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第5章
魔性植物園
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時は幻獣士ギルドの構想前の頃に遡る。
魔性植物園では冒険者ギルドの変異種担当者からの仲介で、幻獣士と仕事をすることが難しい愛玩目的が主体である小型の変異種を引き取るようになった。
更に違法な密猟で保護された小型種の愛玩系幻獣も引き受けることになった。
愛玩用の変異種や幻獣の幼体の実績が他になかったからだ。
ただ小型種は概ね寿命の短さ故に、成体になる時期も早い。
元々成体までの育成で預けられた場合を除き、半年から1年で成体になるため成体になった変異種は一部は希望者に譲渡されることもあるが、人気のない種族や幻獣は滅多に希望者が居なかった。
幼体は育成が難しいためほとんどが植物園に譲渡される様になり、飼育スペースの確保が難しくなって来た。
最初の頃の名付けされた個体を除き、強く残留を希望するもの以外は幻獣士ギルド本部併設の保護施設へ移され、徐々に森へ慣らしてから生活エリアに放たれた。
主人が欲しいものは幻獣エリアへ自ら移動していった。
鼠型幻獣のサナのパートナーが欲しいアーウィンは、他の幻獣をギルドの保護施設に預けて試練の森に入った。
植物園から来た変異種や幻獣が森に放たれたと聞いたからだ。
白狼を連れ歩くと近付いて来れないと思い、説得を重ねて置いて来た。
保護施設にいる時に面会出来たら良かったのだが、生憎と仕事でクアルソに行っており、戻った時には数日前に森へ放った後だった。
《サナ、久しぶりに2人だけで森に行こうな》
《ウン》
サナは食べ物と人の匂い限定だが探すのが得意で、風魔法と土魔法を使って、木の実を探したり、建物内に侵入して嗅いだ物の持ち主を探すのを仕事としている。
もちろん穴に落ちたり、狭い隙間にある小さな物を取って来ることもしてくれるが、基本的にはアーウィン家のアイドルだ。
だが仕事によっては留守番をさせることもあるため、一緒に留守番をしてくれる相手を得たいとずっと思っていた。
《今日はサナのお友達を探そうと思うんだ。どんな子が良いかな?》
《白狼、友達》
《そうだね、でも一緒に遊んだり、ご飯を食べる小さなお友達が欲しくないかい》
《…欲しい》
サナの期待に満ちた目を見て、アーウィンはサナを撫でながら試練の森を進む。
異常がないか巡回する時とは違う緊張感がある。
《サナはやっぱり同じ鼠型が良いのかな?
それとも違う種族が良い?》
《どっちでも良い、楽しい子!》
《そっか。じゃあサナが一緒に何をしたいか頑張って考えるんだ。そうしたらそれをしてくれるお友達が出て来てくれるよ。》
《本当!》
《本当だよ。でも途中で違うことを思うと駄目だから頑張るんだよ》
《分かった》
サナは一生懸命考えた。
やっぱり一緒に木々の間を駆け回ってみたい。
サナの宝物を見せてあげたい。
ご主人様の肩に一緒に乗ってお話しするのも素敵!
疲れたら一緒に丸まって寝るの!
優しい白狼さんの上で一緒に景色を見るのも素敵!
悪いことを考えないように頑張って、したいことを考えた。
気が付くと周りの木々に生き物の気配をいくつか感じた。
《サナ、沢山来てくれたね。
ここで座っているから見える範囲で遊んでおいで。》
《うん、行って来る》
アーウィンから駆け降りたサナは地面に降りた後、どこに行こうか周りを見た。
登りやすそうな大きな木があったので走って登った。
ご主人様が見えるくらいの高さの枝で止まって周りを見る。
こてんと首を傾げて考える。
そうか、隠れんぼだ!
