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サマー・ベジタブル
めざめ(その4)
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それから、吾輩は毎日のように親友と語りあった。
子分たちと違い、保護欲を刺激されるような相手ではない。
同じ目線で語りあえる相手は初めてだった。
だからこそ、無知を恥じることなく、見栄を張ることもない。
疑問があれば、素直に聞くことができる。
「ニンゲン?」
最初に聞いたのは、それだった。
世界中に悲劇をもたらした存在。
死神の鎌を振るった巨大な影。
答えが返ってくることは期待していなかったのだが、予想に反して親友は知っているようだった。
「ああそうだ。あの巨大な影はニンゲンという存在だ」
初めて聞く話だ。
どこから得た情報なのだろう。
親友はニンゲンという存在について、色々と教えてくれた。
そして、そのどれもが、驚くべき内容だった。
「まるで神のような存在だな。自分の意思で歩くことができて、吾輩たちの生と死を支配しているなど」
吾輩には想像も及ばない神話のごとき話だ。
神を否定するつもりはない。
だが、概念的な存在だと思っていた。
それが、実際に目の前に姿を現したのだという。
「逆だよ。オレたちが弱い存在なんだ。自分の意思で歩くことができる存在なんか、他にもいくらでもいる」
親友の話は驚愕の連続だ。
吾輩が神だと感じた存在は、多くの類似存在の1つなのだとは。
「なんと! 信じられない話だ」
吾輩は強者なのだ。
そう思っていた。
だからこそ、子分たちを守っている気になっていた。
滑稽な話だ。
そんな存在からすれば、吾輩も子分たちも同じく弱者に違いない。
「だが、事実だ」
吾輩が認めることを躊躇っているのを、親友が背を押してくれる。
さすがは有識者だ。
そう思ったのだが、そう言った親友の表情は寂し気だった。
「何かあったのか?」
以前なら、気を使って尋ねなかったかも知れない。
誰にだって話したくないことはある。
だが、親友に対して、気は使わないと決めたのだ。
吾輩が聞くと、親友は一瞬迷ったようだが、話してくれた。
「つまらない話さ。昔、虫という存在に襲われたってだけだ」
またもや新たに聞く存在だ。
「虫?」
それが吾輩や親友に害をなす存在であることは予想がつく。
だからこそ、怖ろしい内容だとしても、聞いておく必要がある。
「ある意味、ニンゲンよりも怖ろしい存在だ。やつらは身体こそニンゲンより小さいが、空を飛んでニンゲンの監視網を潜り抜けて、オレたちに襲い掛かる」
やはり、聞いておいてよかった。
巨大な存在は怖ろしい。
だが、小さいからといって、怖ろしくないわけではない。
小さいからこそ、その特性を活かした怖ろしさというものは、あり得る。
「空を!」
まさに、これだろう。
神話か御伽噺に出てくるような存在だ。
一つの生命体が単独で重力に逆らうなど信じられない。
土に足を固定しないと立つこともできない吾輩には想像もできない。
それに、ニンゲンにもできないことなのだという。
「オレの子分たちは、そのときに無残に食い荒らされた。オレも少し齧られたが、ニンゲンが虫を追い払ってくれたおかげで生き残った」
どうやら親友は、世界の終わりを体験する前に、地獄を体験していたらしい。
そういって、少し欠けた手を見せてくる。
しかしそうか。
ニンゲンは吾輩たちの命を刈り取るだけでなく、命を守ることもあるのか。
ただただ恐怖だけを感じていたが、考えを改める必要があるかも知れない。
未知の存在を正しく理解することは大切だ。
「オレたちはニンゲンの手から逃れることはできない」
それは確かなことなのだろう。
「そうか……」
あの日の悪夢が頭をよぎる。
やはり、吾輩たちは支配されて生きるしかないのか。
そして、死ぬタイミングさえもニンゲンたちに決定されてしまうのだろうか。
吾輩たちの生と死を司る存在であることは間違いがない。
死だけでなく生をもたらすのはありがたいが、支配する側とされる側というのは、圧倒的な力の差を感じる。
「だがな、オレたちに全く自由がないかというと、そうじゃない」
だが、親友は諦めていないようだった。
「どういうことだ?」
親友の言葉に興味が湧く。
あの世界の終わりかと思うような光景を目撃したのだ。
安易に希望は持たないが、それでも期待はしてしまう。
「オレたちは子孫を残すことができる。オレたち自身は支配されるしかないが、オレたちの子孫はニンゲンの手の届かないところに逃がすことができるかも知れない」
やはり親友は視野が広い。
吾輩は自分と子分たちの範囲でしか、物事を考えることができていなかった。
それに対して、親友は子孫、ひいては種族の視点で物事を考えているようだ。
だが、それでも疑問は残る。
「吾輩たちは自由に移動することもできないんだぞ。どうやってだ?」
それに、支配するということは、圧倒的な力があるということだ。
それを、どう覆すというのだろう。
「生まれる前のことを覚えているか。オレたちは風に吹かれれば飛ばされるほど軽い殻に包まれていた。うまく風に乗れば、かなりの距離を移動できるはずだ」
なるほど。
今の段階でニンゲンの手を逃れることは困難だろう。
だが、それより前の段階であれば話は別だ。
「なるほど。そうやって、子孫を自由の世界に解き放つのが、親友の夢か」
確率は低いだろうが、ゼロではない。
ゼロではないということは、奇跡を願う希望を持つには十分な確率だ。
だが、親友は奇跡などという甘い考えではないようだ。
「夢? いいや、ささやかな反逆だよ。虫から助けてくれたニンゲンには感謝している。だが、生き死にを支配されるのは気に食わない。それだけの話さ」
そういった親友は、謙虚な言葉に反して、ぎらついた目をしていた。
自分を犠牲にしてでも目的を果たす。
そんな覚悟を秘めた表情だ。
吾輩は親友が羨ましくなった。
親友は夢も希望も持っている。
親友自身は報われないかも知れないが、それでも構わないのだろう。
「羨ましいな」
思っていることが素直に口を出た。
「羨ましい? あまり、オススメはしない生き方だぜ」
それは確かに、そうなのだろう。
自分自身は報われないのだ。
魅力的であるともいいがたい。
「そうだな。吾輩では真似できまい」
だが、それでも親友は未来を見ている。
その姿が吾輩の一歩も二歩も先、いや上を行っているように思えた。
「あんたはあんたで、自分の生き方を見つけるんだな」
親友だからといって同士である必要はない。
だが、並び立つことができるようにはなりたいと思う。
「ああ。そうするとしよう」
ただ、支配されるがまま、流されるがまま、生きることもできるだろう。
それを怠惰だと言うつもりはない。
吾輩たちは生き抜くだけで必死なのだ。
だが、それでは、なんと言うか、つまらない。
どうせ必死になるのなら、それを貫くに足る、人生の目的を持とう。
「ゆっくりと考えるさ」
誇れる自分になろう。
そうでなければ、彼の親友だと、対等だと言うこともできまい。
そう思った。
子分たちと違い、保護欲を刺激されるような相手ではない。
同じ目線で語りあえる相手は初めてだった。
だからこそ、無知を恥じることなく、見栄を張ることもない。
疑問があれば、素直に聞くことができる。
「ニンゲン?」
最初に聞いたのは、それだった。
世界中に悲劇をもたらした存在。
死神の鎌を振るった巨大な影。
答えが返ってくることは期待していなかったのだが、予想に反して親友は知っているようだった。
「ああそうだ。あの巨大な影はニンゲンという存在だ」
初めて聞く話だ。
どこから得た情報なのだろう。
親友はニンゲンという存在について、色々と教えてくれた。
そして、そのどれもが、驚くべき内容だった。
「まるで神のような存在だな。自分の意思で歩くことができて、吾輩たちの生と死を支配しているなど」
吾輩には想像も及ばない神話のごとき話だ。
神を否定するつもりはない。
だが、概念的な存在だと思っていた。
それが、実際に目の前に姿を現したのだという。
「逆だよ。オレたちが弱い存在なんだ。自分の意思で歩くことができる存在なんか、他にもいくらでもいる」
親友の話は驚愕の連続だ。
吾輩が神だと感じた存在は、多くの類似存在の1つなのだとは。
「なんと! 信じられない話だ」
吾輩は強者なのだ。
そう思っていた。
だからこそ、子分たちを守っている気になっていた。
滑稽な話だ。
そんな存在からすれば、吾輩も子分たちも同じく弱者に違いない。
「だが、事実だ」
吾輩が認めることを躊躇っているのを、親友が背を押してくれる。
さすがは有識者だ。
そう思ったのだが、そう言った親友の表情は寂し気だった。
「何かあったのか?」
以前なら、気を使って尋ねなかったかも知れない。
誰にだって話したくないことはある。
だが、親友に対して、気は使わないと決めたのだ。
吾輩が聞くと、親友は一瞬迷ったようだが、話してくれた。
「つまらない話さ。昔、虫という存在に襲われたってだけだ」
またもや新たに聞く存在だ。
「虫?」
それが吾輩や親友に害をなす存在であることは予想がつく。
だからこそ、怖ろしい内容だとしても、聞いておく必要がある。
「ある意味、ニンゲンよりも怖ろしい存在だ。やつらは身体こそニンゲンより小さいが、空を飛んでニンゲンの監視網を潜り抜けて、オレたちに襲い掛かる」
やはり、聞いておいてよかった。
巨大な存在は怖ろしい。
だが、小さいからといって、怖ろしくないわけではない。
小さいからこそ、その特性を活かした怖ろしさというものは、あり得る。
「空を!」
まさに、これだろう。
神話か御伽噺に出てくるような存在だ。
一つの生命体が単独で重力に逆らうなど信じられない。
土に足を固定しないと立つこともできない吾輩には想像もできない。
それに、ニンゲンにもできないことなのだという。
「オレの子分たちは、そのときに無残に食い荒らされた。オレも少し齧られたが、ニンゲンが虫を追い払ってくれたおかげで生き残った」
どうやら親友は、世界の終わりを体験する前に、地獄を体験していたらしい。
そういって、少し欠けた手を見せてくる。
しかしそうか。
ニンゲンは吾輩たちの命を刈り取るだけでなく、命を守ることもあるのか。
ただただ恐怖だけを感じていたが、考えを改める必要があるかも知れない。
未知の存在を正しく理解することは大切だ。
「オレたちはニンゲンの手から逃れることはできない」
それは確かなことなのだろう。
「そうか……」
あの日の悪夢が頭をよぎる。
やはり、吾輩たちは支配されて生きるしかないのか。
そして、死ぬタイミングさえもニンゲンたちに決定されてしまうのだろうか。
吾輩たちの生と死を司る存在であることは間違いがない。
死だけでなく生をもたらすのはありがたいが、支配する側とされる側というのは、圧倒的な力の差を感じる。
「だがな、オレたちに全く自由がないかというと、そうじゃない」
だが、親友は諦めていないようだった。
「どういうことだ?」
親友の言葉に興味が湧く。
あの世界の終わりかと思うような光景を目撃したのだ。
安易に希望は持たないが、それでも期待はしてしまう。
「オレたちは子孫を残すことができる。オレたち自身は支配されるしかないが、オレたちの子孫はニンゲンの手の届かないところに逃がすことができるかも知れない」
やはり親友は視野が広い。
吾輩は自分と子分たちの範囲でしか、物事を考えることができていなかった。
それに対して、親友は子孫、ひいては種族の視点で物事を考えているようだ。
だが、それでも疑問は残る。
「吾輩たちは自由に移動することもできないんだぞ。どうやってだ?」
それに、支配するということは、圧倒的な力があるということだ。
それを、どう覆すというのだろう。
「生まれる前のことを覚えているか。オレたちは風に吹かれれば飛ばされるほど軽い殻に包まれていた。うまく風に乗れば、かなりの距離を移動できるはずだ」
なるほど。
今の段階でニンゲンの手を逃れることは困難だろう。
だが、それより前の段階であれば話は別だ。
「なるほど。そうやって、子孫を自由の世界に解き放つのが、親友の夢か」
確率は低いだろうが、ゼロではない。
ゼロではないということは、奇跡を願う希望を持つには十分な確率だ。
だが、親友は奇跡などという甘い考えではないようだ。
「夢? いいや、ささやかな反逆だよ。虫から助けてくれたニンゲンには感謝している。だが、生き死にを支配されるのは気に食わない。それだけの話さ」
そういった親友は、謙虚な言葉に反して、ぎらついた目をしていた。
自分を犠牲にしてでも目的を果たす。
そんな覚悟を秘めた表情だ。
吾輩は親友が羨ましくなった。
親友は夢も希望も持っている。
親友自身は報われないかも知れないが、それでも構わないのだろう。
「羨ましいな」
思っていることが素直に口を出た。
「羨ましい? あまり、オススメはしない生き方だぜ」
それは確かに、そうなのだろう。
自分自身は報われないのだ。
魅力的であるともいいがたい。
「そうだな。吾輩では真似できまい」
だが、それでも親友は未来を見ている。
その姿が吾輩の一歩も二歩も先、いや上を行っているように思えた。
「あんたはあんたで、自分の生き方を見つけるんだな」
親友だからといって同士である必要はない。
だが、並び立つことができるようにはなりたいと思う。
「ああ。そうするとしよう」
ただ、支配されるがまま、流されるがまま、生きることもできるだろう。
それを怠惰だと言うつもりはない。
吾輩たちは生き抜くだけで必死なのだ。
だが、それでは、なんと言うか、つまらない。
どうせ必死になるのなら、それを貫くに足る、人生の目的を持とう。
「ゆっくりと考えるさ」
誇れる自分になろう。
そうでなければ、彼の親友だと、対等だと言うこともできまい。
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