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第1章
多忙
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雛の世話も加わり、日常生活が多忙になった。主に雛の餌やりで。
太り過ぎないように何回かに分けて与えないといけないからだ。
そして変異種の雛は環境の変化に極端に弱く、急変しやすいため長い時間放置出来ない。
そのため調剤中や調理など集中する時や危険な作業をする時などはルゼか、銀狼に巣ごと預けて作業をする。
あと2週間は森の奥に採取には行けない。
幸いストックは充分にあるから、保管している材料だけで作った。
ルゼに聞いたところ、幻獣と同じで魔獣の肉や魔素などを取り込むと丈夫になると言うので、残りの魔獣の肉を毎日少しずつ食べさせ、森の浅いところに採取に行き、お腹の辺りにポケットを巣のように縫い付けて入れて出かけ、森の気を取り込めるようにした。
ちなみにルゼが言うには魔物の虫を食べたから成体になれたらしい。
コッコ農園の庭の近くに餌となるミミズと似た形状のアースワームなどがいて、他のひよこが敬遠している中、嬉々として食べていたらしい。
ルゼの強さの秘密はそこにあるのだろうと思った。
ルゼのアドバイスのおかげか、最初の頃はヒヤヒヤする場面もあったが、今では滅多なことでは調子を崩すことなく雛は成長していた。
時々銀狼に雛を預けるおかげか、幼体も雛に懐きあいさつを交わすようになった。
雛の体調チェックを兼ねてリベルタへ行くことにしたので、持ち運び用の籠に雛を入れて牛車で出発する。
伝書屋のヘルマンさんにアポイントを取ってあるので直接向かう。
雛を預けた後、応接室で話しをした。
「なんと!変異種は幻獣と同じ環境か、魔物を食べると脆弱性が減るというのですね。それは商業ギルド長に報告しなければ!」
「あくまでもうちの変異種のコッコが言っているだけですし、譲り受けた雛に試しただけなので確証はまだですよ」
「とんでもない!
その情報だけでも変異種を失う可能性が減るかも知れないですし、まして難しい方法でないと分かっただけでもありがたい。
流石に検証してから有効であると認められない限りは周知はしませんのでご安心下さい」
早速目配せを受けた使用人が部屋を出て行った。
「今回の体調チェックが良好なら、訓練の日程を決めていただきたいのですが大丈夫ですか?」
「もちろんですよ。特に問題なければ来週にうちの同時期の雛達と合同訓練に参加させましょう。
詳しい話しは後にして、早速商業ギルドへ参りましょう」
「今からですか?」
「もちろんですとも。早くギルドへ報告して、すぐに実証実験の許可をいただきたいですからね」
先程の使用人はそのためだったのか。
商業ギルド長の部屋に通されたが、緊張して建物を見る余裕はなかった。
「エドウィン、今日は急にすまない」
「構いませんよ、ヘルマンさん。直接会うのは久しぶりですな。
そちらは?」
「紹介が遅れましたな、国境に隣する森の入り口近くに住む薬師であり、幻獣使いでもあるレナードさんです」
「はじめまして、この町リベルタの商業ギルド長をしておりますエドウィンと申します」
「ご丁寧な挨拶ありがとうございます。私は先程ヘルマンさんが紹介した通り薬師のレナードです。幻獣使いのスキルがあり、その縁でヘルマンさんと知り合いました」
紹介が終わってソファに座るように勧められたい。ギルド長の正面にレナードとヘルマンが座ると、職員がお茶を出して退室し、入れ替わるように副ギルド長が入室した。
「今日急いで訪問したのは、報告したいことがあったからだ。
実は今年は変異種の雛が多く産まれたことはご存じだと思うが、1匹譲ることにしたんだ。
承知の通り、雛の中でも変異種は弱い。幻獣使いだから専門家ではないが、対処出来るだろうと思ったからだが、レナードさんはたまたま少し前にコッコの変異種を買い取ったんだ。
その変異種が有用な情報をレナードさんに教えたらしく、それを試したところ雛の調子を崩すことが減ったらしいんだ」
太り過ぎないように何回かに分けて与えないといけないからだ。
そして変異種の雛は環境の変化に極端に弱く、急変しやすいため長い時間放置出来ない。
そのため調剤中や調理など集中する時や危険な作業をする時などはルゼか、銀狼に巣ごと預けて作業をする。
あと2週間は森の奥に採取には行けない。
幸いストックは充分にあるから、保管している材料だけで作った。
ルゼに聞いたところ、幻獣と同じで魔獣の肉や魔素などを取り込むと丈夫になると言うので、残りの魔獣の肉を毎日少しずつ食べさせ、森の浅いところに採取に行き、お腹の辺りにポケットを巣のように縫い付けて入れて出かけ、森の気を取り込めるようにした。
ちなみにルゼが言うには魔物の虫を食べたから成体になれたらしい。
コッコ農園の庭の近くに餌となるミミズと似た形状のアースワームなどがいて、他のひよこが敬遠している中、嬉々として食べていたらしい。
ルゼの強さの秘密はそこにあるのだろうと思った。
ルゼのアドバイスのおかげか、最初の頃はヒヤヒヤする場面もあったが、今では滅多なことでは調子を崩すことなく雛は成長していた。
時々銀狼に雛を預けるおかげか、幼体も雛に懐きあいさつを交わすようになった。
雛の体調チェックを兼ねてリベルタへ行くことにしたので、持ち運び用の籠に雛を入れて牛車で出発する。
伝書屋のヘルマンさんにアポイントを取ってあるので直接向かう。
雛を預けた後、応接室で話しをした。
「なんと!変異種は幻獣と同じ環境か、魔物を食べると脆弱性が減るというのですね。それは商業ギルド長に報告しなければ!」
「あくまでもうちの変異種のコッコが言っているだけですし、譲り受けた雛に試しただけなので確証はまだですよ」
「とんでもない!
その情報だけでも変異種を失う可能性が減るかも知れないですし、まして難しい方法でないと分かっただけでもありがたい。
流石に検証してから有効であると認められない限りは周知はしませんのでご安心下さい」
早速目配せを受けた使用人が部屋を出て行った。
「今回の体調チェックが良好なら、訓練の日程を決めていただきたいのですが大丈夫ですか?」
「もちろんですよ。特に問題なければ来週にうちの同時期の雛達と合同訓練に参加させましょう。
詳しい話しは後にして、早速商業ギルドへ参りましょう」
「今からですか?」
「もちろんですとも。早くギルドへ報告して、すぐに実証実験の許可をいただきたいですからね」
先程の使用人はそのためだったのか。
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「エドウィン、今日は急にすまない」
「構いませんよ、ヘルマンさん。直接会うのは久しぶりですな。
そちらは?」
「紹介が遅れましたな、国境に隣する森の入り口近くに住む薬師であり、幻獣使いでもあるレナードさんです」
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紹介が終わってソファに座るように勧められたい。ギルド長の正面にレナードとヘルマンが座ると、職員がお茶を出して退室し、入れ替わるように副ギルド長が入室した。
「今日急いで訪問したのは、報告したいことがあったからだ。
実は今年は変異種の雛が多く産まれたことはご存じだと思うが、1匹譲ることにしたんだ。
承知の通り、雛の中でも変異種は弱い。幻獣使いだから専門家ではないが、対処出来るだろうと思ったからだが、レナードさんはたまたま少し前にコッコの変異種を買い取ったんだ。
その変異種が有用な情報をレナードさんに教えたらしく、それを試したところ雛の調子を崩すことが減ったらしいんだ」
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