43 / 48
第四章 ウチのダンジョンから聖都へ出張した!
第七話 新たなダンジョン
しおりを挟む
「もう今日は遅いからゆっくり寝て、明日に備えよう」
アーサーに促されて、久しぶりにゆっくりとお風呂に入った。
オレは1LDKのユニットバスを拡張して、日本旅館風の檜風呂にした。
王都の地下下水道ダンジョンから膨大なDPが入って、今のオレは人間たちの宝くじが当選したみたいな気分。DPが使いたい放題だ。
以前は足を曲げて入っていた浴槽が、こうしてアーサーと二人で入ってものびのびと延ばせる。
「一緒に入ろう」と誘った時は、恥ずかしそうにもじもじしていたアーサーも、この檜風呂に釣られたのか、8日振りにオレが帰って来て嬉しいのか、結局湯船の中でオレの横に座っている。
いったん浴槽から出て、洗い場で身体を洗っていると、後ろから「背中、洗ってあげる」とスポンジを石鹸で泡立てて、擦ってくれた。
「ディーン、無事でよかった……」
「うん。――オレも、洗ってあげる」
そうして、ふたりでキャッキャッとはしゃぎながら、泡だらけになって、シャワーでお互いを流し合った。
夜は1LDKのロフトで、アーサーと一緒にベッドで抱き合ってぐっすりと夢も見ずに眠った。
◆◇
翌朝。
このままアーサーとベッドでゴロゴロしていたい――という気持ちを抑え込んで、えいやぁ――と気合を入れて起きる。
朝食は慌ただしく、さっとお餅を焼いて砂糖醤油につけ、海苔を巻いて食べる。お餅はお腹にたまるし、腹持ちもいいんだ。
「王都がどうなっているのか気になるし、赤狼人族もだけど師匠たちも心配だから、すぐにあっちに戻らなきゃ」
「そうだね。ボクも一緒に行くよ」
ここカムランと王都の地下下水道のダンジョンは土中蟲に掘らせたトンネルで連結したものの、別々のダンジョンである。カムランから地下下水道のダンジョンの様子はわからないし、遠隔操作もできない。
一人で王都に戻るのは心細かったので、アーサーがついて来てくれるのは嬉しいんだけど。
「留守の間、オレとアーサーが両方居ないとなると、カムラン・ダンジョンの守りが心配だ。村里のゴブリンやオーク達に任せて大丈夫かなぁ」
「赤狼人族もいるし、ゴブリンライダーやハイオークや魔法使いの子供たちも育って、十分戦力になっているから大丈夫だと思う」
よし、それなら! オレはゴブリン村長とオーク里長に後を任せ、赤狼人族にも計画通り順調に進んでいるから心配するなと言付けした。そして、アーサーと一緒に王都の地下下水道ダンジョンへ転移する。
古代王国時代に建造された石造りの地下下水道には、意図的にスライムが放流され汚水処理用に飼われて来た。増え過ぎないように間引きしながら。ここにはスライムの他、ジャイアント・アントや鼠・蝙蝠型の下級モンスターが住み着いていた。
「まずは、マスタールームを作って、情報収集しないと」
カムラン・ダンジョンの階層は、すべて竜化したオレがコツコツと掘り進めて手作りしたものだったけど、ここでは豊富なDPを惜しみなく使う。鞄からタブレットを取り出し、クムランの画面を王都の地下下水道へ切り替える。
王城から川を挟んだ広場の下辺りに、地下2階層を作った。会議室風のマスタールームが我ながらすごくカッコイイ。
マスタールームには、テーブルを挟んでソファを置いた。座り心地がいいし、寝椅子としても使える。
「情報収集っていうか、先に『希望の光』のメンバーを探した方がいい。ディーンの話からすると、彼らは今、立場的に苦境にあるんじゃないかな。賢者アールの弟子として『希望の光』に同行したのに、王に謁見した後、ディーンが騒ぎを起こしたんだから」
むー。騒ぎを起こしたくてやった訳じゃ、ないんだけどな。
ダンジョンモンスターのブラックバットと黒闇ネズミに、師匠を探せと命令する。するとまもなく、王城の西の塔の地下室に居ると分かった。
「西の塔は、王族や貴族など身分の高い者を収監する監獄だ」
元聖騎士のアーサーは、王城についても詳しい。
「地下なら、オレのテリトリーだ。すぐに行ってみよう」
タブレットに、西の塔の地下の地図を表示させる。個室がいくつか並び、見張りの兵が監獄の入り口に居るのが分かった。
ぎゅっとアーサーの手を握り、師匠のいる部屋まで飛ぶ。カムランから王都に飛ぶのと違って、地下下水道ダンジョン内の転移だから楽ではある。
「師匠!」
突然現れたオレ達に、師匠は驚いている。アーサーの言う通り貴族用の監獄だけあって、オレが押し込められた狭い何もない独房と違い、客室らしく調度も整っていた。
「おお、お主たち。良いところに来た。計画通り、地下下水道を乗っ取ったのだな?」
「うん。『先ずその愛する所を奪わば、即ち聴かん』ソーンの兵法の第十一章「九地篇」ですよねっ。えへん」
えーと。つまり「まず敵が大切にしているものを奪取すれば、敵はこちらの思いどおりにできる」という意味だ。ちゃんと覚えているぞ。
「弟子よ、まだ油断するな。ここからが肝心だ」
「はいっ。『希望の光』の他のメンバーはどこに?」
「うむ、他のメンバーもこの階に一人ずつ収容されたようじゃ」
「師匠たちなら、捕まらないかと思ってました」
「家族や部下達もおるでの。お主と違って下手に暴れると、赤狼人族のように、家族に類が及びかねない。色々しがらみがあるのじゃよ……」
そういうものなのか。とにかく、Sランクパーティ全員をオレのダンジョン内転移で、地下2階層のマスタールームに移動させる。
どっこいしょ、と賢者がソファに座り、他のメンバーは立ったまま辺りを見回している。
「わぁ、立派な部屋ねぇ」
聖女がマスタールームに、感心している。
「一瞬でこんな空間と部屋を用意できるなんて、すごいな」
騎士も頷いた。
ほめられて気を良くしたオレは、壁際に置いた横長のテーブルにドリンクバーを出した。コーヒーやジュース、カップ。軽食も出してやろうかな、と考えていると、暗殺者が「西の塔で、刑吏から気になる話を聞いた」と切り出した。
一同の視線が、暗殺者に集中する。
「赤狼人族の関係者が今日、広場で公開処刑されるらしい」
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
孫子の兵法書より引用
兵法の第十一章「九地篇」先ずその愛する所を奪わば、即ち聴かん
アーサーに促されて、久しぶりにゆっくりとお風呂に入った。
オレは1LDKのユニットバスを拡張して、日本旅館風の檜風呂にした。
王都の地下下水道ダンジョンから膨大なDPが入って、今のオレは人間たちの宝くじが当選したみたいな気分。DPが使いたい放題だ。
以前は足を曲げて入っていた浴槽が、こうしてアーサーと二人で入ってものびのびと延ばせる。
「一緒に入ろう」と誘った時は、恥ずかしそうにもじもじしていたアーサーも、この檜風呂に釣られたのか、8日振りにオレが帰って来て嬉しいのか、結局湯船の中でオレの横に座っている。
いったん浴槽から出て、洗い場で身体を洗っていると、後ろから「背中、洗ってあげる」とスポンジを石鹸で泡立てて、擦ってくれた。
「ディーン、無事でよかった……」
「うん。――オレも、洗ってあげる」
そうして、ふたりでキャッキャッとはしゃぎながら、泡だらけになって、シャワーでお互いを流し合った。
夜は1LDKのロフトで、アーサーと一緒にベッドで抱き合ってぐっすりと夢も見ずに眠った。
◆◇
翌朝。
このままアーサーとベッドでゴロゴロしていたい――という気持ちを抑え込んで、えいやぁ――と気合を入れて起きる。
朝食は慌ただしく、さっとお餅を焼いて砂糖醤油につけ、海苔を巻いて食べる。お餅はお腹にたまるし、腹持ちもいいんだ。
「王都がどうなっているのか気になるし、赤狼人族もだけど師匠たちも心配だから、すぐにあっちに戻らなきゃ」
「そうだね。ボクも一緒に行くよ」
ここカムランと王都の地下下水道のダンジョンは土中蟲に掘らせたトンネルで連結したものの、別々のダンジョンである。カムランから地下下水道のダンジョンの様子はわからないし、遠隔操作もできない。
一人で王都に戻るのは心細かったので、アーサーがついて来てくれるのは嬉しいんだけど。
「留守の間、オレとアーサーが両方居ないとなると、カムラン・ダンジョンの守りが心配だ。村里のゴブリンやオーク達に任せて大丈夫かなぁ」
「赤狼人族もいるし、ゴブリンライダーやハイオークや魔法使いの子供たちも育って、十分戦力になっているから大丈夫だと思う」
よし、それなら! オレはゴブリン村長とオーク里長に後を任せ、赤狼人族にも計画通り順調に進んでいるから心配するなと言付けした。そして、アーサーと一緒に王都の地下下水道ダンジョンへ転移する。
古代王国時代に建造された石造りの地下下水道には、意図的にスライムが放流され汚水処理用に飼われて来た。増え過ぎないように間引きしながら。ここにはスライムの他、ジャイアント・アントや鼠・蝙蝠型の下級モンスターが住み着いていた。
「まずは、マスタールームを作って、情報収集しないと」
カムラン・ダンジョンの階層は、すべて竜化したオレがコツコツと掘り進めて手作りしたものだったけど、ここでは豊富なDPを惜しみなく使う。鞄からタブレットを取り出し、クムランの画面を王都の地下下水道へ切り替える。
王城から川を挟んだ広場の下辺りに、地下2階層を作った。会議室風のマスタールームが我ながらすごくカッコイイ。
マスタールームには、テーブルを挟んでソファを置いた。座り心地がいいし、寝椅子としても使える。
「情報収集っていうか、先に『希望の光』のメンバーを探した方がいい。ディーンの話からすると、彼らは今、立場的に苦境にあるんじゃないかな。賢者アールの弟子として『希望の光』に同行したのに、王に謁見した後、ディーンが騒ぎを起こしたんだから」
むー。騒ぎを起こしたくてやった訳じゃ、ないんだけどな。
ダンジョンモンスターのブラックバットと黒闇ネズミに、師匠を探せと命令する。するとまもなく、王城の西の塔の地下室に居ると分かった。
「西の塔は、王族や貴族など身分の高い者を収監する監獄だ」
元聖騎士のアーサーは、王城についても詳しい。
「地下なら、オレのテリトリーだ。すぐに行ってみよう」
タブレットに、西の塔の地下の地図を表示させる。個室がいくつか並び、見張りの兵が監獄の入り口に居るのが分かった。
ぎゅっとアーサーの手を握り、師匠のいる部屋まで飛ぶ。カムランから王都に飛ぶのと違って、地下下水道ダンジョン内の転移だから楽ではある。
「師匠!」
突然現れたオレ達に、師匠は驚いている。アーサーの言う通り貴族用の監獄だけあって、オレが押し込められた狭い何もない独房と違い、客室らしく調度も整っていた。
「おお、お主たち。良いところに来た。計画通り、地下下水道を乗っ取ったのだな?」
「うん。『先ずその愛する所を奪わば、即ち聴かん』ソーンの兵法の第十一章「九地篇」ですよねっ。えへん」
えーと。つまり「まず敵が大切にしているものを奪取すれば、敵はこちらの思いどおりにできる」という意味だ。ちゃんと覚えているぞ。
「弟子よ、まだ油断するな。ここからが肝心だ」
「はいっ。『希望の光』の他のメンバーはどこに?」
「うむ、他のメンバーもこの階に一人ずつ収容されたようじゃ」
「師匠たちなら、捕まらないかと思ってました」
「家族や部下達もおるでの。お主と違って下手に暴れると、赤狼人族のように、家族に類が及びかねない。色々しがらみがあるのじゃよ……」
そういうものなのか。とにかく、Sランクパーティ全員をオレのダンジョン内転移で、地下2階層のマスタールームに移動させる。
どっこいしょ、と賢者がソファに座り、他のメンバーは立ったまま辺りを見回している。
「わぁ、立派な部屋ねぇ」
聖女がマスタールームに、感心している。
「一瞬でこんな空間と部屋を用意できるなんて、すごいな」
騎士も頷いた。
ほめられて気を良くしたオレは、壁際に置いた横長のテーブルにドリンクバーを出した。コーヒーやジュース、カップ。軽食も出してやろうかな、と考えていると、暗殺者が「西の塔で、刑吏から気になる話を聞いた」と切り出した。
一同の視線が、暗殺者に集中する。
「赤狼人族の関係者が今日、広場で公開処刑されるらしい」
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
孫子の兵法書より引用
兵法の第十一章「九地篇」先ずその愛する所を奪わば、即ち聴かん
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる