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我が姫君1
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『昔々、お姫様と侍従がいました。
侍従はお姫様を慕っていました。
ある日、お姫様に結婚の話が来ました。
そして、結婚の前日に、お姫様の屋敷が燃えてしまったのです。
焼跡からお姫様と侍従が見つかりました。
皆、二人が心中したのだと言いました』
そんなおとぎ話。
いつ誰から聞いたんだろう。
そんなおとぎ話の夢を何度も見ている。
「それで明日、サークルの合コンに行くことになったから」
それは夜ご飯を食べながらの会話だった。
相手は露骨に怪訝そうな顔を見せた。
「合コンって…、そんな余りモノの寄せ集めに行ったってロクな奴いませんよ」
「余りモノって…!失礼ね!」
そう言って煮物を頬張る。
この会話の相手は私の親や兄弟じゃない。
折原悠馬。
年は七つ上になるけど幼馴染み。
実家が近所で互いの両親も仲良いし、なりより私の両親が悠馬をすごく気に入っている。
何故か私にも敬語を使うけど、ものの言い方は丁寧だし、頭良いし、基本的に優しいし、清潔感あるし。
私が短大に進学する時、上京を反対していた両親に悠馬が住むマンションの部屋を借りると言ったら、条件は色々ついたけど許してもらえた。
その条件の一つが、毎晩悠馬と食事をすること。
「千紗、ちゃんと椎茸も食べてくださいね」
「うっ」
そのおかげで好き嫌いもしっかりチェックされている。
仕事でダメな時もあるけど、基本的に悠馬がそれを守っている。
私はすぐ破るつもりだったのに。
出されている料理もほとんど悠馬が作ったもの。
食費は渡しているとは言っても、仕事から帰ってきて作れるのはすごいと思う。
「サークルって言いますが、相手は他の大学生なんでしょう?盛った体目的の男しかいませんよ」
「ちょっと、その言い方はひどくない?」
なんだか、悠馬らしくない。
トゲがある。
「……まあ、料理はできない、掃除苦手、すぐ物を無くす、洗濯物を干してもシワシワ。大雑把な貴女に誰が興味を持つんですかね」
なんでそんなこと言うの。
「怒ってる?」
そう言ったら、悠馬は黙った。
「…そ、そうかもしれないけど。私、もう二年生だし、今まで彼氏できたことないんだもん。欲しいじゃん、一度くらい。彼氏」
なんだか泣いてしまいそう。
悔しくて。
事実だし。
料理や家事は悠馬に甘えてるし。
「……ごめん、部屋に帰る」
箸を置いてバッグを手に取った。
「千紗、待って!」
止められる。
でも、泣き顔を見られるのは嫌だった。
ドアノブに伸ばした手を掴まれる。
「離して」
「俺じゃダメなんですか」
「…え?」
驚いて悠馬の顔を見ると、堪えていた涙がポロッと落ちた。
「近くにいるのに全然見てくれない」
「……へ?」
悠馬が言っていることがすぐ理解できなかった。
「え、えぇ?その、そんな目で見てると思わなくて」
深いため息の音が聞こえた。
「誰が善意で毎晩食事の面倒見てると思ってるんですか?この御時世、そんな都合の良い人いませんよ」
「え…、ま、まぁ…、そうだよね」
言われたら、それはそうなんだけど。
なんでだろう。
そういう意識をして悠馬を見たことが無かった。
年は少し離れてるけど良い幼馴染みというか。
面倒見の良い兄くらいにしか思っていなかった。
掴まれた腕をひかれ、ベッドのある部屋に連れて行かれる。
ベッドに押し倒されて、その上に悠馬が覆いかぶさった。
嫌な予感がした。
「選んでください。俺の彼女になるか、合コンというくだらないものに参加するために俺に処女を奪われるか」
頭が真っ白になった。
「え、え?」
何を言っているの。
「今まで嫌われたくないから振り向いてくれるまで待ってた。けれど、それで貴女は離れてしまった」
「ちょっと、何の話?」
「だから、選んでください。俺の女になるか、合コンなんかに行くために俺に犯されるか」
「ま、待ってってば!」
胸を押し返そうとするけど悠馬は全然動かない。
そんな二択、突然だし、極端過ぎるし、選べない。
「……もし、両方拒否したらどうなるの」
「両方拒否したら、…結局合コンに行くんですよね。なら、犯します」
意味がわからない。
ただ、わかるのは、悠馬の側に居てはいけないということ。
逃げなきゃ。
「ひ…っ」
悠馬の手がスカートの中に入ってきた。
頭の中で警報が鳴る。
悠馬の顔が急に近くに来た。
「愛してますよ、千紗」
う、嘘…。
私のファーストキス…。
奪われた…?
