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人物辞典

ハーレム殿下 人物辞典

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□ゼッカー・フランツェン



 ルシア帝国属領ルシア・ランドロック出身。
 第一次魔人機大戦においてラーバーンを率いて世界を席巻する天才で、人類の平等と全国家全民族の統合融和、そして人類の霊的覚醒を求めて戦った英雄の一人。

 世間では「金髪の悪魔」と呼ばれ、世界を焼いた極悪人と呼ばれるが、近代MG戦術の基礎を築き、人類の進化を促進させた者として後年の歴史家たちからの評価は著しく高い。

 本質を一瞬で見極める慧眼と戦略眼に加え卓越した戦闘能力を持ち、今まで一騎打ちで負けたのは覇王ゼブラエスのみという強さを誇る。テラジュエルの中でも最高の力を持つ、バルス・クォーツ【星の記憶】の所有者。その他、五つのジュエルを入れ替えて使うことが可能な特異能力者。

 第一次魔人機大戦の最終決戦において、ラーバーンの宿敵ヴェルニースの十二英雄の一人、ネームレス・ティンと相打ちになり死亡。

 搭乗機はアンバーガイゼル → ガイゼルバイン → ガイゼルバインDB【泣かない悪魔】

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□ハーレム・ベガ・ガーネリア



 ガネリア動乱後、ガネリア新生帝国の初代皇帝に即位。(幼名ハーレム・デロロ・ガーネリア)

 世界で五本の指に入るほどの王の資質を持ち、人々を惹きつける偉大なる王の一人。唯一ゼッカーを単独で倒せる戦闘能力を持つ。心優しく、そして強く、人の心がわかる強い男。

「紫の獅子」として第一次魔人機大戦を駆ける三十英傑の一人。

 搭乗機はグラドジェネシス → グランドジェネシス【王者の意思】(ガーネルジェネシスとの合体融合機。最終形態)

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□アリエッサ・ガロッソ



 ガネリア地方ガロッソ王国の王女。

 元気で心優しく、大量殺人を犯した人間ですら赦すことができる心の清らかな少女。人を赦し、愛し、一緒になって生きてきたがゆえに民からは【女神】と呼ばれるようになる。しかし、本当はただの女の子でありたいと思っており、ただただゼッカーを心の底から愛する一人の普通の少女でもある。

 ゲーム本編ではなく「賊王街」の冒頭で判明することだが、彼女は光の女神マリスの分霊であり、地上の人間に正しい生き方を教えるために生まれた本物の女神の系譜の一人である。

 死後、闇の女神からゼッカーと十二英雄を導く使命を与えられ、ミーラ・カーン【大地の守護者】を結成。大戦の裏側からゼッカーを見守ることになる。

 ゼッカーの死後、彼を迎えに行き、ついに二人の霊は融合し永遠の愛を手に入れる。その後は愛の園の第二階層、星の植物の生長進化を司る場所の統括者になり、偉大なる者に次ぐ者としてゼッカーとともに星と人々の進化を見守っていく。

 テラジュエルであるブライダル・ペリドット【太陽の花嫁】の所有者。

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□ベラ・ローザ



 ハーレムの母親ルルの従妹で、乳母。
 レマール王国から、ルルの世話人としてサンチョと共にやってくる。

 ルルとは仲がよく、幼い頃から共に遊ぶ間柄であり、相談相手にもなっていた親友。レマール王家の血筋だが、継承権は完全に消失している。

 線が細く、授乳が困難だったルルの代わりにハーレムに乳をあげていたが、まもなく母親のルルが病死。自分が母親代わりになると誓う。(母性本能が強すぎて自然と母乳が出る体質)

 母性に溢れた女性であり、常に穏やかで優しい。ハーレムに対しては母親以上の愛情を持っているため、彼を守るためならば、なんでもしてしまう怖さも持っている。ハーレムを愚弄したクズロをぶん殴ったり、果てはジーガンに対しても堂々と渡り合うほどの芯の強さを持っている。

 また非常に頭が良く、学生時代はレマールの参謀を軍人将棋で負かしてしまうほどの智謀を持つ。ガネリア動乱においても、ハーレムの知恵袋として随所で活躍し、時には騎士たちを一喝する豪胆な姿を見せることもあった。

 子供が生まれない不妊体質であり、それが理由でレマールでの居場所を失った経緯があったが、ハーレムの強い血が影響したのか、なんとか子供を妊娠することに成功した。愛が成せる奇跡である。

