君の声をきかせて

藤原葉月

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第2話

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わたしは図書館に着いていつも通りカバンからいざ社員証を出そうとしたけれど・・・・


「あれ?社員証がない!」

どんなに探してもない。
おかしいなぁ。入れてきたはずなのに。


どうしよう・・・バスに落としてきたのかな。
朝出勤する時に確かめたのに!

凛星はしっかりしてるように見えて、少しドジなところがあった。



「【凛星ー?どした?】」

そこに同僚の【水谷颯太】が現れた。


「【颯ちゃん!いいところに!】」

「【ん?】」

なんだか焦ってる凛星。
ただ事ではない?
そう感じた颯太は
【どうした?話してみて?】

と話を聞くことにした。


「【わたし、多分だけどバスに社員証を落としたみたいだから探しに行ってくる!】」

「【えっΣ(゚д゚;)今から?朝の会始まるよ?あとじゃダメなの?】」



「【遅れます!って言っておいてー!お願い(>人<;)社員証ないと入れないでしょ?】」


「【見つからなかったらどうするの?バスじゃなかったら?】」



「【その時は見つかるまで探しますから!】」

「【えっ!ちょちょちょっ!】」

止めても無駄なのか行ってしまおうとする彼女を引き止め

「【だってあれがないと・・・】」

「【大丈夫!俺に任せて?】」
「【でも・・・・・】」

「【大丈夫だよ!すぐ見つかるから!】」

「【えぇ....(困惑)そんなはずないし】」

「【そんなはずあるんだよ!いいから言うこと聞いて?】」


凛星を連れていくと

「【かくかくしかじかこういうことで】」

「しかたないなー。!りせちゃん人気だし・・」

「今日だけだよ」


「【皆さん・・・。すいません💦】」

「りせちゃん可愛いし許してあげるよ!だっていつも一生懸命だし」

「【ありがとうございます】」

「というわけで朝の会始めまーす」


そしてこちらは

「えーっとたしかこの辺・・・って、バス停から結構歩くんやな」

あの子、あれからここまで走ってきたってことか。すげーな。

なんて感心しながら

「うわぁめっちゃ大きな図書館やなぁ」
彼が図書館に着いた。
そして

じつはさっきLINEで


「【あれ?和也から】」

LINEの会話

「颯ちゃん!おはよう!」

「どうしたの?急に。もう仕事始まるから手短によろしく」

「なぁ?この女の子知ってる?」

「えっΣ(゚д゚;)」

颯ちゃんは彼が送ってきた写メを見てびっくり。
そこには凛星の、社員証!

なんで、和也が持ってんだよ!
と最初はパニックだったが・・・

まさにこれは・・・!



「運命の赤い糸」

なんて叫びそうなり・・・

幸い彼は声を発しようとしても出来ずにいたので

颯ちゃん「どうしたの?それ」

和也「さっきバスの中で拾ったんや。で、彼女バスから降りれずに困ってて・・・ほんで一緒におりてあげて・・・渡そうとしたんやけど・・・俺渡すの忘れちゃってꉂ🤣𐤔」

颯ちゃん「いやいやなんでやねんΣ\(゚Д゚;)でも和也らしい」



「和也:(´>∀<`)ゝてへぺろ」
なんて、スタンプが送られてくる。
俺は彼とのこういう会話が好きだ。


「和也:いやいやちゃんと見たらろう者ですって書いてあるし」

「颯ちゃん:そっか。そこをちゃんと見てくれたんだ」

「和也:だって手話してたし・・・俺も思わず手話返ししちゃったよ。颯ちゃんのおかげやなぁ」

(和也が手話わかる人でよかったァ)


:「和也:なにわ東図書館って書いてあったからさぁ、もしかしてって。しかも、バスもそこで降りたし!間違いないやろ?めっちゃ広くてびっくりしたけどな」

「颯ちゃん:じゃあさ今から来れる?」

「和也:やっぱり必要やろ?そう思って今、向かってる!だってその子と一緒に降りたし・・・」

「(やっぱり2人は運命の二人や!)」


颯ちゃんが密かにそう思っていたことはしばらく内緒にされていて


「・・・・・」

彼女は黙々といつもの業務に取り掛かっていた。

「よし、もうすぐだ。もうすぐ彼らは再会をする」

颯ちゃんは1人ソワソワしていた。


「・・・・えーっとこれは」

返却された本を律儀に元の位置に返却している凛星に颯ちゃんは話し掛けた。


「【ねっ、凛星ちゃん】」

トントンって、肩を叩きいつもの手話の会話をする僕たち。
【なに?聡ちゃん】

【彼氏とか欲しくない?】

【わたしは別に】

いつもそう返されるんだけど、ここはいきなりこういってみよう。

ピロン

和也から

「和也:着いたで?」
って一言

「ふふ🤭」

思わずにやけてしまう。
早いなぁ。

【どうしたの?にやけちゃって。というか、仕事中はLINEは禁止ですよ?まぁでも私たちには必要だったりするけど・・・】

と凛星に注意された。
こりゃ失礼しました。
でも俺はそんなのお構い無しで・・・

【流星ちゃんに良い奴紹介してあげようかなぁーって】

【いいやつ?それって、男ですか?】

返却しながら話は聞いてくれる凛星ちゃん。


【ピンボン。よくわかったね。あー、やっぱり彼氏欲しいんだ】

【そんなんじゃないので】


【彼はねー僕のいとこで親友なんだ】

紹介する気満々。


【わたし別に彼氏は・・・】
【そんなこと言わずにー!絶対気に入るから!】

【ダメです。わたしあっち行きますから】

と移動していってしまった。
つれないなぁ・・。




【絶対お似合いだと思うんだけど】


程なくして和也が受付に登場!

「【彼氏にするんだったら今朝みたいな人がいいなぁ・・・・】」

そう思いながら受付の方に向かう。



じつは彼女も和也のことは気になっていて・・・手の温もりが忘れられずにいた、

「【またあのバスで会えるといいけど・・・・】」
なんて思ってしまい、


【な、何言ってんだろ(,,. .,, )私ってばあのバス出会える確率なんて何万分の1にすぎないのに・・・】

なんて考えていたら


「【みーっけ(*´˘`*)】」
なんて書いた紙が置かれ、さらにコンコンって机を叩かれる。



「えっΣ(゚д゚;)」

私は思わず顔を上げた。


目の前には今朝助けてくれた彼がいた。

う、嘘・・・・なんで?


「【どうもー!また会ったね】」

そう手話で返され・・・わたしはそこから動けずにいたのだった。
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