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三射目も既に引かれていて直ぐにでも放たれそうだ。
「同胞の死の弔いを、貴様の死によって弔いとしよう!」
放たれた矢はさっきの二発とはレベルが段違いのものだ。
魔法で結界を張ったけど、威力を抑えることも出来ず精々体を捻って致命傷を避けることだけしか出来なかった。
完全に避けることが出来なくて、左肩に矢を受けた。
勢いが強すぎてかなり吹っ飛ばされ、木にぶつかってようやく体が止まった。
矢は完全に肩を貫通していたみたいで、肩に矢が刺さっていない。
やっと痛みが追いついて、激痛が走って気を失いそうになるけど、唇をギュッと噛んで意識を失わないように努めた。
全身痛くて堪らないけど死ぬ気はないから体に鞭打って立ち上がった。
ぼたぼたと血が零れ落ちる。
出血して死ぬか、それとも矢で殺されるかの違いなだけだ。
どちらにせよ死ぬ可能性しかないけど、一矢報いるしかない。
植物の魔法で肩にある矢傷より内側に蔦をきつく巻きつけて、止血のような事をしたけどそれもこの傷では気休めにもならない。
少しでも出血を遅らせる事ができればそれでいい。
迎え撃つ為に魔法を発動する。
大きく体を動かす事ができないから、魔法で戦う事しかできない。
『もうしらなーい!!』
その精霊の言葉と共にパチンという音が広い森の中で響いた。
「精霊様?」
ハイエルフの声は困惑の色を含んでいた。
「精霊様が見えない…?」
僕の近くに大量の精霊がいるのに見えてないとなると精霊眼を没収されてしまったの?
精霊眼をとられてしまったハイエルフがどういう扱いをされるか分からない。
でも正直な気分はザマァみろって感じ。
『だめなことをやったからだよー!』
『えるふきらーい!』
『わるいことしたばつー!』
精霊が各々言っている言葉がどこか遠くに聞こえ始めてきた。
出血がかなり酷くて立ってることもままならなくなっていた。
地面に座り込んでしまって、そこから立つ気力すらも失ってしまった。
ここで僕の人生は終わりなんだと思うと少し悲しかった。
「ラグ…」
なんでだろう。
ラグザンドの顔が思い浮かんだ。
ひとりぼっちで死ぬのは…寂し、い…
ーーーーーーーーーー
目の前でハーフエルフが完全に沈黙した。
精霊眼を失った事よりハイエルフ以外に愛し子がいるという状況を防げた事が行幸だと思おう。
出血で死ぬだろうハーフエルフにトドメを刺すまでもないと判断して、弓を背中に背負ってこの場から去ることに。
少し気にかかる事があるとすれば、ハーフエルフが最後に呟いていた言葉だろう。
人名に近しいものだった。
この場から離れようとした瞬間に不吉な気配が急に現れた。
背中から弓を取り、矢を番えて臨戦体制を取るとハーフエルフの側に黒髪の男が居た。
転移などの魔力の確認が取れなかった。
「ネヴィ…、ネヴィレント起きて…」
男はどうやらハーフエルフの知り合いみたいだ。
だが、この男から感じる不気味は気配は一向になくならない。
矢をつがえている腕が緊張で震えている。
緊張などここ数百年したことがないものに、焦りを感じ始めた。
この男を今ここで消さないと後悔すると警鐘が私の頭の中で響く。
つがえていた矢から手を離し男に射る。
距離からして避けることは不可能だと思っていたが、矢は地面に突き刺さり男に当たらなかった。
「ネヴィに怪我を負わせたのはお前か」
地の底を這う様な声にゾッとした。
男が上着を脱いで地面に敷きハーフエルフをその上に置くと私の方に向いた。
特徴的な金色の瞳に、濡れ羽色の黒髪は私の知識から一つの答えを導き出した。
「日の下を歩く者…」
始祖の吸血鬼と同等、いやそれ以上の能力を持つことがある吸血鬼だ。
手を出してしまってはいけない者に私は手を出してしまったようだ。
「死ね」
私の視界が急に反転し、自分の体が何故か見えたと同時に私の意識は無くなった。
「同胞の死の弔いを、貴様の死によって弔いとしよう!」
放たれた矢はさっきの二発とはレベルが段違いのものだ。
魔法で結界を張ったけど、威力を抑えることも出来ず精々体を捻って致命傷を避けることだけしか出来なかった。
完全に避けることが出来なくて、左肩に矢を受けた。
勢いが強すぎてかなり吹っ飛ばされ、木にぶつかってようやく体が止まった。
矢は完全に肩を貫通していたみたいで、肩に矢が刺さっていない。
やっと痛みが追いついて、激痛が走って気を失いそうになるけど、唇をギュッと噛んで意識を失わないように努めた。
全身痛くて堪らないけど死ぬ気はないから体に鞭打って立ち上がった。
ぼたぼたと血が零れ落ちる。
出血して死ぬか、それとも矢で殺されるかの違いなだけだ。
どちらにせよ死ぬ可能性しかないけど、一矢報いるしかない。
植物の魔法で肩にある矢傷より内側に蔦をきつく巻きつけて、止血のような事をしたけどそれもこの傷では気休めにもならない。
少しでも出血を遅らせる事ができればそれでいい。
迎え撃つ為に魔法を発動する。
大きく体を動かす事ができないから、魔法で戦う事しかできない。
『もうしらなーい!!』
その精霊の言葉と共にパチンという音が広い森の中で響いた。
「精霊様?」
ハイエルフの声は困惑の色を含んでいた。
「精霊様が見えない…?」
僕の近くに大量の精霊がいるのに見えてないとなると精霊眼を没収されてしまったの?
精霊眼をとられてしまったハイエルフがどういう扱いをされるか分からない。
でも正直な気分はザマァみろって感じ。
『だめなことをやったからだよー!』
『えるふきらーい!』
『わるいことしたばつー!』
精霊が各々言っている言葉がどこか遠くに聞こえ始めてきた。
出血がかなり酷くて立ってることもままならなくなっていた。
地面に座り込んでしまって、そこから立つ気力すらも失ってしまった。
ここで僕の人生は終わりなんだと思うと少し悲しかった。
「ラグ…」
なんでだろう。
ラグザンドの顔が思い浮かんだ。
ひとりぼっちで死ぬのは…寂し、い…
ーーーーーーーーーー
目の前でハーフエルフが完全に沈黙した。
精霊眼を失った事よりハイエルフ以外に愛し子がいるという状況を防げた事が行幸だと思おう。
出血で死ぬだろうハーフエルフにトドメを刺すまでもないと判断して、弓を背中に背負ってこの場から去ることに。
少し気にかかる事があるとすれば、ハーフエルフが最後に呟いていた言葉だろう。
人名に近しいものだった。
この場から離れようとした瞬間に不吉な気配が急に現れた。
背中から弓を取り、矢を番えて臨戦体制を取るとハーフエルフの側に黒髪の男が居た。
転移などの魔力の確認が取れなかった。
「ネヴィ…、ネヴィレント起きて…」
男はどうやらハーフエルフの知り合いみたいだ。
だが、この男から感じる不気味は気配は一向になくならない。
矢をつがえている腕が緊張で震えている。
緊張などここ数百年したことがないものに、焦りを感じ始めた。
この男を今ここで消さないと後悔すると警鐘が私の頭の中で響く。
つがえていた矢から手を離し男に射る。
距離からして避けることは不可能だと思っていたが、矢は地面に突き刺さり男に当たらなかった。
「ネヴィに怪我を負わせたのはお前か」
地の底を這う様な声にゾッとした。
男が上着を脱いで地面に敷きハーフエルフをその上に置くと私の方に向いた。
特徴的な金色の瞳に、濡れ羽色の黒髪は私の知識から一つの答えを導き出した。
「日の下を歩く者…」
始祖の吸血鬼と同等、いやそれ以上の能力を持つことがある吸血鬼だ。
手を出してしまってはいけない者に私は手を出してしまったようだ。
「死ね」
私の視界が急に反転し、自分の体が何故か見えたと同時に私の意識は無くなった。
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