voyager~不思議な船旅~

藤原葉月

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組織との戦い

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先ほど、やっつけたと思われる女が、二人を追いかけてきた。

「まて、よくも、この私を!」
「うわっ!やべ、生き返った」
「ただ者じゃないよね、あの女」
「逃げよう!俺たちが、太刀打ちできる、相手じゃないよ、きっと」
「たしかに、・・・ん?待てよ。どうやら、健斗のやつ、混乱してるぜ!」
「そっちの方が大事だ!助けに行こうよ」
「それも、そうだな!よし、走るぜ!」
「ラジャー」
せーの!
ふたりは、声を揃え、猛ダッシュ
城の中へ入っていった。

(さっきの、青い瞳は、やっぱり、レンさんのだったんだ)
「君たちは、もしかして、僕を探していたのか?」
「逃げてこれたの?レン・・・・」
「なんとかね。ところで、君は?」
レンさんは、僕をみて
「あっ、ぼくは、健斗って言います。っていうか、地球人なんだけど、ここへ迷いこんじゃって・・・・、あっ、それで、あなたを探す手伝いをするただの召し使いでーす」
あー、俺のバカ!何いってるんだろ。動揺してこんなに、しゃべって・・・・
こんな簡単に、みつかるのかなぁ~
混乱していて、じぶんが、なにいってるのか、わからない
「・・・・・」
「イナン?なんとか言えよ!せっかく、会えたのに」
「わたし・・・・」
「どうした?」
にっこり笑うレンさん。
そしてイナンはなぜだか、戸惑っているようで・・・
「な、なんだよ。僕が邪魔だっていえば、いいじゃん。」
「健斗?」
「二人きりに、なりたいんだろ?ゆっくり、話をしたら?せっかく、再会できたんだし。ぼくは、先に城へ帰ってるね!」
ダメだ・・・親密な二人を、見ていられない!!これ以上、ここにいたら・・・ぼくは・・・・
「それじゃ!」
「健斗?」
「いいじゃないか。ゆっくり、話そう。イオン」
「えっ?」
ぼくは、1人歩いていた。
だけど、さっきの、レンさんの声は聞こえていた。
「な、なにいってるの?わたしは、イナンよ?」
に、しても、レンさん、僕らと違って二人を見分けれるはずだよね?なのに、イナンを、イオンって・・・・
ぼくは、独り言をいいながら、ピタリと足を止めた。
「フフ、君を、1人にさせるのが目的だった。」
「えっ?」
「あの、冷たい青い瞳・・・・。さっきの、レンさんからは、澄んだ青さが、感じなかった。・・・まさか」
「邪魔者は、いなくなった。イオン」
「レン!わたしは、イナンよ?どうしたの?」
「どっちだって、いいんだよ。あんたが、協力さえ、してくれれば・・・・」
ぼくは、走り出した。
「イナンを!イナンを1人にしちゃダメだったんだ!」
~助けて!健斗!~
「おとなしく、われわれの、言うことを・・・・聞け!」
「イナン・!」
偽物の、レンさんは、すでにイナンを取り押さえていた。
「健斗・・・」
「戻ってきあがったな」
「イナンを、離せ!」
「健斗、来ちゃダメ!逃げて!」
「お前は、あのときの、青年だな」
「あなたは、僕を操った人の、1人なんですね」
「お前の中の、クリスタルを、頂くよ」
やつは、呪文を唱え出した。
すると、ぼくは、頭痛がして
「・・・・・っ!」
「健斗!!」
「イ・・・ナ・・ン・・・・」

さらに、呪文を唱えられ、強い頭痛が止まらない・・・・
「・・・・・・」
イナンも、呪文を唱え出した。
痛みが和らいできた。

「無駄だ!」
「健斗!逃げて!!」
「イナンを、おいていけないよ」
「いーから、逃げて!」
「おい!偽レン!イナンを離せ!」
「フン」
偽物のレンさんは、イナンを突き放すと
「キャ」
イナンは、地面に、尻餅をつき、
「この女も、お前もまとめて殺してやるよ」
「イナン!」
今だと、ぼくは、イナンの手をとる
「イナン、逃げるよ」
「でも・・・・」
「もう、大丈夫、2度目は、通じないから」
「それは、どうかな」
ぼくは、土を、おもいっきり投げた。
「人間を、なめるんじゃないよ!いくよ!イナン」
イナンの手をとり、走り出した

そして、レンさんが、いるって言う場所へ、誘導してもらった、博己と、武司は。
「ここが、レンさんがとらえられているかもしれないって、ところか。」
「みたところ、イナンさんや、イオンさんの住む城と、変わらないみたいだけど?」
「ここから、作戦だ」
「えっ?作戦?」
「そう、替え玉作戦。」
「へっ?替え玉?えっ!まさか」
「そう、そのまさかだよ」
「お、俺に捕まれって言うの?」
「双子には、よくある作戦だろ?お前がレンさんに似てるって言うのが、ポイントらしくてね」
「マジかよ」
「うーん。でも、その、不精ひげが、あり得ない気がするんだよね~」
写真が、ないから、なんともいえないけど
「じゃーん、ひげそり」
「さすが、なんでももってるね。博己兄さん。」
「でもさー、なんで、レンさんのこと、監禁なんて、してるんだろ」
「うーん、これは、僕の予想なんだけど・・・・・ほら、それより、髭剃らなきゃ。
「ひゃはははは」
5分後・・・
「完璧だわ。男前になったな、武司」
「・・・・お、俺のことちゃんと、助けてくれる?見捨てないでよ?」
「当たり前じゃん。大事な弟だし。それに、約束しただろ?全員で帰るって」
「良かったぁー。って、博己兄さんは、どうするの?」
「俺は、組織の頭って、女にあってみるよ。」
「でも、それって。」
「大丈夫。僕たちは、離れても心はひとつだろ?この、クリスタルが、そう、語ってるだろ?」
「・・・・安心した」
「えっ?なにが?」
「やっぱり、博己兄さんは、信じられるから。王様が、頼りにしてるのも、昌也兄さんが、頼りにしてるのも、その優しさと強さなんだなって。昔からかわってないから。信じられるのは、必ず助けてくれるから。」
「僕も、武司を信じるよ。」
「ぜったい、6人で揃って帰ろう!」
「・・・博己兄さんが、さっき言おうとしていたのって・・・」
「・・やつらには、こころが、足りないんじゃないかなって」
「誰かを大切に思うとか・・・?」
「そう、イナンさんと、健斗のようにね。」
「俺たちの、心にクリスタルが入ってるのは、組織にとって、本当に好都合なのかな」
「えっ?」
「だって、どうやって、知ったんだよ。俺たちに、入ってるって」
「僕たちが、異国・の世界の人間・・つまり、地球人だから?」
「レンさんは、本当は、クリスタルを・・・・?そうだよ」
「利用されてるのは、レンさんだ。」
「クリスタルは、もともと、この国を守るために作られていた?」
「その答えは、レンさん本人に、確かめてみて。きっとなにか、わかるはずだよ?いまの、武司、頭が冴えててかっこよかった」
作戦開始だ!
レンさんにあえば、わかるはずなんだ。何もかも・・・・
組織の女と、レンさんと、イナンさんと、イオンさんとの関係が、きっと・・・・・

「みんなの気持ちが・・・」
「樹さん、大丈夫?」
「みんなの、心が、入ってくる。こんなに、うれしいことはない。でも、振り返ったら、アミも、そこにいる気がするんや。不安でたまらない。でも、いまは・・・いまは、約束したから。みんなと、一緒に戦うって」
「・・・・樹さん、アミの命をうばったのは、組織よ。自分の目的のために何の罪もない彼女を・・・・」
「でも、狙っていたのは、俺や、兄さんたちの心の中のクリスタル。」
「そう、レンが作ったクリスタル。彼女は、どうして、レンさんを閉じ込める必要が、あったたのかしら。たしかに、あなたたちの心の中に、クリスタルは、あるわ。でも、あなたたたちは、地球人・・・・クリスタルを、悪用する力なんて、もっていないし、操る力もないわ。力なんかなくても、クリスタルは、人の心で、浄化できるはずなの。」
イオンさんが、語っていた後ろから、
「その謎は、組織のアジトへ行けば解けますよ、イオンさん。」
「だから、行きましょう、僕たちも」
「あれ?昌也兄さん、和彦兄さんいつの間に・・・・」
「えぇ、いきましょう」
みんなの、心は決まった!
いざ、出発!
そのころ、イナンと走り続ける僕だけど・・・
「ねぇ!健斗!
「なに?逃げなきゃ、追われるでしょ?」
「どうして、戻ってきたのよ」
「どうしてって。異常に気がついたから。」
「わたし、あなたを裏切ろうとしたのに」
「裏切る?」
「だって・・・」
「裏切ってないじゃん。僕に、逃げろって、言ってたし。」
「健斗・・・・、でも」
「僕には、聞こえたよ?君の助けてって声。」
「逃げていたら、巻き込まずにすんだわ」
「・・・彼が、本物なら逃げていたと思うよ?」
「えっ?」
「逃げなかったのは、イナンを、心から、助けたいって、思ったのと、あとね、どうして、苦しいとか、悲しいとか、うれしいとか、伝わってきたか、やっとわかったから。みんなと、兄さんたちと、心が繋がっている印だったんだなって。」
「でも、わたしは、わたし、偽物だって見抜けなかった。だから、誰とも、心が繋がっていないの」
「僕が言ったこと、もう、忘れた?イナン言ってたじゃん。心と心が繋がっていれば、その人の声が聞こえるって。」
「言ったけど・・・・」
「イナンは、やっぱり、女の子だよ。本当は、助けてほしいって、心、僕には届いていたよ?僕じゃ、レンさんのかわりにはなれない?」
「どうしたのよ、健斗。」
「僕はね、僕は、イナンのことが・・・・」
このまま、告白してしまおうかと思ったのに・・・・
「フフフ、やっと見つけたぞ」
「うわっ!いいところだったのに!」
「お前たちは、もう逃げられない」
「ほんとだ・・・行き止まりだ」
もう、逃げ場がない。
目の前は、湖だ。
「もう、ダメだ!逃げる場所がない」
「あるわ・・・」
「えっ?でも、この先は・・・・」
「こっちよ」
こんどは、イナンに、誘導される僕。
「フフフフフ。無駄だ。」
「げっ!やっぱり、湖じゃん!」
「二人まとめて」
偽物の、レンさんは、手をかざしている。
これは、ゲームとかによくある、なにか力を発するポーズだ!
「健斗、飛び込むわよ」
「えっ!?飛び込む?」
「私に掴まって」
「ムリだよ!いくら、僕が、泳ぐの得意でも・・・・・」
「泳ぐんじゃないの。潜るのよ」
「えっ?マジで?」
「大丈夫。私を、信じて・・・・」
イナンが、僕の手を握る。
いまは、イナンを信じるしかない!
「・・・わかった。信じるよ」
せーの
バッシャ~ーーン
僕らは、湖に飛び込んだ・・・・
「フフフ、いくら、イナンでも無事出はないはずだ。あの、地球人もな。」
「・・・・・」
(健斗、こっちよ)
「えっ?息ができる・・・・」

(どうして息ができるの?)
僕が心の中で思っていることが聞こえているのか、イナンは、
(いいから、こっちよ)
握られた手を、離さないでいた。
だけど、この時、僕は気が付かなかった。
彼女が、僕のために、ある力を、使っていてくれることに・・・・


   
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