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大公殿下は思っている以上にユニークなお方だった。
話してくれる内容は大公殿下の奥様のお話ばかりだったけど、王族にしてはとっても珍しい恋愛結婚だったみたい。
話していられる表情はとっても柔らかで、赤い瞳は幸せの色が浮かんでいた。
ほわほわとする話題にほっこりしていると、勉強部屋にたどり着いた。
「大公殿下こちらが私の勉強部屋になります。楽しいお時間を頂きありがとうございます。また大公妃殿下のお話をお聞かせ下さい」
「ゆっくり学ぶというか良い。そして子供の時には学びを通じて遊ぶが良い」
「はい!では失礼致します」
最後にお辞儀をして、勉強部屋に入った。
勉強部屋には礼儀作法を教えてくれる先生と、教科書を持った侍従がいた。
「遅れて来られましたが、いかがなされたのですか?」
「大公殿下に勉強部屋まで送って頂いていたのです」
本当は大公殿下が何度か止まってお話をされるから、間に合わなかったというのが真実だけどそれを口が裂けても言わないのが貴族ってものらしい。
所謂副音声で察しろってこと。
こんな面倒臭い手法を覚えなければいけないのが、直接言いたい僕に取っては一番嫌いなのでところだ。
「た、大公殿下ですか…。それは仕方ありませんね。しかし、遅れてしまったのは事実でございますから、その分の時間は延長させていただきます」
先生が張り切っているように見えるのが嘘だと思いたい。
ーーーーーーーーーーーーーー
「終わったぁー」
礼儀作法は精神力と地味に大量を消費するから、部屋にたどり着いてからベッドに上に寝転がった。
今日仲間入りしたねこさんとラグくんをベッドの上に乗せる。
ねこさんと初めて一緒に寝た時に悪夢を一切見なくて安心して眠れたのがすごく嬉しかった。
ねこさんを上に抱き上げて、じっと見つめた。
「ねこさんのお名前は…パレッタ!」
名前を言ってからぎゅうっとパレッタを抱きしめる。
もう一つ僕の宝物が増えた。
侍従に夕食に呼ばれるまで、僕はパレッタを抱きしめ続けた。
夕食に呼ばれた時、パレッタをむぎゅむぎゅしている姿を見られて恥ずかしかった。
ラグくんと一緒に食堂にたどり着くといつもいるお父様とお母様がいなくて、侍従に話を聞くと急用が入ってしまったと言っていた。
今日僕が訂正した書類についてだろうかと、出された料理を口に含みながら考えた。
結局お父様とお母様は僕がデザートを食べ終わっても食堂に来ることはなかった。
本当に忙しいのだろうけど、一緒にご飯を食べられないのは寂しい。
デザートを食べきっても椅子の上に座っていると、侍従が心配げに僕のところにきた。
それに気がついてゆっくりと椅子から降りた。
「ぼうっとしてごめんね。すぐにお部屋に戻るよ」
ラグくんを隣の椅子から降ろして、ぎゅうと抱きしめながらお部屋に戻った。
ーーーーーーーーーーーーー
「準備が整いました」
「そうか。父上と母上の様子はどうだ」
「はっ。旦那様は本日は機嫌よくお出かけになられたとのこと。奥様はいつも通りとのことでした」
少年は椅子の背に掛けていた上着を手に取り、そのまま流れで羽織った。
あどけなさを残しつつも、どこか人形めいた表情。
手慣れた様子でエメラルドを使用したループタイをつける。
最後に真っ黒で上等な革手袋を両手にはめると、膝をつけて待機している者に立つように合図した。
「行くぞ」
「かしこまりました」
二人は部屋から出ると、物一つない部屋は誰かが住んでいた形跡がないような状態になった。
話してくれる内容は大公殿下の奥様のお話ばかりだったけど、王族にしてはとっても珍しい恋愛結婚だったみたい。
話していられる表情はとっても柔らかで、赤い瞳は幸せの色が浮かんでいた。
ほわほわとする話題にほっこりしていると、勉強部屋にたどり着いた。
「大公殿下こちらが私の勉強部屋になります。楽しいお時間を頂きありがとうございます。また大公妃殿下のお話をお聞かせ下さい」
「ゆっくり学ぶというか良い。そして子供の時には学びを通じて遊ぶが良い」
「はい!では失礼致します」
最後にお辞儀をして、勉強部屋に入った。
勉強部屋には礼儀作法を教えてくれる先生と、教科書を持った侍従がいた。
「遅れて来られましたが、いかがなされたのですか?」
「大公殿下に勉強部屋まで送って頂いていたのです」
本当は大公殿下が何度か止まってお話をされるから、間に合わなかったというのが真実だけどそれを口が裂けても言わないのが貴族ってものらしい。
所謂副音声で察しろってこと。
こんな面倒臭い手法を覚えなければいけないのが、直接言いたい僕に取っては一番嫌いなのでところだ。
「た、大公殿下ですか…。それは仕方ありませんね。しかし、遅れてしまったのは事実でございますから、その分の時間は延長させていただきます」
先生が張り切っているように見えるのが嘘だと思いたい。
ーーーーーーーーーーーーーー
「終わったぁー」
礼儀作法は精神力と地味に大量を消費するから、部屋にたどり着いてからベッドに上に寝転がった。
今日仲間入りしたねこさんとラグくんをベッドの上に乗せる。
ねこさんと初めて一緒に寝た時に悪夢を一切見なくて安心して眠れたのがすごく嬉しかった。
ねこさんを上に抱き上げて、じっと見つめた。
「ねこさんのお名前は…パレッタ!」
名前を言ってからぎゅうっとパレッタを抱きしめる。
もう一つ僕の宝物が増えた。
侍従に夕食に呼ばれるまで、僕はパレッタを抱きしめ続けた。
夕食に呼ばれた時、パレッタをむぎゅむぎゅしている姿を見られて恥ずかしかった。
ラグくんと一緒に食堂にたどり着くといつもいるお父様とお母様がいなくて、侍従に話を聞くと急用が入ってしまったと言っていた。
今日僕が訂正した書類についてだろうかと、出された料理を口に含みながら考えた。
結局お父様とお母様は僕がデザートを食べ終わっても食堂に来ることはなかった。
本当に忙しいのだろうけど、一緒にご飯を食べられないのは寂しい。
デザートを食べきっても椅子の上に座っていると、侍従が心配げに僕のところにきた。
それに気がついてゆっくりと椅子から降りた。
「ぼうっとしてごめんね。すぐにお部屋に戻るよ」
ラグくんを隣の椅子から降ろして、ぎゅうと抱きしめながらお部屋に戻った。
ーーーーーーーーーーーーー
「準備が整いました」
「そうか。父上と母上の様子はどうだ」
「はっ。旦那様は本日は機嫌よくお出かけになられたとのこと。奥様はいつも通りとのことでした」
少年は椅子の背に掛けていた上着を手に取り、そのまま流れで羽織った。
あどけなさを残しつつも、どこか人形めいた表情。
手慣れた様子でエメラルドを使用したループタイをつける。
最後に真っ黒で上等な革手袋を両手にはめると、膝をつけて待機している者に立つように合図した。
「行くぞ」
「かしこまりました」
二人は部屋から出ると、物一つない部屋は誰かが住んでいた形跡がないような状態になった。
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