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神の楽園
第3話「虫の知らせ」
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このレストランで出される料理はどれも絶品だ。
レオナードが注文したスイーツワインは、香り深いブドウの香りに、喉を通る時に分かるアルコール度数1%の以下の微かな爽やかさ、更に加えられたヨーグルトや白砂糖によるまろやかな甘さ。
これらが合わさり上品な味を醸し出している。
チーズクルトンサラダは新鮮な野菜に加え、贅沢な味わいの生ハム、濃厚なチーズでからめたクルトンは、天下一品の料理を作り出した。
雄牛のデミグラスシチューは、濃厚なデミグラスソースが加えられ、ほのかに赤ワインの香りも感じ取れた。更にロナンディアの国産牛肉がシチューの旨味を一層引き立てていた。
これらの絶品料理を食べている時はまさに至福の時間だっただろう。
レオナード達は昼食を終え、店を出た。
「マジでこの店は最高だぜ……!」
レオナードは心から満足した顔をしていた。
ちなみに今日はレオナードの奢りだったようで、頭を下げてアドは礼を言う。
「レオナードくんすみません、ご馳走になっちゃって……」
「いいよ、前は俺が払ってもらったしよ。それに、あそこ気に入ったろ?」
アドはニコッと笑顔を見せ、軽く頷いた。
”また行こうな”と、2人はレストランを後にし、自分の店に戻った。
扉を開けて中を見た時、部屋は出てきた時のままだった。
剣やナイフは焼き入れの過程で水槽に入れっぱなしで、設計図や金槌も床に転がっていた。
アドは上着を脱ぎ、道具を持って再び仕事に取り掛かろうとした。
レオナードは上着を脱いでそのまま店の奥へ入っていった。
休憩室に入り、先程ボノーラから受け取った手紙に目を通す。
「…………!」
その内容を読んでいる最中、レオナードは眉をしかめた。
『レオナードへ
久しぶりだな。俺は今ウォンロのイェスリアに住んでるんだ。この町に数日前、ヘル.ハウンドが出没したんだ。こんな町中に出る事は普通はないらしい。
それで、うちの町の高名な占い師に頼んでみたんだけど、“世界の終末“が近づいている可能性があるらしいんだ。
多分、それを止められるのは俺達だけなんだ。もう一度集まってくれないか?
イェスリアで待ってる。俺の名は聞けば分かるよ。待ってるからな。
ジンファより』
「……。」
レオナードはいてもたってもいられなくなった。
気がつけば鞄を出し、旅の支度を始めていた。
そして鞄の中にナイフ、魔道具のランプ、服などを詰めていく。
自分で作った愛用の武器を持ち出し、休憩室を出る。
店の奥から鞄を持って出たアドを目を丸くしていた。
「え、レオナードくん?どこか行くんですか?」
「ああ……急用でな。多分しばらく帰ってこない。悪い、俺のかわりにストラーに入ってもらうからよ。街のみんなにはよろしく頼む。」
「はぁ……。」
そう言ってレオナードはコートを再び着て店を出て行こうとするのであった。
去り際にレオナードは、お手製の武器を一つアドに渡した。
「……これは?」
それは何の変哲もないただの金属製のナイフだった。
金属製だというのはすぐ分かるが、何の金属かは分からなかった。
「そのうち分かるさ。」
レオナードはそう言ったが、全然分からない。
これはもしや特殊合金なのだろうか?
アドは裏に返したり、表に戻したり、質を確かめるように触ってみたが、全然分からなかった。
が、非常に丁寧に鍛錬されていて、製造過程でどれだけ彼が真剣に打っていたかが見て感じとれた。
アドはそんな剣を受け取るのが、なんだか申し訳なかった。
「受け取れませんよ、この剣は。見て分かります、一生懸命鍛錬し続けてやっと完成した剣でしょう?」
「いいから受け取れ、どうしてもって言うなら俺が帰ってきた時に返してくれれば良い。それでどうだ?」
「……分かりました。必ず帰ってきてください、店長も、私も、そしてこの街の皆さんも、あなたを必要としています。」
「分かってるよ。」
そう言ってとうとう店を出てしまった。
しかし、自分まで店を出て彼を最後まで見送ろうとするならば、当然のように引き留めてしまうだろう。
だから、アドは見送ろうとせず、再び仕事に取り掛かろうとするのだった。
(さて、始めますか……。)
アドは金槌を手に持ち、剣を取り焼き入れの準備をし始めた。
そして剣を800C°の火にかけた。
刀身はたちまち真っ赤に染まり、高熱で熱せられ緋色に光り出していく。
剣を取り出し、金槌でキンッ……キンッ……と打っていく。
その音もいつ聴いても心地よい。
剣を打つだけの何気ないひと時が好きなのだが、しばらくするとそれを遮るように外から騒音が聞こえてくる。
ゴゴゴゴゴゴ…………
と何かが蠢く音だ。
一体何が起きてると言うのだろう?
次第に地面も小刻みに揺れていく。
地震だろうか?
