悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

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ふんふふーん。
昨日魔法を使えた事が嬉しくて、スキップをしながら登校してる。

今日は昨日の事で何があるかわからなかったから先に学院に行ってもらうようにと、前日にハルト様に伝えていたので今日は1人で登校だ。
久々の1人の登校だったから好きに動けているけど、そろそろ不審な人として見られる視線に耐えられなかったから普通に歩くようにした。

元々ラグくんを抱っこしている姿ですら、嫌な視線に晒されることも多いから慣れているっちゃいるけど。
不審な目は普段の視線とは別だからちょっと恥ずかしかった。

教室に入るとハルト様の最早タックルに似たものを受けた。
今までとは違ってグホッとなる感覚はなくて、ちょっと後ろによろめくだけで済んだ。

ハルト様もレザリアが言っていた事を覚えていてくれた。
それでもそこそこ勢い強いんだけどね。

「ネヴィが無事でよかったよ。魔法使えた?」

「ハルト様心配してくれてありがとう。魔法無事に使えるようになったよ」

「へへっ、よかった。ネヴィが魔法を使えてよかった」

ふにゃっと笑うハルト様が可愛くて、よしよしと頭を撫でると手のひらに頭を擦り付けて、もっと撫でてと催促してきたので沢山ハルト様を撫でた。
ふわふわで、少し癖っ毛だけど撫でがいのある髪も一緒に撫でるのを楽しんだ。

「そこ、すでに授業の始まりの鐘が鳴っているが?」

レラッサ先生の声に驚いて跳ね上がった。
声のした方に向くとレラッサ先生はにっこりと笑っていた。

女性って笑顔だけでこう圧倒させる感じを醸し出せるのはなんでなんだろう。
大人しく自分の席に着いた。

「問題児も着席したようだし授業を始めようか」

レラッサ先生は何事もなかったかのように授業を始めた。
午前の授業は魔法と魔法陣との違いについてという内容だった。

魔法陣は魔力量が少ない人でもどんな魔法でも利用できるというものである。
簡単にして頂いた説明によると、普通の魔法で火種ヴェドルを使用すると10の魔力を消費するが、魔法陣を使用して火種ヴェドルを使用すると5の魔力で済むということだ。

例として挙げただけで、魔法陣の完成度によって魔力消費量が左右される。
魔法陣の出来が悪ければ10の魔力を使用する可能性があるし、出来が良ければ1の魔力で済むというものである。

なので精度の良い魔法陣は高価になるし、精度の悪い魔法陣は安価になる事が多いらしい。
基本的には魔法陣は自分で作る事が多いけど、冒険者という人達がおりその人達は凄腕ではない限り、時間を割いてまで魔法陣を作成する事ができないでの、魔法陣を買って魔法を使用する術を持つ。

また、属性関係なく魔法を利用できるので多種多様な場面でも使用される事が多い。
代わりに持ち運びが必須になるのでどうしても嵩張ってしまうし、魔法の発動にも時間がどうしても掛かってしまうのがデメリットではある。

そして対戦闘になるとどうしても不利になる傾向がある。
代わりに魔法は魔法陣と比べると魔力消費量が多いが、魔法陣より圧倒的に発動が早いメリットがある。

魔力量自体は人それぞれなので、どうしても発動回数にはばらつきが出るが、魔法の発動速度自体は練習をすれば魔力関係なく早める事ができる。
魔法のデメリットとしては生活魔法を除く魔法は、適応属性の属性魔法しか使用できないのがデメリットである。

他の属性は数百年の歳月を得ても、どう頑張っても他属性を利用できない事が証明されている。
簡単にまとめた筈なのに、かなりの量になったのはレラッサ先生が沢山教えてくれたせいだと思いたい。

丁寧にまとめ、最後にという言葉で先生は止まった。

「禁忌とされている魔法陣と魔法がある。というか、この魔法陣と魔法は一つのものだと認識するように」

レラッサ先生が一つため息を吐いてから、重々しく口を開けた。

「別世界から他生物を召喚するから魔法がある。これらは世界各国で禁止されており使用したものは即刻死刑とされている代物だ。もし、召喚の魔法を見つけた、使用している盤面を見てしまった場合は即王国騎士団に報告をするように。これが魔法と魔法陣にて話す最重要の内容だ。必ずメモを取るように」

レラッサ先生の言葉の重みは強く、本当に使用してはならないものだと骨の髄まで叩き込むそんな意志も感じられるものだった。
もしかするとレラッサ先生は何か見てしまったのだろうか。

「あれは、存在してていいものではない」

最後にそう締めくくるとレラッサ先生は教室から退出した。
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