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第二十四話 部屋飲み
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部屋飲みが好きだというSさんが、自分の家に友人を呼んで飲み会をしていたときのことだという。
近々結婚する友人がおり、そのお祝いや冷やかしで場が盛り上がっていた。
結婚するとなかなか会えなくなるという話題になって、Sさんはふとこの飲み会を撮影することを思いついた。スマホを取り出してビデオモードで撮影する。
飲み会後、友人の1人から飲み会のお礼と質問が来た。
「楽しかった~。ところで騒いでしまってまずかったかな? ご家族がドアをちょっと開けて何回か見られてたよね?」
あまり家族のことは話していなかったが、Sさんは1人暮らしである。当然その日も、呼んだ友人達以外は誰もいるはずがなかった。
訝しんだSさんは撮影していたスマホの映像を確認する。
5分ほどの映像だったが。それは映っていた。
「ちょうど友達の後ろにドアがあり、それが少しずつ開いていくんです」
夏の日のことで特にドアを閉め直したりすることもなく、飲み会は進んでいた。
ドアのすき間から顔が出現し、何者かの目が中をのぞき込む。
誰がいるのかを確認するように、きょろきょろと左右に視線が動いていた。
数秒の後にその顔は引っ込み、ドアもひとりでに閉まっていった。
「ドアの前にしゃがんでのぞき込んでいるような高さでした」
親の代からの家で、Sさんは引っ越すこともできずに悶々と過ごしている。
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結婚するとなかなか会えなくなるという話題になって、Sさんはふとこの飲み会を撮影することを思いついた。スマホを取り出してビデオモードで撮影する。
飲み会後、友人の1人から飲み会のお礼と質問が来た。
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親の代からの家で、Sさんは引っ越すこともできずに悶々と過ごしている。
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