悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

文字の大きさ
10 / 173
1

10

しおりを挟む
昨日の出来事があって朝を迎えたけど、あまり寝れなかった。
寝ても昨日の出来事が夢に出てきて何回も飛び起きたりした。

寝る前まではメンタルに響いていないと思っていたけど、思っている以上にメンタルに来ていたみたいだ。
寝不足の状態だけど、寝る方が怖いから頑張って起きてお勉強に意識を向けるようにした。

うとうとしながら、ラグくんと教科書を抱きながら勉強部屋に頑張って向かっている。
今日も変わらず騎士が居て、侍従と騎士の3人で動いている。

「ネヴィレント様大丈夫ですか?」

「だいじょうぶ…。寝てる方がいやなの」

「左様でございましたか。眠気が強くなりましたらお声がけ下さい」

僕付きの侍従はそう言ってくれると、騎士は僕の事をあまり知らないからとっても不安そうにみてる。
勉強部屋について、僕は侍従と騎士を部屋の外に置いて扉を叩いてから部屋に入った。

今日来てくれた先生は算学を教えてくれる先生だった。
教えてくれると言っても初等部の授業は一日で終わってしまって、今は中等部の終盤に差し掛かっているぐらい進度が早い授業なんだ。

先生も先生で、僕を教えるのが楽しいのか教科書には載っていない手法で解き方を教えてくれる。

「ネヴィレント様、おはようございます。本日は顔色がよろしくございませんが如何されましたか?」

3回しか会ってない先生ですらわかる顔色の悪さをしていたんだ。
教科書を机の上に置いて、椅子に座る。

「昨日色々とありまして…。それが原因で上手く眠れなかったんです」

「それはよろしくありませんね。私の授業はかなり進んでおりますので、午後からの授業までお眠りになられますか?」

先生の提案はとっても嬉しいけど、寝るのが怖くて堪らないから首を横に振って否定しておいた。

「そうですか。それでは前回の続きから始めましょう」

先生の授業を聞いている最中は嫌な事が頭の中で浮かばず、集中して授業を受けられた。
算学の授業の時間が終わる頃には中等部の範囲が終わってしまった。

「今回もかなり進みましたね。次回からは高等部の範囲をと申し上げたいのですが、伯爵様からは高等部の範囲はもう少し後にして欲しいとお達がありました。なので次回は中等部で学ぶ薬草学を授業内容とします」

薬草学を貴族の学校で学ぶんだ。
僕は学べる事が増えて嬉しいけど、他の貴族の子息達は葉を汚いものとして触りたくなさそうと思う。

完全に偏見になってしまうけどね。

「薬草学ってどんな事を学ぶのですか?」

「最初に学んで頂くのは薬草の見分け方と、保存の方法です。初歩の授業が完了しましたら薬草を使用しての調合も学んでいただきます」

調合というワードが僕の中に見事に引っかかった。

「調合ってどんな事をするんですか!?僕が昔読んだポーションを調合するようなものでしょうか!?」

昔ポーションについての本を読んだときにこんなファンタジー要素があるんだってワクワクしたもん。
それをもし学べるなら学びたい一つだった。

「そうですね。簡易調合の内容が完了しましたら、ポーションの作成もありますよ。ネヴィレント様ならきっと初等部が始まる前にポーション作成を行えますよ」

先生の言葉に自分でわかる程顔が笑っていた。

「おやとても嬉しそうですね。私も算学の授業に続いて、薬学の授業もお教えできて嬉しく思っております」

次回からある薬学の授業に心躍らせながら、勉強部屋からでた。
侍従には不可解な表情を向けられたけど、騎士は僕がご機嫌になっているのをみて安心したみたい。

算学の後の授業は先生の都合でかなり時間が空くから昼食後お昼寝をする予定だったけど、夢見の悪さに寝るという行為が怖くて普段のお昼寝もやめようと思ってる。
成長にも関わるけど、寝るのが怖いが強い。

ラグくんをぎゅっと抱きしめながら、今日のお昼をどうやって過ごそうかと思い悩んだ。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

貧乏Ωが御曹司αの将来のために逃げた話。

ミカン
BL
オメガバース

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

【本編完結】断罪される度に強くなる男は、いい加減転生を仕舞いたい

雷尾
BL
目の前には金髪碧眼の美形王太子と、隣には桃色の髪に水色の目を持つ美少年が生まれたてのバンビのように震えている。 延々と繰り返される婚約破棄。主人公は何回ループさせられたら気が済むのだろうか。一応完結ですが気が向いたら番外編追加予定です。

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

手切れ金

のらねことすていぬ
BL
貧乏貴族の息子、ジゼルはある日恋人であるアルバートに振られてしまう。手切れ金を渡されて完全に捨てられたと思っていたが、なぜかアルバートは彼のもとを再び訪れてきて……。 貴族×貧乏貴族

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

処理中です...