乙女ゲームのヒロインは執事の溺愛ルートから抜け出せない

神那 凛

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episode.72

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「やっぱり私は奉仕されるよりする方がいいですね」

翌日私はスチュアートに入れてもらったお茶を飲みながらソファでくつろいでいた。
昨日は散々服に体液をかけられすぎてもうドロドロだった。あれがいつも自分の中に出されている量だと思うとびっくりするくらいたくさん出されていた。

「私もされる方がいいかも」

スチュアートにやってあげるのはいいのだが私はいまいち器用でもないのでいろいろ手こずってしまうのだ。

「そういえば本日従兄弟のエリック様がお見えになるそうですが、初めてお会いするんですよね。どんな方なんですか?」

スチュアートと王宮に行ったりしている隙に従兄弟のエリックから連絡があったそうで近々遊びに来ると言っていたのが今日らしい。

もう2、3年会っていないのでスチュアートは初めて会うし私も久しぶりだ。

「うーんとね、今年14歳かな?私によく懐いてくれてて可愛いんだよ」

エリックは私の後をよく着いて回って来ていた記憶がある。父親の仕事が忙しくてなかなか遊びに来られなかったそうだ。

「そうなんですね、私とも仲良くして頂けるといいのですが」

そんな話をしていると部屋の扉を叩く音が聞こえ、返事をするとすぐにドアが開いた。

「アリシア!久しぶり会いたかったよ」

ドアを開けて入って来たのはブロンドアッシュの髪色で短髪の精悍な顔立ちをしている少年だった。
そのままこちらに駆け寄ると私の方をめがけて抱きついてきた。勢いがつきすぎて私はそのまま押し倒されてしまった。

「え、エリック?」

私はびっくりして顔をまじまじと見てしまった。ほんの数年の間に随分大人になったし背も高くなっていた。

「そうだよ、わからなかった?アリシアはずっと変わらず可愛いまんまだね」

エリックはそう言うと押し倒した状態で私の頬にキスをしてきた。

「もう、エリック離して、苦しいよ」

「離さない。ずっとこうしてる」

私達がソファで抱き合いながら久しぶりの再会をはたしていたら後ろでコホンと咳払いが聞こえた。

「アリシア様、こちらがエリック様ですか?初めまして執事のスチュアートです」

何やらスチュアートがとても怒っている。笑顔なのにとても怖い。従兄弟といえどいきなり私が男に抱きつかれているので内心穏やかでないのだ。

「こちらこそ。用があったら呼ぶから出てってもらって大丈夫だよ」

「しかし私はアリシア様の専属執事なので、いかが致しましょう?」

スチュアートは私の方をチラリと見た。
ここでスチュアートにいてもらうとエリックの機嫌が悪くなりそうだし出てってもらうとスチュアートの機嫌が悪くなる。

私は悩んだ結果エリックとは久々という事で少しだけ二人にしてもらう事にした。
いっても従兄弟なので特に問題はないと思うのだがスチュアートは気になってしまうようだった。

「では少し経ちましたらまた来ますので」

スチュアートは恐ろしい笑顔のまま部屋から出て行った。これは後でしっかりアフターケアをしないといけなさそうだ。
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