14 / 220
第1章
模索
しおりを挟む
翌朝居間の様子を少しだけ扉を開けて覗いて見ると、寝ている銀狼のお腹の辺りに抱かれて眠る幼体の姿があった。
ルゼの希望を叶えるために今週分の残りのポーションを納品しがてら、魔道具の注文と調整にリベルタに行く。
牛舎の予備の結界魔道具を、名付けした仮契約の幻獣を追加が出来ないか相談した。鑑定しないと強さは分からないし、仮契約した幻獣と指定すると、銀狼も当てはまってしまうから。
それとは別にコッコ小屋用の結界魔導具も新たに注文した。こちらは変異種を含む種族の『コッコ』に指定にした。
ついでに数軒先の大工にコッコ用の小屋の建築を依頼する。
魔道具の調整を待つ間に先ずは薬師ギルドに寄り、来週は町には来る用事がない限りは納品に来ないこと、保護した幼獣の一時的な養い親に銀狼を森から連れて来たこと、念のためしばらくの訪問は控えて欲しいと頼んだ。
同様に冒険者ギルドにも報告し、どうしても訪問する必要がある時は、ギルドから魔電信の開封通知付きで連絡してから来て欲しいと頼んだ。
「はぁ、よりによって銀狼なんて。幻獣の中でも出産率が低い方で子煩悩な種族だから有り得るということなんですよね。
しかも初産ならば余計に。わかりました、直行で保護依頼をしないように通達しておきます」
「頼みます」
ギルドを出ると市場に向かい、魔性果物を銀狼の非常食にいくつかと、魔物の肉を購入した。
帰宅後は先ずは全ての小屋の扉を開け放ち、次いで自宅の玄関の扉も開けておく。居間の扉を静かに開けると銀狼がこちらに顔を向けてきた。
幼獣は出かける前と変わらずお腹のところで寝ていた。
《今から包帯を外して回復魔法をかける。その子が目覚めたら、この前の小屋の中に移動して欲しい》
《これからはあちらで寝起きするのか?》
《そうだ。あと必要なら魔物の肉も、魔性果物も用意してあるから言って欲しい》
《この仔の怪我が癒えるまではそこで過ごせば良いのだったな》
《あぁ、その後はあの仔次第だが、ここでも森に戻ってもどちらでも構わない》
《そうだな、あの仔の親が探しているかも知れないしな》
起きないように慎重に近づき眠りの魔法をかけ素早く包帯を外す。
全体に水の治療魔法をかけて銀狼のお腹の上に戻すと、皿と寝床の布と毛布を持って居間を出て幻獣舎へ置く。
次に牛舎に行き、魔道具を調整済みのと取り替えた。なんとかルゼも入れたようで一安心した。
ルゼ達に銀狼が幻獣小屋に移動する前に餌を食べに行ったらどうかと勧めたが、ルゼ以外は怖がって出て来ない。
仕方なく薬草採取用の籠を持って来て成鶏3匹を入れ、コッコ用の畑にはなす。もう一往復してひよこ達を入れ、ルゼを従えて畑へ行く。
銀狼が小屋に入ったら迎えに来るからと言い、餌を探し出す様子を確認して幻獣小屋に。
コッコ達の寝床の藁を牛舎の空いている房に移し替える。
コッコの小屋をどこに建てるのか考えながら作業する。
幻獣舎と牛舎は母屋の東側に建っている。
玄関から出てすぐが幻獣舎で、直ぐに世話が出来るようにというのと、預かった時や保護した幻獣を他の人が見せれるようにと考えたから。
裏手に少し離して牛舎がある。
母屋の裏口は畑に面していて、西南の位置にある。
南東の一角は草食動物や魔獣用の庭になっており、母屋の南側は南東を除いて畑になっている。
コッコ達の小屋を幻獣小屋と牛舎の間に建てようかと考えていたが、この様子だと無理そうだ。
コッコ用の畑は柵沿いで森に近い場所にある。それは森から来る昆虫類が一番豊富だから。
コッコは雑食だから虫なども食べてくれる。
もちろん作物に付いている害虫だけは、畑中どこでも良いと許可してあるが、益虫や野菜そのものはコッコ用のもの以外には食べないように言ってある。
たぶん畑に近い場所に小屋を作ることになりそうだなとレナードは思った。
ルゼの希望を叶えるために今週分の残りのポーションを納品しがてら、魔道具の注文と調整にリベルタに行く。
