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最強女剣士、花開きます⁉︎
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《伊織side》
「うぅむ……。街、何処だろう……」
「……ん」
さえちゃんとゲームの世界に飛ばされて、約一時間が過ぎました。いろいろあって、まずは街を探すことになったけど、未だに見えてきません。
その時でした。僕達の目の前に、熊の様な大きい動物が出てきました。僕は迷わず、さえちゃんを抱えて横に跳びました。
「さえちゃん危ない!」
「…… ︎」
熊は、紅く染まった目でこちらを睨みつけ、叫びます。ここで逃げたら、さえちゃんに危険が及びます。怖いけど、好きな女の子のために僕は立ち向かいます。
「来い!僕が相手だ!さえちゃんには手を出させないぞ ︎」
僕が力任せに飛び出すのと同時に、熊は大きな左手を横薙ぎに振りました。
そこから先は、よく覚えていません。僕は倒れていたみたいです。気がつくと、さえちゃんの膝の上でした。大きな熊の姿は、どこにもありませんでした。
意識がなくなる直前で、僕が覚えているのは「よくも……」と言う、凄く怖い声でした。
「伊織、起きた……?」
どのくらい意識が無かったのでしょうか。さえちゃんは心配そうに僕を見つめていました。
「う、うん!大丈夫だよ!心配かけてごめんね、さえちゃん!」
「……ん、良かった」
僕はさえちゃんに、精一杯笑顔を作って見せました。すると、突然に頭を撫でられました。僕は今までこれに、何度も勇気を貰いました。勇気と安心感に溢れたさえちゃんの手は、温かくて、嬉しいです。自然と、涙が出てきました。
「さえちゃん……うぅ……さえぢゃぁぁん…… ︎こわがったよぉぉ…… ︎」
「……ん、もう大丈夫。熊いないから」
こっちに来てから今まで我慢してきたので、涙腺が崩壊するのはあっという間でした。
「うぅ……ううぅぅぅぅ」
「……よしよし」
それからしばらく、僕は泣きっぱなしだったそうです。
「……落ち着いた?」
しばらくして、ようやく落ち着きが戻って来たみたいです。
「う、うん!もう大丈夫だよ!」
また、心配させたらいけないので、元気良く応えました。
「……ん」
いつも通りのさえちゃんの言葉。だけどさえちゃんは嬉しそうに目を細めました。
「さぁ!こんな所で止まってた遅れを取り戻さないと!早速出発しよう!」
「……ん」
僕とさえちゃんの異世界での大冒険、仕切直しです!
《梓side》
いおりは私よりも弱いのに、いつも私の前に立つ。何があっても、どんな時でも。馬鹿正直に真正面から問題に突っ込んでいく。自分を犠牲にしてまで、私を守ろうとしてくれる。そんな所が格好良いし、いつもは甘えてくる所が可愛いの。
そんないおりが今、熊と戦ってる。あれは恐らくグリズリーという魔物。いつもの様に、真正面から突っ込んでいく。熊の横薙ぎの一閃に、臆する事無く……いや、怖かったかもしれない。不意に、私の視界からいおりが消えた。グリズリーの腕が身体を擦り、後方に弾き飛ばされたみたい。
その瞬間、私の中の何かが音を立てて切れた気がした。
「よくも、私のいおりを…… ︎ ︎」
私は、グリズリーの左の腕を捥いだ。
「次、右腕」
ゆっくりと動いて、グリズリーに近付く。右腕を捥ぐ。
「次、左足」
予告通りの部位を捥いだ。恐怖に慄くグリズリーの目を見て、私は笑う。
「次、右足」
出血が止まらないグリズリーは、じきに死ぬだろう。だけど、私のいおりを傷付けたこいつを私は許さない。死ぬまでじっくりと痛め付け、最期に首を刎ねて殺す。
「光栄に思いなさい。お前は、今までのどんな愚鈍な男どもよりも私の印象に残ったわ。だって、私の大事ないおりを……傷付けたんだから ︎」
私は近くにあった木の枝で、グリズリーを滅多刺しにした。動かなくなると、手刀で首を刎ねた。
「いおり……。私のいおり……。何処にいるの……」
弾き飛ばされて姿の見えなくなったいおりを、私は急いで探した。
「……ぁっ!」
草叢に倒れていたいおりを見つけると、急いで駆け寄り、怪我がないか探した。
「良かった……。生きてる……。怪我も軽い打撲みたい……」
