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新しい防具です⁉︎
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《伊織side》
朝です。もうそろそろ起きようと思って、目を開けると、さえちゃんにキスされました!いきなりの事で訳が分からなくなってしまいました。バレたらいけないと思って、思わず寝た振りをします。丁度良いタイミングでマーリンさんが入ってきました。また、さえちゃんが不機嫌になりそうです……。
「今日は、買い物をした後に武器を見に行くよ。武器は自分の命を預ける物だと言っていい。大事なものだから、性能が良く、なおかつ気に入ったのをを選ぶと良い」
「うん!」
「……ん」
「二人とも喜んでくれて何よりさ。早くご飯を食べて、武器を見に行こうか」
「うん!」
「……ん」
僕達の武器……。どんな物があるんでしょうか!とても楽しみです!さえちゃんも無表情だけど、喜んでる様です!足をぱたつかせる時は、嬉しい時です!
「さぁ、今日も一日頑張ろうか!早く行くよ!」
「あ!待って!」
「いおり……。早く」
「うん!」
急いで残っていたご飯を口一杯に頬張って、僕達は武器屋に向かいました。
「そう言えば、マーリンさんって凄い人だったんだね」
「当たり前じゃないか!出会った時にも言ったろう?僕は『堕ちた大賢者』だよ。『天空の覇者』『創造主』の称号も持っているんだよ。あいつが来るまでは、400年もの間ここを支配していたんだ。……支配と言っても、この世界の治安を守る為にいたんだけどね」
「400年⁉︎マーリンさんっておじいさんだったんですか⁉︎」
「反応する場所が違うだろう⁉︎称号を褒めておくれよ!」
「……じじい」
「どうして二人とも僕の年齢で弄るのさ⁉︎」
「400年はびっくりしたけど、てんくうのはしゃ?も凄いです!格好良いです!」
「そうかい?そうだろう?数ある僕の称号の中でも、トップを争う格好良い称号だからね!梓ちゃんはどう思うんだい⁉︎格好良いだろう⁉︎」
「ださい」
「なんだとう⁉︎」
「さえちゃんがそう言うなら格好良くないのかな……」
「伊織まで⁉︎あぁ酷いよ……。二人して僕を馬鹿にするんだね……。もう良いよ……。僕はださいのさ……ははは……」
「馬鹿みたい」
「んなっ……‼︎」
「さえちゃん言い過ぎだよぉ……。マーリンさん。格好良いから安心して?ね?」
「伊織……」
「ださい」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!梓ちゃんがいじめるよぉぉぉぉ!」
ださ格好良い称号の話をしている内に、僕達は武器屋に到着しました。
「ださ格好良いとはなんだいださ格好良いとは」
……マーリンさんの視線が痛いです。でも、ちゃんと褒めているから大丈夫!……なはずです!
「なら良いんだよ。僕は凄いんだから褒めちぎらないと損だよ?」
「はーい!」
「ない」
「なぬっ⁉︎」
「早く入らないと!変な目で見られてるよ!」
「それはやばい!二人とも早く入ろう!」
「……ん」
実際にはそんな事はありませんでしたが、兎にも角にもこれでお店の中へ入れました!
中に入ると、そこには元の世界では見たことのない空間が広がっていました。壁に立てかけられている大剣。騎士のマネキンさんが持っているロングソードと盾。棚に並べられた杖や装飾品。どれも強そうで、男の子にはとても嬉しい空間です!
「どうだい?伊織には夢のような空間だろう?」
「う、うん!かっこいい武器がいっぱい!」
「梓ちゃんは……。気に入っている様だね」
「……ん」
さえちゃんは、棚に置かれている装飾品を見ています。赤い宝石が埋め込まれた指輪に、濃く澄んだ蒼のガラスのティアラなど、お洒落な物を、さえちゃんは目を輝かせて見ています。
「さえちゃん、これ欲しいの?」
「……全然」
僕が聞くと、さえちゃんはそっぽを向いて別の物を見始めました。しばらくすると、またさえちゃんは装飾品を見つめています。
「欲しいの?」
「……別に」
何度か同じやり取りをした後、マーリンさんが見かねて声をかけてくれました。
「梓ちゃんの見てた宝石は、それぞれスピードや攻撃力を上昇させる物だから、持っていて損はないさ。僕がお金を出すから、好きなものを選んでいいよ」
「ダメ!」
梓ちゃんが凄い剣幕で拒否しました。
「いおりに買ってもらいたいから……。今はいらない」
「えっ?」
「ふぅん?つまり、伊織以外の男からの宝石はいらないというわけか?」
「……ん」
「だってさ、伊織。早くお金を稼いでプレゼントしないとな?」
「う、うん……。頑張る!」
プレゼントかぁ……。考えた事なかったなぁ……。そう言えば、あっちの世界でもプレゼントされてばかりだったし……。少しは僕もさえちゃんに……。
「マーリンさん……」
「うん?どうしたんだい?そんなにコソコソして……。あぁそうか……。分かった。根回ししておこうか」
「ありがとう!」
「……?」
「二人とも、どんな武器が良いんだい?伊織は前衛じゃないから、僕みたいな何も持たないスタイルか……。もしくは杖を装備するのが主流だけど。どうしたい?」
「僕は……。マーリンさんにお任せする!」
「そうかい……。あまり人の装備を選ぶのは得意じゃないけれど……。頑張ってみるよ。梓ちゃんは?君は前衛だけど、機動力重視か。火力、防御力重視のタンクスタイルか。どうしたい?」
「……いおりを守りたい」
「そうか、じゃあタンクにするかい?長老に鎧を作らせないとね……」
「……いらない」
「え?タンクは鎧あってのタンクだろう?」
「身体強化。エンチャントかければ防げる。私の身体能力なら」
「うぅむ……。それもそうだね。じゃぁアサシンとタンクの掛け合わせでスタイルを構成しよう」
「……ん」
あさしん?たんく?えんちゃんと?知らない単語がいっぱいで話についていけません。やっぱりさえちゃんは頭が良くて、なんでも知ってる完璧な女の子です!凄い!
「それじゃぁ二人とも、メインになる武器を決めようか。伊織は僕が決めて良いって事だから……。そうだな。命中率重視で杖を装備するのも良いけど……。詠唱速度を早くしたいから指輪にしよう。梓ちゃんはバスターソードも良いけど……。直刀にするかい?」
「……任せる」
「二人とももっとちゃんと考えないと……。いつかは僕もいなくなるんだからさ」
「……私がいるから大丈夫」
「うん!なんでも知ってるさえちゃんがいるから大丈夫!」
「まったく……この二人は……。まぁいいさ。今は甘えさせてあげよう」
この時のマーリんさんの笑みは、いつもの笑顔の裏に何かあるようでした……。何も起きなければ良いけれど……。
「伊織。これはどうだい?」
マーリンさんが僕に一つの指輪を渡してきました。銀色の金属を基調とした、周囲に小さい宝石が等間隔に置かれているシンプルな指輪です。
「わぁ……」
「これは僕が錬金したものでね。詠唱キャンセル&百発百中のエンチャントがかけてあるのさ。これを使えば負け知らずだよ?」
「おぉぉぉ!」
何だか分からないけど、凄い物の様です。指輪の輝きが凄さを物語っているようです……。
「だめ……」
「え?」
「いおりには似合わない」
「またかい……」
「いおりには黒が似合う。例えば……この一番高い黒曜石の」
「げっ!」
さえちゃんが黒曜石の指輪を手に取った瞬間、マーリンさんが脱兎の如き勢いでお店を飛び出しました。
「逃がさない」
「こ、黒曜石だけは勘弁を……‼︎」
マーリンさんが言った通り、魔法が使える人は身体が弱っちいです。さえちゃんが、マーリンさんをあっという間に捕まえて、戻ってきました。
「勘弁してくれよ……。黒曜石は高価な上に加工がとても難しいんだ……。相当な値段になっているんだよ……」
「一番高い?」
「いや、一番は賢者の石で作ったこのイヤリングだけど……」
「じゃあ買える。マーリンが一番高いの持ってるから」
「……はぁ。分かったよ。伊織は僕の弟子だ。奮発してやろうじゃないか……。とほほ……」
「いおり、良かった」
「う、うん。ありがとう。だけど……良いのかな」
「問題ない。まだ高いのがあるから」
「さえちゃんが言うならそうなのかな……。ん!きっとそうだ!ありがとう!マーリンさん!」
「あぁ……うん……」
何故か顔が真っ白になっているマーリンさんの所に、店主さんが出てきました。
「それを買ってくださるのですか!……あ、あなたは⁉︎この街を救ってくださった英雄、マーリン・セイジャスト様では⁉︎」
「あぁ……。そんな堅苦しいの僕嫌いだから……。それより、精算お願いするよ……」
「分かりました!黒曜石製魔法媒体の指輪と……。黒曜石製の直刀ですね!毎度ありです!」
「えっ⁉︎」
マーリンさんが驚きの声を上げました。そして、さえちゃんの方を見ます。
「ぐぬぬ……」
「どうされました?」
「いや、なんでもないよ……。いくらだい?」
「900万ユルドです!」
「……」
想像を絶する金額に僕達は何も言えなくなりました。でも、マーリンさんは男に二言はないと言って払ってしまいました。
「ありがとうございましたー!またご贔屓にお願いします!」
「二度と来るかよ……」
来た時とは逆に、にこにこした店主さんとげっそりしたマーリンさんが、そこにはいました。一方僕達は、二人のことなどどこ吹く風です。
「わぁ……。これが僕達の武器……」
「……かっこいい」
「だね!さえちゃんに選んでもらったから、いくらでも魔法が放てる気がするよ!」
「……ん」
「さえちゃんの剣も格好良いね!」
さえちゃんが買ってもらった剣は、僕と同じ黒曜石です。直刀?と言うらしくて、鍔が無く曲がっていない物です。忍者が持っていそうな、格好良い剣です!
「さえちゃんも嬉しい?」
「……ん」
嬉しそうなさえちゃんを見て、僕はますますプレゼントしたくなりました。あの、さえちゃんが一番熱心に見ていた紅い指輪を……。
朝です。もうそろそろ起きようと思って、目を開けると、さえちゃんにキスされました!いきなりの事で訳が分からなくなってしまいました。バレたらいけないと思って、思わず寝た振りをします。丁度良いタイミングでマーリンさんが入ってきました。また、さえちゃんが不機嫌になりそうです……。
「今日は、買い物をした後に武器を見に行くよ。武器は自分の命を預ける物だと言っていい。大事なものだから、性能が良く、なおかつ気に入ったのをを選ぶと良い」
「うん!」
「……ん」
「二人とも喜んでくれて何よりさ。早くご飯を食べて、武器を見に行こうか」
「うん!」
「……ん」
僕達の武器……。どんな物があるんでしょうか!とても楽しみです!さえちゃんも無表情だけど、喜んでる様です!足をぱたつかせる時は、嬉しい時です!
「さぁ、今日も一日頑張ろうか!早く行くよ!」
「あ!待って!」
「いおり……。早く」
「うん!」
急いで残っていたご飯を口一杯に頬張って、僕達は武器屋に向かいました。
「そう言えば、マーリンさんって凄い人だったんだね」
「当たり前じゃないか!出会った時にも言ったろう?僕は『堕ちた大賢者』だよ。『天空の覇者』『創造主』の称号も持っているんだよ。あいつが来るまでは、400年もの間ここを支配していたんだ。……支配と言っても、この世界の治安を守る為にいたんだけどね」
「400年⁉︎マーリンさんっておじいさんだったんですか⁉︎」
「反応する場所が違うだろう⁉︎称号を褒めておくれよ!」
「……じじい」
「どうして二人とも僕の年齢で弄るのさ⁉︎」
「400年はびっくりしたけど、てんくうのはしゃ?も凄いです!格好良いです!」
「そうかい?そうだろう?数ある僕の称号の中でも、トップを争う格好良い称号だからね!梓ちゃんはどう思うんだい⁉︎格好良いだろう⁉︎」
「ださい」
「なんだとう⁉︎」
「さえちゃんがそう言うなら格好良くないのかな……」
「伊織まで⁉︎あぁ酷いよ……。二人して僕を馬鹿にするんだね……。もう良いよ……。僕はださいのさ……ははは……」
「馬鹿みたい」
「んなっ……‼︎」
「さえちゃん言い過ぎだよぉ……。マーリンさん。格好良いから安心して?ね?」
「伊織……」
「ださい」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!梓ちゃんがいじめるよぉぉぉぉ!」
ださ格好良い称号の話をしている内に、僕達は武器屋に到着しました。
「ださ格好良いとはなんだいださ格好良いとは」
……マーリンさんの視線が痛いです。でも、ちゃんと褒めているから大丈夫!……なはずです!
「なら良いんだよ。僕は凄いんだから褒めちぎらないと損だよ?」
「はーい!」
「ない」
「なぬっ⁉︎」
「早く入らないと!変な目で見られてるよ!」
「それはやばい!二人とも早く入ろう!」
「……ん」
実際にはそんな事はありませんでしたが、兎にも角にもこれでお店の中へ入れました!
中に入ると、そこには元の世界では見たことのない空間が広がっていました。壁に立てかけられている大剣。騎士のマネキンさんが持っているロングソードと盾。棚に並べられた杖や装飾品。どれも強そうで、男の子にはとても嬉しい空間です!
「どうだい?伊織には夢のような空間だろう?」
「う、うん!かっこいい武器がいっぱい!」
「梓ちゃんは……。気に入っている様だね」
「……ん」
さえちゃんは、棚に置かれている装飾品を見ています。赤い宝石が埋め込まれた指輪に、濃く澄んだ蒼のガラスのティアラなど、お洒落な物を、さえちゃんは目を輝かせて見ています。
「さえちゃん、これ欲しいの?」
「……全然」
僕が聞くと、さえちゃんはそっぽを向いて別の物を見始めました。しばらくすると、またさえちゃんは装飾品を見つめています。
「欲しいの?」
「……別に」
何度か同じやり取りをした後、マーリンさんが見かねて声をかけてくれました。
「梓ちゃんの見てた宝石は、それぞれスピードや攻撃力を上昇させる物だから、持っていて損はないさ。僕がお金を出すから、好きなものを選んでいいよ」
「ダメ!」
梓ちゃんが凄い剣幕で拒否しました。
「いおりに買ってもらいたいから……。今はいらない」
「えっ?」
「ふぅん?つまり、伊織以外の男からの宝石はいらないというわけか?」
「……ん」
「だってさ、伊織。早くお金を稼いでプレゼントしないとな?」
「う、うん……。頑張る!」
プレゼントかぁ……。考えた事なかったなぁ……。そう言えば、あっちの世界でもプレゼントされてばかりだったし……。少しは僕もさえちゃんに……。
「マーリンさん……」
「うん?どうしたんだい?そんなにコソコソして……。あぁそうか……。分かった。根回ししておこうか」
「ありがとう!」
「……?」
「二人とも、どんな武器が良いんだい?伊織は前衛じゃないから、僕みたいな何も持たないスタイルか……。もしくは杖を装備するのが主流だけど。どうしたい?」
「僕は……。マーリンさんにお任せする!」
「そうかい……。あまり人の装備を選ぶのは得意じゃないけれど……。頑張ってみるよ。梓ちゃんは?君は前衛だけど、機動力重視か。火力、防御力重視のタンクスタイルか。どうしたい?」
「……いおりを守りたい」
「そうか、じゃあタンクにするかい?長老に鎧を作らせないとね……」
「……いらない」
「え?タンクは鎧あってのタンクだろう?」
「身体強化。エンチャントかければ防げる。私の身体能力なら」
「うぅむ……。それもそうだね。じゃぁアサシンとタンクの掛け合わせでスタイルを構成しよう」
「……ん」
あさしん?たんく?えんちゃんと?知らない単語がいっぱいで話についていけません。やっぱりさえちゃんは頭が良くて、なんでも知ってる完璧な女の子です!凄い!
「それじゃぁ二人とも、メインになる武器を決めようか。伊織は僕が決めて良いって事だから……。そうだな。命中率重視で杖を装備するのも良いけど……。詠唱速度を早くしたいから指輪にしよう。梓ちゃんはバスターソードも良いけど……。直刀にするかい?」
「……任せる」
「二人とももっとちゃんと考えないと……。いつかは僕もいなくなるんだからさ」
「……私がいるから大丈夫」
「うん!なんでも知ってるさえちゃんがいるから大丈夫!」
「まったく……この二人は……。まぁいいさ。今は甘えさせてあげよう」
この時のマーリんさんの笑みは、いつもの笑顔の裏に何かあるようでした……。何も起きなければ良いけれど……。
「伊織。これはどうだい?」
マーリンさんが僕に一つの指輪を渡してきました。銀色の金属を基調とした、周囲に小さい宝石が等間隔に置かれているシンプルな指輪です。
「わぁ……」
「これは僕が錬金したものでね。詠唱キャンセル&百発百中のエンチャントがかけてあるのさ。これを使えば負け知らずだよ?」
「おぉぉぉ!」
何だか分からないけど、凄い物の様です。指輪の輝きが凄さを物語っているようです……。
「だめ……」
「え?」
「いおりには似合わない」
「またかい……」
「いおりには黒が似合う。例えば……この一番高い黒曜石の」
「げっ!」
さえちゃんが黒曜石の指輪を手に取った瞬間、マーリンさんが脱兎の如き勢いでお店を飛び出しました。
「逃がさない」
「こ、黒曜石だけは勘弁を……‼︎」
マーリンさんが言った通り、魔法が使える人は身体が弱っちいです。さえちゃんが、マーリンさんをあっという間に捕まえて、戻ってきました。
「勘弁してくれよ……。黒曜石は高価な上に加工がとても難しいんだ……。相当な値段になっているんだよ……」
「一番高い?」
「いや、一番は賢者の石で作ったこのイヤリングだけど……」
「じゃあ買える。マーリンが一番高いの持ってるから」
「……はぁ。分かったよ。伊織は僕の弟子だ。奮発してやろうじゃないか……。とほほ……」
「いおり、良かった」
「う、うん。ありがとう。だけど……良いのかな」
「問題ない。まだ高いのがあるから」
「さえちゃんが言うならそうなのかな……。ん!きっとそうだ!ありがとう!マーリンさん!」
「あぁ……うん……」
何故か顔が真っ白になっているマーリンさんの所に、店主さんが出てきました。
「それを買ってくださるのですか!……あ、あなたは⁉︎この街を救ってくださった英雄、マーリン・セイジャスト様では⁉︎」
「あぁ……。そんな堅苦しいの僕嫌いだから……。それより、精算お願いするよ……」
「分かりました!黒曜石製魔法媒体の指輪と……。黒曜石製の直刀ですね!毎度ありです!」
「えっ⁉︎」
マーリンさんが驚きの声を上げました。そして、さえちゃんの方を見ます。
「ぐぬぬ……」
「どうされました?」
「いや、なんでもないよ……。いくらだい?」
「900万ユルドです!」
「……」
想像を絶する金額に僕達は何も言えなくなりました。でも、マーリンさんは男に二言はないと言って払ってしまいました。
「ありがとうございましたー!またご贔屓にお願いします!」
「二度と来るかよ……」
来た時とは逆に、にこにこした店主さんとげっそりしたマーリンさんが、そこにはいました。一方僕達は、二人のことなどどこ吹く風です。
「わぁ……。これが僕達の武器……」
「……かっこいい」
「だね!さえちゃんに選んでもらったから、いくらでも魔法が放てる気がするよ!」
「……ん」
「さえちゃんの剣も格好良いね!」
さえちゃんが買ってもらった剣は、僕と同じ黒曜石です。直刀?と言うらしくて、鍔が無く曲がっていない物です。忍者が持っていそうな、格好良い剣です!
「さえちゃんも嬉しい?」
「……ん」
嬉しそうなさえちゃんを見て、僕はますますプレゼントしたくなりました。あの、さえちゃんが一番熱心に見ていた紅い指輪を……。
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