その時には綺麗な顔で三日月の様な口で嗤っていた。
「アレもダメ、コレもダメ。君達、不甲斐ないとは思わないのかい?」
「お互い様だろう。」
「ふーん、そうかな?」
次は癒瘡木を指差す。銀線が空中を走る。
─ジュッ!
「あー、やっぱりー」
楽しそうな声でノアは癒瘡木を指差し続けている。一方で、癒瘡木は意表を突かれた驚愕の表情をしていた。
水浸しの甲板が赤で滲む。癒瘡木の腕に50ミリほどの穴が空いていた。
「大きくなくて良かったんだ。ただただ小さく、細く、鋭く、速く。君を指し続けてたら良かったんだよ。」
癒瘡木の体表を貫く攻撃。遂にノアは手にした。矛盾が崩壊する。相手は最強の矛である。
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