64 / 87
休日2
しおりを挟む
朝食はトーストとサラダ、それにゆでたまごでした。
飲み物は冷たいミルクです。
私は、ゆでたまごの殻をぺりぺりと剥いて行きます。
「おまえら、もう高校生なんだから、一緒のベッドで寝るとかやめろよな」
「ごめんね、リク。昨夜はキララと一緒にアニメを観ていたら、そのまま寝ちゃったみたいなんだよ」
リクは料理が得意ではないので、玉子料理はゆでたまごしか作れません。
私は目玉焼きの方が好きなのですが、仕方ないので我慢することにします。
「自分の部屋に女を連れ込むリクに言われたくないわ。いやらしい」
「女を連れ込んだことなんかねえよ!」
でも、せめて半熟がよかったです。
固ゆでのゆでたまごは、ぼそぼそしていて、あまり好きではありません。
固ゆでのゆでたまごが許されるのは、刻んでポテトサラダに混ぜるときだけだと思います。
マヨネーズと混ぜればしっとりするからです。
「だいたい、いやらしいのはキララの方だろ。朝っぱらから手コキなんかしやがって」
「そんなことしてない。変なこと言うな、ヤリチン」
トーストの焼き加減はまあまあです。
もっとも、トーストはトースターの温度と時間さえ間違えなければ失敗することはありません。
トーストを焼くのを失敗する人は、料理下手ではなく機械音痴だと思います。
「していただろ。あと、ヤリチンっていうな。俺はまだ…………なんでもない」
「してないわよ。あれは、リクが連れ込んだ女どもに、ソラが襲われないようにしていたのよ」
それにしても、サラダにプチトマトを入れるときは、ヘタを取って欲しいです。
こういう、ちょっとした手間を省こうとするから、リクは料理が下手なのです。
私も料理は得意ではありませんが、プチトマトのヘタくらいは取ります。
ただし、イチゴのヘタは取りません。
あれは、手で持って食べるときに必要だからです。
イチゴをフォークで刺して食べるのは邪道だと思います。
「ソラが襲われないようにって、意味がわかんねえよ。あと、連れ込んでないって言ってるだろ」
「部屋に連れ込まないなら、屋外でするってこと? ヤリチンの性癖に口を挟むつもりはないけど、風邪をひかないようにね」
あと、飲み物はミルクじゃなくてオレンジジュースがよかったです。
朝は酸味のあるオレンジジュースの方が目が覚めるのです。
ミルクは温めて夜寝る前に飲むのが好きです。
そうすると、ほっこりして、よく眠れるのです。
「優しい言葉をかけているように見せかけて、けなしているだろ」
「そんなことしていないわ」
「嘘つくな」
「嘘じゃないわ。だって、優しい言葉なんてかけていないもの」
私はトーストをおかわりします。
朝食はしっかり食べないといけません。
しっかり食べないと力が出ないし、ダイエットにも逆効果なのです。
特に今日はモデルのお仕事があるので、お腹を減らした状態にはできません。
モデルのお仕事は体力を使うのです。
それに、空腹だと上手く笑顔になれないので、お仕事に支障をきたします。
形だけ笑顔を作っても、カメラマンさんは見抜きます。
変わった人ですが、プロなのです。
「まあまあ、リクもキララも仲良くしなよ。喧嘩はよくないよ」
「ソラ、安心して。喧嘩なんてしていないわ。ヤリチンが風紀を乱さないように注意していただけよ」
「男の部屋に泊まったおまえに風紀とか言われても、説得力ねえよ」
さて、朝食を食べ終わりました。
出かける準備をすることにしましょう。
*****
朝食後、リクがソラと私に尋ねてきます。
「ソラとキララは今日はどうするんだ?」
予定を聞いて、どうするというのでしょう。
外出すると言ったら、女の子を連れ込むつもりなのでしょうか。
やっぱり、リクはいやらしいです。
私の今日の予定はモデルのお仕事です。
でも、リクが女の子を連れ込むとなると、ソラを置いていくのは心配です。
発情した女どもにソラを襲わせるわけにはいきません。
「僕は特に予定は……」
「ソラは私と一緒に出かけるわ」
ソラの言葉を遮って、私が答えます。
ソラは、あれ?という顔をしましたが、否定はしませんでした。
もともと予定が無かったようなので、私に付き合ってくれるつもりなのでしょう。
「なんだよ。二人でデートかよ」
私とソラの予定を聞いて、リクが拗ねたような顔をします。
仲間外れにされたとでも思ったのでしょうか。
そんなつもりはありませんが、だからと言って、リク主催の乱交パーティーに参加する気はありません。
ソラには三十歳になるまで清らかな身体でいてもらわなければならないのです。
「リクも一緒に来る?」
リクを不憫に思ったのか、ソラがリクを誘います。
けれど、リクが健全なお出かけの誘いに乗ってくるわけがありません。
案の定、断ってきました。
「行きたいけど、今日は午後から部活の練習があるんだよ」
「そうなんだ。練習がんばってね」
『部活の練習』というのは、おそらく乱交パーティーを指す隠語だと思います。
でも、ソラが純粋に信じているみたいなので、この場でそれを指摘するのは止めておきます。
リクには感謝して欲しいものです。
飲み物は冷たいミルクです。
私は、ゆでたまごの殻をぺりぺりと剥いて行きます。
「おまえら、もう高校生なんだから、一緒のベッドで寝るとかやめろよな」
「ごめんね、リク。昨夜はキララと一緒にアニメを観ていたら、そのまま寝ちゃったみたいなんだよ」
リクは料理が得意ではないので、玉子料理はゆでたまごしか作れません。
私は目玉焼きの方が好きなのですが、仕方ないので我慢することにします。
「自分の部屋に女を連れ込むリクに言われたくないわ。いやらしい」
「女を連れ込んだことなんかねえよ!」
でも、せめて半熟がよかったです。
固ゆでのゆでたまごは、ぼそぼそしていて、あまり好きではありません。
固ゆでのゆでたまごが許されるのは、刻んでポテトサラダに混ぜるときだけだと思います。
マヨネーズと混ぜればしっとりするからです。
「だいたい、いやらしいのはキララの方だろ。朝っぱらから手コキなんかしやがって」
「そんなことしてない。変なこと言うな、ヤリチン」
トーストの焼き加減はまあまあです。
もっとも、トーストはトースターの温度と時間さえ間違えなければ失敗することはありません。
トーストを焼くのを失敗する人は、料理下手ではなく機械音痴だと思います。
「していただろ。あと、ヤリチンっていうな。俺はまだ…………なんでもない」
「してないわよ。あれは、リクが連れ込んだ女どもに、ソラが襲われないようにしていたのよ」
それにしても、サラダにプチトマトを入れるときは、ヘタを取って欲しいです。
こういう、ちょっとした手間を省こうとするから、リクは料理が下手なのです。
私も料理は得意ではありませんが、プチトマトのヘタくらいは取ります。
ただし、イチゴのヘタは取りません。
あれは、手で持って食べるときに必要だからです。
イチゴをフォークで刺して食べるのは邪道だと思います。
「ソラが襲われないようにって、意味がわかんねえよ。あと、連れ込んでないって言ってるだろ」
「部屋に連れ込まないなら、屋外でするってこと? ヤリチンの性癖に口を挟むつもりはないけど、風邪をひかないようにね」
あと、飲み物はミルクじゃなくてオレンジジュースがよかったです。
朝は酸味のあるオレンジジュースの方が目が覚めるのです。
ミルクは温めて夜寝る前に飲むのが好きです。
そうすると、ほっこりして、よく眠れるのです。
「優しい言葉をかけているように見せかけて、けなしているだろ」
「そんなことしていないわ」
「嘘つくな」
「嘘じゃないわ。だって、優しい言葉なんてかけていないもの」
私はトーストをおかわりします。
朝食はしっかり食べないといけません。
しっかり食べないと力が出ないし、ダイエットにも逆効果なのです。
特に今日はモデルのお仕事があるので、お腹を減らした状態にはできません。
モデルのお仕事は体力を使うのです。
それに、空腹だと上手く笑顔になれないので、お仕事に支障をきたします。
形だけ笑顔を作っても、カメラマンさんは見抜きます。
変わった人ですが、プロなのです。
「まあまあ、リクもキララも仲良くしなよ。喧嘩はよくないよ」
「ソラ、安心して。喧嘩なんてしていないわ。ヤリチンが風紀を乱さないように注意していただけよ」
「男の部屋に泊まったおまえに風紀とか言われても、説得力ねえよ」
さて、朝食を食べ終わりました。
出かける準備をすることにしましょう。
*****
朝食後、リクがソラと私に尋ねてきます。
「ソラとキララは今日はどうするんだ?」
予定を聞いて、どうするというのでしょう。
外出すると言ったら、女の子を連れ込むつもりなのでしょうか。
やっぱり、リクはいやらしいです。
私の今日の予定はモデルのお仕事です。
でも、リクが女の子を連れ込むとなると、ソラを置いていくのは心配です。
発情した女どもにソラを襲わせるわけにはいきません。
「僕は特に予定は……」
「ソラは私と一緒に出かけるわ」
ソラの言葉を遮って、私が答えます。
ソラは、あれ?という顔をしましたが、否定はしませんでした。
もともと予定が無かったようなので、私に付き合ってくれるつもりなのでしょう。
「なんだよ。二人でデートかよ」
私とソラの予定を聞いて、リクが拗ねたような顔をします。
仲間外れにされたとでも思ったのでしょうか。
そんなつもりはありませんが、だからと言って、リク主催の乱交パーティーに参加する気はありません。
ソラには三十歳になるまで清らかな身体でいてもらわなければならないのです。
「リクも一緒に来る?」
リクを不憫に思ったのか、ソラがリクを誘います。
けれど、リクが健全なお出かけの誘いに乗ってくるわけがありません。
案の定、断ってきました。
「行きたいけど、今日は午後から部活の練習があるんだよ」
「そうなんだ。練習がんばってね」
『部活の練習』というのは、おそらく乱交パーティーを指す隠語だと思います。
でも、ソラが純粋に信じているみたいなので、この場でそれを指摘するのは止めておきます。
リクには感謝して欲しいものです。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる