女しかいない異世界に転移した僕は、異種族美女たちに求められて孕ませ中出ししまくります

銀鏡。

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第三部 氷の異種族

第64章 最後の異種族

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 目を覚ますと、白い空間にいた。
どこまでも果てしてなく広がる、音も色もない空間。
そこに、僕はただ1人立ち尽くしていた。

そして、目の前にひとりの女性が現れた。
神々しい……なんて言葉じゃ足りない。彼女は美しかった。けれどそれ以上に、圧倒的な“異質”を纏っていた。
僕が口を開くより早く、彼女は静かに言った。

「私は、あなたをこの世界に送った者。それ以上でも、それ以下でもありません」

 これはきっと女神だ。そう思った。
でも彼女は、そう名乗らなかった。名前も、肩書きも、何ひとつ語らない。ただその瞳だけが、僕をまっすぐ見据えていた。

 そして彼女は、こう続けた。

「あなたも知っての通り、この世界では男は随分前に滅び去りました。今、この世界では生命の循環が止まり、女たちは行き場のない感情を抱えています。そして、4つの種族は緩やかに絶滅を迎えようとしています」

4つの種族。そのうちの3つは、これまでに出会ってきた種族……セイマー、サーラ、フリューゼリアだろう。
となると、あと1つ異種族が存在するのか……この世界には。

「私はこの世界を守るため、異界から男を呼びました。如何なる女にどれほど求められようと、決して壊れることのない男を選び抜いて」

 それで、謎が解けた。
僕は元々、単なる無職だった。
それがなぜ、このような世界に飛ばされて……見たこともない異種族とのハーレムライフを送ることになったのか。

「……なんで、僕じゃなきゃだめだったんです?」

「この世界の女は、みな男を渇望しています。彼女たちの欲、そして子を成す交わりはとても激しい。それに耐えられる男が、必要だったのです」

「でも、僕はそんな頑丈な男じゃ…」

「いいえ。あなたはとても強い男です。あなたの本質は、『拒まないこと』と『壊れないこと』。この世界の女たちが背負う“飢え”と“渇き”にも、あなたは屈しない。むしろ、優しく受け入れる。そう思ったからこそ、私はあなたを『生殖相手』として、この世界へ招いたのです」

彼女は、まるで未来を見てきたかのように語る。

「そして……あなたが次に出会うべきは、ヴァルラーナ。この世界の、4つ目の異種族。かつて男の存在した時代に、彼と交わった女を始祖に持つ一族。彼女たちは今、“黄昏の尖塔”と呼ばれる場所に身を潜めています」

 その言葉と同時に、辺りの真っ白な光景ががらりと変わり、山の中にそびえる、古びた塔が映し出された。
きっと、これがその”黄昏の尖塔”なのだろう。

「彼女たちはあなたを求め、欲しています。渇いた魂が、あなたの精を欲している。あなたがいれば、彼女たちは救われる。……さあ、行きなさい。ヴァルラーナの者たちに子を宿す、それがあなたの最後の役目……」

彼女はそう言って、微笑んだ。
けれどその微笑みはどこか寂しげで、どこまでも優しかった。





 そうして、僕は目覚めた。
隣にいたヴァレリアとセリシアは既に起き出しており、僕は1人でベッドに寝ていた。

起き出し、二人に朝の挨拶とキスをした僕は、見た夢の内容を話した。
そして、次はヴァルラーナという種族の元へ行く、と言った。

「あら、ヴァルラーナに会いに行くの?……まあ、止めはしないけど……気をつけるのよ」

 ヴァレリアに聞いたところ、ヴァルラーナとは俗に言う「吸血鬼」の一族の名前で、他者の血を吸って生きると共に、若さを保っているという。

彼女たちは、ここからずっと西の「嘆きの山脈」と呼ばれる山の奥にある古塔に住み着いている。
かなりの長さがあり、また背が高い木々が生い茂っているために昼間でも暗い山らしい。

「あの山にわざわざ入ろうとする者は、そうそういないわ。ましてや、その先にいるヴァルラーナ……吸血鬼に会おうとする者なんて。でも、彼女たちに会うのがあなたの運命なのなら……仕方ないわね」

「ええ。彼は、私たちだけのものじゃない…この世界の女、全員と交わる責務を背負っている。そして、彼女らでそれが最後だというなら……応援しないとね」

 セリシアは僕の手を握り、「必ず帰ってきてね。そしたらまた……私たちといっぱいえっちしてね♪」と言って、キスしてきた。

もちろん、僕はそれを承諾した。



 翌朝、僕は旅立った。
雪の降りしきるフリューゼリアの土地……シルヴァースノウ高原を出て、遥か西の「嘆きの山脈」へ向かうために。

出発前、ヴァレリアから「氷の勲章」というものをもらった。
これがあれば、雪の中でも寒さを感じず、迷うこともないという。

 フリューゼリアの女王からもらった、愛と信頼の証。
それを手に、僕は前へ進む。

最後の異種族は、吸血鬼だという。
ちょっと怖いが、きっと大丈夫だ。
何しろ僕は、この世界の女たちの「生殖相手」なのだから。
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