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三人目が土下座
しおりを挟むエア「ははっ、俺が土下座?そんなことするわけ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エア「ほんっとうにすいっませんでした!!!!!!」
エアがフレイミィに土下座している。実に情けない。「おいナレーt」こんなことになった十分前……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Side フレイミィ
ん……あれ……ここはどこ……?
「あ、やっと起きたわね」
「ここは?」
「エアの家よ」
少し見回してログハウスっぽい自然な作りの質素な家のようだと感じる。
「気分はどう?」
声をかけてきた方を向くとエアが笑顔で私を見つめてきていた。
だめだ。これはだめだ。
「顔が赤いけど熱でもあるのかな?」
「ある意味お熱かもしれないわね」
ヴェティヴィアに腹パンされたことさえ頭から吹っ飛んだ。
こ、こいつまさか!
「あんたって相変わらず分かりやすいわね。」
ばれてる。一番バレたくない奴にばれてる。
これをネタにされたら……。
そう考えると寒気がする。
「それよりあなたの力でエアになくした記憶を思い出させられない?」
「どうしても彼女の言うことが実感出来ないんだ。頼む!」
私の力?星のことかな?それは星に聞いてみないとわからないけど……。
まだ私のこと……忘れているのかな。
エアに忘れられていると考えるだけで胸がモヤモヤする。私が思い出させてあげられるなら、一刻も早くそうしたい。
私は肯定の意味で頷いた。
(エアに本当のこと、見せられる?)
心の中で星に話しかける。生まれてからずっと感じてはいたが、会話できるようになってから以前より星が側に居るように感じるようになっていた。
(ははーん、フレイミィの意中の相手とはこいつですか。なるほどなるほど)
どいつもこいつも私をおちょくって……!
(そんなんじゃないってば!で、どうなの?)
(君が望むなら勿論構わないよ)
「……。」
星はそう言ったきり何も話してこないのでエアの方を見ると、魂が抜けたように机に突っぷせていた。
と思ったら直ぐにエアは顔をあげた。さっきは気が付かなかったけれど、さっきまでと表情が一変していた。というより、私達が共に戦っていた頃に戻ったと言った方がいいか。
人間味が増したというか……変な言い方だが。
それに加えて私の方を一瞬見たと思ったら直ぐに目をそらして、難しい顔をしだした。
「その……。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
で、土下座に至った訳だ。
「忘れていたとはいえ、君にナイフを突きつけるなんて……!」
「そんなことはどうでもいいよ!覚えてないし」
なんせフレイミィは眠らされていたせいで殆ど何が起きていたのか知らなかったのだから。
「それより、全部……思い出せたんだね」
「ああ」
「私が分かる?」
「ああ」
「とりあえず顔をあげてくれる?」
「いや、だめだ」
「しつこい!」
「グハッ!!」
エアの下げていた頭をさらにフレイミィが踏みつぶす。
その顔をはキレていながらも少し嬉しそうだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~???~
とある暗い室内。
長い黒髪の女は玉座に座って、側近の白髪の青年と会話していた。
「ネイルアの位置は特定出来たか?」
「いえ、まだ少しかかりそうです。」
「急ぎなさい。」
「は。」
「あなただって、彼女に会いたいでしょう?」
「別に…。何故です?」
「あなた達は同じ研究所で身を寄せあった仲じゃないの?」
「だから情を持っていると?あの裏切り者に?」
「怒った?別にあなたの忠誠を疑っているわけじゃないのよ?むしろ逆。」
「ならこのような質問はお控え願います。あまり……気分が良くないので。」
「すまない。努力するわ。下がっていい。」
「は。」
(気分が良くない……ねぇ……。)
自分以外誰もいなくなった部屋で女はくすりと笑う。まるで人間を弄ぶかのように。
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