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第十九話 九月十五日(木) ヤマト街を巡ろう! ―前編―
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「よーし! また一段と、きれいになったな!」
例の廃教会で、額の汗を拭いながら、いい顔をするクク。
「っすね。あと一息で、内側は完璧っすね」
「外壁は……危ないから、一階をモップがけするぐらいになっちゃうけど、いい?」
隣に佇むアイちゃんに尋ねるバーシ。今日は彼女も、念動力でお掃除に参加しました。
「はい。もう、十分すぎるぐらいで……」
両ほっぺに手を当てて、笑顔のアイちゃん。
「今回が終わっても、定期的にお掃除にこなきゃだからね。寂しい思いは、なるべくさせないよ」
笑顔を向けると、彼女も笑顔を返す。
「お疲れ様でした。職員室で、お茶飲ませてあげるわね」
「いいんですか? あの緑のお茶、どんな味か楽しみだったんスよ!」
顔を、ぱあっと輝かせるクク。
緑茶、前世のボクが知ってるのと同じ味かな? 楽しみだなあ。
「じゃあ、また来週ね!」
みんなでアイちゃんに手を振り、バス停に向かうのでした。
◆ ◆ ◆
「へえ! 緑茶って甘いんですねえ!?」
職員室で、初緑茶の味に驚く、ボク除く三人。緑茶は、ボクの前世が知っている味だった。
「これ、砂糖とか入ってないんすよね?」
シャロンも興味深げだ。
「砂糖なんか入れたら、かえって変な味になっちゃうわよ。まあ、抹茶っていうお茶を使った、スイーツもあるけどね」
「へ~」と、またも三人から感心の声。
「ボク、前世では抹茶スイーツ、食べたことなかったなあ……」
ドクターに止められちゃってね。
「あら、じゃあ今度、みんなでヤマト人街めぐりする?」
「したいです!」と四人ですごい食いつき。
「さすがに、これを部活動と言い張るのは無理だから、土曜か日曜にしましょう?」
「あ、じゃあ土曜でいいですか? 日曜はお店のヘルプ頼まれてて」
恐縮して挙手。
「みんなが構わなければ、先生は土曜でもいいけど。どう?」
三人から、「異議なーし」の反応。
「じゃあ、次の土曜に決定! 九時に校門前でいいかしらね?」
「はい!」と一同。
いやー、楽しみだなあ。まさか、こんな身近に、ヤマト食品への道が拓けていたとは。
◆ ◆ ◆
バーシと一緒に校門に来ると、茶色い乗用車が停まっていました。中には、先生とククシャロコンビの姿。
「おはよーございまーす」
「おはよう。乗っちゃって。あんまり長々と路駐するのもよくないから」
シャロンが一番小柄なので、彼女を真ん中に挟んで、背の高いククが助手席。
「じゃあ、行きましょうか」
エンジンを入れ、先生カーはボクらの住まいと、反対方向に向かうのでした。
◆ ◆ ◆
駐車場に車を停め、市場へ。
「はー。こりゃ、イコクジョーチョってやつですねえ!」
居並ぶ建物に、感心するクク。
このルンドンベアからは、とても浮いている、前世で何かの資料で見た、昭和日本の商店街みたいな光景が広がっていた。
「三毛さんが多いね」
バーシの言う通り、三毛色髪の人が多い。
「うち、お父さんも三毛なのよ。私は、お母さんの血が強く出たようでね」
シルバータビーの髪を、くりくりいじる先生。
「この、緑色の板は何すか?」
乾物屋らしき店で、束ねられた緑の板に興味津々なシャロン。
「それ、昆布っていってね。すごくいい、おダシが取れるのよ」
「へえ~!」と感心する一同。
「お父さんたちに、買っていってあげたいなあ」
こういうのに目がないあたり、ボクも食堂の娘だ。
「いいんじゃないかしら。でも、お小遣い足りる?」
