悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

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愛についての罰。
それについてはかなり多くの事を考えていた。

許すという考えは僕の頭からはとっくになくて、どうやって罰を与えようかと考えていた。
死にたいと思うほどの後悔を味合わせてやらないと、僕の怒りは収まらない。

「死刑を求刑して貰うのは如何でしょうか?」

ラグの口から飛び出したのは、罰というより最早全てを終わらせる手段その物だった。

「そうだね。それが一番手っ取り早いからね」

「まだ若い年齢ではありますが、事が事なので死刑を求刑しても問題ないでしょうね」

お父様もお母様もラグが放った死刑の求刑に賛同している。
僕死刑まで求めてないんだけど…

3人の会話にあわあわしている。

「ネヴィはどう思う?」

ラグに話を振られて僕はパッと顔を上げた。
お父様とお母様から視線が注がれている。

「えっと、僕はその…死刑まで考えてなくて…」

「あら、ネヴィの事をあんなに危険な目にまで合わせたのだから死刑を求刑してもいいのよ?」

「そうだ。ネヴィは優しいから死刑まで考えていなかったのだろうけど、今日はその優しい考えは捨てたほうがいいよ?」

「ネヴィがどんな事を言っても許されるのだから好きなように求めていいんだよ」

死刑が普通の世界ってどういう事?

「僕が考えたのはその…魔力を封印してその牢屋に一生を過ごしてもらうとかか考えたんだけど…」

僕が考えた事を伝えたらお父様とお母様がポカンとした表情を浮かべていた。
僕何か変な事を言っただろうか。

「ネヴィは不思議な事を考えるね。一生を牢屋で過ごしてもらうなんて私達は考えたこともなかったよ。そっかそんな処罰方法があるんだね」

どうやら僕の考えはこの世界では一般的な考えではなかったみたいだ。

「でもそれでは聖女の罰は軽すぎるんじゃないの?」

「牢屋で閉じ込められている間は何もできないんです。食事も一日一回で空腹を抱えながら、孤独を味わって貰うんです。そしたら長く長く苦しむ事ができるし、後悔する時間だけは沢山する事ができるので」

「それは…確かに反省を促すのは最低限の労力で行えるだろうね」

「淑女にはとても耐えられるものではありませんわ。もしかして環境もそこまでよろしいものではないの?」

「環境自体はそこまで考えてなかったです。ただ最低限の物が揃っている程度だとは考えてます。女性に必要なお化粧とかもないですし、服の着替えも一人で行えるもの限定にしたりとかですね」

そう言い切るや否やお母様から短い悲鳴が聞こえた。
そうだよね…女性にとってお化粧は騎士が剣を携えるのと一緒の事だもんね。

その女性の武器たる化粧を取られるのだから、相当なものだろう。

「お母様が受けることはないですから安心して下さい。だって罰を受けるのは愛だけなんですから」

「そうよね。ただ想像したら残酷すぎる罰すぎて少し考えるのが気持ち悪くなったわ」

お母様にとって化粧の価値が高すぎる。
女性にとっては必要なものであるのは分かるけど、ここまで大事なのはものなんだって思わなかった。
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