牛舎の予備の結界魔道具を、名付けした仮契約の幻獣を追加が出来ないか相談した。鑑定しないと強さは分からないし、仮契約した幻獣と指定すると、銀狼も当てはまってしまうから。
それとは別にコッコ小屋用の結界魔導具も新たに注文した。こちらは変異種を含む種族の『コッコ』に指定にした。
ついでに数軒先の大工にコッコ用の小屋の建築を依頼する。
魔道具の調整を待つ間に先ずは薬師ギルドに寄り、来週は町には来る用事がない限りは納品に来ないこと、保護した幼獣の一時的な養い親に銀狼を森から連れて来たこと、念のためしばらくの訪問は控えて欲しいと頼んだ。
同様に冒険者ギルドにも報告し、どうしても訪問する必要がある時は、ギルドから魔電信の開封通知付きで連絡してから来て欲しいと頼んだ。
「はぁ、よりによって銀狼なんて。幻獣の中でも出産率が低い方で子煩悩な種族だから有り得るということなんですよね。
しかも初産ならば余計に。わかりました、直行で保護依頼をしないように通達しておきます」
「頼みます」
ギルドを出ると市場に向かい、魔性果物を銀狼の非常食にいくつかと、魔物の肉を購入した。
帰宅後は先ずは全ての小屋の扉を開け放ち、次いで自宅の玄関の扉も開けておく。居間の扉を静かに開けると銀狼がこちらに顔を向けてきた。
幼獣は出かける前と変わらずお腹のところで寝ていた。
《今から包帯を外して回復魔法をかける。その子が目覚めたら、この前の小屋の中に移動して欲しい》
《これからはあちらで寝起きするのか?》
《そうだ。あと必要なら魔物の肉も、魔性果物も用意してあるから言って欲しい》
《この仔の怪我が癒えるまではそこで過ごせば良いのだったな》
《あぁ、その後はあの仔次第だが、ここでも森に戻ってもどちらでも構わない》
《そうだな、あの仔の親が探しているかも知れないしな》
起きないように慎重に近づき眠りの魔法をかけ素早く包帯を外す。
全体に水の治療魔法をかけて銀狼のお腹の上に戻すと、皿と寝床の布と毛布を持って居間を出て幻獣舎へ置く。
次に牛舎に行き、魔道具を調整済みのと取り替えた。なんとかルゼも入れたようで一安心した。
ルゼ達に銀狼が幻獣小屋に移動する前に餌を食べに行ったらどうかと勧めたが、ルゼ以外は怖がって出て来ない。
仕方なく薬草採取用の籠を持って来て成鶏3匹を入れ、コッコ用の畑にはなす。もう一往復してひよこ達を入れ、ルゼを従えて畑へ行く。
銀狼が小屋に入ったら迎えに来るからと言い、餌を探し出す様子を確認して幻獣小屋に。
コッコ達の寝床の藁を牛舎の空いている房に移し替える。
コッコの小屋をどこに建てるのか考えながら作業する。
幻獣舎と牛舎は母屋の東側に建っている。
玄関から出てすぐが幻獣舎で、直ぐに世話が出来るようにというのと、預かった時や保護した幻獣を他の人が見せれるようにと考えたから。
裏手に少し離して牛舎がある。
母屋の裏口は畑に面していて、西南の位置にある。
南東の一角は草食動物や魔獣用の庭になっており、母屋の南側は南東を除いて畑になっている。
コッコ達の小屋を幻獣小屋と牛舎の間に建てようかと考えていたが、この様子だと無理そうだ。
コッコ用の畑は柵沿いで森に近い場所にある。それは森から来る昆虫類が一番豊富だから。
コッコは雑食だから虫なども食べてくれる。
もちろん作物に付いている害虫だけは、畑中どこでも良いと許可してあるが、益虫や野菜そのものはコッコ用のもの以外には食べないように言ってある。
たぶん畑に近い場所に小屋を作ることになりそうだなとレナードは思った。
1
あなたにおすすめの小説
転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しに満ちた気ままな旅の物語!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる