121 / 130
元世界最強が行く地獄の世界大戦〜後編〜
最後の戦争 その後 ~新たな時代~
しおりを挟む
アルベータが死んだことにより、この戦いは終戦を迎えた。
アーティや、ミア、エイル、ポーン、ミーヤ、ジル、ルティアはそれぞれ好きな道を選んで生きている。
まず、エイルは世界の統括者として世界平和をもたらす国を作り上げた。それも、今まで、敵国だった国までも一つの国としてまとめ上げたのだ。
その側近として、ポーンがエイルと共に行動している。ポーンは、あの時エイルを一人で戦いに向かわせた後悔をしていたらしく、ほぼエイルと共に行動している。ただエイルからは少し嫌がられているような気もするが……。
ある程度統治がうまくなったところで、エイルは何冊かの本を出版していた。あの戦いを簡潔に、優しくまとめた本だった。それは今じゃあ、知らない人がいないほど人気のある本となった。
それではミーヤは、どうしているのかというと、ルティアと結婚している。しかも子宝に恵まれているらしく、子供が2人いるそうだ。皆は気づいていたかもしれないが、ルティアと、エイルは戦争前から付き合っていたらしい。それを秘密にしているなんて、驚きだった。
よくも戦争前に、「この戦いが終わったら、結婚しよう」なんて言えたものだと、アーティは驚いていた。まあ、彼曰く死亡フラグくらいなら回避できると踏んでいたらしい。
そう言えば、戦争が終わった後、ミーヤに謝罪された。アルベータを見逃してしまったことについてだった。僕はそれを笑って許した。何でかって、終わりよければ、全て良しだ。なんだって、平和な世界だぜ。
ジルは、世界をゆっくり旅をしているらしい。ジルは、アラの見たかった世界を、ジルの足で見ていくって言って旅に出たからな。それでも、数年に一回は共に酒を飲んでいる。なにせ、共に戦った仲間だからな。
それで、僕たちの話になるが、僕と、ミアの間には3人の子宝に恵まれた。それは、人生で最も幸せな時間だったぜ。
それでもな、時は流れていくんだ。
英雄の一人が亡くなった。二人目、三人目が亡くなった。死んでいく仲間を、僕は見ることしかできなかった。
そして、ミアが、ゆっくりとベットの中で、目を閉じたんだ。
そこで気付いたんだ。
英雄、エイルの死が世界にもたらす、最大の悲劇を……。
エイルが死んだ後、後継者争いが起きた。それは、また世界を二つに分断するほどに大きくなった。
「ああ。そういうことか、アルベータ。これは、醜いな……」
僕は悟った。争いのない平和は、ほんの一瞬しかないことを……。
そして私は、決意する。
私の手で世界を、創ろうと……。
その一歩として、私はまた、あの技術に触れることとなる。
世界は、皆に平等だ。争いが起きるのであれば、私が最大の敵になろう。
誰かが言った。
人類がけんかをするのは、自然現象だと。それは、生きていく中で、人間に与えられた弱点だと。
そして誰かが言った。
人類のけんかが無くなるときは、人類の存続を脅かす脅威が現れた時に、無くなると。
だから私は、悪になろう。悪として、世界をめぐる。
争いのある場所に、私が出向き、そこに真の脅威を埋め込もう。
それが、私の中に生まれた、もう一つの自分だった。
「あはは。さあ、今日はどこに行こうか」
もう私は、あの時のような私に戻れない。だから、私を殺すことのできる英雄を創るとしよう。それが何年何千年かかろうとも……。私は進むだろう。
ーーーーーー
作者です。本編はここで完結です。後は、全ての結末を更新していきます。
アーティや、ミア、エイル、ポーン、ミーヤ、ジル、ルティアはそれぞれ好きな道を選んで生きている。
まず、エイルは世界の統括者として世界平和をもたらす国を作り上げた。それも、今まで、敵国だった国までも一つの国としてまとめ上げたのだ。
その側近として、ポーンがエイルと共に行動している。ポーンは、あの時エイルを一人で戦いに向かわせた後悔をしていたらしく、ほぼエイルと共に行動している。ただエイルからは少し嫌がられているような気もするが……。
ある程度統治がうまくなったところで、エイルは何冊かの本を出版していた。あの戦いを簡潔に、優しくまとめた本だった。それは今じゃあ、知らない人がいないほど人気のある本となった。
それではミーヤは、どうしているのかというと、ルティアと結婚している。しかも子宝に恵まれているらしく、子供が2人いるそうだ。皆は気づいていたかもしれないが、ルティアと、エイルは戦争前から付き合っていたらしい。それを秘密にしているなんて、驚きだった。
よくも戦争前に、「この戦いが終わったら、結婚しよう」なんて言えたものだと、アーティは驚いていた。まあ、彼曰く死亡フラグくらいなら回避できると踏んでいたらしい。
そう言えば、戦争が終わった後、ミーヤに謝罪された。アルベータを見逃してしまったことについてだった。僕はそれを笑って許した。何でかって、終わりよければ、全て良しだ。なんだって、平和な世界だぜ。
ジルは、世界をゆっくり旅をしているらしい。ジルは、アラの見たかった世界を、ジルの足で見ていくって言って旅に出たからな。それでも、数年に一回は共に酒を飲んでいる。なにせ、共に戦った仲間だからな。
それで、僕たちの話になるが、僕と、ミアの間には3人の子宝に恵まれた。それは、人生で最も幸せな時間だったぜ。
それでもな、時は流れていくんだ。
英雄の一人が亡くなった。二人目、三人目が亡くなった。死んでいく仲間を、僕は見ることしかできなかった。
そして、ミアが、ゆっくりとベットの中で、目を閉じたんだ。
そこで気付いたんだ。
英雄、エイルの死が世界にもたらす、最大の悲劇を……。
エイルが死んだ後、後継者争いが起きた。それは、また世界を二つに分断するほどに大きくなった。
「ああ。そういうことか、アルベータ。これは、醜いな……」
僕は悟った。争いのない平和は、ほんの一瞬しかないことを……。
そして私は、決意する。
私の手で世界を、創ろうと……。
その一歩として、私はまた、あの技術に触れることとなる。
世界は、皆に平等だ。争いが起きるのであれば、私が最大の敵になろう。
誰かが言った。
人類がけんかをするのは、自然現象だと。それは、生きていく中で、人間に与えられた弱点だと。
そして誰かが言った。
人類のけんかが無くなるときは、人類の存続を脅かす脅威が現れた時に、無くなると。
だから私は、悪になろう。悪として、世界をめぐる。
争いのある場所に、私が出向き、そこに真の脅威を埋め込もう。
それが、私の中に生まれた、もう一つの自分だった。
「あはは。さあ、今日はどこに行こうか」
もう私は、あの時のような私に戻れない。だから、私を殺すことのできる英雄を創るとしよう。それが何年何千年かかろうとも……。私は進むだろう。
ーーーーーー
作者です。本編はここで完結です。後は、全ての結末を更新していきます。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる