魔女っ子になるのはムリそうなので、幼馴染を魔法使いにします!~処女と童貞の焦らしプレイ~

かみゅG

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休日8

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 緊急事態です。
 ちょっと目を離した隙に、ソラ子が同僚のモデル達に囲まれています。
 油断しました。
 モデルという職業は、美しさを競う職業だと言っても過言ではありません。
 他人よりも自分の方が美しい。
 そう思っている人が多いのです。
 そうでなかったとしても、読者の期待に応えるために、常に美を追求する努力は欠かせません。
 だから、大丈夫だと思っていました。
 ソラ子がいかに可愛くても、モデル達がそれを認めることはなく、近寄ってくることはないと。
 ですが、間違いでした。
 ソラ子の魅力は、男女問わず、周囲の人間を惹きつけてしまうようです。

「キラリンの友達? 同級生?」
「君、可愛いね。なんていう名前?」
「肌が綺麗ね。どうやって手入れしているの?」

 獲物に群がるハイエナのように、モデル達が取り囲んでいます。
 獲物はソラ子です。

「あ、あの、キララとは幼馴染で……」

 ソラ子は逃げ道を塞がれてしまっています。
 いけません。
 このままでは、ソラ子がハイエナどもに食べられてしまいます。
 私は慌てて、ソラ子とハイエナどもの間に割り込みます。

「離れろ、ハイエナども! ソラ子の処女は渡さないわよ!」

 お姫様を護る騎士のように、私はハイエナどもの前に立ち塞がります。
 何があっても、この場を動かない覚悟で――

 ガッ!

「痛たたたッ!」

 ――覚悟でしたが、物理的に動かされてしまいました。
 片手一本で私を宙吊りにしているのは、先輩モデルさんです。
 こめかみが締め付けられるように痛いです。
 
「キラリ~ン? 誰がハイエナだって~?」
「ソ、ソラに近付くのは、みんなハイエナ――痛たたたたたッ!!!」

 締め付けが強くなりました。
 両手で外そうとしているのに、びくともしません。
 この人の握力はどうなっているのでしょう。
 さすがは、元祖マジカルクラッシュの使い手です。

「へー、ソラちゃんっていう名前なんだ――ソラ?」
「痛たたたッ! せ、先輩、そろそろ限界――痛たたたたたッ!!!」

 先輩モデルさんは、私を宙吊りにしたまま、なにやら考え込みます。
 考え込むのなら、いいかげん離してくれないでしょうか。
 というか、体形は私と変わらないのに、どういう筋力をしているのでしょうか。
 物理法則を無視しているとしか思えません。
 おそらく、魔法を使って――痛たたたたたたた!!!!!
 ダメです。
 考えがまとまりません。

「ソラって、キラリンの幼馴染の男の子の名前よね? もしかして、ソラちゃんじゃなくて、ソラくん?」
「あ、はい、そうです」

 先輩モデルさんの質問にソラが答えます。
 それを聞いて、他のモデル達が騒ぎ始めます。

「えー!? 男の子なの!?」
「女の子にしか見えない!? あ、でも、おっぱいがない!?」
「ちょっと、下も確認させて!?」
「ス、スカートをめくらないでください!」

 いけません。
 ソラが襲われています。
 こうなったら、自爆覚悟でマジカルフレイムを――

 どさっ

 ――と思ったところで、こめかみの締め付けがなくなりました。
 先輩モデルさんが解放してくれたようです。
 こめかみがジンジンと痛みますが、私は急いでソラの前に立ち、背後に庇います。

「がるるるっ!」

 そして、唸り声をあげて、ハイエナどもを威嚇します。
 すると、先輩モデルさんが、パンパンッと手を叩きました。

「はいはい、みんな。キラリンの彼氏に触っちゃダメよ。キラリンが野生化しちゃうから」
「「「はーい!」」」

 先輩モデルさんの号令で、ハイエナどもが解散していきます。
 統率の取れた動きです。
 それを見て、私は確信しました。
 おそらく、先輩モデルさんは獣使いです。
 あのゴリラ並みの腕力で、ハイエナどもを調教して支配下に置いているのでしょう。

「キラリ~ン? なにか失礼なことを考えていない?」
「滅相もないです」

 そして、野生の勘も鋭いようです。
 そういえば、彼氏さんが浮気すると、すぐにわかると言っていました。
 そのたびに、お仕置きしているそうです。

 世の中には、決して逆らってはいけない存在がいます。
 それが、この人です。
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