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第3話 いちゃいちゃ、したくなっちゃって(6)★

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「えっと、もうちょびっとだけ一緒にいたいってゆーか……いちゃいちゃ、したくなっちゃって。先輩ってばずるいんだもん、あんなえっちなキスして」
「お前もノリ気だったけどな」
「先輩、そーゆーこと言うのいじわる……」
 犬塚が拗ねたように唇を尖らせる。不破はクスッと笑い、華奢な体を抱き寄せた。
「チビどもも部屋行ったし、もういーよな?」
 胡坐をかいた脚の上に座らせて、ぎゅうっと小さな体を抱きしめる。
 腕の中にすっぽりと収まった犬塚は、すぐに背中へと腕を回してきて、胸板に頭を預けてきた。
 その頭を優しく撫でてやれば、犬塚は気持ちよさそうに目を細める。
「俺、先輩に撫でられるの好き。ふわふわ~ってしちゃいます」
 もっと撫でてほしい、とでも訴えるかのように頭を擦りつけられる。彼のひとつひとつの仕草が本当に可愛らしくて堪らない。
「いつも思っけど、やっぱお前って犬みてェ」
「い、犬扱い!?」
「それも子犬な」
 言いつつ、今度は背中を撫でてやる。すると犬塚は、ますます甘えるように頭を押し付けてきた。
「ううっ……でも、背中撫でられるのも気持ちいいっ」
 身を委ねきっている犬塚。その様子は、まさに飼い主に懐いている小犬のようなものだ。
 不意にイタズラ心が芽生えてきて、不破は犬塚の背筋に沿って指先を動かしていく。途端、犬塚の体がピクッと跳ねた。
「ひゃっ、わ、くすぐったいですよう」
 犬塚はクスクスと笑いながら身をよじる。それでも不破は手を止めることなく、腰までなぞるように触れて――しまいには臀部へと到達するのだった。
「じゃあ、ここは?」
 低く囁いて、軽くそこを撫で上げてみる。犬塚はまたもや小さく体を震わせて、それからゆっくりと顔を上げた。
「あっ、あの……おしり、はっ」
「ん?」
「っ、ん……」
 犬塚の瞳に困惑の色が浮かんでいた。しかし、逃れようとしないあたり、嫌がってはいないようだ。
 肉付きの薄いそこは弾力があって、女子のものとは明らかに違う。ただ、触っていて妙に心地よく、不破の気分を高まらせるのには十分だった。
(クッソ、どこもかしこも可愛すぎんだろ……)
 調子に乗って双丘の間へと指を滑らせる。つん、と窄まりを突けば、犬塚の口から甲高い声が上がった。
「ふぇっ!? あああのっ、先ぱ……どこ触って!」
 慌てる犬塚を無視して、不破はそこを執拗にいじっていく。くるくると指先で円を描きながら、自分の中で欲望が膨らむのを感じていた。
(ヤりたい、とか言ったら嫌がられっかな……)
 いつからだろう、そのような感情を犬塚に抱くようになったのは。
 男同士でもセックスのやりようがあるのは知っていたし、現にインターネットで調べてしまっていた。勿論、挿入までいかなくても、満たされるものがあることくらいわかっている。けれど最近は、乱れる犬塚を思い浮かべながら自慰行為にふけっているのも事実で……、
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