アーウィンが人探しの時に『隠れんぼしている人がいるから探して欲しい』と言って、サナの集中力を持続させるために教えた言葉だ。
気配を感じるところを意識して走る。
驚かせ過ぎない距離で目の前を駆け抜ける。
サナが居場所を気付いていないと思わせるように。
いくつかの気配を感じて同じ様に駆け回る。
次第にそのことを忘れてしまい、木々の間を駆け回ることが楽しくなっていた。
魔性植物園では冒険者ギルドの変異種担当者からの仲介で、幻獣士と仕事をすることが難しい愛玩目的が主体である小型の変異種を引き取るようになった。
更に違法な密猟で保護された小型種の愛玩系幻獣も引き受けることになった。
愛玩用の変異種や幻獣の幼体の実績が他になかったからだ。
ただ小型種は概ね寿命の短さ故に、成体になる時期も早い。
元々成体までの育成で預けられた場合を除き、半年から1年で成体になるため成体になった変異種は一部は希望者に譲渡されることもあるが、人気のない種族や幻獣は滅多に希望者が居なかった。
幼体は育成が難しいためほとんどが植物園に譲渡される様になり、飼育スペースの確保が難しくなって来た。
最初の頃の名付けされた個体を除き、強く残留を希望するもの以外は幻獣士ギルド本部併設の保護施設へ移され、徐々に森へ慣らしてから生活エリアに放たれた。
主人が欲しいものは幻獣エリアへ自ら移動していった。
鼠型幻獣のサナのパートナーが欲しいアーウィンは、他の幻獣をギルドの保護施設に預けて試練の森に入った。
植物園から来た変異種や幻獣が森に放たれたと聞いたからだ。
白狼を連れ歩くと近付いて来れないと思い、説得を重ねて置いて来た。
保護施設にいる時に面会出来たら良かったのだが、生憎と仕事でクアルソに行っており、戻った時には数日前に森へ放った後だった。
《サナ、久しぶりに2人だけで森に行こうな》
《ウン》
サナは食べ物と人の匂い限定だが探すのが得意で、風魔法と土魔法を使って、木の実を探したり、建物内に侵入して嗅いだ物の持ち主を探すのを仕事としている。
もちろん穴に落ちたり、狭い隙間にある小さな物を取って来ることもしてくれるが、基本的にはアーウィン家のアイドルだ。
だが仕事によっては留守番をさせることもあるため、一緒に留守番をしてくれる相手を得たいとずっと思っていた。
《今日はサナのお友達を探そうと思うんだ。どんな子が良いかな?》
《白狼、友達》
《そうだね、でも一緒に遊んだり、ご飯を食べる小さなお友達が欲しくないかい》
《…欲しい》
サナの期待に満ちた目を見て、アーウィンはサナを撫でながら試練の森を進む。
異常がないか巡回する時とは違う緊張感がある。
《サナはやっぱり同じ鼠型が良いのかな?
それとも違う種族が良い?》
《どっちでも良い、楽しい子!》
《そっか。じゃあサナが一緒に何をしたいか頑張って考えるんだ。そうしたらそれをしてくれるお友達が出て来てくれるよ。》
《本当!》
《本当だよ。でも途中で違うことを思うと駄目だから頑張るんだよ》
《分かった》
サナは一生懸命考えた。
やっぱり一緒に木々の間を駆け回ってみたい。
サナの宝物を見せてあげたい。
ご主人様の肩に一緒に乗ってお話しするのも素敵!
疲れたら一緒に丸まって寝るの!
優しい白狼さんの上で一緒に景色を見るのも素敵!
悪いことを考えないように頑張って、したいことを考えた。
気が付くと周りの木々に生き物の気配をいくつか感じた。
《サナ、沢山来てくれたね。
ここで座っているから見える範囲で遊んでおいで。》
《うん、行って来る》
アーウィンから駆け降りたサナは地面に降りた後、どこに行こうか周りを見た。
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ご主人様が見えるくらいの高さの枝で止まって周りを見る。
こてんと首を傾げて考える。
そうか、隠れんぼだ!
アーウィンが人探しの時に『隠れんぼしている人がいるから探して欲しい』と言って、サナの集中力を持続させるために教えた言葉だ。
気配を感じるところを意識して走る。
驚かせ過ぎない距離で目の前を駆け抜ける。
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いくつかの気配を感じて同じ様に駆け回る。
次第にそのことを忘れてしまい、木々の間を駆け回ることが楽しくなっていた。
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