「う……豆腐と醤油の値段にもよるけど、厳しそうですね」
「昆布は逃げないから、また今度ね。トクさん、子供たちに、塊の鰹節見せてあげられます?」
「いいよー。待っててね」
店長のおじさんが奥に引っ込んだかと思うと、塊の鰹節を手に戻ってきました。
「やや、こりゃまた、何すか?」
「鰹節っていってね。これも、いいおダシが出るの」
「ちょっと、叩いてごらん」
店長さんに促され、コツコツと叩くシャロン。
「や! こりゃ固いっすねー! こんなので、どうやっておダシ取るんすか?」
「薄くね、カンナで削るんだよ」
そう言うと、カンナも持ってきて、実演してくれた。
「おおー! ヤマトの食材っておもしれえなあ!」
ククも興味津々。
「せっかく削っていただいたし、一袋くださいな」
「毎度! ありがとうね、ネコザキ先生」
こうして、ボクがよく知る花かつおの姿になって、ビニール袋に収まりました。
続いて、市場を練り歩いていくと……。
「あ、いい匂い~」
ほんとだ。お茶の、あの匂いだ。でも、さらに香ばしいな。
「ほうじ茶ね。緑茶もいいけど、こっちもおいしいのよ。おごってあげるから、ちょっと一服しましょうか」
そう言って、ほうじ茶五人分を頼み、和情緒漂う椅子に腰掛ける先生とボクたち。
「なんか、あれねえ。トマルナーさん、反応薄いわねえ」
「すみません。前世で、見知ったものばかりなもので」
「いえ、謝る必要はないのだけれど。本当に転生者なのねかしらねえ……」
不思議そうな顔で、ボクを見つめる理科教師。うーん、幽霊に会っても、こっちは半信半疑?
そんなことを言っていると、店員さんがお茶を配膳してくれました。
五人で、いただきますを言う。
「へえ! 香ばしい~! 紅茶とも、また違った香ばしさですね!」
バーシが、感動気味に述べる。
「でしょ」
おいしそうに、飲む一同。ああ、懐かしい味だ。こっちでも、ほうじ茶が飲めるなんて。
ヤマト街散策は、始まったばかり。懐かしいものだらけで、心が踊っちゃうな!
例の廃教会で、額の汗を拭いながら、いい顔をするクク。
「っすね。あと一息で、内側は完璧っすね」
「外壁は……危ないから、一階をモップがけするぐらいになっちゃうけど、いい?」
隣に佇むアイちゃんに尋ねるバーシ。今日は彼女も、念動力でお掃除に参加しました。
「はい。もう、十分すぎるぐらいで……」
両ほっぺに手を当てて、笑顔のアイちゃん。
「今回が終わっても、定期的にお掃除にこなきゃだからね。寂しい思いは、なるべくさせないよ」
笑顔を向けると、彼女も笑顔を返す。
「お疲れ様でした。職員室で、お茶飲ませてあげるわね」
「いいんですか? あの緑のお茶、どんな味か楽しみだったんスよ!」
顔を、ぱあっと輝かせるクク。
緑茶、前世のボクが知ってるのと同じ味かな? 楽しみだなあ。
「じゃあ、また来週ね!」
みんなでアイちゃんに手を振り、バス停に向かうのでした。
◆ ◆ ◆
「へえ! 緑茶って甘いんですねえ!?」
職員室で、初緑茶の味に驚く、ボク除く三人。緑茶は、ボクの前世が知っている味だった。
「これ、砂糖とか入ってないんすよね?」
シャロンも興味深げだ。
「砂糖なんか入れたら、かえって変な味になっちゃうわよ。まあ、抹茶っていうお茶を使った、スイーツもあるけどね」
「へ~」と、またも三人から感心の声。
「ボク、前世では抹茶スイーツ、食べたことなかったなあ……」
ドクターに止められちゃってね。
「あら、じゃあ今度、みんなでヤマト人街めぐりする?」
「したいです!」と四人ですごい食いつき。
「さすがに、これを部活動と言い張るのは無理だから、土曜か日曜にしましょう?」
「あ、じゃあ土曜でいいですか? 日曜はお店のヘルプ頼まれてて」
恐縮して挙手。
