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第2章 燃える想い
16.竜月草の夜
(なんということでしょう……神様!)
ルネは、彼の腕に抱き上げられながら、心の中で神の名を叫んだ。
頭からすっぽりとマントを被されている。
周囲の様子はまったく分からない。
(暗い……というか、真っ暗)
でも、そのせいで彼の体温と匂いだけが、はっきりと伝わってくる。
冷たさを含んだ、澄んだ香り。
(……竜月草だわ。あの、月夜に咲くという)
心臓が、やけに大きな音を立てる。
夜会帰りの貴族たちが振りまく、主張の強い香水とはまるで違う。
何度も「降ろしてください」と訴えたが、ことごとく無視された。
馬車までの距離が、人生で一番長く感じられた。
(夜の王都を一人で歩くなんて、自分の愚かさに泣けてきそう)
宰相の従者らしい声が聞こえてくる。
マント越しのくぐもった囁き声は、よく聞き取れない。
(いや、聞こえたら、聞こえたで……気まずくなりそうだけど)
自分のせいで宰相に怪我をさせ、さらに負担までかけている。
申し訳なさで胸がいっぱいになるはずなのに。
それでも、彼の広い胸板と涼やかな香りに包まれていると、胸の奥から、甘酸っぱい感情がこみ上げてくる。
(やだ、しっかりしなさい。落ち着くのよ、私! 理性はどこへ蒸発したの?)
何度も自分自身に叱責するのに、今の状況に浮かれてしまう自分がいる。
道すがら、ルネが話したのは「重いですか」とか「もう大丈夫だから降ろしてください」とかそんなことばかり。
彼からは「別に」という愛想のない返事だけだった。
(羽根のように軽い……なんて言ってくれないのよね。うん、分かってる。でも言って欲しかったりして……ああ、もう)
やがて、ルネの体は、石畳の硬さとは無縁の柔らかな座席へと下ろされた。
触れていた彼の胸板、逞しい腕の熱が離れていく。
その瞬間、夜の冷気がマントの隙間から忍び込み、ルネは思わず肩を震わせた。
(……寒っ。さっきまで、あんなに暖かったのに)
目の前には、王家の紋章が刻まれた豪奢な馬車の内装。
そして、それ以上に圧倒的な存在感を放つ宰相閣下。
彼はルネの向かいに腰を下ろし、足を組む。その所作一つ一つが、絵画のように完成されていた。
石畳を進んでいるはずなのに、ほとんど揺れない。
座っていれば、普通に会話ができる。
辻馬車どころか、伯爵家の馬車とも違う。すでに別世界だ。
(お礼を言うべき、でも、身分の高い方から声をかけられるまで待つのが礼儀で……あ、待って。さっきから私、普通に話しかけてた気がする……)
頭の中は、混乱状態でもう何がなんだか、分からない。
「寒くはないか?」
問いかける声は低いが、そこには先ほどの暴漢たちをなぎ倒した冷徹さはない。
自分のマントは、暴漢に踏みつけられて無残な姿になった。
今は代わりに、彼のマントをそのまま羽織っている。
毛皮の縁取りは驚くほど柔らかく、首筋に触れるたび、抱きしめられていた感覚が蘇る。
逃げ場のない密室。
竜月草の香りに包まれていると、まるで彼の一部になったような気がする。
「さ、寒く……ない、です……」
とにかく聞かれたことに返事をすべき……そう思っても、喉がひっかかったように声が掠れた。
(もしかして、夢……?)
これが辻馬車なら、前の客の残り香、馬、雨、街の埃が渾然一体となって鼻を殴る。
隙間風は容赦なく、石畳では歯が鳴り、家に着く頃には酔ってぐったりするのが常だ。
それが今は、天国みたいに静かで、ふわふわとしていて暖かい。
「そばに、いってもいいか?」
問いかけは穏やかだったが、拒絶など許さないような、重い熱がそこにはあった。
ルネが困惑して頷くよりも早く、大きな掌が彼女の肩を引き寄せる。
(え……? あ、揺れるから、支えてくださっているのね?)
そんなルネの必死な合理的解釈を笑うかのように、宰相は彼女を自分の胸元へと閉じ込めた。
「まだ、怖いか?」
低く優しい声が、耳に沁み入る。
彼は、ルネの身体が小刻みに震えているのを見て、怯えが残っているのだと思ったらしい。
(違うんです……これは……)
実際は、それだけではなかった。
緊張と、安堵と、それから。
(あなたの匂いが、近すぎて……なんて言えるわけない)
ルネは、彼の肩に額を押し当てたまま、小さく息を吐いた。
◇◇◇
馬車がサン=テレーヌ伯爵邸の門前で止まり、従僕が踏み台を下ろした。
宰相は先に降り、当然のようにルネに手を差し出す。
「マダム。足元に気をつけて」
(私、まだ未婚なんだけど……いや、そうよね。お嬢さんって年齢でもなかったわ)
石畳は、ところどころ目地が崩れている。
薄い苔が夜露を含んで、滑りやすい。
この屋敷らしい。見栄えだけは、まだ体裁を保っている。
ルネは、その手を取った。
取らない、という選択肢は最初からなかった。
彼は指先を離さぬまま、玄関まで彼女を導く。
「よい夜を……」
そう囁くと、彼はルネの手の甲に唇を落とした。
礼儀としては完璧で、だからこそ恥ずかしい。
使用人たちは、すぐには現れない。圧倒的に人手不足なのだから、仕方ない。
ルネは、去っていく宰相の背を見送りながら、そっと指を握りしめた。
ルネは、彼の腕に抱き上げられながら、心の中で神の名を叫んだ。
頭からすっぽりとマントを被されている。
周囲の様子はまったく分からない。
(暗い……というか、真っ暗)
でも、そのせいで彼の体温と匂いだけが、はっきりと伝わってくる。
冷たさを含んだ、澄んだ香り。
(……竜月草だわ。あの、月夜に咲くという)
心臓が、やけに大きな音を立てる。
夜会帰りの貴族たちが振りまく、主張の強い香水とはまるで違う。
何度も「降ろしてください」と訴えたが、ことごとく無視された。
馬車までの距離が、人生で一番長く感じられた。
(夜の王都を一人で歩くなんて、自分の愚かさに泣けてきそう)
宰相の従者らしい声が聞こえてくる。
マント越しのくぐもった囁き声は、よく聞き取れない。
(いや、聞こえたら、聞こえたで……気まずくなりそうだけど)
自分のせいで宰相に怪我をさせ、さらに負担までかけている。
申し訳なさで胸がいっぱいになるはずなのに。
それでも、彼の広い胸板と涼やかな香りに包まれていると、胸の奥から、甘酸っぱい感情がこみ上げてくる。
(やだ、しっかりしなさい。落ち着くのよ、私! 理性はどこへ蒸発したの?)
