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第六章 世界樹の試練

泉のほとり2

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 目が覚めると見慣れない天幕の中で、少年と寄り添って寝ていた。泉でずぶ濡れになった後、服を脱いだから、裸のままで。

 どのくらい時間が経ったのだろう。辺りは暗く、夜が明けていないのは確かだ。

 のどの渇きを覚えてベッドから降り、テーブルの上に置いてある水差しから木杯に水を注いだ。冷たい水を飲み干しながら、まだこの夢の中に居るのだと思った。

「――俺にも、水を」

 振り返ると、カインも目覚めて半身を起こした。もう一つの木杯に水を注いで渡す。

 カインは一口飲んでから、杯に視線を落とし、残りを一息に飲んだ。

「この水は、ただの水ではないな。霊泉から汲みあげた水のような、不思議な力を感じる」

 私は差し伸べられた手を取り、ベッドに座った。

「これは、メイの見ている夢の中という気がするんだ。この場所に心当たりは?」

 言われた通り、心当たりがあった。ここは、異世界に来て、初めてカインと会った、あの泉のほとりだ。

「メイ、協力して欲しい。おそらくこの夢は、アグラットの聖典が俺に課したものだ。夢魔の血を引く王族のスキルを解放するために。俺はメイの夢の中に入り込んでいる。メイに淫らな夢を見せ、胎の奥深くに精を注がないと、二人ともこの夢の中から出られない。現実の俺達は眠ったままになっているだろうから、長くここに居ると衰弱死してしまう」

 抱きしめられたまま、私達はゆっくりとベッドに倒れこんだ。

「お前の気持ちは分かった。でも、人族の娘と結婚することは、できない。人族に、一族を皆殺しにされ、生き延びて来た俺には。王に仕えてくれるオルグや臣下の魔族達のことを考えると、無理なんだ」

 ――それで、あの祭壇から彼の様子がおかしかったの?

「メイが、悪いわけじゃない。メイも辛い思いをしている、と分かったから――」

 ほつれた髪を指で解き、頭を撫でてくれる彼の琥珀の瞳が、青年のカインの私を見る時の情のこもった眼差しと同じように見えた。美少年の花のかんばせが、青年のカインの精悍な美貌と重なる。

 ああ、やっぱり。私の大好きなカインなんだ。そう思うと嬉しくて、切なくもあり、泣きたくなった。

「結婚はしてやれないが、側にいて大切にすることは出来る」

 耳元で「それじゃ、だめか?」と赦しを乞うようにささやいた。そうして、耳を食まれ、背中にまわされて髪を撫でていた手が、腰から双尻に降りて肉付きの薄いそこを包むように当てられた。

 夢がどうであれ、私は少年のカインと婚礼を挙げたいと思ってるわけじゃないんだけど。私達はこの後、未来で出会って結婚する。彼が誠実に、私一人だけと向き合ってくれていることも知っている。

 きっとこの少年の今の状況では、人族に対する負の感情があるのは当然で、仕方ないことなんだろうなあ。それに私は、少年の側に長く居ることは出来ないだろう、という気がした。それでも……今この時を、この一瞬を全身全霊で、彼を愛することは出来る。

 彼の首に手を回し頷くと、自分から唇を重ねる。同じくらいの身長の私達が、何もまとわずぴったりと寄り添う。下腹部に、彼の意志を持ち始めたモノが当たっていた。

「初めてメイから、キスをしてくれた。キスする前に口淫フェラしてくれたのは、人族の流儀なのか……?」

 あっ……そう言えば、順番が逆になってしまった。どうしよう。羞恥に頬が熱くなる。

口淫フェラしてもらいながら、メイのおまんこを見たい」

 天使みたいな笑顔で、恥ずかしいことをささやかれると、下腹部がきゅんっとなって蜜がこぽり、とあふれてしまった。

 下の方へ身体をずらして、カインの下腹部に顔をもって行き、まだ起立し切ってはいないそれを手で撫でたり、頬ずりしたりした。少年の初々しい肉茎が愛おしくて、その先端にキスする。口に含むと、先端のくぼみから雫がこぼれて、カインの味がした。

「メイ、足をこっちに……」

 私の身体を回して、カインの身体の上に四つん這いにして跨がせ、彼の顔の上に私の脚のつけ根が来るようにした。

 その体勢で、次第に固く熱をもった肉茎の裏筋に舌を這わせる。

「んっ……気持ち、いい。メイの、おまんこも……濡れて、る」

 花びらを彼の両手の指で大きく広げられると、蜜口から透明な蜜が滴り、彼の頬にぽたぽたと落ちた。

「すごい、いやらしい。お汁がたくさん、滴って来る」

 そうして、剥き出しにされた蜜口を彼も舐め上げる。

「……! ぁんっ」

 私が少年を気持ちよくして上げたかったのに。カインの長い舌が、花びらを掻き分け、蜜口に入って来る。そして舌先を深く差し込んで、蜜口を、ちゅうっ! と強く吸った。

「んっ……ぁああっ!」

 そんなに、されたら私、出来、なく、なっちゃ、なっちゃう、のにっ……!

 力が抜けて、崩れ落ちそうになるのをこらえ、少年のモノを口に含んだ。手も使って根元をさすり、舌で裏筋を何往復もする。カインが多分、わざと大きな音を出して、蜜口を舐めるから、私も――。

 じゅるっといやらしい水音をさせて、舐めたりしゃぶったりする。

 唐突に、蜜口に指が挿入はいって来た――! 二本の指が、浅いところを出し入れする。とてもきつく感じる。

 さらに秘粒を唇ではまれると、もう耐えきれなくなってしまう。

「んぁっ、ぁあああああっ!! ぃっ」

 高ぶりを口にして、手で摩りなから、先にイってしまう。カインの指を収めた蜜壺が、きゅうきゅうとうねって収縮を繰り返し、蜜液をどっと溢れさせた。

 達した気だるい身体で、必死にカインの固い肉茎を吸い、手を動かす。カリ首のくぼみに唇を挟むようにして、左右に顔を振った。口の中の彼自身がいっそう熱を持ち、質量を増してぶるっと震える。

「ぁっ……でるっ! 飲んでっ」

 ついに、脈打つ肉杭から先端が爆ぜた。口の中でビクビクと暴れて、弾ける。喉の奥に出されたら、下を向いているこの状態ではきっと零れてしまうから、亀頭にちゅうと口を吸いつけるようにして、ゴクゴク飲み干した。

 熱い迸りが口の中に注ぎ込まれる。少年の精液を一滴もこぼしたくなかった。飲みながら、肉茎を手でさすり、一滴残らず、すべて飲み込んた。

 その間もはしたなく、ハクハクと震える私のおまんこを、カインがちゅう、と音を立てて吸う。

 そしてぐったりと脱力した身体を、ぎゅうと抱きしめてくれてる。カインのを飲んだばかりの私の口にキスをした。

 前世の知識で、男の人は、フェラをして精液を飲んだばかりの女の子の口に、キスしたくないと知っていた。

 でもカインは、私の口の中に舌を入れ、舌を絡めて、吸ってくれた。

「メイ……良かったよ。すごく」

 嬉しそうにしている少年を見て、私も微笑んだ。
 

「だけど、口淫では、この夢は醒めないと分かった。やっぱりメイの処女を貫いて、中に出さないと――おまんこに入れてもいいか?」


 彼の琥珀の瞳を見つめながら、コクンと頷いた。


 ――貴方の初めてを、私に頂戴。

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