にっこりと笑顔の悠馬。
その笑顔が背筋を冷たく撫でた。
「…濡れてませんね」
気付くとスカートに入っていた手が下着に触れていた。
「ちょっと…!」
下着越しに触られたことの無い場所を撫でられる。
「濡らさないと苦しいのは千紗のほうですよ」
「何言って…」
手が離れたかと思うと、悠馬の手が銀色に光った。
ジョキン
何の音かわからなかった。
ジョキン、ジョキン、と近づいてくるような。
お腹にそれが触れた。
金属特有の冷たさ。
「何してるの!?」
悠馬の手に握られた鋏。
「やめて!何して!!?」
抵抗しても容赦なく着ている服に鋏が入れられていく。
「大人しくしてください。暴れたら貴女を切ってしまいますよ」
でも、怖くて抵抗を止めるなんてできない。
「やめて!服が!」
「服なら後で貴女の部屋から持ってきてあげます。こんな服じゃこの部屋から出られないでしょう?新しい服なら欲しいだけ沢山買ってあげますよ」
私を逃さないために。
そう思った。
鋏の音がしばらく部屋に響いた。
抵抗しても無駄だった。
その音が止まった時は、着ていたシャツはもう、ボロボロ。
最後に残ったブラジャーの中心に鋏が入った。
鋏の音と一緒に胸が締め付けから解放される。
露わになった両胸。
「…やだ」
隠そうとしたけど、悠馬の両手が胸を掴んだ。
「千紗の胸…、可愛いですよ」
胸を揉まれ、指先でその先をいじられる。
「や、やめて…っ」
そう言っても、やめてくれないってわかってる。
嫌なのに。
やめてほしいのに。
くすぐったくて。
体がビクビクしてしまう。
「千紗…感じてるんですね」
「そんなことない…!」
「素直になったほうが気持ち良くなりますよ」
「ひ…っ」
悠馬の唇が、その先に触れた。
「ぃやっ、ダメ…!」
おかしくなっちゃう。
舌で舐められたり、吸われたり。
気持ち悪いはずなのに。
「ダメなんて言いながら、濡れてるじゃないですか」
スカートに滑り込んだ手が下着との間に入れられた。
「触らないでっ」
触られたことの無い場所。
悠馬の指が、ナカに入った。
「いやあっ…!」
初めて触れられる、そのナカ。
「やだ…抜いて…っ」
「千紗のナカ、すっごくとろとろですよ」
そんなこと言わないで。
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。
それを悠馬は楽しそうに笑う。
悠馬が鋏を握った。
スカートもボロボロで意味を成していない。
隠していた最後の布を切られる。
「…見ないで!」
切られた布を捲って悠馬の目が、その場所を視姦する。
見られている。
顔が燃え上がりそうなくらい、恥ずかしくて。
悠馬の顔が近づいた。
「何して…!」
ぴちゃぴちゃ音が鳴る。
「やだっ!汚いって!」
腰を逃がそうとしても、両腕で足を抑えられていて動けない。
「ひ…っ」
指がまた入れられた。
「ちゃんと聞いてください。貴女が気持ち良くなっている証拠ですよ」
音をたたせる。
「いやっ…いやあ…っ」
嫌なのに。
そう言っているのに。
体が反応してしまう。
「―――――――!!」
変な声が出た。
体がビクビクして、震える。
「イッたんですね。嬉しいですよ。でも、」
ぐい、と腰を引き寄せられた。
「私は満足していませんので」
カチャと、ベルトを外す音。
開かれたチャックから、悠馬のソレが反り立っている。
嫌なのに。
そう思ってたのに。
欲しいと思ってしまう。
そんな私がいる。
恋愛感情で悠馬を見たこと無かったけど。
悠馬でも悪くないかなって思う私がいる。
「ゴムは…」
それだけは。
「わかってますよ」
悠馬は手早くゴムをつけるとあてがった。
「ちょっと、我慢してください」
腰が押し込まれた。
「うぅ…っ」
ミチミチとナカが拡げられていく。
「痛い…よぉ」
「まだ半分も入ってません。我慢してください」
少しずつ腰を奥に進めながら悠馬が入ってくる。
痛いけど、何だか満たされていくみたいで。
「……全部入りましたよ」
何か堪らえたような顔で悠馬は言った。
「苦しいの?」
「いえ、もう出してしまいそうで」
その言葉は最初よくわからなくて。
悠馬の腰はゆっくりと動いていた。
「やっと……手に…」
悠馬が何かを言っている。
「悠馬、どうしたの」
「……独り言ですよ」
なんだろう。
胸が何だかざわついた。
悠馬が動くたびに変な声が出る。
痛みも少しずつ和らいでいく。
「激しくなりますよ」
動きが早くなった。
本能で動いているみたいで。
それも興奮させるものなのかもしれない。
悠馬の動きが止まった。
イッたの?
