君の鼓動を感じて~BLUEストーリー~

藤原葉月

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先輩とバッタリ

第6話

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ある日の日曜日である。

あの先輩の名前が【タケハル】とか言うまでは分かった。


そうか【タケハル】の【ハル】ね。

「ほら、ハル!散歩行くで!」

《ワンワン(わーい!散歩の時間だ)》

いつもの散歩コースを歩いていたら、
「ワンワン」
「ええ....(困惑)ちょっ!ハル!」

なぜか強く引っ張られ、思わず手綱を離してしまい・・・・ハルは走り出してしまった!

「ちょっ!待てよ!」


そしてそれを追いかける羽目に・・・

「もう!朝からやめてくれやー」

と言いながらやっと追いつくと?

「わぁ、なんだお前!あはは!くすぐったいわ」

ある人物に飛びついていて・・・・
あー!もう何してんねん!

いくら人懐っこいからって!!


「あ、あの!すいません!こいつ、人懐っこくて・・・」



「えっ?別にええで?」

と顔を上げたハルが飛びついたその人は・・・


「ええ....(困惑)」

「・・・・あっ・・・・」


ハルが飛びついていたのは紛れもなく武くん先輩だった。

《わふわふ(この人好き!)》

「こ、こら!」

ハルは先輩にさらに抱きつく


「(お、俺にもしやんくせに)」

⤴してほしいのか?


「あはは!くすぐったいわ」


「ドキン」

なぜかハルに見せた笑顔に俺は胸が高鳴ってしまって


「(いやいや、今の何?)」

「あー、この子ってあの時の子犬か?」

「そ、そうです。お、覚えてたんですか?」

「覚えとるの当たり前や。お前、額にダイヤついとるもんなぁー。まだ、消えてないし・・・・」


「・・・・・・」


まさかこの場所で会うやなんて。

でももしかしたら次もこの時間に会えるんかな・・・?

「先輩は何してたんですか?」

「俺はジョギングや。今日はコース変えてみたんや」

「へぇー・・・・」

そっか。やっぱり会えたりするんやな・・・
ジョギングかぁ・・・

なんて考えていたら

「そうかぁー。お前はちゃんと飼われてたんやなぁ(*ˊᵕˋ*)よかったなぁ」
と、ハルをヨシヨシしてくれてる。



「・・・・///(う、羨ましい)」

ハルに今までと違ってとびきりの笑顔を見せるあの人・・・・


⤴名前を知らないからなぜか、【あの人】呼び。

「いいなぁ・・・」
⤴思わず漏れた心の声。


ハルも嬉しそうにしている。

「(うわっ、恥ず(///o///)でも・・・この人はあの時俺に怒った人・・・やんな?こんな飛び切りの笑顔できる人なん?)」

⤴今頃気づくし。

「(まさか、この子があの時俺の傘ごとこの犬を引き取ってくれていたやなんて・・・・。あの時俺・・・)」

⤴こちらも今頃気づくし・・・


「・・・・こ、これって・・・・」


なぜだか、次の瞬間2人は見つめ合う形になり

「な、なに?じっと見て」

「い、いやなんでもないです・・・」

「あっ、そうや・・・名前は?」

「えっ?(俺の?)・・・俺は・・・」

「じゃなくて・・・この子の名前・・・あるんやろ?」
「!?(俺のやないんかいっ)えーっと・・・は・・・・」


「歯?」
なぜか歯を見せてくれる先輩。

「いや、違います。ハナっ///」

思わず違う名前を言うてた。
違う!
ハルやのに!

「ふはっ、ꉂ🤣𐤔何それ・・・あとなんで照れるんや。まるで、女の子の名前やん」


「あっ・・・(ダサイって言うかと思った)」

た、たしかにメスにつけそうな名前やんか!

そして
「よかったなぁ?ハナ!」
「・・・・」

ハナと覚えられてしもた。

違うと言えやんくなってしもた。


《わふわふ(ハナはいやだ)》

ハルの声は聞こえるはずもない。


「ありがとな?」
「えっ・・・・」

「今更やけど・・・この子を・・・ハナを飼ってくれて・・・・」


「あっ、いえ。ちょうど飼いたかったから。高校の合格祝いに飼ってくれるって、約束だったんですけど」


「ꉂ🤣𐤔そうなんや」

「じゃあ・・・失礼します」

「あぁ。じゃあな!ハナ」

《ワンワン!(ハナはいやだ!)》

⤴一応抵抗

彼はまた走り出して行ってしまった。

「(笑)ふはっ、犬に遊ばれてるやん」

優しい眼差しで見送られとることも知らずに・・ある程度走ってきて・・・・


そしてそのあと2人は


「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!また名前聞き忘れたやん!」
「犬の名前は聞いてきたのに!俺の名前は聞いてこやんかった」

「(犬の名前はきけたのに、彼の名前を聞かんかった!)」

「(肝心の本人のは名前聞いてへんやん!!)」


と二人はほぼ同じことを心の中で叫んでいて?


何やってるんやこの2人は。



「・・・・・」

「・・・・(あんな怒り方して謝らななあかんかったのに・・・)」

「・・・・・(先輩、あんなふうに笑うんやな)」



2人はお互いのことを思いながら帰っていくのでした。




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