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『翠清山の激闘』編
271話 「サナ覚醒 その1『目覚めし原初の感情』」
しおりを挟むサナは海鮫や銃を使って、ベアルに向かっていく。
その体格差は、まさに子供と化け物。
人間の大人でさえベアルを相手にすれば、小さな弱い存在だ。子供のサナならば凄まじいまでの差がある。
だが彼女は、どんなに叩かれて弾かれようとも戦うことをやめない。
「…ふー! ふーーー!」
動きが激しくなっていくごとに息遣いが荒くなっていく。
急速に血圧が上がって血が一気に巡り、強敵との闘争に肉体を順応させようとする。
「…はー! はーーー! はっはっはっ、はーーはーーー!」
少しでも息を止めたら負ける。
だったら止めなければいい!
サナは心臓に鞭打って、一瞬も止まることなく動き続ける。
熊の爪を左手の篭手でガード。
障壁が展開されダメージを最小限に防ぐ。
熊の牙が身体を掠めても陣羽織が守る。
サナは独りで戦っているわけではない。ここにはいない者の想いも背負っていた。
(なぜ…そこまで立ち向かえるのだ)
そんな激しい戦いにサリータが驚愕。
サナの戦い方が上手いことは以前の戦いでも見ていた。アンシュラオンの妹だと聞いた時も納得した。
しかし、けっして退かない不動の心構えは、技術うんぬんを超えている。
まさに命をかけた激闘であった。
「いったい何のために…そこまでして…」
「サナ様は、ご自分の『家族』を守ろうとしているのです」
「家族?」
「兄であられるアンシュラオン様は当然ですが、我々やゲイル様たち、愛情をもって接してくれる人々に報いようとしているのです。その中にはあなたも含まれているのですよ」
「自分は…まだ出会ったばかりなのにですか?」
「サナ様にとってそんなことは関係ありません。それと同時に下々の者に示しをつけようとしています。より上の者が下の者を命がけで守る。本来ならば逆であるはずなのに…ああ、なんとお美しい御心なのでしょう。そんな偉大なサナ様にお仕えできるなど…私は…私は!」
ホロロの魔石が輝き、水気が渦巻く。
それが次第に鳥の形に変化。身体の表面にうっすらと魔石獣の面影が生まれる。
チリンチリンと鈴が鳴り響くと、こちらに押し寄せていた熊たちが鳥籠に囚われて―――衝撃の音色!
熊がショックを受けて動けなくなった。
『悔恨の鈴籠』からの『束縛の嘶鈴』という、以前ベ・ヴェルにやった攻撃の逆パターンだ。
順序良くスキルを使ったほうが成功率は上がるが、時間がかかるため、緊急の場合はこちらのショートカットを使ったほうが早い。
熊の肉体は頑強だが、神経に直接干渉すれば動きを止めることもできるのだ。
「半覚醒でいけそうです。小百合様、残りはお願いいたします!」
「わかりました!」
小百合の身体からも風気が舞い上がり、うっすらとウサギの姿になっていく。
こちらも魔石の力を半分だけ発動させ、スキルだけ使用可能にした『半覚醒』状態である。
魔石獣を完全に覚醒させると、効果が高まる代わりに発動時間が短くなるため、敵が多いこの状態ではこちらのほうが燃費が良いのだ。
「サナ様の邪魔はさせませんよ!」
『夢の架け橋』の能力で空間と空間を繋ぎ、熊たちを次々と落とし穴にはめて、位置をバラバラにすることで相手を困惑させて動きを止める。
事前に作っておいた空間に大納魔射津を放り込めば、熊の背後から出現して―――ドカーンッ!
熊からすれば無秩序の爆撃である。たまったものではないだろう。
さらに『跳躍移転』も設置し、熊があちこちで跳ねる滑稽な状況を生み出した。
どちらの能力も『その場所に実際に触れる』および『視界に入る距離まで』という使用条件があるが、いざという場合にそなえてさまざまな場所に設置しておいたおかげで、一気に熊たちがパニックに陥る。
そして『夢見る女王兎の虹』で、熊の精神体を一時的にすっ飛ばす!
バタバタと十頭近い熊が昏倒。地面に倒れ込んだ。
「小百合様、さすがでございます」
「いえいえ、今はこれくらいが精一杯です。眠った熊には触れないでくださいね! 魔獣は人間ほど精神体が高密度じゃないので、すぐに抜けてしまいます! ホロロさん、大きい熊の一頭は任せてもいいですか?」
「かしこまりました。やってみます」
ホロロが他のベアルに向かって能力を発動。
一頭はひときわ大きい鳥籠に入れられて、鈴棘による神経ダメージで動けなくされる。
もう一頭は小百合が夢の世界にご招待。
魔獣は脳内処理でしか夢を見ないため、人間のように操作するまでは難しいが、動きを止めることは可能だ。
こうして三頭のうち二頭のベアルを、ホロロと小百合の魔石で動きを封じる。
だが、今はこれが限界。
ベアルを封じたためロクゼイたちもだいぶ楽になったが、けっして楽勝ではない。ゲイル隊も立て直しを図っているものの半数は動けない状態で、食われた一人は生死をさまようほどの重体だ。
となると、手が空いているのは二人だけ。(アイラは除外)
「サリータ、ベ・ヴェル、こちらの熊は我々が押さえます! あなたたちはサナ様をお守りしなさい!」
「はい!」
「あの圧力に中に飛び込めってのかい! とんでもないことを命令してくれるねぇ!」
「それをサナ様はお独りでやっておられるのだ! いくぞ!」
二人が爆破槍を持って援護しようとするが、熊の薙ぎ払いが槍を弾き飛ばす。
熊のベアクローの威力は凄まじく、柄から穂先まで丸ごとへし折られてしまった。
その風圧でサリータの髪の毛が何本か切り落とされるほどだ。
「くそ! 慣れない武器は駄目だ! いつものでいくぞ!」
「しょうがないねぇ! 突っ込むよ!」
「うおおおおおおおおお!」
サリータが大盾を構えて突っ込む。
だが当然、結果は同じ。
ベアクローが―――直撃
「ぐ―――はっ!」
まるでピンポン玉のように吹き飛ばされ、崖に激突。
背骨もミシミシと軋み、巨大な爪の傷跡が盾に深々と刻まれてしまった。
「サリータ! 無事かい!」
「ううっ…」
「ちぃ、単独じゃ近寄ることもできないよ!」
サリータが飛ばされると、後ろのベ・ヴェルも動きが止まってしまう。
重装のサリータだからこそこれで済んだが、彼女だったら一撃死だからだ。
(ぐううっ…なんて攻撃だ! やはり自分では駄目なのか!)
弱腰になるサリータの瞳に、サナの姿が映り込む。
あんなに小さいのに堂々と立ち向かい、けっして仲間を見捨てない。
今も戦うたびに少しずつ傷が増えていき、体力も削られているのに挑むことをやめない。
その姿は尊く―――見る者を魅了する
(自分はなんだ! 何をしている! これでは長いものに巻かれるだけの弱い女ではないか! ただ与えられるだけで、なにが戦う女だ! あの御方こそ、本当の意味で戦う素敵な女性ではないか! そうだ! サナ様こそ自分の理想だ! 命令されたからではない! 自分の意思で私は戦う!!)
この瞬間、サリータの心に火がついた。
「うおおおおおおおおおおお!!」
立ち上がり、真っ直ぐに突っ込む。
ただただ愚直。何も考えずまっしぐら。
そこにベアルの攻撃が直撃。
二度目の激しい衝撃に左腕がへし折れる感覚があった。
「だからなんだぁああああああああ!」
それでも―――止まらない!