店の扉が強くノックされた。
ノックせずとも最初から開いているのだが。
アドが扉をそっと開けると、そこにいたのはストラーだった。
汗びっしょりで、何やら非常に焦った顔をしている。
「ストラーくん?外で何が起きているのですか?」
「ハァ…ハァ……怪物が……!!」
「えっ……」
「伝承に出てくる全身真っ黒で巨大な怪物が外に……うわっ!?」
ストラーがそう説明している最中、巨大な瓦礫が店に落ちてきた。
その瓦礫により、家の天井に大きな穴が空いた。
「ああ!!大切な店が……道具が……!!」
「何してんですか!!早く逃げて!!」
ストラーはアドの手を引いて店を脱出した。
外は既にパニックに陥っていた。
街の西の方向にその怪物はいた。
全身が黒い毛に覆われ、6つある目が金色に光っている。
羊のような下向きに曲がった角を持っていて全長は約164フィート(約50m)はあるだろう。
突然空から飛んできたであろうその怪物は、手で屋根を引き剥がし、拳で地面を破壊し、その破片を投げつけ暴れていた。
「終わりだ……この街は……!!」
街の住民は東に向かって走り続けていた。
市民の顔はまさに絶望というものだった。
もうすぐこのヴィナスティーユ市が壊滅してしまう。
平和だったこの街は、もう終わりだ。
黒い怪物は、何故かこっちに向かってゆっくりと歩いてきた。
大きな歩幅で一歩、また一歩と近づいてくる。
アドを殺そうとしているのだろうか?
本当なら当然逃げるべきだ。
いや、そうだとしてもこの歩幅の差だ。
逃げ切るなど不可能だ。
それも分かっていたのか、アドはその場で立ちすくむだけだった。
ストラーが叫びながら手を引っ張っているが、その叫びもアドには聞こえなかった。
もう、黒い怪物は目の前まで来ていた。
目の前で硫黄のような臭いの息をゴフーッ……と吐き、アドを睨みつける。
その怪物の目玉はギョロギョロ蠢いていて非常に不気味だった。
立ちすくんで動けないアドに対し、怪物は腕を上げて構えた。
そして隕石でも飛んでくるような凄まじい勢いでその拳が飛んでくる。
その時、アドの頭にさまざまな思いが飛んできた。
もう、終わりだ。
まだ仕事を続けたかった。
まだ生きたい。
またあのレストランに行きたい。
死ぬ寸前になってここまで思いが強まると、涙が出てくる。
でも、そこまで悪い人生でもなかったかもしれない。
アドは諦め、目を瞑った。
そして怪物の拳が当たろうとしたその時、拳が止まった。
レオナードが注文したスイーツワインは、香り深いブドウの香りに、喉を通る時に分かるアルコール度数1%の以下の微かな爽やかさ、更に加えられたヨーグルトや白砂糖によるまろやかな甘さ。
これらが合わさり上品な味を醸し出している。
チーズクルトンサラダは新鮮な野菜に加え、贅沢な味わいの生ハム、濃厚なチーズでからめたクルトンは、天下一品の料理を作り出した。
雄牛のデミグラスシチューは、濃厚なデミグラスソースが加えられ、ほのかに赤ワインの香りも感じ取れた。更にロナンディアの国産牛肉がシチューの旨味を一層引き立てていた。
これらの絶品料理を食べている時はまさに至福の時間だっただろう。
レオナード達は昼食を終え、店を出た。
「マジでこの店は最高だぜ……!」
レオナードは心から満足した顔をしていた。
ちなみに今日はレオナードの奢りだったようで、頭を下げてアドは礼を言う。
「レオナードくんすみません、ご馳走になっちゃって……」
「いいよ、前は俺が払ってもらったしよ。それに、あそこ気に入ったろ?」
アドはニコッと笑顔を見せ、軽く頷いた。
”また行こうな”と、2人はレストランを後にし、自分の店に戻った。
扉を開けて中を見た時、部屋は出てきた時のままだった。
剣やナイフは焼き入れの過程で水槽に入れっぱなしで、設計図や金槌も床に転がっていた。
アドは上着を脱ぎ、道具を持って再び仕事に取り掛かろうとした。
レオナードは上着を脱いでそのまま店の奥へ入っていった。
休憩室に入り、先程ボノーラから受け取った手紙に目を通す。
「…………!」
その内容を読んでいる最中、レオナードは眉をしかめた。
『レオナードへ
久しぶりだな。俺は今ウォンロのイェスリアに住んでるんだ。この町に数日前、ヘル.ハウンドが出没したんだ。こんな町中に出る事は普通はないらしい。
それで、うちの町の高名な占い師に頼んでみたんだけど、“世界の終末“が近づいている可能性があるらしいんだ。
多分、それを止められるのは俺達だけなんだ。もう一度集まってくれないか?
イェスリアで待ってる。俺の名は聞けば分かるよ。待ってるからな。
ジンファより』
「……。」
レオナードはいてもたってもいられなくなった。
気がつけば鞄を出し、旅の支度を始めていた。
そして鞄の中にナイフ、魔道具のランプ、服などを詰めていく。
自分で作った愛用の武器を持ち出し、休憩室を出る。
店の奥から鞄を持って出たアドを目を丸くしていた。
「え、レオナードくん?どこか行くんですか?」
「ああ……急用でな。多分しばらく帰ってこない。悪い、俺のかわりにストラーに入ってもらうからよ。街のみんなにはよろしく頼む。」
「はぁ……。」
そう言ってレオナードはコートを再び着て店を出て行こうとするのであった。
去り際にレオナードは、お手製の武器を一つアドに渡した。
「……これは?」
それは何の変哲もないただの金属製のナイフだった。
金属製だというのはすぐ分かるが、何の金属かは分からなかった。
「そのうち分かるさ。」
レオナードはそう言ったが、全然分からない。
これはもしや特殊合金なのだろうか?
アドは裏に返したり、表に戻したり、質を確かめるように触ってみたが、全然分からなかった。
が、非常に丁寧に鍛錬されていて、製造過程でどれだけ彼が真剣に打っていたかが見て感じとれた。
アドはそんな剣を受け取るのが、なんだか申し訳なかった。
「受け取れませんよ、この剣は。見て分かります、一生懸命鍛錬し続けてやっと完成した剣でしょう?」
「いいから受け取れ、どうしてもって言うなら俺が帰ってきた時に返してくれれば良い。それでどうだ?」
「……分かりました。必ず帰ってきてください、店長も、私も、そしてこの街の皆さんも、あなたを必要としています。」
「分かってるよ。」
そう言ってとうとう店を出てしまった。
しかし、自分まで店を出て彼を最後まで見送ろうとするならば、当然のように引き留めてしまうだろう。
だから、アドは見送ろうとせず、再び仕事に取り掛かろうとするのだった。
(さて、始めますか……。)
アドは金槌を手に持ち、剣を取り焼き入れの準備をし始めた。
そして剣を800C°の火にかけた。
刀身はたちまち真っ赤に染まり、高熱で熱せられ緋色に光り出していく。
剣を取り出し、金槌でキンッ……キンッ……と打っていく。
その音もいつ聴いても心地よい。
剣を打つだけの何気ないひと時が好きなのだが、しばらくするとそれを遮るように外から騒音が聞こえてくる。
ゴゴゴゴゴゴ…………
と何かが蠢く音だ。
一体何が起きてると言うのだろう?
次第に地面も小刻みに揺れていく。
地震だろうか?
店の扉が強くノックされた。
ノックせずとも最初から開いているのだが。
アドが扉をそっと開けると、そこにいたのはストラーだった。
汗びっしょりで、何やら非常に焦った顔をしている。
「ストラーくん?外で何が起きているのですか?」
「ハァ…ハァ……怪物が……!!」
「えっ……」
「伝承に出てくる全身真っ黒で巨大な怪物が外に……うわっ!?」
ストラーがそう説明している最中、巨大な瓦礫が店に落ちてきた。
その瓦礫により、家の天井に大きな穴が空いた。
「ああ!!大切な店が……道具が……!!」
「何してんですか!!早く逃げて!!」
ストラーはアドの手を引いて店を脱出した。
外は既にパニックに陥っていた。
街の西の方向にその怪物はいた。
全身が黒い毛に覆われ、6つある目が金色に光っている。
羊のような下向きに曲がった角を持っていて全長は約164フィート(約50m)はあるだろう。
突然空から飛んできたであろうその怪物は、手で屋根を引き剥がし、拳で地面を破壊し、その破片を投げつけ暴れていた。
「終わりだ……この街は……!!」
街の住民は東に向かって走り続けていた。
市民の顔はまさに絶望というものだった。
もうすぐこのヴィナスティーユ市が壊滅してしまう。
平和だったこの街は、もう終わりだ。
黒い怪物は、何故かこっちに向かってゆっくりと歩いてきた。
大きな歩幅で一歩、また一歩と近づいてくる。
アドを殺そうとしているのだろうか?
本当なら当然逃げるべきだ。
いや、そうだとしてもこの歩幅の差だ。
逃げ切るなど不可能だ。
それも分かっていたのか、アドはその場で立ちすくむだけだった。
ストラーが叫びながら手を引っ張っているが、その叫びもアドには聞こえなかった。
もう、黒い怪物は目の前まで来ていた。
目の前で硫黄のような臭いの息をゴフーッ……と吐き、アドを睨みつける。
その怪物の目玉はギョロギョロ蠢いていて非常に不気味だった。
立ちすくんで動けないアドに対し、怪物は腕を上げて構えた。
そして隕石でも飛んでくるような凄まじい勢いでその拳が飛んでくる。
その時、アドの頭にさまざまな思いが飛んできた。
もう、終わりだ。
まだ仕事を続けたかった。
まだ生きたい。
またあのレストランに行きたい。
死ぬ寸前になってここまで思いが強まると、涙が出てくる。
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