 ちなみに武人ではないのでMGには乗れない。その代わり、術の素養は高い。

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□サンチョ・ポンデール



 ガーネリア帝国の剣術指南。65歳。

 もともとは強国レマール王国の近衛隊長であったが、ハーレムの母、ルルがガーネリアに嫁いだことを契機に退役し、そのまま護衛としてやってくる。

 剣の腕前は一流でレマールでも五本の指に入る猛者。様々な戦いで武勲を立て、レマールの英雄とまでいわれていた。アストリア解放戦線では三機のナイトシリーズをたった一機で撃破し、一躍有名になる。しかし、国のために人を殺すことに疑念と後悔を感じ、次第に剣の道から退いていくことになる。

 ガネリア新生帝国ではヨシュアたちに前線を任せ、後方支援に回る。

 搭乗機は グリーンナイト99-048 グリーン・ネヴィード

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□トマト・ポテトース



 とある運命的カッコワライな出会いによってハーレム一味に加わることになる薄幸の少女。本名はもっと複雑なのだが、発音しづらいということでこの名前に落ち着いている。

 常に運の悪い出来事に巻き込まれるのだが、それでも無事なので逆にいえば非常に運が強い。ゲーム中スキルのラッキーは50%の確率ですべての攻撃を無効化するというたしかに運の良いキャラである。

 常に正しい視点を見失わず、道を誤りそうになるゼッカーに対して正しい意見を述べることができる。ゼッカーいわく「非常にナチュラルでニュートラルな考え方をする」。

 大戦ではガネリアを離れ、ゼッカーを心配してラーバーンに身を寄せる。バーンたちにも堂々と意見を言える強い女性。

 実家はグレート・ガーデンの近くにあるMGの開発生産をしている町工場であり、特殊なMG、主に使い勝手の良い工業用MGを開発している。

 搭乗機は相変わらずチップデール。どこまでもチップデール。

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□ヘターレ・ベガ・ガーネリア



 ハーレムの父親。ガーネリア帝国、皇帝。

 先代のヴァラン王(ハーレムの祖父)は気が強かったために、その個性に押されて卑屈な少年時代を過ごす。そのため、何に対しても優柔不断な性格となってしまう。しかし、度重なる異変が、彼が持つ本当の力を覚醒させる。

 本気を出した彼の力は凄まじく、世界でトップレベルの王の資質を持つ。しかも武人としても超一流で、当時のハーレムとゼッカーを赤子のように一蹴したほど。紛れもなく強王の一人である。

 息子を愛し、国を愛し、民を愛した、気高き王。

 搭乗機 ガーネル・ジェネシス

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□コンゴーン・ガロッソ



 貧困国ガロッソの王。アリエッサの父親である。

 優れた王の資質を持ち、人々とともに汗水垂らして暮らすことを生きがいとしている。彼が求めたものは「完全福祉国家」であり、すべての人間が等しく暮らせる世界を目指していた。その理想はゼッカーに継承されていく。

 王として人々を勇気付ける力とともに、武人としても優れており、ソウルクラッシュを二回連続で放てるなど、ゼッカーも認めるほどの剣の達人である。

 アリエッサを失ったショックで生気を失ってしまったが、ガネリア動乱後は旧ガロッソ領において民とともに大地を耕す生活を送っている。唯一残されたゼッカーの身内(義父)であるため、常にゼッカーを案じている。

 搭乗機 マイゴーン

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□フレイマン



 ゼッカーの副官であり、ラーバーンの艦隊司令官。

 ルシア領近くにある自治領区出身で、ユニサンとともに貧困の中で育つ。劣悪な環境の中で大国、先進国に対して激しい怒りと憎しみを抱き、それが原動力となり反先進国組織アーズを結成。テロ活動を開始するようになる。その後、幼きゼッカーの才能に心酔し、彼の補佐として活躍する。

 武人としては防御寄りのバランス戦士タイプ。経験値は高いが、強力な武人が多くいるこの時代では戦闘力はそこそこといったところ。ただし、彼の最大の能力はその指揮能力であり、特に少人数の隊を率いて戦う戦術に優れる。

 MG戦闘技術に優れており、生身よりMGでの戦闘や艦隊指揮で真価を発揮する。ラーバーン結成後はバーンのまとめ役となり、他のバーンとは一線を画する存在として活躍する。

 彼当人はゼッカーの才能に惚れ込んでいるが、自身の憎しみが幼いゼッカーを破壊の道に誘い込んだことを自覚しており、深い悔悟の念に苦しんでもいる。そのため自己のすべてを犠牲にしてもゼッカーを守る誓いを立てている。

 ガネリア離脱のためにネルカとの一騎打ちに挑み、敗北。なんとか逃げ出したものの頭部と左半身をサイボーグ化することになる。その後はMGに乗ることはほとんどなく、艦隊指揮に専念する。

