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明日にはまた学院の日常に変わる。
今日のんびりできる最後の日だろうね。
お父様とお母様は今日は忙しくされていて、夕食までは1人で過ごす事が確定していた。
久しぶりに庭を見回ろうと思ってベッドから降り立った。
いつも一緒のラグくんを抱きしめて、部屋から出れば屋敷内は静まり返っていた。
ポテポテと歩いてお庭までて小さい頃からお気に入りの四阿まで向かった。
精霊池がある領地もあって学院にいる時よりも圧倒的に多い精霊の数。
ここの精霊達も学院にいる精霊達と大きく変わらず、ヒソヒソと良くない内容を話してる。
四阿に辿り着けばそこに先客がいた。
「ラグザンド…」
「ネヴィならここにきてくれると思ったよ」
柔らかな風によってたなびく黒髪から見える金色の瞳は僕をじっと見つめている。
「どうしてここにいるの。お父様とお母様からラグザンドがいるなんて話は聞いてないよ」
「内緒できたからね」
腰掛けていた椅子から立ち上がり、僕の元にまでゆっくりと歩み寄ってくる。
食堂で助けてくれた日から8年ぶりに出会った時から感じる違和感。
その違和感が解消できない限り、今のラグザンドには近づこうと思えない。
近づかれる度に離れるけど、段々と距離が詰められていく。
「どうして逃げようとするの?私のネヴィレント」
あっという間に距離を詰められ両手を絡め取られた。
ラグくんが地面に落ちるけどそれを気にかける事もできない。
「自分を抑える事がこんなに難しいと思わなかったよ。この8年間君に会えない事がどれだけ辛かったかわかるかい?」
「わ、わからな…」
「分からないなんて酷いねネヴィ」
完全にイッてしまっている目を見て、僕は返答を間違えたのだと気がついた。
早く逃げないといけないのに、どう頑張っても力が入りそうにない。
「今もこうして逃げようとしてるんだから、ネヴィの細くて可愛らしい足を手折ってしまおうか。そうすれば私の元から逃げられない。それにずっと私が抱き上げてどこにでも連れていってあげるよ」
「ひっく」
恐怖のあまり吃逆が出始めた。
あの9年前に一緒に過ごした短い時間のラグザンドは儚い幻だったのだろうか。
「この白魚の様な手も一緒に手折って仕舞えば一生私が君の全てを見てあげれるよね。ああ、でも私を抱きしめてくれる手がなくなってしまうのは惜しいからそれはやめておこう」
僕の手を自身の頬に擦り寄せながら恍惚な表情をするこの人は誰だろうか。
悲鳴をあげたくてもあげられない。
あげてしまえば何が起こるかすら予測ができない。
「私を怖がらないで。私にはネヴィしかいないのだから、ネヴィから嫌われて仕舞えばもう死ぬしかないよ」
出そうになった吃逆が喉で止まった。
「ネヴィは優しいから私を嫌わないよね?」
暗に嫌うなというその言葉に僕は頷く事しかできなかった。
仄暗かった表情が少し明るくなり、にじり寄っていた体勢から少し後ろに下がってくれた。
「よかった。父上からやっとネヴィと交流しても良いとの許可が降りたのだからこうして毎日でも会いにいくよ」
最後の死刑宣告にも近い言葉を紡がれ心臓がぎゅっとした。
今日のんびりできる最後の日だろうね。
お父様とお母様は今日は忙しくされていて、夕食までは1人で過ごす事が確定していた。
久しぶりに庭を見回ろうと思ってベッドから降り立った。
いつも一緒のラグくんを抱きしめて、部屋から出れば屋敷内は静まり返っていた。
ポテポテと歩いてお庭までて小さい頃からお気に入りの四阿まで向かった。
精霊池がある領地もあって学院にいる時よりも圧倒的に多い精霊の数。
ここの精霊達も学院にいる精霊達と大きく変わらず、ヒソヒソと良くない内容を話してる。
四阿に辿り着けばそこに先客がいた。
「ラグザンド…」
「ネヴィならここにきてくれると思ったよ」
柔らかな風によってたなびく黒髪から見える金色の瞳は僕をじっと見つめている。
「どうしてここにいるの。お父様とお母様からラグザンドがいるなんて話は聞いてないよ」
「内緒できたからね」
腰掛けていた椅子から立ち上がり、僕の元にまでゆっくりと歩み寄ってくる。
食堂で助けてくれた日から8年ぶりに出会った時から感じる違和感。
その違和感が解消できない限り、今のラグザンドには近づこうと思えない。
近づかれる度に離れるけど、段々と距離が詰められていく。
「どうして逃げようとするの?私のネヴィレント」
あっという間に距離を詰められ両手を絡め取られた。
ラグくんが地面に落ちるけどそれを気にかける事もできない。
「自分を抑える事がこんなに難しいと思わなかったよ。この8年間君に会えない事がどれだけ辛かったかわかるかい?」
「わ、わからな…」
「分からないなんて酷いねネヴィ」
完全にイッてしまっている目を見て、僕は返答を間違えたのだと気がついた。
早く逃げないといけないのに、どう頑張っても力が入りそうにない。
「今もこうして逃げようとしてるんだから、ネヴィの細くて可愛らしい足を手折ってしまおうか。そうすれば私の元から逃げられない。それにずっと私が抱き上げてどこにでも連れていってあげるよ」
「ひっく」
恐怖のあまり吃逆が出始めた。
あの9年前に一緒に過ごした短い時間のラグザンドは儚い幻だったのだろうか。
「この白魚の様な手も一緒に手折って仕舞えば一生私が君の全てを見てあげれるよね。ああ、でも私を抱きしめてくれる手がなくなってしまうのは惜しいからそれはやめておこう」
僕の手を自身の頬に擦り寄せながら恍惚な表情をするこの人は誰だろうか。
悲鳴をあげたくてもあげられない。
あげてしまえば何が起こるかすら予測ができない。
「私を怖がらないで。私にはネヴィしかいないのだから、ネヴィから嫌われて仕舞えばもう死ぬしかないよ」
出そうになった吃逆が喉で止まった。
「ネヴィは優しいから私を嫌わないよね?」
暗に嫌うなというその言葉に僕は頷く事しかできなかった。
仄暗かった表情が少し明るくなり、にじり寄っていた体勢から少し後ろに下がってくれた。
「よかった。父上からやっとネヴィと交流しても良いとの許可が降りたのだからこうして毎日でも会いにいくよ」
最後の死刑宣告にも近い言葉を紡がれ心臓がぎゅっとした。
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