【改稿版】この世界の主人公が役にたたないのでモブの私がなんとかしないといけないようです。

鳳城伊織

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閑話 ユアン・バラキンの初恋①

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【ユアン・バラキン】に魔法が発現したのは5歳のときだった。ユアンには歳の離れた兄が居たが兄は15歳になるのに魔法が発現していなかった。

まだその時は兄は優しかった。両親も優しかった。生まれた時からほとんど一緒に育った幼馴染も居て幸せだった。ユアンに印が出たのは8歳の冬だった。右眼に魔眼が宿って両親や親戚は大喜びだった。

幼馴染のライアンは心配そうにしていた、エリカは良くわかってなさそうだったけど周りが喜んでいたので嬉しそうにしていた。

兄にはまだ魔法が発現していなかった。それからすぐ、兄は僕を真冬の夜中に庭の池に突き落とした。僕は氷魔法が使えたから無事だった。濡れる事さえ無かった。でも周りの大人が兄を許さなかった。僕自身は兄に対して全く怒っていなかったのに家から兄はいなくなった。

その後、両親はまるで最初から兄がいなかったみたいに過ごしていた。何故か皆が、僕を長男と呼んだ。

ライアンとエリカが泣いていたのを良く覚えている。ただ僕自身はその時何を考えていたのか、余り想い出せない。




◇◇◇◇◇◇ 




また少し日々が過ぎた。そして、妙な事が起きた、人との会話の時に相手が口に出していない筈の事に返事をする僕を両親が教会へ連れて行った。僕の【魔眼】は人の心の中が見えると知ったのがその時だった。僕が9歳の時だったと思う。ライアンとエリカが人の心を勝手に読んだら駄目だと言ってくれた。僕もそう思った。

だから頑張って魔眼のコントロールを覚えた。

なのに母がおかしくなった。僕が近づくと怯えるのだ。僕はどうしてなのかわからなかったけど、勝手に心を読んだりはしなかった、だってそれはいけない事だ。そう母にも伝えたのに、なのに母はどんどん狂っていって周りも僕を遠ざけた。

ある日母が首を吊って死んだ。後から知ったのだが母には外に恋人が何人も居た。兄も父の子では無かったらしい、だから父の家系で有るバラキン家の氷魔法が発現しなかったのだ。僕は父の子だったと聞いてホッとした。魔法からして間違いは無いそうだ。

きっと母は僕にバレていると思っていたんだと思う。父にも知っていたのだろう?と激しく責められた。僕は知らなかったと言ったが、大人は誰も信じてはくれなかった。

ライアンとエリカが慰めてくれた。二人が居てくれて良かった。



◇◇◇◇◇◇





僕は15になった。国からの手紙は来ていたがライアンから学校にはエリカが17になったら皆で行こうと言われていたのでそうすることにした。

15になってからはたまに父が連れてくる人物の心の中を読んでくれと頼んできた。養われている身で反抗は出来なかった。それに父は母との一件以来少し病んでいた。だから余計に。

ある時また父が連れて来た人の頭の中を読んだ。猟奇殺人の犯人だった。そのおぞましい頭の中を読んだ後に魔眼のコントロールが出来なくて、エリカの頭の中を読んでしまった。エリカは気にしてないと言っていたけど、傷ついているのがわかった。だからもっと完璧にコントロール出来るように死にものぐるいで特訓した。この出来事を境により一層無断で人の心の中を読んだりしないと誓った。人からも信用して貰える人間になろうとも思った。母のように誤解されたく無かった。


だが僕の容姿は基準より良いみたいで成人した途端色々な女の人達が近づいて来た。何故か皆僕が人の心を勝手に読んでいると決めつけて来た。

『人の心を読めるから、貴方は冷たいのね?良いのよ?そんな貴方でも私は受け入れられるわ』

『人を信じられないなんて可哀想、癒してあげたいわ。……。私は心を読まれても平気よ?』

そんな風に哀れみの視線で言われて、少し荒れた。周りから僕は勝手に人の頭の中を覗くような男に見えているのだろうか?

その頃よく僕のそばでニコニコ笑っている女性が陰で僕の悪口を言っていた。その人は僕に哀れみの目を向けて来なかったから少しショックだった。まさか嫌われていたとは思わなかった。だがよくよく考えると不自然な笑顔だった様に思う。

それからは、注意深く人の顔色を伺うようになった。そうするとああ、今までも周りの皆は僕に怯えて笑っていたのかと気づいた。皆媚びた笑顔でその中にほんの少し浮かぶ魔眼への嫌悪。そんなに魔眼が怖いのだろうか?どうして?勝手に読んだりしないのに。

だがまだ僕が信用される程の男じゃないのかと思い、努力した、人の顔色を伺って常に愛想良く過ごし。魔法の特訓も頑張って、魔力コントロールも完璧になった。自分が努力すればきっと周囲の僕を見る目も変わると信じていた。


なのに努力すればするだけ、魔眼のおかげだと言われた。

心を覗けるから強い、魔眼が無ければあんな奴、敵では無い。卑怯者だ、と言われているのを聞いて僕はあ然とした。

僕は【印持ち】になってから一度も人の心を勝手に知りたいと思ったことなんてなかった。覗こうなんて思った事も無かった。

人の顔色を良く見るようになったのも逆効果だったと後で気づいたがもう遅かった。

それでもバラキンの名前と僕の容姿、それ目当ての媚びた表情の人間は周りから一向に減らなかった。


(僕はただ普通に過ごしたいだけなのに……どうして?)






