幻獣士の王と呼ばれた男

瑠璃垣玲緒

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第3章

聴取

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急ぎ話しがあると急に森に現れた幻獣達の代表が言って来たと、従魔士がレナードのいる母屋に駆け込んで来た。
嫌な予感がしたレナードは、すぐさま魔電報を冒険者ギルドと商業ギルドへ打った。
運良く幻獣士の人間側のルールのことで、エドウィンとサイモンがこちらへ向かっていると返事が来た。
慌てて手紙を書いて、クレド に持たせて馬車まで飛ばした。
アルバやスティードもお仕事を要求して来たので、自分で行って説明と指示をするところへ手紙を書いて届けさせた。
そうこうする内に速度を上げて駆け付けた2人が到着した。
「おい、レナード。どういう事なのか説明してくれ」
「お疲れ様ですサイモンさん、それはこっちが聞きたいことですよ。
さっきグレーゲルさんが走って知らせて来たんだです」
「とにかく続きは森へ向かう道中で」
エドウィンに促され、レナードは精霊王と幻獣王達が集まると重大な話しになるはずだから急いでもらったと告げる。
暫定の森の入り口のために、打ち合わせ用の部屋を兼ねた移動式の小屋を建設予定地に設置しておりそこへ3人で入って行く。
床下の扉を開けてなだらかな下り坂を進み、奥に続く洞窟の入り口へ向かう。
現在は認められた者しか入れないようになっているため、最短距離で移動する。
ダンジョンで言えばボス部屋の入り口のような扉を開けて入ると広い広場が現れる。
正面の奥まった場所に土のソファに座っている精霊王4人と、足元やソファの背もたれに留まっていた幻獣王達が待ち構えていた。
《遅カッタナ、待チクタブレタゾ》
《いきなり呼ばれても困ります。あなた方のように移動が容易ではないんですから》
《マア良イ。今回呼ンダノハ、コノ前捕マエタ者達ノ仲間ガソチラガ言ウ証拠トヤラガアッテモ、逃レタ者ガイタト聞イタノデ罰シニ行クト告ゲニ来タ》
《他の2人に話すので待って欲しい》
焦った表情に不穏を感じる2人。
「エドウィンさん、サイモンさん、何処かから捕縛を逃がれた者達の存在を知ったようです。それで彼らを処罰することを知らせに来たと言っています」
「…何処から漏れたか犯人探しをしている暇はないな」
「それより方法を聞き出さなければ!」
《出来ればどういう処罰を予定しているのか、教えていただきたいです。更に他の2人にも聞こえるようにしてもらえたら嬉しいです》
《…オ主ダケデハ駄目ナノカ?》
《毎回伝えるために時間をもらえるのならば構いません》
《ソレハ面倒ジャ。小サキ者ヨ、鱗粉ヲ》
《ハーイ!》
何処からともなく数体の精霊が現れるとキラキラした何かを撒き散らしながら、レナード達3人の周りを飛んでいた。
《コレデ聞コエルデアロウ》
レナードが2人を見ると頷いた。
《ありがとうございます》
《方法ダガ、先ハ子ヤ仲間ヲ奪ワレタ者ガ追イ回ス》
《それは関係ない者を巻き込まなければ構いません》
《人間ノリーダーノ一族ヲ集メテ、目ノ前デ一人ズツ傷ツケ、ジワジワ殺ス》
《それについては返事は保留で》
《水楼ニ閉ジ込メ、一族ガ皆殺シサレタ場面ヲ泣キ叫ブマデ次々ト見セル》
《それは是非ともお願いしたい》
《コノ処罰ハ人ニ有効カ?》
《悪事を働く者は選民意識が高く、安全なところから命令するのが当たり前で、自分達がしている事に罪悪感がなく、どんなことをさせているのか知らない。効果がない者もいるでしょうが、大抵の場合は効果があります》
《ドチラカノ一族ハ、一族ノ大切ナ家ヤ物ヲ目ノ前デ焼イク》 
《その方法はこちらから効果がある者を教えましょう。その代わり、延焼や証拠になる物は防いでもらいたい》
《条件ガ多ナ》
《後ほど理由を説明しますので続けて下さい》
《火ノ輪デドチラカノ一族ヲ囲ンデジワジワト狭メル》
《それも保留で》
《今回ノ処罰カラ逃レ、先程聞イタ一族ト使用人以外デ協力者ヲ見ツケタラ、頭ダケ出シテ埋メテシマオウ》
《それに関しては場所次第ではお願いしたい》
《モシ集落単位デ協力スル者達ガイタラ、我ガ水害ヲ起コシテ全テ流シテシマウ》
《それは程度と場所次第では良いでしょう》
「エドウィンさん良いんですか?」
「色々協力してくれたし、そういう約束だからね」
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