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第1節 女子高生(おっさん)の日常といともたやすく行われる復讐
5.女子高生(おっさん)のいる街中
しおりを挟む今日は休日、暑いけど新しい小説が欲しかった俺は街へと繰り出す。
現在は20年前ーー元号が未だ平成でしかも初期だった頃は電子書籍もそんなに普及してなかったしスマホもまだ無かった時代だ。
まだ女子高生だからクルマもバイクも免許ないし、自転車漕ぐのは暑い。気晴らしに歩いてみる。
地元は千葉県の某市、死ぬほどのド田舎じゃないものの遊べるような場所はイ○ンくらい。ほとんどが住宅地で遠景には山が見える、田舎6割、都会2割、あとは住宅地。
そうなると歩いていけるのは駅前商店街、本屋もそこしかない。
人の数は少ない、若者がいる事もあれば老人がいる事もある。正に半田舎の様相だ。
「あらぁ~べっぴんさんねぇ……暑いのに大変でしょう」
「あっ……あのっ……! よかったらこれどうぞ!」
「姉ちゃん! これやるから飲みな!」
至る世代から声をかけられ、飲み物やアイスを頂く。そんなに暑そうに見えたのか(暑いけど)。しかし折角のご好意に甘んじる。美少女はお得だ。
「よぉカワイコちゃ~ん! 俺らと遊び行かね!?」
半田舎特有に、いい人だけじゃなく悪そうな人からも声がかかる。半田舎特有の石器時代から来たような暴走族みたいなナリ、暑いのにうんざりだ。
無視すると肩を掴まれた。
「おいお~い、シカトは寂しいじゃんよ~。ほらっ俺らと楽しい事」
「触るな」
おっさん美少女となった今、20くらい年下のガキに恐れるなんてことはない。俺は糞ガキの手を掴み、強引に捻る。
「え!? めっちゃ力つよっ……!!?」
「乱暴されたって通報されたくなければすぐに消えな、糞野郎」
可憐な微笑みをして、腕をひねり上げて見事に撃退に成功した。
ご都合主義か、力や体力は男の時のままだった。
周囲で見ていて助けようとしてくれたりとか通報とかしてくれた良い人達から喝采があがる。
ご褒美に持ちきれないくらいジュース貰った。
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