◇◇◇◇◇◇





僕は18になって軍学校へと入学した。エリカが17になったからだ。エリカとライアン、二人と一緒に特別クラスになれた。嬉しかった。特別クラスでは軍からの任務が与えられる。これから人の役に立てるんだと僕は歓喜した。


だが最初の任務で、人を見殺しにした。

上官命令に僕は逆らえない。何故ならバラキンの名を背負って居るから。病んだ父に迷惑は掛けられない。だから僕は本当なら助けられた子供を見殺しにした。仕方なかった。頭ではそう思っていた。だが罪の意識に苛まれて久々に魔眼のコントロールが出来なくなって意図せず人の頭の中を読んでしまった。

それは暫く続いて、エリカやライアンを避けるように過ごした。ライアンとエリカは僕の事を何やら勘違いしていたみたいだ。エリカも僕を避けてくれて少しホッとした。

僕は昔エリカを傷つけた。だから、今はエリカから僕の側に来ないでくれて有り難かった。

それから中々魔眼のコントロールが戻らなくて困っていると、少し気まずそうな顔をしたライアンに通常食堂の話をされた。

『気分転換に行ってみたらどう?たまには違うメニューも良いんと違う?』

そう言われて確かにそれも悪くは無いかなと思い、早速通常食堂に向かってみた。人が多ければ心を読んでしまっても沢山の声にかき消されるだろう、それにこっちなら普段関わりも無い人ばかりだし、そんな風に思った。食堂に着くとエリカが絡まれて居た。避けて居るとはいえ流石に見てみぬふりなど出来ず、助けることにした。安藤君を無事に追い払って何とかコントロールが乱れる事も無く久しぶりにエリカとちゃんと話せた。だからホッとして気を抜いた。それが不味かった、ふと視線を向けた先に女生徒の後頭部があった。今は先程の騒動により食堂内が静まりかえっている。

魔眼のコントロールが乱れた。

しまった。そう思ったが何かに弾かれるような感じがしてなにも起きなかった。

それから振り向いた彼女と目が合うと今までどんな女性からも向けられた事の無いような顔を僕に向けていた。

全く顔色を読めなかった。怯え?魔眼に?いや、違う?驚き?それも少し違う?何だろうか?面識のない彼女は不思議な目で僕を見ていた。あんな表情を向けられるのは初めてだ。

寮に戻ってからもずっと考えて、その日の夜はなかなか寝付けなかった。あれはどう言う感情の表情だろう?そんな風に悩んでいるとふと魔眼のコントロールが戻っているのに気がついた。

すると安心したのかなんだか眠たくなってきて、明日もエリカを誘って通常食堂に行ってみようか?と思いながら眠りに落ちた。

暗闇に落ちる直前振り向いた彼女の不思議な表情が浮かんだような気がした。

また会えるかな?






◇◇◇◇◇◇





次の日エリカと食堂へ行って彼女が居ないかと探してみると、また目が合った。

今回はもっとすごい表情だった。思わず嬉しくなってそちらに向かってしまった。彼女の連れが男子生徒だったので何故かモヤモヤした。それにも何故だろうと思った。

様子を伺って見ると何故か彼女と男子生徒は面白い顔をしてそれから真面目な顔に取り繕っていて噴き出すかと思った。分かりやすすぎる。昨日は良くわからなかった彼女の表情が今日は良くわかって嬉しくなる。

相席を願い出ると彼女は引きつった笑みを僕に向けた。その表情は困っている顔だ。どうしてそんな顔をするのか凄く気になる、だって彼女からは魔眼に対する恐怖や嫌悪は感じない。違う理由で僕に対して困って居る。それがどうしてなのか僕はどうしても知りたい。

そのあとやって来たエリカを見て彼女は少し瞳を輝かせていたのでちょっと面白くなくて、強引に行ってみるとまた僕への感情を顔に乗せてくれた。何だか少し気分が良くなる。


彼女の名前がわかった!!【園田ミライ】

ミライ、ミライと心の中で繰り返す。覚えた、彼女はミライ。それから連れの男子生徒は【ツバサ・ブラウン】彼女、ミライとツバサはどんな関係なんだろう?