身体全体で熊に体当たりをして、わずかに動きを止める。
「チビがやってんだ! あたしだって、やってやるよおおおおおお!」
後ろから突っ込んできたベ・ヴェルが、大剣を熊の左腕に叩きつける。
頑強な肉体はその一撃を受け止めるも、彼女も身体ごと圧しつけて、しがみつくように腕を封じる。
ベアルは邪魔な二人を排除するよう右腕を振り上げるが、すでにサナが飛び込んでいた。
海鮫を右爪に被せるように噛ませると同時に篭手を外すと、顔に接近して『剛腕膂将の篭手』の右手で、熊の右頬をぶん殴る。
「グルウウウウ!」
「―――っ!」
目を狙った一撃だったが、さすがにそこまで上手くはいかず、逆にサナの身体にベアルが嚙みついた。
鋭い歯がゴリゴリと身体を圧迫し、肉が断裂し、骨が軋んでいく。
本来ならば即座に噛みちぎられるところだが、炬乃未の防具がサナを守っていた。
だが、それでも熊の顎の力は強く、少しずつ牙が身体に食い込んでいく。
「サナ様! こいつうううう!」
サリータが残った右腕を使い、片手斧で熊の足を叩く。
しかし、真上からベ・ヴェルごと持ち上げられた左手が、サリータを叩き潰す。
「ぐぁっ!」
「ぐぇえ!」
地面に倒れた二人を熊が踏み、完全に身動きが取れなくなる。
こうして邪魔者がいなくなれば、口に力を入れて獲物を噛み砕くだけだ。
「ゴリゴリゴリッ」
「―――っ! ふーーー、ふーーーー!」
噛まれるたびに、サナの呼吸が荒くなる。
彼女には意思が無い。感情が無い。
こんな時でも恐怖を感じたりはしていない。どうやって抜け出そうか考えているだけだ。
だがしかし、今度ばかりは絶体絶命のピンチである。
今までも危機はあったが、ここまで危ない状況は初めてであった。
「…はぁはぁ! はーー! ふーーー!」
身体が生きようと動く。力を求めて呼吸を繰り返す。
それは何のためだろう。
意思が無いのに生きる必要性などあるのだろうか。
「サナ様!」
ホロロと小百合が叫ぶ。
「くそっ…こんなところで…死ねるか!」
サリータとベ・ヴェルがあがく。
なぜ、あがくのか。
なぜ死にたくないのか。
「…はー、はーー! はーーー!」
サナの瞳孔が激しく収縮するごとに、周囲からさまざまな感情が流れ込んでくる。
今まで出会った者たちが、笑って、叫んで、愛して。
今戦っている者たちが、痛んで、泣いて、苦しんで。
―――ドクンッ
サナの首にかけられたペンダントが明滅している。
鼓動は徐々に激しくなり、眩いばかりの閃光がベアルの口の中からこぼれ出した。
「…ふううううう! ふぅうううううううううう!!」
サナの表情に変化が起こる。
これまで何があっても無表情だった顔が、歯を強く食いしばり、眉はつり上がり、瞳が真っ赤な光に染まる。
人が最初に抱く感情とはなんだろうか?
愛だろうか? 哀しみだろうか? 喜びだろうか?
否。
「―――ううううううううううううう!!」
「―――っぁああ―――っっっっぁあああああああああ!!!!」
激しい―――【怒り】!!!
どんな生物でも必ず持っている感情であり、激しい防衛本能であり、自分の大切な生命や財産や価値観を破壊しようとする者に対しての、超攻撃的な破壊衝動である。
サナの体表から真っ黒な爆炎が噴き上がる。
その黒はけっしてドス黒いものではなく、どこまでも純粋な漆黒だった。
「ギャンッ!!!」
いきなり口の中で爆発が起こったため、ベアルがサナを離す。
口の中は焼け焦げ、強固なはずの牙が半分溶解していた。あのまま噛み続けていたら、今頃総入れ歯だったはずだ。
その瞬間を彼女が見逃すはずがない。
サナが鼻に拳を突き出した。
右腕猿将の力が乗っているとはいえ、これまでならば鼻が軽く潰れる程度の威力のはずが―――メキメキバキィイイイイ!!
鼻を破壊し、溶解した牙ごと叩き折る。
衝撃はさらに突き抜け、脳を揺らしてベアルが大きくよろめいた。
それによってサリータたちも解放される。
「うううっ…何が……サナ様?」
「おチビちゃん…どうしちまったんだい!?」
二人の目の前に降り立ったサナからは、いまだに黒い爆炎が噴き出していた。
今度はそこに【青い雷】が交り出す。
バチンッバチンッバチンッと、大地すら抉り飛ばすほどの高圧力の雷が周囲に放たれ、そのわずかな一筋の雷に触れたベアルの爪が吹き飛ぶ。
鋼鉄の鎧すら一撃で切り裂く爪であっても、この力の前では何の役にも立たない。ただの紙屑に等しい。
「うっ…! この強い感情は…!」
「こ、これって…サナ様の…! なんて強い…怒り!」
ホロロと小百合の魔石も、サナの異変に反応して激しく輝いていた。
スレイブ・ギアスによって繋がっている彼女たちは、互いのことがよくわかるのだ。
そして、サナの怒りが、ついに【戦気】を呼び覚ます。
今身体から湧き上がっている力こそ、まさに戦うための力、戦気なのだ。
ただし、あまりの激情にスレイブ・ギアスが反応し、封じられていた魔石獣が目を覚ましつつある。
序列三位の小百合と序列四位のホロロでさえ、あれほどの強い力を発したのだ。
であれば、【序列一位】ともなればどうなるのか。
ただの一位ではない。圧倒的一位である。
サナの魔石から青い狼、『青雷狼』がうっすらと出現を開始。
強烈な雷が夜を引き裂き、真昼のような明るさを生み出した。
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