乙女ゲームのヒロインは執事の溺愛ルートから抜け出せない

神那 凛

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episode.9

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スチュアートのしてくるキスがだんだんと深くなり、私の口の中に何やら柔らかいものが入り込んできた。

スチュアートは自分の舌を私の口の中に侵入させるとそのまま舌に絡めてきた。
「んッんッ、はぁッ、んッ、ッッ」
おもいきり舌を絡めてきたので私は思わずスチュアートの胸を押し上げキスを中断させた。

「はぁッ、はぁッ…あの、スチュアート、ちょっと、ちょっと待って」
私は瞳を潤ませながら息を切らしていた。
「あの、いきなりで…まだ心の準備が……」
先程告白されてキスされて展開が早すぎて私は今の状況に対応しきれていなかった。
スチュアートは唇を離されて一緒驚いたような顔をしたがすぐに微笑みながら私の頭を撫でてくれた。

「そうですよね、キスも初めてのアリシア様には急すぎでしたよね。焦りすぎました」
スチュアートは私の身体を抱き抱えるとベッドから起こしながら唇に軽くキスをしてきた。
「では続きは入浴の後にしましょうか」
「え、今夕方だけど。後数時間なんだけど」
日を改めるとかじゃなくて今日なんだと思いつつも、ふと今日のソフィアの話が頭をよぎった。

「そういえば、ソフィア様が婚約パーティーをするって言っていて多分再来週くらいにするみたいなんだけど……」
「私はアリシア様が夜会に行くのも嫌なのに…それ、断れないですよね?」
私はもちろん無理と言うとスチュアートは眉間を押さえてうーんと悩みだした。
友達の婚約パーティーに出席しないとか意味がわからない。
どれだけ男性を私に近づけたくないのかと思ってしまう。

「……それでしたら私もアリシア様のエスコートで一緒に参加します。特に会いたい方はいませんがアリシア様に悪い虫がつかないようにしないとですからね」
何やらスチュアートから薄黒いオーラを感じたが一緒に行くということで落ち着いた。
流石にオープニングの夜会は終わったからイベントは発生しないと思うのだが、リチャードの友人関係的に攻略対象者達は全員いるだろう。

スチュアートはリチャード達と同学年だったし、彼らを知っているので私に言い寄って来るのではと心配なようだ。

「まぁそんなことはさておき夕食の準備でもしましょうか」
スチュアートは私の身体を引き寄せると唇にキスをして部屋から出ていった。
私は1人になり我に帰ると一気にいろいろ思いが押し寄せてきた。
恥ずかしくなり顔も熱くなったので両手で頬を押さえながらベッドでごろごろと転がった。
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