でも、何だか妙な違和感があった。
ゆっくり悠馬が抜いた。
「え……」
ゴムが、無い。
「ゆ、悠馬、ゴムは?」
「ゴム?」
悠馬は笑顔を見せた。
「そんなものすぐに外してましたよ」
頭が真っ白になった。
だったら、それじゃ――!
「ずっとこの時を待っていたんですよ?ゴム付けて満足できると思いますか?」
腰を引き寄せられた。
目をやると、悠馬のソレは出したばかりと言うのに反り立っている。
「嫌、待って、やめて!!」
そんな言葉も待たずに、再びナカに悠馬は挿れてきた。
「ようやく手に入れたんですよ。じっくり味わせてください」
悠馬が動く。
何だか頭が痛い。
ナカに出されたショックなのか、なんだろう。
妙に悠馬の言葉もひっかかる。
「ああ、ずっとこの日を待ちわびてました。私の姫君」
恍惚とした表情で悠馬が言った。
急に頭にあの話がよぎっていく。
結婚の前日に侍従と心中したお姫様。
幼い頃から何度も夢に見るおとぎ話。
でも、それは―――、
「心中じゃ、ない…?」
悠馬の動きが止まった。
「……あのお姫様は、殺された……?」
侍従はお姫様を慕っていました。
ある日、お姫様に結婚の話が来ました。
そして、結婚の前日に、お姫様の屋敷が燃えてしまったのです。
焼跡からお姫様と侍従が見つかりました。
皆、二人が心中したのだと言いました』
そんなおとぎ話。
いつ誰から聞いたんだろう。
そんなおとぎ話の夢を何度も見ている。
「それで明日、サークルの合コンに行くことになったから」
それは夜ご飯を食べながらの会話だった。
相手は露骨に怪訝そうな顔を見せた。
「合コンって…、そんな余りモノの寄せ集めに行ったってロクな奴いませんよ」
「余りモノって…!失礼ね!」
そう言って煮物を頬張る。
この会話の相手は私の親や兄弟じゃない。
折原悠馬。
年は七つ上になるけど幼馴染み。
実家が近所で互いの両親も仲良いし、なりより私の両親が悠馬をすごく気に入っている。
何故か私にも敬語を使うけど、ものの言い方は丁寧だし、頭良いし、基本的に優しいし、清潔感あるし。
私が短大に進学する時、上京を反対していた両親に悠馬が住むマンションの部屋を借りると言ったら、条件は色々ついたけど許してもらえた。
その条件の一つが、毎晩悠馬と食事をすること。
「千紗、ちゃんと椎茸も食べてくださいね」
「うっ」
そのおかげで好き嫌いもしっかりチェックされている。
仕事でダメな時もあるけど、基本的に悠馬がそれを守っている。
私はすぐ破るつもりだったのに。
出されている料理もほとんど悠馬が作ったもの。
食費は渡しているとは言っても、仕事から帰ってきて作れるのはすごいと思う。
「サークルって言いますが、相手は他の大学生なんでしょう?盛った体目的の男しかいませんよ」
「ちょっと、その言い方はひどくない?」
なんだか、悠馬らしくない。
トゲがある。
「……まあ、料理はできない、掃除苦手、すぐ物を無くす、洗濯物を干してもシワシワ。大雑把な貴女に誰が興味を持つんですかね」
なんでそんなこと言うの。
「怒ってる?」
そう言ったら、悠馬は黙った。
「…そ、そうかもしれないけど。私、もう二年生だし、今まで彼氏できたことないんだもん。欲しいじゃん、一度くらい。彼氏」
なんだか泣いてしまいそう。
悔しくて。
事実だし。
料理や家事は悠馬に甘えてるし。
「……ごめん、部屋に帰る」
箸を置いてバッグを手に取った。
「千紗、待って!」
止められる。
でも、泣き顔を見られるのは嫌だった。
ドアノブに伸ばした手を掴まれる。
「離して」
「俺じゃダメなんですか」
「…え?」
驚いて悠馬の顔を見ると、堪えていた涙がポロッと落ちた。
「近くにいるのに全然見てくれない」
「……へ?」
悠馬が言っていることがすぐ理解できなかった。
「え、えぇ?その、そんな目で見てると思わなくて」
深いため息の音が聞こえた。
「誰が善意で毎晩食事の面倒見てると思ってるんですか?この御時世、そんな都合の良い人いませんよ」
「え…、ま、まぁ…、そうだよね」
言われたら、それはそうなんだけど。
なんでだろう。
そういう意識をして悠馬を見たことが無かった。
年は少し離れてるけど良い幼馴染みというか。
面倒見の良い兄くらいにしか思っていなかった。
掴まれた腕をひかれ、ベッドのある部屋に連れて行かれる。
ベッドに押し倒されて、その上に悠馬が覆いかぶさった。
嫌な予感がした。
「選んでください。俺の彼女になるか、合コンというくだらないものに参加するために俺に処女を奪われるか」
頭が真っ白になった。
「え、え?」
何を言っているの。
「今まで嫌われたくないから振り向いてくれるまで待ってた。けれど、それで貴女は離れてしまった」
「ちょっと、何の話?」
「だから、選んでください。俺の女になるか、合コンなんかに行くために俺に犯されるか」
「ま、待ってってば!」
胸を押し返そうとするけど悠馬は全然動かない。
そんな二択、突然だし、極端過ぎるし、選べない。
「……もし、両方拒否したらどうなるの」
「両方拒否したら、…結局合コンに行くんですよね。なら、犯します」
意味がわからない。
ただ、わかるのは、悠馬の側に居てはいけないということ。
逃げなきゃ。
「ひ…っ」
悠馬の手がスカートの中に入ってきた。
頭の中で警報が鳴る。
悠馬の顔が急に近くに来た。
「愛してますよ、千紗」
う、嘘…。
私のファーストキス…。
奪われた…?
にっこりと笑顔の悠馬。
その笑顔が背筋を冷たく撫でた。
「…濡れてませんね」
気付くとスカートに入っていた手が下着に触れていた。
「ちょっと…!」
下着越しに触られたことの無い場所を撫でられる。
「濡らさないと苦しいのは千紗のほうですよ」
「何言って…」
手が離れたかと思うと、悠馬の手が銀色に光った。
ジョキン
何の音かわからなかった。
ジョキン、ジョキン、と近づいてくるような。
お腹にそれが触れた。
金属特有の冷たさ。
「何してるの!?」
悠馬の手に握られた鋏。
「やめて!何して!!?」
抵抗しても容赦なく着ている服に鋏が入れられていく。
「大人しくしてください。暴れたら貴女を切ってしまいますよ」
でも、怖くて抵抗を止めるなんてできない。
「やめて!服が!」
「服なら後で貴女の部屋から持ってきてあげます。こんな服じゃこの部屋から出られないでしょう?新しい服なら欲しいだけ沢山買ってあげますよ」
私を逃さないために。
そう思った。
鋏の音がしばらく部屋に響いた。
抵抗しても無駄だった。
その音が止まった時は、着ていたシャツはもう、ボロボロ。
最後に残ったブラジャーの中心に鋏が入った。
鋏の音と一緒に胸が締め付けから解放される。
露わになった両胸。
「…やだ」
隠そうとしたけど、悠馬の両手が胸を掴んだ。
「千紗の胸…、可愛いですよ」
胸を揉まれ、指先でその先をいじられる。
「や、やめて…っ」
そう言っても、やめてくれないってわかってる。
嫌なのに。
やめてほしいのに。
くすぐったくて。
体がビクビクしてしまう。
「千紗…感じてるんですね」
「そんなことない…!」
「素直になったほうが気持ち良くなりますよ」
「ひ…っ」
悠馬の唇が、その先に触れた。
「ぃやっ、ダメ…!」
おかしくなっちゃう。
舌で舐められたり、吸われたり。
気持ち悪いはずなのに。
「ダメなんて言いながら、濡れてるじゃないですか」
スカートに滑り込んだ手が下着との間に入れられた。
「触らないでっ」