一応男子生徒、ツバサにも声をかけてみる。彼もわかりやすい表情をしていたので少し好印象を抱いた。ツバサと話しながらも面白い顔をしているミライが気になって目が離せなかった。どうしてそんな顔を僕に向けるんだろう?何を考えているのか知りたい。

知りたい
知りたい
知りたい
知りたい

思考が埋め尽くされそうな時に、エリカが止めてくれた。僕はハッとした。エリカは僕が彼女の心を読むなんて本気で思ってないけど、魔眼でジッと見られるのは誰だって嫌な気分になる。きっと彼女が怯えないようにしてくれたんだと思った。魔眼を向けられるのはそういうものだ。皆、僕を恐れる。愛想笑いの下で【魔眼】を嫌悪する。

それからさっき自分が彼女の頭の中を覗こうとしていた事に気づいて、罪悪感が湧いてくる。一体僕は何をしようとした?止めてくれたエリカには本当に感謝しかない。

エリカにもミライにも謝ると彼女は許してくれた。良かった、嫌われてはいないみたいだ。その後、ミライとツバサが明日から同じクラスだと聞いてなにか胸に湧き上がるものを感じた。楽しみだと、心からの声がでた。

そのあとツバサとエリカのやり取りを見ていると何故か胸が暖かい気持ちになった。それからほんの少し羨ましいなとも。

エリカが走り去ってしまって、一瞬ポカンとしたがこれはチャンスじゃないか?と良くない考えが浮かぶ。今なら誰にも僕を止められない。

また知りたい気持ちが湧いて来た。ミライの僕に向ける瞳の意味が知りたい。【僕】に対してどうして怯えているのかが知りたい。何を隠しているのか知りたい。

そうだ。少しだけ覗いてしまおう、ほんの少しだけ、僕に対してどう思っているのかだけ、それならきっと後できちんと謝ればミライは許してくれる。そう頭の中で声がした。

ツバサを上手く誘導して彼女と二人になるとやっぱりミライは僕に怯えていた。

でもその怯えの中にはやっぱり魔眼に対する嫌悪感など無い。どちらかと言えば何か悪いことをしてそれがバレたく無い子供のようだ。その事に気づいて、より一層ミライの隠している事が知りたくなる。だってミライと僕との接点なんて昨日まで一切無かった。なのにどうしてそんな表情でそんな目で僕を見るの?僕に何をバレたくないの?不思議な女性だ、こんなに誰かの事を知りたいと思った事は今まで無かった。胸がドキドキしてくる。

掴んだ手首は細くて熱かった。それにも胸がドキドキと鼓動を早めた。

至近距離でミライの瞳を見つめて彼女の心を読もうとしたけど、何一つ心の声は聞こえてこない。

何故?
何故?

全然わからなかった、何で読めない?ミライは何を考えているんだい?そんな風に必死になっている自分に対して何故だろうと考える。そして彼女の瞳に映る自分を見て気づいた。その顔は自分でも知らない男の顔だった。

あぁわかった。なぜミライの心の中が気になるのか。あれ程、人の心を勝手に読まないと誓ったのに、それすらどうでも良くなるくらいミライの事が知りたいのは……、恋をしたからだ。初恋だ。昨日初めて見たミライの表情に僕はきっと一目惚れしてしまったんだ。それに気づくと更に鼓動は速くなり胸が高鳴った。

ふとミライの瞳の中にも彼女本人すら気づいていないくらいの雄へ向ける熱い色が見えた気がして、僕は心が震える音を初めて聞いた。ミライは男として僕を意識している。今その目に有るのはそんな色だ。ゆらゆらと揺れる瞳は視線をそらすとミライの微かに震えるピンクの可愛らしい唇が目に入ったが、触れたいのをぐっと堪えて耳元に囁く。

さり際にちらりと見えた彼女の表情は素晴らしかった。真っ赤な顔で瞳を潤ませて、僕を見ていた。女の顔だった。

ミライの心を読めなかったのに胸の中は喜びで満ちて居た。ほんの少しだけ心を読もうとした罪悪感は有るが結局未遂だった。それにそれすら気にならないくらいに今は幸せな気持ちでいっぱいだ。

(読めなくて……、良かった。……でも、やっぱり少し残念かな……、ふう、明日からはクラスメイト、共に過ごして仲良くなれれば…、きっともっとミライの事を知れるよね?ふふ……、もしかして、ミライは前から僕を知って居たのかな……彼女のバレたく無いことって…。もしかしてミライも僕の事を?……いや、それは無いか……、いやでも……)

これから彼女と過ごす時間を想像しながら教室へ戻ったら、ライアンにすぐにばれた。

ライアンも魔眼をもっているんだろうか? 

そんな冗談が浮かぶほどに僕は浮かれていた。

(どうして君の心は読めないのかな?……、もしかして、運命の相手なのかな?だから?そうだったら……。嬉しいな)








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