「みんなが構わなければ、先生は土曜でもいいけど。どう?」
三人から、「異議なーし」の反応。
「じゃあ、次の土曜に決定! 九時に校門前でいいかしらね?」
「はい!」と一同。
いやー、楽しみだなあ。まさか、こんな身近に、ヤマト食品への道が拓けていたとは。
◆ ◆ ◆
バーシと一緒に校門に来ると、茶色い乗用車が停まっていました。中には、先生とククシャロコンビの姿。
「おはよーございまーす」
「おはよう。乗っちゃって。あんまり長々と路駐するのもよくないから」
シャロンが一番小柄なので、彼女を真ん中に挟んで、背の高いククが助手席。
「じゃあ、行きましょうか」
エンジンを入れ、先生カーはボクらの住まいと、反対方向に向かうのでした。
◆ ◆ ◆
駐車場に車を停め、市場へ。
「はー。こりゃ、イコクジョーチョってやつですねえ!」
居並ぶ建物に、感心するクク。
このルンドンベアからは、とても浮いている、前世で何かの資料で見た、昭和日本の商店街みたいな光景が広がっていた。
「三毛さんが多いね」
バーシの言う通り、三毛色髪の人が多い。
「うち、お父さんも三毛なのよ。私は、お母さんの血が強く出たようでね」
シルバータビーの髪を、くりくりいじる先生。
「この、緑色の板は何すか?」
乾物屋らしき店で、束ねられた緑の板に興味津々なシャロン。
「それ、昆布っていってね。すごくいい、おダシが取れるのよ」
「へえ~!」と感心する一同。
「お父さんたちに、買っていってあげたいなあ」
こういうのに目がないあたり、ボクも食堂の娘だ。
「いいんじゃないかしら。でも、お小遣い足りる?」
「う……豆腐と醤油の値段にもよるけど、厳しそうですね」
「昆布は逃げないから、また今度ね。トクさん、子供たちに、塊の鰹節見せてあげられます?」
「いいよー。待っててね」
店長のおじさんが奥に引っ込んだかと思うと、塊の鰹節を手に戻ってきました。
「やや、こりゃまた、何すか?」
「鰹節っていってね。これも、いいおダシが出るの」
「ちょっと、叩いてごらん」
店長さんに促され、コツコツと叩くシャロン。
「や! こりゃ固いっすねー! こんなので、どうやっておダシ取るんすか?」
「薄くね、カンナで削るんだよ」
そう言うと、カンナも持ってきて、実演してくれた。
「おおー! ヤマトの食材っておもしれえなあ!」
ククも興味津々。
「せっかく削っていただいたし、一袋くださいな」
「毎度! ありがとうね、ネコザキ先生」
こうして、ボクがよく知る花かつおの姿になって、ビニール袋に収まりました。
続いて、市場を練り歩いていくと……。
「あ、いい匂い~」
ほんとだ。お茶の、あの匂いだ。でも、さらに香ばしいな。
「ほうじ茶ね。緑茶もいいけど、こっちもおいしいのよ。おごってあげるから、ちょっと一服しましょうか」
そう言って、ほうじ茶五人分を頼み、和情緒漂う椅子に腰掛ける先生とボクたち。
「なんか、あれねえ。トマルナーさん、反応薄いわねえ」
「すみません。前世で、見知ったものばかりなもので」
「いえ、謝る必要はないのだけれど。本当に転生者なのねかしらねえ……」
不思議そうな顔で、ボクを見つめる理科教師。うーん、幽霊に会っても、こっちは半信半疑?
そんなことを言っていると、店員さんがお茶を配膳してくれました。
五人で、いただきますを言う。
「へえ! 香ばしい~! 紅茶とも、また違った香ばしさですね!」
バーシが、感動気味に述べる。
「でしょ」
おいしそうに、飲む一同。ああ、懐かしい味だ。こっちでも、ほうじ茶が飲めるなんて。
ヤマト街散策は、始まったばかり。懐かしいものだらけで、心が踊っちゃうな!
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