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救世主を夢見て
魔王から家を略奪した。
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魔王はまだ必死にもがいている、魔法など色々私に向かって放ってくるが、正直何ともない。
痛くも痒くも無い、いやマジで、風が当たったなーってくらい何とも無い。
パッとみて、あ、これ死ぬでしょって攻撃がまるで3D映像の様に何も感覚がなく消え失せていく。
もしかしたらこの魔王は物凄く弱いのかもしれない、と思うほどに。
私は無敵だった。
「ねえ、早く降参してくれないかなー?このままじゃ勝てないってわかるでしょー?」
魔王はその言葉を聞き...諦めたのか座り込んでしまった。
「ふん、煮るなり焼くなり食うなり好きにすれば良いさ」
魔王はとうとう座り込んでプイッと私から目をそらした。
子供か。
「いやー、私的に言わせて貰えば何もする気無いし...てか攻撃してきたのそっちでしょ??私何もしてないもん!」
そう言っても魔王はプイッを辞めない、あ、頬膨らましてる。
マジで子供だった。
んー、どうしようか、とりあえず縛った(凍らした)けど、この後のこと考えてなかったー。
とりあえず生きて帰れて普通の生活ができれば何も言う事無いんだけど...
あ、でも迷惑料的なの欲しいかも。
「じゃあさ、提案なんだけど私に家ちょうだい、そしたらもう何もしないし干渉しないって誓うからさー、ダメ?」
ここで敢えて控えめに(控えてない)お願いしてみた。
もちろん上目遣いを忘れずにだ。
氷で私の体見たけど美少女だったし、なんか髪白くなってたけど。
これで断る男はなかなかいないのでは無いだろうか?
私なら断らない、うん、可愛いもん。
「ふ、ふん、そんな言葉に、惑わされるものか.....本当か?」
魔王はチラッチラこっちを見ながら言ってくる、これ落ちたんじゃなかろうか?
「うん、最強の魔王様お願いしますー!」
ここでも甘えるのを忘れない、完璧だ!
そこら辺のアイドルにも負けない完璧すぎる私可愛い。
「し、しょうがないなー......了承する、だからこれをといてくれ。」
よっしゃ落ちた!!
家ゲットだぜ!!!
痛くも痒くも無い、いやマジで、風が当たったなーってくらい何とも無い。
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もちろん上目遣いを忘れずにだ。
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