悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

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レムナント侯爵夫人を馬鹿にした日から数日経ったけど、レムナント侯爵家からは親書という名の苦情の手紙は届いていないみたい。
その事に一安心したけど僕はしたことを自ら反省している。

お母様にも今後はこの前みたいのかなことをしないようにとしっかりと怒られた。
しっかりと反省して前回と同じようなことはしないと心に誓った。

ザインハルト様との婚約はなぜか白紙にならず、婚約は続行となった。
その所為?お陰?もあって僕は本来6歳から始めるお勉強を繰り上げて始めることになった。

侯爵家に嫁ぐかもしれないからと、家格に恥じぬ知識が必要との事で現在お勉強祭りになっている。
算学は前世の記憶のお陰で少し楽だったけど、他の授業は一から学ぶ事になるから着いていくのにいっぱいいっぱいになっている。

難しいけど、新しい知識を得られるのはとっても楽しい。
特に前世ではなかった魔法を学べるのがとても楽しい。

年齢も年齢で、魔法を扱うことは許可をされていないし、僕がどんな魔法を使えるかも判明していない。
実際に魔法を使用できるのは初等部に入学してからと、魔法を教えてくれる先生から口酸っぱく言われいてる。

魔法使用が可能な年齢より前に魔法を使用すると、魔力を通すための器官が傷ついて二度と魔法が使えなくなる可能性がとても高いからだと言っていた気がする。
長年調べられて判明し、法定としても定められたのでそれを破られたら親が酷く罰せられる程のものだ。

僕はいい子になると決めたから、先生とのお約束もしっかりと守ると決めている。
今日は地学と歴史、魔法の授業がある日だ。

ルンルンになりながら勉強部屋に辿り着くと、扉を優しく叩いた。

「お入りなさい」

入る許可を得られたので、勉強部屋に入ると地学と歴史二つを教えてくれる先生が待ってくれていた。
今日は朝から予定外のことがあって、数分授業に遅れてしまった。

「遅くなって申し訳ありません先生。遅れてしまった分、先生のお時間がありましたら授業時間の延長をお願いします」

「侍従からお話を聞いております。朝からご苦労様でした」

地学と歴史の本を机の上に置き、椅子にゆっくりと腰掛けた。

「今日はネヴィレント様がお住まいの土地、ツェーリア伯爵領土についてお話をいたしましょう。項108をお開きください」

項108を開くと僕が住んでいる領地のイラストと、文章が書かれていた。
僕が住んでいる所は他の領土よりかなり小さく見える。

歴史の授業で習った爵位から見ると小さすぎると思う。

「ネヴィレント様はツェーリア伯爵領土を拝見されてどのように感じられましたか?」

質問もテストの一環だと思え、そう考えている僕はツェーリア伯爵領土のイラスト見て、文章を目でなぞらえた。
ふと、一つの文が目に止まった。

「どうされましたか?」

パッと先生の方を見た。

「お父様は伯爵の地位についているのにも関わらず、領土があまりにも小さすぎると感じました。ただ、ここに記載されている《精霊池の守り手》がどのような役割なのかはっきりすれば、領土が狭い理由がわかると思いましたが……合ってますか…?」

先生は嬉しそうに笑った。
先生の質問の回答はこれが正解だった見たいだ。

「ここまで残したご質問をされたのは、教育をしてきた中では初めてです。それでは《精霊池の守り手》について説明いたしましょう」

「お願いいたします!」

机の上にノート取り出し、メモをとる準備もまんたん!

「精霊池についてですが、精霊を生み出す池であり我が国にも二つしか無い池でございます。そしてその精霊池を守るのが精霊池の守り手という役職でございます」

驚きの言葉に書いていた手がぴたっと止まった。

「精霊池の守り手になるには二つの基準が設けられております。第一に国内随一の騎士または魔導士であること。第二にエルフを娶ること。この二つが守られてやっと精霊池の守り手として認められます。ここまでは問題ありませんでしょうか?」

精霊池、すごいところ。
お父様超強い…。

「も、問題…あり、ありませ…」

字がガッタガタになってる自信しかない。

「ツェーリア伯爵の普段のご様子を見られいらっしゃればそのような反応になるのは仕方ありませんね。私も実際守り手の職務を目にするまでは信じることができなかった一人ですからご安心ください」

先生にまで言われるなんて…お父様ってそんなに凄い人なんだって知ることができた。
お勉強っていろんな事が知れるけど、お父様のことも知れてもっとわくわくした。

「それでは授業を続けますね」

先生から聞く内容は普段のお父様からは考えられない内容すぎて、数日はギャップに悩みそう。
地学と歴史の授業を終えて僕は久々にぐったりしていた。

驚きの内容はこんなに疲れるなんて思いもしなかったよ。
お父様帰ってきたらいい子いい子ってするんだ。

そんなことを考えながらお昼ご飯を食べて、狼のぬいぐるみのラグくんをぎゅっと抱きながらお昼寝をした。
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