何度も自分自身に叱責するのに、今の状況に浮かれてしまう自分がいる。
道すがら、ルネが話したのは「重いですか」とか「もう大丈夫だから降ろしてください」とかそんなことばかり。
彼からは「別に」という愛想のない返事だけだった。
(羽根のように軽い……なんて言ってくれないのよね。うん、分かってる。でも言って欲しかったりして……ああ、もう)
やがて、ルネの体は、石畳の硬さとは無縁の柔らかな座席へと下ろされた。
触れていた彼の胸板、逞しい腕の熱が離れていく。
その瞬間、夜の冷気がマントの隙間から忍び込み、ルネは思わず肩を震わせた。
(……寒っ。さっきまで、あんなに暖かったのに)
目の前には、王家の紋章が刻まれた豪奢な馬車の内装。
そして、それ以上に圧倒的な存在感を放つ宰相閣下。
彼はルネの向かいに腰を下ろし、足を組む。その所作一つ一つが、絵画のように完成されていた。
石畳を進んでいるはずなのに、ほとんど揺れない。
座っていれば、普通に会話ができる。
辻馬車どころか、伯爵家の馬車とも違う。すでに別世界だ。
(お礼を言うべき、でも、身分の高い方から声をかけられるまで待つのが礼儀で……あ、待って。さっきから私、普通に話しかけてた気がする……)
頭の中は、混乱状態でもう何がなんだか、分からない。
「寒くはないか?」
問いかける声は低いが、そこには先ほどの暴漢たちをなぎ倒した冷徹さはない。
自分のマントは、暴漢に踏みつけられて無残な姿になった。
今は代わりに、彼のマントをそのまま羽織っている。
毛皮の縁取りは驚くほど柔らかく、首筋に触れるたび、抱きしめられていた感覚が蘇る。
逃げ場のない密室。
竜月草の香りに包まれていると、まるで彼の一部になったような気がする。
「さ、寒く……ない、です……」
とにかく聞かれたことに返事をすべき……そう思っても、喉がひっかかったように声が掠れた。
(もしかして、夢……?)
これが辻馬車なら、前の客の残り香、馬、雨、街の埃が渾然一体となって鼻を殴る。
隙間風は容赦なく、石畳では歯が鳴り、家に着く頃には酔ってぐったりするのが常だ。
それが今は、天国みたいに静かで、ふわふわとしていて暖かい。
「そばに、いってもいいか?」
問いかけは穏やかだったが、拒絶など許さないような、重い熱がそこにはあった。
ルネが困惑して頷くよりも早く、大きな掌が彼女の肩を引き寄せる。
(え……? あ、揺れるから、支えてくださっているのね?)
そんなルネの必死な合理的解釈を笑うかのように、宰相は彼女を自分の胸元へと閉じ込めた。
「まだ、怖いか?」
低く優しい声が、耳に沁み入る。
彼は、ルネの身体が小刻みに震えているのを見て、怯えが残っているのだと思ったらしい。
(違うんです……これは……)
実際は、それだけではなかった。
緊張と、安堵と、それから。
(あなたの匂いが、近すぎて……なんて言えるわけない)
ルネは、彼の肩に額を押し当てたまま、小さく息を吐いた。
◇◇◇
馬車がサン=テレーヌ伯爵邸の門前で止まり、従僕が踏み台を下ろした。
宰相は先に降り、当然のようにルネに手を差し出す。
「マダム。足元に気をつけて」
(私、まだ未婚なんだけど……いや、そうよね。お嬢さんって年齢でもなかったわ)
石畳は、ところどころ目地が崩れている。
薄い苔が夜露を含んで、滑りやすい。
この屋敷らしい。見栄えだけは、まだ体裁を保っている。
ルネは、その手を取った。
取らない、という選択肢は最初からなかった。
彼は指先を離さぬまま、玄関まで彼女を導く。
「よい夜を……」
そう囁くと、彼はルネの手の甲に唇を落とした。
礼儀としては完璧で、だからこそ恥ずかしい。
使用人たちは、すぐには現れない。圧倒的に人手不足なのだから、仕方ない。
ルネは、去っていく宰相の背を見送りながら、そっと指を握りしめた。
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