触られたことの無い場所。
悠馬の指が、ナカに入った。
「いやあっ…!」
初めて触れられる、そのナカ。
「やだ…抜いて…っ」
「千紗のナカ、すっごくとろとろですよ」
そんなこと言わないで。
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。
それを悠馬は楽しそうに笑う。
悠馬が鋏を握った。
スカートもボロボロで意味を成していない。
隠していた最後の布を切られる。
「…見ないで!」
切られた布を捲って悠馬の目が、その場所を視姦する。
見られている。
顔が燃え上がりそうなくらい、恥ずかしくて。
悠馬の顔が近づいた。
「何して…!」
ぴちゃぴちゃ音が鳴る。
「やだっ!汚いって!」
腰を逃がそうとしても、両腕で足を抑えられていて動けない。
「ひ…っ」
指がまた入れられた。
「ちゃんと聞いてください。貴女が気持ち良くなっている証拠ですよ」
音をたたせる。
「いやっ…いやあ…っ」
嫌なのに。
そう言っているのに。
体が反応してしまう。
「―――――――!!」
変な声が出た。
体がビクビクして、震える。
「イッたんですね。嬉しいですよ。でも、」
ぐい、と腰を引き寄せられた。
「私は満足していませんので」
カチャと、ベルトを外す音。
開かれたチャックから、悠馬のソレが反り立っている。
嫌なのに。
そう思ってたのに。
欲しいと思ってしまう。
そんな私がいる。
恋愛感情で悠馬を見たこと無かったけど。
悠馬でも悪くないかなって思う私がいる。
「ゴムは…」
それだけは。
「わかってますよ」
悠馬は手早くゴムをつけるとあてがった。
「ちょっと、我慢してください」
腰が押し込まれた。
「うぅ…っ」
ミチミチとナカが拡げられていく。
「痛い…よぉ」
「まだ半分も入ってません。我慢してください」
少しずつ腰を奥に進めながら悠馬が入ってくる。
痛いけど、何だか満たされていくみたいで。
「……全部入りましたよ」
何か堪らえたような顔で悠馬は言った。
「苦しいの?」
「いえ、もう出してしまいそうで」
その言葉は最初よくわからなくて。
悠馬の腰はゆっくりと動いていた。
「やっと……手に…」
悠馬が何かを言っている。
「悠馬、どうしたの」
「……独り言ですよ」
なんだろう。
胸が何だかざわついた。
悠馬が動くたびに変な声が出る。
痛みも少しずつ和らいでいく。
「激しくなりますよ」
動きが早くなった。
本能で動いているみたいで。
それも興奮させるものなのかもしれない。
悠馬の動きが止まった。
イッたの?
でも、何だか妙な違和感があった。
ゆっくり悠馬が抜いた。
「え……」
ゴムが、無い。
「ゆ、悠馬、ゴムは?」
「ゴム?」
悠馬は笑顔を見せた。
「そんなものすぐに外してましたよ」
頭が真っ白になった。
だったら、それじゃ――!
「ずっとこの時を待っていたんですよ?ゴム付けて満足できると思いますか?」
腰を引き寄せられた。
目をやると、悠馬のソレは出したばかりと言うのに反り立っている。
「嫌、待って、やめて!!」
そんな言葉も待たずに、再びナカに悠馬は挿れてきた。
「ようやく手に入れたんですよ。じっくり味わせてください」
悠馬が動く。
何だか頭が痛い。
ナカに出されたショックなのか、なんだろう。
妙に悠馬の言葉もひっかかる。
「ああ、ずっとこの日を待ちわびてました。私の姫君」
恍惚とした表情で悠馬が言った。
急に頭にあの話がよぎっていく。
結婚の前日に侍従と心中したお姫様。
幼い頃から何度も夢に見るおとぎ話。
でも、それは―――、
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