 最終決戦においてゼッカーの死を見届けたあと、ランバーロとともにその人生を終える。

 搭乗機は ジンクイーザ

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□クロト



 メラキの少年。序列外。

 黒賢人の使いとしてゼッカーの元にやってきた少年で、非常に高い知性と術の能力に加えてコクオウを軽々操る優れたMG操縦技術を持つ。本来ならばメラキ序列上位であるはずであったがハーレム殿下にて死亡する。

 黒賢人といっても当人ではなくその配下の存在に命令されてやってきた。この存在はゼッカーに資産とアンバーガイゼルを与えた者で、ゼッカーいわく「老人」とだけ評されている謎の人物。

 インディカルタ、十二英雄伝では闇の女神によって再生され(実際に再生させたのは違う人物)、メラキであった頃は冷淡であった植えつけられた性格もリセットされ、もともとの純朴な少年として登場する。

 その際、過去の記憶を失っているが、ハーレムとのわずかな思い出だけが残されており、誰とでも「握手」をしようとする。なぜ彼が再び再生されたのかは不明。生まれ変わったパルルとも仲が良いので、そのあたりに関連がありそうである。

 瀕死であったジェイドを救うなど度々高い能力を発揮してラーバーンを助けることがある。

 搭乗機 コクオウ(試作未完成型)

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□ジーガン・ローゲンハイム



 ガーネリア帝国六将軍筆頭としてガーネリア帝国の全騎士団を統括する男で、当人もガーネリア最強の騎士。

 代々ガーネリアが貫いてきた軍国主義を維持しようとする最右派の筆頭でもあり、非常に保守的な言動が目立ち、改革を進める中道左派の人間と激しい対立をしている。

 彼の言動のすべては民を守る騎士の模範であり、何よりも王に絶対の忠義を尽くす騎士としての務めを果たすためである。

 非常に厳格な人間で、自分だけではなく他人にも厳しい。特に孫のヨシュアには厳しくあたっている。これは権力を持つ者ほど身内に厳しくしなければならない、という信念に基づくものである。

 戦いにおいてもこの厳格さは変わらず、一度敵となれば徹底的に相手を倒す非情さを持つ。しかし、これはガーネリアが中堅国家として生き残るための苦渋の決断であり、彼自身は忠臣として汚れ役を引き受けているにすぎない。

 ヨシュアにも騎士とはすべてを愛し、最後まで主君に尽くすものであると説いている。人として生きながらも、最後は騎士としての責任を果たす強き男である。

 ガーネリア最強騎士だけあって戦闘能力は桁違い。当人の剣士としての高い実力に加え、苛烈な炎の術を扱うことができるため相手を倒す力はあまりに圧倒的。超高性能OGたるハイテッシモを軽々扱う、まさにガーネリアの剣である。

 シェイク・エターナルの最強の武人と呼ばれるシャーロンとは良きライバルであり、若き頃より戦場で戦い、心を通じ合わせた仲である。

 搭乗機は、ハイテッシモ


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□ヨシュア・ローゲンハイム



 ガーネリア帝国六将軍の一人で、第三騎士団長。ガネリア新生帝国では第一筆頭騎士団長となる。

 ジーガンの孫として、ローゲンハイム家に恥じぬ騎士となるべく日夜修行に励み、常に国の安定を求める真面目で心優しい青年。

 その優しさから持てる才能を活かしきれなかったが、右腕を失って覚悟を決めてからは、武人としても人間としても急成長する。彼もジーガンと同じく、術と剣士の因子を宿したハイブリッドであり、もっともジーガンの血を色濃く継いだ逸材である。

 魔人機大戦では、雷光のヨシュアとしてガネリア最強の剣となり、数多くの敵を一蹴する。

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□ネルカ・グランバッハ



 ガーネリア帝国六将軍の一人で防衛を担当する第二騎士団を率いる。

 まったくもって不真面目で訓練をサボる、酒を飲む、女と遊ぶなど不謹慎な態度であるが、面倒見は良く、部下やヨシュアなどからの信頼は非常に厚い。死刑囚だったマリーを助けるなど情にも厚い男である。

 ただし、それらの軽い態度は自身の過去の重さを隠すためのものでもある。かつてグランバッハ家では家長の座を狙って兄弟同士で殺しあった過去があり、当時まだ6歳であったネルカも騒動に巻き込まれ命を狙われる。

 その時に彼の鬼の血が目覚め、自分の両親を含めて一族を皆殺しにしてしまい、それ以降自分の血の強さを恐れ続けていた。ガネリア動乱においてハーレムと戦い、自身を見つめ直した後は王の力によって血に怯えることはなくなった。

 非常に防御能力の高い武人で、いかなる攻撃でもダメージを最小限に抑えてしまう。もともと身体も強い戦士であり、接近戦において彼を倒すのは至難の技である。加えて攻撃力も高く、総合的に非常に優れた武人であるといえる。

 ガネリア新生帝国においても引き続き第二騎士団を率いて、ガネリアを狙う敵を排除している。ちなみにマリーの想像妊娠によって後に結婚することになり、贖罪のために建てた孤児院を一緒に運営する。

 搭乗機 ラカン → ラカンⅡ

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□レクス・ベクトラー



 ゼファートの異母兄弟。ガネリア随一の知将。

 貴族のベクトラー家に生まれるが、幼少期に突如としてエトールの血が覚醒し、そのため母親から非常に冷たい仕打ちを受ける。母親はのちに発狂して死亡。

 彼自身は自身の血を呪ったが、けっして他人に不満をぶつけることはなく、差別を受けても絶対に反撃することはなかった心優しく、強い男性。

 エトールの民特有の巨大な知恵を持ち、その気になればエトールを迫害したガネリアを破壊することもできたが、弟のゼファートの世話をするうちに愛を知り思いとどまる。

 ガネリア動乱においては六将軍の一人に任じられるも、彼がその才能を破壊のために使ったことは一度もなく、実際はシルヴァナ相手に対しても本気ではなかった。それは、彼の力は守るために使うと決めたからである。

 ガネリア動乱時に死亡。
 グランバッハとはお互いに才能を認め合う戦友であった。

※エトールの血は【総体で知識を蓄える】ので、彼の智謀はエシェリータに受け継がれている。

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□ゼファート・ベクトラー



 レクスの弟。
 ガネリア新生帝国では第三騎士団長補佐を務める。

 レクスとは14歳も離れた異母兄弟であるため、兄にライバル心を感じることもなく、ただただ兄を敬愛している。エトールの血が覚醒したため、数々の差別を受ける兄を守るために武人として戦うことを決める。

 ガネリア動乱では非常に未熟な部分が目立ったが、兄の死によって少しずつ成長。大戦では立派な騎士としてガネリアのために戦うことになる。あまり目立たないが、彼の最大の特徴は非常にタフネスな点である。ハーレムに殴られても立ち上がるなど、兄とは正反対の強靭な肉体を持っている。(ネルカに殴られても立てるくらいである)

 レクスと同じくエトールとなり、義妹となったエシェリータを溺愛し、彼女のためならば命すら惜しまないと誓っている。

 搭乗機 ガンシーバ → ガーバリオン

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□テベス・ローグ



 シルヴァナ軍の指揮官兼参謀。

 シルヴァナの大商人であるワイバーンが、かつて西大陸に渡ったときに出会った奴隷。ワイバーンに拾われてシルヴァナで才覚を伸ばす。

 非常に知能が高く、自らMGや兵器の設計をしてシルヴァナの軍備を増強させる。その才能は天才といってもよいレベルで、ゼッカーが基礎理論を開発した反応兵器を実用段階まで改良したり、現在ラーバーンで使われているバイパーネッドや終末機の原型を造るほどである。

 その才覚を「賢人」に見初められさまざまな融資を受ける。仮にゼッカーが悪魔にならなかった場合の保険、【代理悪魔】の資質が見受けられたからである。しかし、それはゼッカーに対する当て馬であり、彼が悪魔として覚醒するための捨て駒にすぎないことも当人は自覚している。よって、ゼッカーに対して強い対抗意識がある。

 武人としての力量も高く、ライパーネッド、ムコガミなどの高性能MGを自在に操ってみせた。また、艦隊司令官としての技量も相当なものであり、彼一人でシルヴァナ軍を動かしていたと言っても過言ではない。

 育った境遇が影響してか非常に冷徹な性格をしており、他人を平気で捨て駒にしていたことから軍内部での評判は悪かった。ただし、育ての親であるワイバーンに対しては、それ以上の感情を抱いていたようである。

 搭乗機 ライパーネッド(バイパーネッドのオリジナル) → ムコガミ

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□シウン・リョウカ



 シルヴァナのトップエースの剣士。

 レマールの移民出身であったが、とある事件がきっかけで国を出て傭兵となる。その後は我流で剣を磨き続け、その才能を開花させていく。

 ただし、彼が求めたのは殺人剣である。ただただ人を殺す技だけを求め、必ず敵の首を落とすことから「首狩りシウン」「人斬りシウン」と呼ばれ、一流の傭兵として名を馳せる。

 シルヴァナに加担したのは、レマールの英雄であるサンチョと戦うためであった。実戦で磨いた剣は、型に囚われない自由自在の剣となり、ジーガンとさえ渡り合えるほどに昇華される。

 もう二十年以上音沙汰がないが、兄と妹がいる。

 搭乗機 バボーラ
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