いおりが生きているのを確認した私は、頬を擦り寄せていおりを優しく抱きしめた。しばらくして、頭を自分の膝の上に乗せて、膝枕をした。
「いおり……私の可愛いいおり……」
いおりを撫でながら私は、早く起きないかなぁと。そう思っていた。
「うぅむ……。街、何処だろう……」
「……ん」
さえちゃんとゲームの世界に飛ばされて、約一時間が過ぎました。いろいろあって、まずは街を探すことになったけど、未だに見えてきません。
その時でした。僕達の目の前に、熊の様な大きい動物が出てきました。僕は迷わず、さえちゃんを抱えて横に跳びました。
「さえちゃん危ない!」
「…… ︎」
熊は、紅く染まった目でこちらを睨みつけ、叫びます。ここで逃げたら、さえちゃんに危険が及びます。怖いけど、好きな女の子のために僕は立ち向かいます。
「来い!僕が相手だ!さえちゃんには手を出させないぞ ︎」
僕が力任せに飛び出すのと同時に、熊は大きな左手を横薙ぎに振りました。
そこから先は、よく覚えていません。僕は倒れていたみたいです。気がつくと、さえちゃんの膝の上でした。大きな熊の姿は、どこにもありませんでした。
意識がなくなる直前で、僕が覚えているのは「よくも……」と言う、凄く怖い声でした。
「伊織、起きた……?」
どのくらい意識が無かったのでしょうか。さえちゃんは心配そうに僕を見つめていました。
「う、うん!大丈夫だよ!心配かけてごめんね、さえちゃん!」
「……ん、良かった」
僕はさえちゃんに、精一杯笑顔を作って見せました。すると、突然に頭を撫でられました。僕は今までこれに、何度も勇気を貰いました。勇気と安心感に溢れたさえちゃんの手は、温かくて、嬉しいです。自然と、涙が出てきました。
「さえちゃん……うぅ……さえぢゃぁぁん…… ︎こわがったよぉぉ…… ︎」
「……ん、もう大丈夫。熊いないから」
こっちに来てから今まで我慢してきたので、涙腺が崩壊するのはあっという間でした。
「うぅ……ううぅぅぅぅ」
「……よしよし」
それからしばらく、僕は泣きっぱなしだったそうです。
「……落ち着いた?」
しばらくして、ようやく落ち着きが戻って来たみたいです。
「う、うん!もう大丈夫だよ!」
また、心配させたらいけないので、元気良く応えました。
「……ん」
いつも通りのさえちゃんの言葉。だけどさえちゃんは嬉しそうに目を細めました。
「さぁ!こんな所で止まってた遅れを取り戻さないと!早速出発しよう!」
「……ん」
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そんないおりが今、熊と戦ってる。あれは恐らくグリズリーという魔物。いつもの様に、真正面から突っ込んでいく。熊の横薙ぎの一閃に、臆する事無く……いや、怖かったかもしれない。不意に、私の視界からいおりが消えた。グリズリーの腕が身体を擦り、後方に弾き飛ばされたみたい。
その瞬間、私の中の何かが音を立てて切れた気がした。
「よくも、私のいおりを…… ︎ ︎」
私は、グリズリーの左の腕を捥いだ。
「次、右腕」
ゆっくりと動いて、グリズリーに近付く。右腕を捥ぐ。
「次、左足」
予告通りの部位を捥いだ。恐怖に慄くグリズリーの目を見て、私は笑う。
「次、右足」
出血が止まらないグリズリーは、じきに死ぬだろう。だけど、私のいおりを傷付けたこいつを私は許さない。死ぬまでじっくりと痛め付け、最期に首を刎ねて殺す。
「光栄に思いなさい。お前は、今までのどんな愚鈍な男どもよりも私の印象に残ったわ。だって、私の大事ないおりを……傷付けたんだから ︎」
私は近くにあった木の枝で、グリズリーを滅多刺しにした。動かなくなると、手刀で首を刎ねた。
「いおり……。私のいおり……。何処にいるの……」
弾き飛ばされて姿の見えなくなったいおりを、私は急いで探した。
「……ぁっ!」
草叢に倒れていたいおりを見つけると、急いで駆け寄り、怪我がないか探した。
「良かった……。生きてる……。怪我も軽い打撲みたい……」
いおりが生きているのを確認した私は、頬を擦り寄せていおりを優しく抱きしめた。しばらくして、頭を自分の膝の上に乗せて、膝枕をした。
「いおり……私の可愛いいおり……」
いおりを撫でながら私は、早く起きないかなぁと。そう思っていた。
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