灰色の冒険者

水室二人

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第6章 憎悪の大陸

水の底に猫を込めて

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「水中で、活躍するメカと聞けにゃ?」

 私達は、急遽湖の底を調査する事になりました。

 元々、後で調査する予定でしたが、底に宇宙船が沈んでいる可能性があるとの事。

 調査に行く面罵は、私、十色を中心としたメンバーの予定です。

 会議には、メトロ・ギアに残った異世界人が集まっています。

「潜水艦ですか?」

 伊藤さんは、無難な答えを出します。

「ここから、湖まで、移動手段が無いにゃ」

「空飛ぶ、潜水艦はどうですか?万能戦艦ということで」

 精霊猫になったガイアは、特撮や、メカ系が好きと言うことです。

「ノーチラスは、却下されたにゃ。艦長が自分で作りたいといったにゃ。横暴にゃ!」

 あの人は、子供っぽいので色々と世話が焼けます。

「ポセイドンはどうでしょう?」

 同じく、聖霊猫の天馬。ギャルゲーマニアと聞いています。それでも、ポセイドンと言う名前は思いつくのですね。

「どの、ポセイドンにゃ?」

 水中で、ポセイドンは思いつくだけで2つあります。

「合体する方」

「それも、却下されたにゃ。変形が再現できないのと、やっぱり自分で作りたいとか、横暴すぎるにゃぁぁ!!」

 いっそのこと、メトロ・ギアを動かして、特攻しても良いくらいです。実際、メトロ・ギアの変形の確認はまだ行っていません。

「ニャウで、水の中は行け無いのですか?」

 異世界人ではないですが、参謀として参加しているにいとよん。よんはそういいました、

「あれは、空を飛ぶ乗り物ですよ」

 色々と、暴走していた伊藤さんは、最近大人しくなりました。

「ですが、性能上、水中でも稼動できそうですが?」

「にゃ?」

 そういわれて、ニャウの性能を確認しました。機密性は高く、水中にもぐっても、大丈夫そうです。

 更に、魔法陣の力で、潜水、浮上も可能。移動も、普通に出来ることが判明しました。

「あれ、爆撃機ですよね?」

「艦長は、そう言っていたにゃ。あのまま、大気圏だけでなく、宇宙まで行くつもりだったのかにゃ?」

 それくらいの、性能はありました。

「ニャウの2号機を作成するにゃ。資材はあるので、半日ほどで、完成するにゃ。その間、メンバーの選定と、搭載機を準備するにゃ」

「了解しました」

 これだけのものが、半日で完成するとは、恐ろしいものです。

 その間に、私も一つのCATを作ります。

 何があるのか、解らないので、人型のロボットを作成。

 先日、みんなで見ていた作品の主役メカです。

 最初、あの世界観を台無しにした、駄目なやつだと思っていました。

 見てみると、面白くて、これはこれと、割り切る事ができました。

 この機体、今の私には最適です。

 パイロットの、動きをトレースして稼動する脅威のメカニズム。猫姫となり、身体能力が上昇した私は。扱うのが容易になりました。

 伊藤さんが、流派中央腐敗と言う怪しい流派を進めてきましたが、流石に却下しました。

 出来上がった機体は、何処となく猫っぽい顔になっています。これは、メトロ・ギアの特徴です。

 背中に背負ったバーニアっぽいものを展開すると、なんとなくそう見えるので、日輪さんと言う名前になりました。

 オリジナルと、大きく違うのは、両腕です。猫の手に改良されています。




 準備に半日かっかったので、そのまま次の日まで待ちます。

 その間に、トウゴウからの連絡で、この世界の事を聞きました。

 色々と、衝撃が大きかったです。私が融合した、守護獣と言うのも、色々な思念の集合体の可能性があります。

 今の所、意識をのっとられたという感じはありませんが、注意が必要なのかもしれません。

 それと、湖の底には、宇宙船はないというのも判明しました。当初、この星に爆撃した宇宙船が沈んでいると思ったのですが、それは月に衝突したみたいです。

 それでも、湖の底には、何かがあるということなので、調査に向かいます。




「水中でも、何とかなるなんて、流石脅威のメカニズム・・・」

 ニャウは、無事水中へと潜水しました。ただ、沈んでいるだけに見えますが、着水後、浮かぶ事もテストしてあります。

「ここ、何かおかしいです」

 今回、私が調査担当で、日輪さんのパイロットを担当します。ニャウには、にいが艦長代理として責任者を務めてもらいます。

 他には、ガイアと天馬がサブとして乗り込んでいます。ブリッジは、猫だらけです。

 サポートメンバーとして、水の底にいる相手の担当として、元ギルドのノノとナナもつれてきました。

 彼女達は、アンディに乗っています。最初から人型で、戦闘強化装甲として使用します。

「何がおかしいにゃ?」

「上からの映像と、中の地形が違っています」

「センサーの情報ですと、この湖、長方形の空間です」

 アマテラスは、現状カメラとしての役割がメインです。水面に、何かで投影して誤魔化していたのでしょう。

「ここは、元々もテーマパークにゃ。もっともらしい演出をしてたにゃ。これを演出していた元は、何処かわかるかにゃ?」

「中心地、湖底に、不可解な反応があります」

「詳しく」

「何かの建物がありますが、何かで守られていて、詳細がつかめません」

「にゃ!」

 そこに、何かあるのは間違いありません。私は、指示を出して底に向かいます。

「バリアーみたいです」

 試しに、砲撃してみましたが、水中では魔導砲の威力が拡散してしまい、破ることはできませんでした。

 この辺は、改良が必要です。

「私が、試すにゃ!」

 ハッチを開き、日輪さんで出撃です。水中でハッチを開いても、なぜか水が中に入ってこないという不思議な仕様になっていました。

 後日聞いてみた所、爆撃機で、ハッチを開けておくと、ミサイルを発射した際に吹き飛ばされる人がでて、危険だからと言う意味不明な返答をもらいました。




「にゃう」

 とりあえず、バリアーを叩いてみます。

 壁に当たった感触はあります。バリアーの向こう側は、何もない様に見えます。

 探査球を飛ばした結果、50メートルほどの長方形のバリアーが、ここにはあります。

「バリアーには、バリアーって、やりたかったにゃ!」

 できないのは、仕方ないので、これを破壊する方法を考えます。

 といっても、考えてもやることは一つだけ。破壊します。

 最大級の、攻撃を、喰らわせます。

 バリアーの向こう側が壊れても、仕方ないと思うことにします。




「うにゃぁぁぁぁうぅぅぅぅ・・・」




 精神を、集中します。




 明鏡止水




「見えたにゃ!」

 と思う事にしておきます。武術の心得の無い私に、その境地へと至るのは難しいものです。

 しかし、演出として、技術的に機体を黄金へと変換する事は可能です。

「私に、この肉球が激しく燃える!」

 私は、気合を入れます。叫びます!

「勝利を掴めと、轟き叫ぶ!」

 大きく構えて、振りかぶります。

「ひぃぃぃぃさつぅぅぅ!」

 振り上げた、拳が、炸裂します。

「にゃっとぉぉおおお、にぃぃくきゅうぅぅうう、すたああああんぷぅぅぅうう!!」

 ニャット肉球スタンプ。日輪さんの現時点での最強攻撃です。

 全魔力を、肉球に込め、バリヤーに叩き込みます。

 衝撃が辺りを襲い、水中に嵐が巻き起こります。

「やりましたかにゃ?」

 手ごたえはあります。

「バリヤーの消滅を確認!」

 ニャウからの連絡です。

 それは、私も確認できました。

 バリヤーが消えて、中心地にあったものが見えたから。

「にゃんだこにゃぁぁあ・・・」

 せっかく、気持ちよく必殺技を決めたのに、台無しにされた気分です。

 バリアーが消えて、そこから姿を見せたものは、全長30メートルはある、巨大な招き猫でした。




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 小説家になろうでも投稿中。
 3日に1度ぐらいのペースで更新予定です。


 




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